株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリF355 車検整備・ステアリングオイル漏れ修理

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつも、フェラーリ F355 ナカムラエンジニアリングへと メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ F355を積んでファクトリーに戻って参りました。

 

只今よりご入庫時のエクステリア・インテリアの傷などのチェック工程に入らせて頂きます。

今回も、ご期待にお答えするメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ F355  車検整備チェック工程 開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

 

フェラーリ F355 車検整備チェック工程へと進みます。

 

ナカムラエンジニアリングが行う緻密なチェック工程を是非ご覧下さい。

ボディープロテクターの装着。

フェラーリ F355メイン ECUに、Ferrari 純正 車両診断テスター SD2を接続。

 

車両全体の メカニカル・エレクトロニクス機能 現状のコンディションチェック工程を進めます。

SD2でのチェックは、Errorコードのモニタリング・各部の作動状況や出力波形のモニタリングに使用するのみです。

 

SD2は、車両に装備される末端のパーツまでモニタリング出来る訳ではありません。

ナカムラエンジニアリングが設備する多種多様な解析機器で、車両末端に至るまで緻密なモニタリング チェックを行います。

Tipo F129B型 エンジンのメカニカルチェック工程へと進みます。

①メカニカル性能は低下していないか
②メカニカル各部のクリアランスは正しいか
③メカニカル機能の電源・電流チェック
④メカニカル機能のタイミング
⑤メカニカル機能が異常発熱していないか
⑥周波数の高い金属音が発生していないか
⑦同期した異音また振動が発生していないか
⑧吸気量・排気圧は高過ぎ・低過ぎないか
⑨排気ガス濃度は高過ぎ・低過ぎないか
⑩冷却水は規定圧力・規定量が循環しているか
⑪配管等からの漏れはないか
⑫メカニカルシール部分からの漏れはないか
⑬各部に使用されている潤滑油の粘度が低下していないか
この項目から更に分別し検証を行います。

Tipo F129B型 エンジンのメカニカル・エレクトロニクスの基本原理や構造を熟知したメカニックが検証します。

フェラーリ F355 車両全体の綿密な検証工程へと進みます。
経年数での指定交換パーツ。

走行距離での指定交換パーツ。

フェラーリ F355 前期・中期・後期・国別仕様でのチェック。

また車両のコンディションを整える為の検証を行います。

 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

 

フェラーリ社が推奨される指定交換パーツ。

必ずしも交換が必要とは限りません。
素材や構造を知り尽くしたメカニックが、綿密に検証し判断します。

フェラーリ F355 車両全体のメカニカル・エレクトロニクスのチェック工程へと進みます。

車両を構成している多種多様なパーツが使用許容範囲内か否かを、基本データをもとにチェックします。

 

ナカムラエンジニアリングが行う車検整備は、『ただ乗って走るものとしての存在』の一般的な定期点検ではなく、『クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激を回復させる』という私たちのコンセプトの下行います。

 

テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な定期点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密に検証します。

車検整備チェック項目の1つ。

テスト走行によるプロフィールチェック。

 

新車時から現在に至るまでのメンテナンス状況により、フェラーリ F355 本来のエンジンパフォーマンス・ドライビングプレジャーがどれだけ維持されているかを、セクション毎に緻密なプロフィールチェックを行います。

再度リフトUP。

 

プロフィールチェック後の解析データーを下に、再度綿密なチェック工程へと進みます。

車両のコンディションは、現在に至るまでのメンテナンス状況で、1台1台全く異なります。

 

メンテナンスを請け負う会社側の企業理念・信条・ビジョン・設備 etc…

メカニックの心得・知識・技術・センス・車両と向き合う思想・理念 etc…

 

これらの要素によって良くも悪くも、全く異なる次元の車両となります。

 

ステアリング ギヤボックスの状態。

常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ F355。

 

以前よりオイル漏れの進捗状況を検証してきたステアリング ギヤボックス。

今回、根本的なメンテナンスを行う時期と判断致しました。

 

ナカムラエンジニアリングが、メンテナンス時に常に行うクリーニングアップ。

クリーニングアップは、メンテナンス時期を見極める為にも非常に重要なんです。

フロント / リヤ サスペンションシステム構成パーツの状態。

Vol.①

サスペンションブッシュ

外部からの要因また、使用対応年数を著しく超過し劣化し切っているサスペンションブッシュ。

 

サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームやボディーに致命的なダメージを与えます。

 

ブッシュの機能が消失している状態でサスペンションetc...を高性能パーツに交換しても、高性能サスペンションの能力を引き出す事すら出来ないばかりか、逆にオリジナルより遥かに悪化すると共に、車両へのダメージも更に深刻なものとします。

 

 

【サスペンションブッシュの豆知識】

 

サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームやボディーに入力されることを防ぐ役割。

衝撃からフレームやボディーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアッパー・ロアアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。

しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。

 

経年劣化によるサスペンションブッシュが本来の機能性を果たせない状態では、フレームやボディー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボディーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。

見逃されがちなサスペンションブッシュ。

 

車両にとって非常に重要な役割を担うサスペンションブッシュ。

交換する事でボディー・鋼管スペースフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。

Vol.②

スタビライザーブッシュ・リンクロッドブッシュ

外部からの要因また、使用対応年数を著しく超過し劣化し切っているスタビライザーブッシュ・リンクロッドブッシュ。

ブッシュの機能が消失している場合、サスペンションetc...を高性能パーツに交換しても、スタビライザー本体の機能が発揮されず、高性能サスペンションの能力を引き出す事すら出来ません。

 

 

【スタビライザーブッシュの豆知識】

 

スタビライザー本体をシャシーにガッチリ固定する機能を果たすのがスタビライザーブッシュ・リンクロッドブッシュ。

 

ブッシュが機能を消失した場合、コーナーリング旋回時においてスタビライザー本体の機能が果たせず、車体のロールを押さえ込めなくなります。

 

機能が消失しているブッシュを交換すことで、スタビライザー本体の能力が発揮され車体のロールを規制し左右方向への荷重移動を早める為、ステアリング レスポンスが高まります。

 

また、ロール時アライメント変化を抑え、必要以上のロールを低減させ、コーナーリング時の車体の安定を図ります。

フロント / リヤ ブレーキシステム構成パーツの状態。

Vol.①

フロント・リヤ ブレーキディスクパッド

 

ブレーキディスクパッドが経年劣化している状態。

【ブレーキディスクパッドの豆知識】

 

ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。

ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。

パッド複合材料の経年劣化も進みます。

 

劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、亀裂が入り危険な場合すらあります。

Vol.②

ブレーキディスクローター

ブレーキディスクローターが使用許容限度を著しく超過し摩耗している状態。

 

【ブレーキディスクローターの豆知識】

 

ブレーキローターは、摩擦熱に強く放熱効果が高い素材が求められます。

鉄製のローターが主に使用されます。

アルミニウム製は軽量ではありますが耐久性や熱変形において劣るため、使われることは極僅かです。

 

ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定められた摩耗数値に至った時点で交換が必要です。

 

F1やスーパーGT、FIA競技車両などのモータースポーツや航空機では、炭素繊維強化炭素複合材料を原料としたブレーキローターが使用されています。

炭素繊維強化炭素複合材料製ブレーキローターは、適切な温度域内で使用しないと本来の性能を発揮せず、ブレーキローターの割れや異常磨耗etc...が発生します。
近年のフェラーリに採用されているローターは、一台分で300万円程度と非常に高価なセラミックスなどを付加することによって、市販車にも使用できるように改良されたブレーキローターです。

 

セラミックス ブレーキローターは、定められた期限・摩耗数値に至った時点で交換が必要です。

 

フェラーリ F355のブレーキローターはスチール製。

ボディーの状態。

Vol.①

フロント ライセンスプレート・ブラケットが路面とヒットし破損しています。

 

曲がりくねったライセンスプレートは、新品同様のコンディションに復元します。

ブラケットに至っては、製作致します。

Vol.②

フロントバンパーガードも路面とヒットし削れ傷ついています。

ナカムラエンジニアリングが行う車検整備に伴うチェック工程が終了したフェラーリ F355。

 

私たちが推奨する1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスし、車両のコンディションを整えるメニューを作成しご提案させて頂きます。

 

オーナー様と密なお打ち合わせを行い、ステアリング ギヤボックスを1セクションと考え決定した今回のメンテナンスメニュー。

 

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ F355  整備・メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

フェラーリ F355  整備・ メンテナンスへと進みます。

私たちは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

ボデープロテクターの装着。

ステアリングギヤボックス交換へと進みます。

分解後のステアリングギヤボックスの画像です。

画像上がオイル漏れしているステアリングギヤボックス。

画像下が世界欠品のニューパーツ。

 

ギヤボックス分解時のみ可能なクリーニングアップへと進みます。

クリーニングアップ後の画像です。

画像上が経年劣化したステアリングギヤボックスパッド。

画像下がニューパーツ。

分解後のスタビライザー・ブラケットの画像です。

クリーニングアップへと進みます。

クリーニングアップ後の画像です。

 

クリーニングアップは、ギヤボックス交換に伴う基本メンテナンスですので無償で行います。

スタビライザーマウントブッシュ交換。

ボルト・ナット1本までクリーンに仕上げます。

 

最善を尽くすメンテナンスをご提供します。

組み込み後の画像です。

基本性能を回復させ、美しさにもこだわります。

 

ナカムラエンジニアリング品質です。

油脂類の交換へと進みます。

エンジンオイルの交換。

 

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・粘度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

一度締め付けたガスケットの再使用は致しません。

 

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

オイルフィルターの交換。

フランジ内部 クリーニングアップ後の画像です。

クリーンな状態からオイルフィルターを組み付けます。

ミッションオイルの交換。

 

同様に推奨するオイルに交換します。

金属粉の除去。

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

ブレーキオイルの交換。

交換期間を迎えたブレーキオイル。

リザーバタンク アウターケース・タンク内部 クリーニングアップ後の状態です。

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・使用許容温度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

新油はこのように透明なブレーキオイル。

機能性と優美さをも追求するメンテナンスを実施。

フロントライセンスプレート ステー・ステーベース製作・交換へと進みます。

ステーベース製作取り付け後の画像です。

 

メカニックの技術とセンスが必要です。

フロントライセンスプレートステー加工取付終了です。

加工の過程においても機能性・仕上がりの優美さにこだわります。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

油脂類の交換へと進みます。

エンジンオイルの交換。

 

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・粘度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

一度締め付けたガスケットの再使用は致しません。

 

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

オイルフィルターの交換。

フランジ内部 クリーニングアップ後の画像です。

クリーンな状態からオイルフィルターを組み付けます。

ミッションオイルの交換。

 

同様に推奨するオイルに交換します。

金属粉の除去。

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

ブレーキオイルの交換。

交換期間を迎えたブレーキオイル。

リザーバタンク アウターケース・タンク内部 クリーニングアップ後の状態です。

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・使用許容温度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

新油はこのように透明なブレーキオイル。

機能性と優美さをも追求するメンテナンスを実施。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

ナカムラエンジニアリング 車検整備に伴う、フロント/リヤ サスペンションシステム・フェンダー内部のクリーニングアップへと進みます。

クリーニングアップへと進みます。

クリーニングアップ後の画像です。

クリーンな状態に仕上げます。

クリーニングアップは、手作業で何時間もかけて仕上げます。

ホイールのクリーニングアップ・メンテナンスへと進みます。

クリーニングアップ・メンテナンス後の画像です。

フロア カウルのクリーニングアップへと進みます。

クリーニングアップ後の画像です。

フロア・シャシのクリーニングアップ後の画像です。

クリーニングアップ・メンテナンス済みパーツ組み込み後の画像です。

 

各クリーニングアップ・メンテナンスは、車検整備の基本メンテナンスですので無償で行います。

フロントライセンスプレート交換取り付け後の画像です。

機能性と美しさへの絶え間ない追求。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

チョットひと手間かけてみます。

私たちは車両の価値観を理解し、見える部分は勿論の事、通常見えない箇所を重要視します。

 

きめ細やかなメンテナンスを随所に施します。

フルアライメント 測定・セットアップへと進みます。

サスペンションシステムの整備・変更等を行った場合フルアライメントの測定・セットアップが必要です。

 

基本アライメントは存在するものの正解は1つではありません。

1台1台オーダーメイドのアライメントにセットアップします。

最終チェック・セットアップ。

ナカムラエンジニアリングは、全ての過程において機能性・仕上がりの優美さにこだわります。

オーナーが見えない箇所に至ってもこのこだわりに変わりありません。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

エクステリア・インテリアの最終仕上げに至っても、メンテナンス同様こだわります。

整備・メンテナンス終了のフェラーリ F355。

 

実施した全てのチェック・整備時の画像。

また新旧のパーツ画像。

全て担当メカニックが撮影しています。

詳細な写真 422枚をDVD-R 1枚に保存しております。

 

また、今回のメンテナンス内容・今後のメンテナンスメニューを分かり易く作成させて頂いております。

 

いつもナカムラエンジニアリングへとメンテナンスを御依頼頂き、誠に有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

ナカムラエンジニアリングは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

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