ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、Ferrari 612スカリエッティ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きました612スカリエッティを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
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今回、Ferrari 612スカリエッティ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きました612スカリエッティを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
Ferrari 612スカリエッティ チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
チェック開始です。
まず、第1段階。
Ferrari純正車両診断テスター SD3を、Ferrari 612スカリエッティ 車輌コントロールユニットに接続。
ECUと交信開始です。
ErrorコードのみのチェックではなくFerrari純正車両診断テスター SD3で、車輌全体のエレクトロニクス関連の状態や、調整の状態を詳細に把握します。
各部の作動状況や出力波形に至るまで、コンピューター上で、できうる全てのエレクトロニクス関連のチェックを行い現状の車両の状態を把握します。
ボデープロテクターの装着。
Ferrari純正 車両診断テスターSD3で取得した各部のデーター。
現状の612スカリエッティ 車輌全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。
また、メカニカルの作動また、セット状況。
各部のデーターを取得。
最新のFerrariアップデートデーターとの比較も行います。
現状の電子制御部位データーを全て詳細に把握します。
続いて、SD3で取得したデーターは、あくまでもデーターとし受け止めます。
データー全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを専用機器を使用し単体点検を実施。
更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。
パワーユニットは575M用の5748ccV型12気筒48バルブの改良版のティーポF133F型。
給排気系を徹底的に見直され、高回転域での充填効率を高め最高出力540PS、最大トルク60.0kgmを発揮するティーポF133F。
改良版のティーポF133Fはオーバーラップを0に採ったバルブタイミング。
エンジンマネージメントシステムはボッシュモトロニックM7.3 .2でコントロール。
ティーポF133F型また、ボッシュモトロニックM7.3 .2の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
近年の車輌は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。
たとえば、車輌下部のアンダーカウル。
ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計されエアロダイナミクスをさらに追求。
ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。
車輌、下部全面にアンダーカウルが装備されているのでオイル漏れ等発生しても中々オーナーには判りづらい反面もあります。
続いて、メカニカル関連のチェック。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
Ferrari 612スカリエッティ の傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また、車輌の使用状況や、保管状態で車輌の状態が全く違う為、的確なチェックを行ないます。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの1部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返しマシンより受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけないと言うわけでは有りません。
的確なチェックで判断します。
車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…..書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。
車輌毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツが有ります。
ただ、これまで車輌がどの様な方法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
オーナーがどの様に使用してきたか?
どの様な保管をされてきたか?
色々な状況でメンテナンス個所が違ってきます。
指定交換に入っていないパーツでも使用状況によって寿命が長くもなりまた、短くもなります。
車輌内部の隠れた部分まで、的確なチェックを行ないます。
定期的な確実なチェックでベストな車輌の維持が可能になります。
フレームはアルコア製のアルミスペースフレーム。
ラダーフレーム部分は押し出し材が用いられ、応力が集中する部分には大型の鋳造パーツで構成されている612。
ステアリングシステムは、ラック&ピニオン。
リファインされたギヤ比で、よりクイックステアリングフィール。
また、フェラーリ初のCTSが導入されたのは612から。
ABSはボッシュ製の5.7でコントロール。
リヤアクスルに搭載されているLSD。
駆動時25% 被駆動時45%のロック率。
612のF1マチックは、変速プログラムが変更されたF1 Aタイプ。
最新の設備と最新のデーター。
また、独自のチェック項目を細部までチェックします。
フロント、リヤに装着されているスペーサ。
間違った使用方法で装着されている状態。
オーナーが大切にされている車輌。
車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
スペーサを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、と言う当たり前の習慣を日々欠かすことなく行なっているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
発熱しホイール側のメッキが剥がれている状態。
スペーサに関わらず間違ったパーツの使用や構造精度が良くないものを使用すると車輌にダメージを与えるばかりか人命に関わる場合も多々あります。
近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。
逆に良いものも有りますが粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。
ハブ側にも異常な痕跡がクッキリ残っています。
この状態では確実な面圧でホイールと接触できない状態。
フロント&リヤハブのメンテナンス&リフレッシュを行います。
フロント&リヤハブのメンテナンス&リフレッシュ後の画像です。
ホイールとの接触面も加工修正。
ホイールとの面接触圧力も本来の圧力へ…..
また、変化していたアライメントも変化します。
使用許容範囲に十二分な機能を持っているパーツは安易に交換する事無く、メンテナンスし再使用します。
ただ、再使用するだけでは無く、全て徹底的にメンテナンス&リフレッシュをし再使用します。
ホイール側も加工修正。
メンテナンス後の画像です。
ハブとの面接触圧力も本来の圧力へ戻すと共にホイールを錆から守ります。
メンテナンス終了のホイール。
組み込みに備えます。
続いて、マイスターチェック終了後の最終セットアップ。
入力されていたERRORコードなども、全てリセット。
また、センサー&アクチュエーターのアダプティブ。
Ferrari純正車両診断テスターSD3で的確な最終チェックを行ないます。
このプロセスが重要です。
最終チェックも完了。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の1部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのチェック中の分解写真、またメンテナンスの画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 39枚 及び、今回のチェック内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので車輌と一緒にお持ち致します。
今回マイスターチェック御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。