Ferrari 308 quattrovalvole 車検&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
実作業開始のFerrari 308 quattrovalvole。
リヤーセクションよりリペア開始です。
308~328前期モデルに採用されているアップライトブッシュ。
他の部位に2時的不具合を誘発させてしまうほど、指定許容範囲を著しく超えガタが発生しています。
Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、確実に分解リペアします。
Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、分解&交換終了のアップライトブッシュ。
続いて、フロントハブベアリングの交換に入ります。
主軸のスピンドルと、ハブの回転部分にハブベアリングが存在します。
定期的に分解し専用グリスを入れ替え。組み込み再調整する事により転がり抵抗が軽減されまた、ベアリングを長持ちさせます。
ただ、ベアリングの使用許容範囲を超えた場合には、交換が必須うなパーツ。
最悪、焼き付きを起こしホイールごと走行中に飛んでいく事も有る大切な部位。
分解後のハブベアリング。
今回、使用許容範囲を超えガタが発生しているのでL/H R/H共に交換。
同時にハブ本体のメンテナンス&クリーニングアップも行ないます。
メンテナンス中のハブ。
左がニューパーツのベアリング。
L/H R/H共にリペア終了。
凹凸の有ったセンターハブキャップも成型。
フロントセクション組み込み終了です。
リペアだけに留まらずメンテナンス部位関連のリフレッシュも同時に行ないました。
ブリーキローターなどもスッキリ!!
同じくリヤーセクション
コーナーウェイトゲージに接地した状態の308 quattrovalvole。
個々のタイヤにかかる重量を車高調整などで変え、前後左右バランスを整えることが出来ます。
4輪アライメント調整の前にコーナーウェイト計測・調整をお薦めします。
荷重移動がスムーズになりサスペンションの性能がフルに発揮できます。
又、コーナーウェイトを合計(車両重量として軽量化計画を立てたり)パワーチェックを同時に行い、パワーウェイトレシオ・トルクウェイトレシオを計算する事も出来ます。
続いて、フルアライメントの計測・調整開始です。
マシンの足回りを変更したり、足回りブッシュ交換また、車高を変更したマシンには、必要不可欠な作業です。
また、恒にの走行でアライメントは変化しています。
定期的な測定&セットアップでマシンのドライバビリティーを常にベストに保ちます。
モデル毎や使用用途また、サーキット走行するマシンでは、セッティングが違います。
キャンバー角 ,キングピン角 ,キャスター角 , トウ角 , ターニングラジアス , セットバック , スラスト角 ,
マシンの仕様に合わせスペシャルセッティングを行います。
蓄積したノウハウが必要です。
Ferrariの電気配線は、必要最低限の容量で製作され、セーフティー機能も必要最低限。
その為、安易なリペアや、作動不良を放置しておくと発熱し焼けてしまいます。 電子機器の不具合は、どの様な個所であっても早期のリペアが必要です。
今回は、ウインカー作動不良の為、主原因個所を的確にリペアし、スイッチもニューパーツへと交換。
心臓部もセットアップも終了。
クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。
バッチリ!!
全ての作業終了のFerrari 308 quattrovalvole 。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の1部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全ての、リペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影致しております。
詳細な写真(CD-Rに落として有ります。)及び、今回のメンテナンス内容、また今後のメンテナンスメニュー書類も分かり易く作成していますのでマシンと一緒にお持ちさせて頂きます。
今回、メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。