株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ テスタロッサ ケーニッヒ 710ps 定期チェック・エンジンの調子が悪い・ブレーキオーバーホール・配線製作 修理

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

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ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

いつも フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

オーナー様によると、走行中10分置き程度にエンジンが止まる症状が出ていたとの事でした。

 

リフトに入れてのトラブルシューティング前に、オーナー様の許可を得て、2~3時間のテストランを繰り返し行ったところ、症状が発生しました。

症状が発生している時点でのトラブルシューティング工程時の画像です。

 

エンジンアナライザーを駆使しトラブルポイントの情報を項目毎にチェック。
各ポイントの状態を更に専用機器を使用しトラブルシューティングを行っていきます。

エレクトロニクス制御系統のトラブルシューティング。

 

表面的なトラブルポイントだけではなく、パラメーターをもとに奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのチェックを進めます。

メカニカル系統のトラブルシューティング。

同様に、奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのチェックを進めます。

トラブルシューティングで、エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを見極める事が重要です。

また、複合したトラブルも的確に判断します。

 

フェラーリやランボルギーニの知的構造を熟知せず、安易なトラブルシューティングで結論づけた整備では、一向に不具合は改善されません。

 

私たちナカムラエンジニアリングは、フェラーリやランボルギーニのエレクトロニクスまた、メカニカルの知的構造を熟知したエンジニアが確実なトラブルシューティングを行い、主原因を的確にピンポイントで確定します。

私たちは、綿密なトラブルシューティングで論理立て検証し、的確なメンテナンスメニューを組み立てます。

このプロセスが非常に重要です。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps  定期チェック開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps 定期チェックへと進みます。

ボディープロテクターの装着。

チェック開始です。
エンジンアナライザーを、フェラーリ ケーニッヒ  テスタロッサ 710ps コントロールユニットに接続。

車両側、ECUと交信開始です。

 

各部の作動状況や出力波形に至るまで、エンジンアナライザーで出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。

現状の車両の状態を詳細に把握します。

 

基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、完備する各種専用機器で単体点検を実施。

 

更に奥深くまで、独自の解析を進めます。

エレクトロニクス関連ポイントのチェック工程へと進みます。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psの心臓部はKジェトロ仕様。

ベース車両により、ケーニッヒ・スペシャルのテスタロッサ 710psでもKEジェトロ仕様も有ります。

 

Kジェトロは、フラップが噴射量を制御するシステム。

Kジェトロもケーニッヒでチューニングされているスペシャルなテスタロッサ。

710PSを搾り出すエンジンのメカニカルチューニングは、ローテック社。

ターボシステムはオーストリアのアルベルト製で武装。

 

ターボチャージャーのチョイスやセットアップは、エンジン・走行内容で適したターボサイズの選択・タービンの選択・安定した過給圧を約束してくれるウエストゲート、及びレイアウトが基本です。

 

次に確実かつシンプルな制御用のパイピング、油圧ラインのレイアウトなど多方面にわたり考えなくては、ターボシステムのフルパワーを発揮できません。

ターボチャージャー付き車両の要チェックポイント。

 

F40や288GTO、208、Köenig Special等の車両は、ノッキングや燃調不良 ブーストカットなど複雑な問題があり、安易な整備ではエンジンブローにつながる場合が多々あります。

 

 

【ターボチャージャーの豆知識】

 

エンジンから排出された排気ガスのエネルギーを利用しタービンを回すことによって同軸上のコンプレッサーを回し、空気を圧縮して強制的にエンジンへ空気を送り込み高出力を得るのがターボチャージャーです。

 

このとき送る空気量を過給圧といい、排気ガスがタービンに当たる量によってブースト圧を調整します。

 

排気ガスのタービンにあたる量の調整は、エンジンからタービンの間にバイパスバルブがあり、排気ガスをタービンに当てずに逃がしてやる量によって調整。

このバイパスバルブは、コンプレッサー圧力によって作動しています。

 

ブースト圧を上げればより多くの空気をエンジンに送り込めますが、実際はエンジン強度や異常燃焼(ノッキング)などの問題があり、ブースト圧は制限されます。

 

ノーマル車両のブースト圧設定はユーザーの様々な使用条件・用途を考慮し、また排気ガス規制の問題などで、ある程度余裕をもって設定されているのが一般的ですね。

 

バイパスバルブは2種類

 

アクチュエーターとウエストゲートの2種類があります。

 

バイパスバルブにはアクチュエーター式とウエストゲート式があり、どちらもブースト圧が規定値になると排気バイパスを開き、排気管の圧力を逃がしてブースト圧をそれ以上に上がらないようにする制御装置です。

 

役割としては同じですが、アクチュエーターはコンパクトなのでターボチャージャーと一体化できること、ウエストゲートはタービン手前の排気管に配置することになりますが、アクチュエーター式より排気バイパスの容量を大きくでき、ブースト圧の安定性に優れるのが特徴。

 

これらの特性により、アクチュエーター式は純正や小さめのタービン、ウエストゲートはビッグタービンで使われる事が多いですね。

 

 

Köenig Specialのブースト圧を制御するのはウエストゲートタイプです。

ティーポF113A 改チューニング エンジンまたターボシステムの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps 車両全体の詳細なチェック工程へと進みます。

 

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psの傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

 

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps メカニカルチェック工程へと進みます。

各部の緻密な測定チェックが行われ、各パーツが使用許容範囲内か否かの判断を基本データーをもとにチェックします。

 

ナカムラエンジニアリングが行う定期点検は、テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な定期点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。

車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

 

今回も1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。

フロント / リヤのブレーキディスクキャリパー。

フロントはケーニッヒオリジナルのアップデートキャリパーが装着。

フロント / リヤ共にブレーキキャリパーは、対向ピストンキャリパー。

 

 

【対向ピストンブレーキキャリパーの豆知識】

 

対向ピストンキャリパーとは、キャリパー内部にブレーキピストンを2つ以上持ち、ピストンがキャリパーの左右両側に対向して配置されているタイプをいいます。

 

2ピストンではパッドへの面圧が不均一となることから、市販車でも4ピストンや6ピストン、現在ではレース車両などでは12ピストン式の物も使用されています。

 

一般的な対向ピストンキャリパーは、製造段階で二つの部品をモナカのように貼り合わせて作る2ピース構造。

 

モータースポーツなどの極めて過酷な環境下では、フローティングキャリパー同様にキャリパーを貼り合わせる結合ボルト部分からハの字状に開いてしまう可能性があります。

そのため、レース車両はモノブロックキャリパーを使用します。

 

 

ブレーキの安定した制動力、また人命に直結する為、定期的な使用年数でのメンテナンスが必要です。

特にピストン数の多い対向キャリパーの場合は要注意です。

ワイパーブレード及びワイパーアーム現状の画像です。

ワイパーアーム本体に歪みが発生しプラスチック製のアームストッパーがフロントスクリーンに接触している状態です。

この状態でワイパーを作動させるとフロントスクリーンに傷が入ってしまいます。

ワイパーブレードの現状の画像。

 

ワイパーアーム本体同様、曲がりが発生している状態です。

この状態では、ワイパーを作動させてもワイパーラバーがフロントスクリーンに密着せず拭き残しが起こります。

ケーニッヒ 純正 エンブレムが曲がり傷ついている状態です。

ナカムラエンジニアリングが行う定期点検は、テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

 

そうする事で車両の状態を緻密に把握でき、コンディションを整える事が可能です。

非常に重要なことですね。

最低でも1年に1度の的確な点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。

 

車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
綿密なチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。

ナカムラエンジニアリングが行う定期点検及びトラブルシューティング完了のフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps。

 

確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。

現状の車両の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。

オーナー様とお打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps 整備&メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

リフトUP。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps 整備&メンテナンス工程開始です。

ケーニッヒ 純正 ゴールドエンブレムの交換工程から進めます。

細部までプロテクター処理を実施。

エンブレム取り剥がし時、ボディーとの干渉を完全にプロテクトします。

Koenig Specials 純正 コンプリート車両用 ゴールド エンブレム。

ブラックのプレートに浮き文字で Koenig Specialsのゴールドのロゴ。

 

稀少な当時物のエンブレムです。

エンブレムをケーニッヒスペシャルズ 3分割リヤスポイラーの湾曲に合わせ専用機器で3D加工。

 

このように仕上げるには、専用機器と、高度なテクニックが必要なんです。

3D加工済みのエンブレムを3分割リヤスポイラーに装着後の画像です。

 

全てに最善を尽くすメンテナンス工程を終えて初めてエンブレムが装着されるのです。

ワイパーアーム・ワイパーブレードの交換工程へと進みます。

ワイパーアーム本体の歪み及び曲がりが発生しているワイパーブレード。

分解工程後の画像です。

ニューパーツのワイパーアーム本体及びワイパーブレードの画像です。

フロントガラスにプロテクション処理が施され、ワイパーアーム及びワイパーブレードの分解及び組み込み工程が行われます。

 

全てが組み上がった時点で初めてマスキングが取り外されるのです。

細かな事ですが、このようなメンテナンスが基本だと私たちは考えます。

取り付け角度の見直しを図り基本装着位置へと組み込み工程後の画像です。

 

最善を尽くすメンテナンスを行います。

フロント / リヤ ブレーキキャリパーのフルオーバーホール工程へと進みます。

フロントは、ケーニッヒ コンプリート車両 オリジナルのAPロッキード ブレーキキャリパー。

現在では、APロッキード ブレーキキャリパーは生産されていない希少なパーツです。

リヤは、710psコンプリート車両は、オリジナルからテスタロッサのノーマルキャリパー。

 

フロント / リヤ共に、フルオーバーホールに必要なパーツは入手困難なパーツです。

 

私たちは、イギリスに本拠を置く自社のパーツセンター Nakamura Engineering.UK.からフルオーバーホールに必要なパーツを入手します。

フロント / リヤ共に、フルオーバーホール実施の為、車両より分解工程後のブレーキキャリパーの画像です。

 

ナカムラエンジニアリングが行う緻密なメンテナンスで機能性を回復させ、美しさまでを追求するフルオーバーホール工程を進めます。

フロント APロッキードブレーキキャリパーからフルオーバーホール工程へと進みます。

 

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psのAPロッキードブレーキキャリパーは、対向ピストンキャリパー。

キャリパー内部にブレーキピストンを4つ装備されているキャリパーです。

4つのピストンに応力が分散されるため、過酷な使用でも熱的に安定したブレーキングが可能です。

 

但し定期的なオーバーホールが必要です。

分解工程前に付着している砂埃等で再使用パーツに傷などが入らないようクリーニングアップから行っていきます。

クリーニングアップ工程後の画像です。

私たちが行うメンテナンスは、このような工程から始まります。

本来そういう整備が基本と私たちは考えます。

 

クリーンな状態から分解工程へと進みます。

クリーンな状態からAPロッキードブレーキキャリパー構成パーツ分解後の画像です。

ナカムラエンジニアリング特有の、ブレーキキャリパーをリニアに作動させる為のメンテナンスを行っていきます。

メンテナンス及びクリーニングアップ後のAPロッキードブレーキキャリパーの画像です。

このメンテナンスを定期的に行うと非常にドライブし易く、APロッキードブレーキキャリパー本体を痛める事無く、更に制動力も維持されます。

APロッキードブレーキキャリパー内部の構成パーツ現状の画像です。

 

更に内部の構成パーツに至ってもリニアに作動させる為のメンテナンスを行っていきます。

メンテナンス後の画像です。

 

APロッキードブレーキキャリパー本来の性能を発揮させ、ドライバーがブレーキペダルを踏んだ時、予想した感覚と実際の制動力がリンクするようメンテナンスします。

フルオーバーホール完了のAPロッキードブレーキキャリパー。

 

パーツ本来の肌艶を復元させる技術もさることながら、新車当時と同じ制動力に復元させる技術は、経験だけでなく各種機械設備が重要になってきます。

 

これらの工程を経て初めてオーバーホールを行ったと言えるのではないでしょうか。

リヤ ブレーキディスクキャリパーのフルオーバーホール工程へと進みます。

分解前に、付着している砂埃等で再使用パーツに傷などが入らないようクリーニングアップから行っていきます。

クリーニングアップ後の画像です。

私たちが行うメンテナンスは、このような工程から始まります。

本来そういう整備が基本と私たちは考えます。

 

クリーンな状態から分解工程へと進みます。

クリーンな状態からリヤ ブレーキディスクキャリパー構成パーツ分解後の画像です。

ナカムラエンジニアリング特有の、ブレーキキャリパーをリニアに作動させる為のメンテナンスを行っていきます。

メンテナンス及びクリーニングアップ後のリヤ ブレーキディスクキャリパーの画像です。

このメンテナンスを定期的に行うと非常にドライブし易く、リヤ ブレーキディスクキャリパー本体を痛める事無く、更に制動力も維持されます。

リヤ ブレーキディスクキャリパー内部の構成パーツ現状の画像です。

 

内部の構成パーツに至ってもリニアに作動させる為のメンテナンスを行っていきます。

メンテナンス後の画像です。

 

リヤ ブレーキディスクキャリパー本来の性能を発揮させ、ドライバーがブレーキペダルを踏んだ時、予想した感覚と実際の制動力がリンクするようメンテナンスします。

フルオーバーホール完了のリヤ ブレーキディスクキャリパー。

私たちは、全ての過程において徹底した精度と美しさにこだわります。

本来そういう整備が基本と私たちは考えます。

 

ブレーキキャリパーのフルパワーを発揮させる為のメンテナンスを、1つ1つのパーツにエンジニアが情熱を込めて仕上げます。

 

これらの工程を終えて初めて、フロント / リヤ共に、フルオーバーホール後のブレーキキャリパーが車両に組み込まれるのです。

画像右がオリジナルのブレーキキャリパー ブリーダーキャップ。

画像左が装着されていた汎用のブレーキキャリパー ブリーダーキャップ。

オリジナルのブリーダーキャップ。

希少な車両のオリジナル性を非常に重要視します。

細かな事ですが、このようなメンテナンスが基本だと私たちは考えます。

フロント / リヤ共に、フルオーバーホール後のブレーキキャリパーを車両に装着。

最終ロック工程へと進みます。

 

トルクレンチで最終ロック。

トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。

 

通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。

私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。

 

全てを規定トルクに揃える。

とても重要なことなんです。

エアーツールなど一切使用せず、全てメカニックの綺麗な手と磨き上げられた工具によって行われます。

自動車工場で連想しがちな機械音など全くない。

 

このような環境のもと一切妥協なく完璧に仕上げられていくのです。

フルオーバーホール完了のAPロッキードブレーキキャリパー。

フルオーバーホール完了のリヤブレーキキャリパー。

私たちの行う整備は、単に不具合箇所の整備を行うだけではなく、手作業で何時間もかけて仕上げられるのです。

 

問われるのはリペア技能だけではないと思います。

メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。

 

これがナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスなんです。

オイルの交換工程へと進みます。

車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。

ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。

ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。

オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。

オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。

オイルの性能劣化は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。

空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。

高温になるとより酸化しやすくなります。

劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。

ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。

潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。

使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。

また、車両ポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。

 

私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車両のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用し、より一層車両をベストなコンディションへと導きます。

 

オイルの管理は非常に大切なポイントですね。
 

私たちが厳選したフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psに推奨するエンジンオイルを使用します。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。

エンジン冷却水の交換工程へと進みます。

 

私たちが厳選したフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psに推奨するエンジン冷却水を使用します。

 

【エンジン冷却水の豆知識】

 

エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。

主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。

 

高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。

 

また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。

 

エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。

エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。
 

エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回、酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。

ブレーキオイルの交換工程へと進みます。

定期交換時期に近付いたブレーキオイル。

ブレーキオイル交換前に、ブレーキオイルリザーバータンク アウターケース及び内部のクリーニングアップを行います。

リザーバータンク アウターケース及び内部をスッキリ クリーニングアップ。

クリーンな状態からブレーキオイルの交換を行います。

ブレーキオイルを専用機器で交換していきます。

ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。

 

【ブレーキオイルの豆知識】

 

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

 

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

 

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

 

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

 

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

 

走行せずコレクションとして保管していても1年毎の交換が必要です。

リザーバータンクの外部、更に内部までクリーンな状態からブレーキオイルを交換。

新油はこのように透明なブレーキオイルです。

ブレーキオイル交換完了です。

オイル交換に伴い分解したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。

ナカムラエンジニアリングでは、重整備であれ、オイル交換であれ、分解したパーツを1点1点クリーニングアップを行い組み込んでいきます。
この一連の工程が、ナカムラエンジニアリングが行うオイル交換の流れです。

 

機能性と美しさの追及。

ナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスの品質です。

 

他の油脂類も存在しますが、全てのメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps。

全てデータ管理をさせて頂いています。

他の油脂類は前回のチェック時に交換していますので、今回交換の必要はありません。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps エンジン制御系統の整備及びメンテナンス工程へと進みます。

綿密なトラブルシューティングで論理立て検証したエンジン不調の主原因。

 

メーカーではアッセンブリー交換となりますが、超高額なパーツです。

いわゆる非分解ユニットです。

 

私たちは、KEジェトロニクスやKEジェトロユニットの基本原理や構造を熟知しております。

緻密なユニットのフルオーバーホール工程を行っていきます。

 

システム全体をトータルで考えメンテナンス及びセットアップする必要があります。

非分解ユニットのフルオーバーホール及びセットアップ完了です。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps のエンジンのフルパワーを確実に発揮させるKEジェトロユニットに仕上げました。

私たちの行う整備は、単にパーツ交換を行うだけでの整備ではなく、手作業で何時間もかけて仕上げられるのです。

 

企業の知識と技術が問われる部分です。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps サスペンションシステム ステアリングシステム、またブレーキシステム等のクリーニングアップ工程へと進みます。

 

私たちが定期点検時に行う、フェンダー内部のクリーニングアップ。

細部まで徹底して行っていきます。

フロントフェンダー内部画像です。

 

常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps。

非常にクリーンな状態が保たれています。

 

今回もクリーニングアップを行いコンディションを整えます。

同じくリヤフェンダー内部画像です。

クリーニングアップを行っていきます。

クリーニングアップ後のフロントフェンダー内部の画像です。

定期点検時に伴うクリーニングアップ。

 

ナカムラエンジニアリングクオリティーの特徴の1つです。

細部までクリーンな状態に仕上げます。

リヤフェンダー内部クリーニングアップ後の画像です。

美しさの追及。

クリーニングアップの特別な費用は必要ありません。

 

ナカムラエンジニアリングが行う、定期点検の特徴の1つです。

定期点検に伴い取外したホイールのクリーニングアップ工程へと進みます。

ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

4輪全てクリーニングアップを行っていきます。

ホイール クリーニングアップ後の画像です。

プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。

定期点検に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。

フェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps 車両底、フロア部分シャシー現状の画像です。

定期点検に伴い、分解したフロア部分シャシーのクリーニングアップ工程へと進みます。

細部までクリーニングアップを行っていきます。

クリーニングアップ後の画像です。

ナカムラエンジニアリングでは、定期点検に伴い分解したフロア部分シャシーのクリーニングアップも実施し、機能美を追求するメンテナンスを行います。

私たちが行う整備は、通常見えない箇所の美しさとクオリティーを重要視します。

 

クリーニングアップの特別な費用は必要ありません。

ナカムラエンジニアリングが行う定期点検の特徴の1つです。

 

最善を尽くすメンテナンスをご提供します。

点検に伴い分解したアンダーカウルのメンテナンス及びクリーニングアップ工程へと進みます。

ナカムラエンジニアリングでは、点検に伴い分解したパーツを1点1点メンテナンス及びクリーニングアップを行い組み込んでいきます。

 

メンテナンス及びクリーニングアップ工程を行っていきます。

メンテナンス及びクリーニングアップ工程後のアンダーカウルの画像です。

点検に伴う脱着パーツは、1つ1つ細部までこだわったメンテナンス及びクリーニングアップを実施します。

クリーンな状態で組み込みに備えます。

メンテナンス及びクリーニングアップ済みのアンダーカウルをクリーンなシャシーに組み込み完了後の画像です。

基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。

点検をご依頼頂いた車両全てに実施させて頂く。

 

私たちは、全ての過程において徹底した精度と美しさにこだわります。

本来そういう整備が基本と私たちは考えます。

 

機能性と精度、美しさまでの追及。

これらの工程を終えて初めて、フロアーカウルが装着されるのです。

 

私たちが行わせて頂く点検の基本方針です。

タイヤへの窒素ガスの充填。

私たちナカムラエンジニアリングではタイヤに窒素ガスの充填をお勧めしています。

【窒素ガスの豆知識】

 

窒素ガスは、ジェット機やF1また、レーシングカーのタイヤに純粋な窒素ガスを充填したタイヤが使われています。

窒素ガスをロードカーに入れた場合、色々な有効な効果が発生します。

多々有る有効な効果の中でも下記の事を重んじ窒素ガスをお奨めしています。

 

窒素ガスへと交換する事により、タイヤ温度が上昇しても、タイヤ内圧の上昇が非常に少ない効果をもたらします。

結果、高速コーナーで安定した操舵性を得る事が可能となります。

 

また、タイヤとホイール間にエアーが充填されていると、10ccの水分が混入する為、ホイール内部にサビが発生する原因となります。

このサビの発生を防ぐ為にも使用します。

オーナーが大切にされている車両。

車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。

トルクレンチを握っているエンジニアの手。

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。

私たちのサービスはそこから始まります。

ネジピッチ間がクリーンな状態から専用SSTで確実にセンターロックナットを規定トルクで締め付けます。

 

専用SSTの先端をプロテクト。

ホイールの組付け1つにも細心の注意を払います。

 

私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。

全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。

全ての整備及びメンテナンス工程完了のフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps。

最終チェック及びセットアップ工程へと進みます。

 

Tipo F113A 改チューニング エンジン、ターボシステムの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

また、独自のセットアップを施しフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psのポテンシャルを余す事無く引き出します。

 

最終の詰めの作業。

このプロセスが重要なんです。

最終チェック及びセットアップも終了。

最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psのエンジン及びエンジンルームです。

 

1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
ご入庫時のエンジンと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。

 

ナカムラエンジニアリングでは、このような定期点検を行わせて頂いております。

問われるのはリペア技能だけではないと思います。

メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。

各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。

 

機能性と見た目が大切なフェラーリやランボルギーニには、それ相応の対応が必要と私たちは考えます。

私たちは、全ての過程において本来のポテンシャルを発揮させるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさにもこだわります。

 

私たちが行わせて頂く整備の基本方針です。

 

私たちは、大人の趣味をサポートするメンテナンス ファクトリーです。

エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。

ナカムラエンジニアリングが行う、綿密な定期点検 終了のフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710ps。

 

実施した全てのリペア及びメンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全ての点検及び整備工程を担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 404枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。

 

いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

ナカムラエンジニアリングの行う整備は、「正しく為されしもの、細やかなれどもすべて尊し」

ナカムラエンジニアリングの企業哲学です。

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