ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、Ferrari 328 GTS / ALBERT Turbo System 装着車輌 メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたFerrari 328 GTS / ALBERT Turbo System 装着車輌 を積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
Ferrari 328 ALBERT Turbo System 装着車輌 マイスターチェック&オーナーご依頼ポイント チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
ボデープロテクタを装着。
チェック開始です。
328のパワーユニットは、3,2ℓ 90度 V8DOHC 32バルブ TipoF105Cユニット。
そのTipoF105Cユニットにアルベルト社のターボシステムが組み込まれているパワーユニット。
ターボの歴史は意外に古く、1905年にスイスのアルフッド.ビュヒが特許を取得しています。
ターボが大きな進歩を遂げたのは、第二次世界大戦中。
アメリカの『空飛ぶ要塞B-17』爆撃機に始めてターボ付きエンジンを搭載。
そしてあのB-29爆撃機にもエンジン1基あたり2個のターボが搭載されていました。
ターボを搭載した理由は、高度1万メーターを超える高い空を高速で飛ぶためです。
高高度では、気圧が低く吸い込む空気量が少なくなるのでターボで過給する必要があったからなんですね。
メタルターボ、セラミックターボ、ツインターボ、シーケンシャルターボ、ターボ+スーパーチャージャー、
ツインスクロールターボ、可変ジオメトリーターボ
最近では左右対称タービンに至っているターボチャージャー。
インジェクションは年代で3種類。
前期のインジェクションシステムは、ボッシュ製 Kジェトロ。
後期のインジェクションシステムは、ボッシュ製 KAジェトロ。
最後期には、ボッシュ製 KEジェトロのインジェクションシステムも存在します。
K KA KE ジェトロ。
フラップが噴射量を制御するシステム。
全ての気筒に連続的に燃料噴射を行います。
システムに異常が無くてもセットアップで性能が大きく変わります。
機械的作動部分が多いので、経年劣化などでセッティングが変化するので、定期的な基本セットアップが性能を保ちます。
K KA KE ジェトロは、経年劣化や長期放置による不具合の発生は少ないですが、要件によりエンジンの初期性能が発揮できなくなっている車輌が非常に多いです。
また、エレクトロニクス関連も全てチェック。
ターボチャージャーのチョイスやセットアップは、パワーユニット、走行内容で適したターボサイズの選択、またタービンの選択、安定した加給圧を約束してくれるウエストゲート、及びレイアウトが基本です。
次に確実かつシンプルな制御用配管及びパイピング、油圧ラインのレイアウトなど多方面にわたり考えなくてはいけません。
TipoF105C 改チューニングパワーユニットまた、過給機の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
328は、鋼管チューブラー フレームのメインフレームの前後にサブフレームを接合させたモデル。
走行中の応力負担もフレームだけでなくボディパネルにも依存する設計。
328では、2種類のフレームが存在します。
2種類のフレームの違いから、基本アライメント等、色々な違いがあります。
続いて、メカニカル エレクトロニクス関連のチェック。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
328 各モデル毎の傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また、車輌のメンテナンスや使用状況、保管状態で車輌の状態が全く違う為、的確なチェックを行ないます。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの1部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
エレクトロニクス関連では電子部品を、電子システム内で意図した機能を果たす部位。
大きく分けるとアナログとデジタルに分類できます。
近年、アナログだけの回路で構成されているパーツは非常に少なくデジタル回路を非常に多く使用されていますね。
代表的な作用の1部。
①入力 電子的・機械的なセンサ(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換する機能。
②信号処理回路 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする機能。
③出力 アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号をシステム外の有用な形態に再変換する機能。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけないと言うわけでは有りません。
全ては、的確なチェックで判断します。
車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…..書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。
モデル毎の傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも有ります。
ただ、これまで、的確かつ確実なチェック&メンテナンスを受けてきたか?
また、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
更に、車輌の価値観を理解したエンジニアが携ってきたか?
過去の環境により、車輌のコンディションは大きく左右されます。
汚れていたフロアはチェック前にクリーニングアップ。
クリーンな状態で、項目別に独自のチェックを行います。
パワーユニットからのオイル漏れ。
漏れ出したオイルが周りの問題の無いパーツにまで付着。
早期の対応が必要です。
漏れ出したオイルが他のパーツなどに付着し全く問題の無いパーツまで攻撃し始めます。
分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。
これと同じ事が車輌に生じます。
また、個所によっては車輌火災につながるオイル漏れ。
オイル漏れは、車輌火災につながる危険な部分。
ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。
エキゾースト等エンジンルームには非常に高温になる箇所が多数存在します。
着火性の強いオイルの付着は発火を引き起こします。
複数の箇所からオイル漏れ。
オイル漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的なガスケットや、ラバー素材パーツ。
ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こります。
また特にエンジン関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しない車輌は、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。
また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生しオイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。
ピンポイントで確実なリペア方法を確定します。
次に、なぜオイル漏れが発生してしまったか?
漏れを引き起こしている主原因は?
これらの要因を特定します。
このプロセスが非常に重要です。
エンジン冷却水系統。
冷却系統のホースが劣化し弾力性が無くなり膨張した状態。
劣化しているウォータホースからのエンジン冷却水リーク。
代表的な素材の指定交換パーツです。
ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。
また、常に熱害にさらされ劣化が促進します。
これは、どのモデルにでも当てはまる事です。
ラバーの劣化は色々な劣化の仕方があります。
この劣化の状態は弾力性が失われるタイプ。
ガスケット ラバー シール等々使用される素材は使用用途で素材を変え形成されます。
パーツの劣化は2004年からラインナップされたF430ですら発生している車輌も見受けられます。
年式を問わずどのモデルにも起こることです。
白くなっている箇所は、漏れ出したエンジン冷却水が熱で乾いた状態。
ラジエータからのエンジン冷却水リーク。
白くなっている箇所は、漏れ出したエンジン冷却水が熱で乾いた状態。
エンジンを始動し冷却水系統の内圧が正常に上がった状態で、冷却水が漏れ出してくる現状。
早期の対応が必要です。
このままでは、走行中やアイドリング中に突発的なオーバーヒートを引き起こしパワーユニットに致命的な2次的ダメージを与えてしまいます。
早期の確実なリペアで致命的な2次的ダメージを防ぐ事が可能です。
フロントサスペンションシステムの状態。
サスペンションシステムのフルブッシュ&ボールジョイントの画像。
サスペンションブッシュは、路面の凹凸による衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割を果たしています。
衝撃からフレームや、ボデーを守る非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
リヤサスペンションシステムの状態。
サスペンションブッシュは定期交換パーツです。
使用年数や走行距離に関係なく、確実な測定やチェック,ドライバビリティーで良否を判断します。
ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。
しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れダブルウィッシュボーンのメリットが崩れデメリットばかりが大きくなります。
フェラーリ本来のシャープなハンドリングの楽しさが味わえない状態。
また、経年劣化等で使用許容範囲を超えパーツとしての機能性を失うと、ボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃でボデーまた、フレームのねじれや、結合部の破損など、車輌の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
車輌にとって非常に重要な個所ですし、交換する事で、フレームを確実に守り、またドライバビリティも格段にアップします。
サスペンションシステムのブッシュ。
パーツ構造体として許容範囲を超えてしまうと、伝統の鋼管フレームに多大なダメージを与えてしまいます。
定期的なチェック&リペアで、2次的ダメージを防ぐ事が可能です。
タイミングベルト。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)
また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。
どちらかが先に達した時点で交換が必須。
現状のクラッチハウジング。
ターボ対応のクラッチシステムが組み込まれています。
アルベルト社のターボシステム。
当時のオリジナル状態を保っている稀少な固体。
当時アルベルト社が好んで使用したラジャイ製タービン。
ウエストゲートまでのパイピングが折損し高熱の排気が漏れ出しています。
車輌火災を引き起こすポイント。
アルベルト社純正の稀少なエキゾーストシステム。
当時のクオリティーでは無理があったのでしょう。
車輌側フレーム取り付け部分が折損し希少なエキゾーストが全く固定されていない状態。
独自の項目毎にチェックを行います。
全てのチェックが終了したFerrari 328 GTS / ALBERT Turbo System 装着車輌。
確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。
内容をまとめ、現状の車輌の状態を分かり易く明記し送付させて頂いた上、御連絡させて頂きます。
幾通りかのメニューの中から、お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 328 ALBERT Turbo System 装着車輌 リペア&メンテナンス開始の為、リフトセクションへと…
ボデープロテクタの装着。
リペア&メンテナンス開始です。
中々オーナーが目にする事の無い隠れた部分には、塵や埃また、油汚等が蓄積しています。
まず分解前に蓄積している汚れを全てクリーニングします。
これは、異物が分解パーツ内部へ混入するのを避ける為。
クリーンな状態で作業を進める為、行います。
上記の状態では、リペア&メンテナンス時に異物の混入が避けられません。
分解前に、独自のクリーニングアップ方法で一掃し、クリーンな状態を取り戻します。
クリーニングアップ終了のTipo F105Cユニット。
細部までしっかりクリーニングアップ。
ボルト、ナット1個までクリーニングアップ。
汚れたまま分解するとダメージを与えてしまいます。
クリーンな状態から、ボルトやナットを分解します。
全ての部位に対しクリーンな状態から作業を行う事で、各パーツにダメージを与える事無く分解します。
リペア&メンテナンスに伴う、バルブタイミングの測定。
よく現状のバルブタイミングが数度ズレてしまっている車輌も見かけます。
ただ単にタイミングベルト交換だけでは、100%のポテンシャルは発揮しません。
組み込み時には、独自の数値でバルブタイミングをセットし、高負荷高速回転領域で最高出力を向上させ、また、低中速回転領域で低中速トルクも向上させます。
各気筒毎、計算式により現状の数値をチェックします。
タイミングベルト交換には、非常に大切なポイントです。
バルブタイミングとは?
簡単に言えばピストンの位置に対して、どのタイミングでIN&OUT側バルブを開け閉めするか、その位置を決定する事です。
エンジンはピストンの上下によって、混合気を吸って 排気ガスを吐き出しています。
ピストンが降りる時に吸気バルブを開けてやり、上がる時に吸気側を閉じて排気バルブを開ける工程の事です。
10000回転/分では、一秒間に80回もこの工程を繰り返します。
このスピードでは、混合気にも重さや粘度が発生し、蜂蜜の様な粘度と考えてもらっても良いでしょう。
ピストンが下がり粘度が発生している混合気が燃焼室に入ります。
ピストンは下がりきって圧縮行程に入りますが、やっと流れる勢いの混合気はシリンダーに自ら入ってくるので、吸気バルブを今閉めるのはもったいない遅らせようというのが吸気側タイミング。
続いて、爆発燃焼エネルギーでピストンが下がりますが、まだ膨張エネルギーが残っている状態で、早く排気バルブを開けて排気を早く排出し、次の吸入時の為に負圧を発生させ混合気を吸い込むようにするのが排気側タイミング。
簡単に書きましたが、これら一連の工程のタイミングを変化させる事で、よりスムーズに吸入・排気させ、なおかつ爆発工程でのパワーを限りなく使い切る。
これが独自のバルブタイミングになる訳です。
バルブクリアランス。
ここでの測定で、内燃機関の状態を把握します。
全て基準値内に納まっています。
オーナーが大切にされている車輌。
車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
内燃機関内の測定を行っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
フェラーリ専用SST(専用工具)を使用し、丁寧なリペア&メンテナンスを行います。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
イタリア モデナに本拠を置くFerrari , Lamborghini のメンテナンスと、レーシングマシンのメンテナンス ディーラーである
ROSSO CORSA , SPA の指定を、東洋で初めて受けています。
全てのSSTを完備し、最新のデータや情報で、車輌を確実にリペア&メンテナンスする事が出来ます。
分解後の一部のパーツ。
まず、クリーニングアップ。
クリーンな状態で、各項目別にチェック&測定を行います。
チェック&測定項目を加工修正後のパーツ。
独自のクオリティーで1つ1つのパーツ精度を格段に向上させ、より精度の高い構造体に仕上げます。
精度を取り戻した部位にニューパーツを、Ferrari専用SST(専用工具)で傷や歪みを発生させる事無く確実に組み込み。
内燃機関パーツ。
カムシャフトや関連部位に関しても、パーツ精度の誤差を専用機器で修正。
確実に精度を取り戻し組み込みに備えます。
独自のクオリティーで徹底した管理の下、メンテナンスを行ったパーツをパワーユニットへ組み込み。
ボルトやナット1個まで、素材や処理工法に1番適した工法で再使用パーツをリフレッシュ。
クランクシール。
他の部位同様、生産時のパーツ精度の誤差、また熱害での精度低下部分は、専用機器で修正。
誤差を確実に修正し、基本精度を取戻し組み込みに備えます。
専用SSTで確実に組込み。
ユニット等は、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
誤差を確実に修正し、基本精度を底上げ。
メンテナンス部分のロングライフ化を図ります。
現状のカムシャフトギヤーの画像です。
各ギヤーが錆で侵食されている状態。
錆の発生でタイミングベルトが紙やすりで削られる作用が発生しています。
その為タイミングベルトが攻撃され、指定交換時期までタイミングベルトがもたない状態。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルや年式に関わらず3年(3年で0kmの走行でも交換)もしくは、2万km(1年で2万kmの走行でも交換)どちらか先に達した時点で交換。
このように問題が発生している場合、即座に問題点をリペアすると同時に、タイミングベルトの交換を行わないとバルブクラッシュを引き起こします。
各ギヤー&プーリーのメンテナンスを行います。
ギヤーメンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
1つ1つのパーツを確実にリセットします。
これでタイミングベルトを攻撃する脅威もなくなり、キッチリとしたバルブタイミングのセットアップも可能になりました。
また、ギヤーを錆させていた主原因ポイントも根本からリペア。
このプロセスが非常に重要です。
続いてウォーターポンプのオーバーホールへと。
ウォーターポンプは、エンジン冷却水を循環させるパーツ。
内側にはインペラーが付いています。
このインペラーでエンジン冷却水を循環させます。
エンジン冷却水の劣化や濃度不良でも、ウォーターポンプ本体に二次的不具合を誘発させます。
また、ウォーターポンプの回転軸を支えているベアリングにガタが生じて、内部シールに影響を与え冷却水漏れを起こす事があります。
タイミングベルトの奥に位置しているので、同時のリペアが好ましい部分の1つです。
純正アッセンブリーパーツは非常に高額。
現品フルオーバーホールを行います。
精度を取り戻したパーツを、高いクオリティーで組み込み。
フルオーバーホール&リフレッシュ終了のウォーターポンプ。
機能性また、美観まで新品同様に仕上げました。
パワーユニット側ウォーターポンプ接合面の精度を専用機器で加工修正。
精度を取り戻したパワーユニットへフルオーバーホールしたウォーターポンプを組み込み。
個々のパーツ精度を取り戻し組み込み。
完璧に精度を出すとシール剤もはみ出す程塗布しなくても、予防程度でOK。
1つ1つのパーツ精度を限りなく高める事で、構造体全体の精度を飛躍的にアップデートさせます。
ウオータポンププーリーも、メンテナンス&リフレッシュし組み込み。
ウオーターポンプベルトのロングライフ化、また機能美まで復元。
車輌の構成パーツには色々な処理が行なわれています。
テンショナーアームや、クランクプーリーは、ごく一般的なメッキ クロメート処理いわゆるユニクロ処理が行なわれています。
以前は六価クロムが主流でしたが発がん性物質を含む為、現在の主流は三価クロムへ。
六価クロムと三価クロムでは処理方法が異なります。
また、三価クロムメッキと、三価クロメートも、まったく異なるメッキ方法です。
まだまだ、色々と違いが有りますが、個々の素材や処理方法を熟知してこそ1番適切なメンテナンスや、クリーニングアップにつながります。
これは、車輌のトラブルシューティング、リペア、メンテナンス全て共通する事でしょう。
続いて、R/H L/Hタイミングベルト テンショナーのメンテナンスへと...
メンテナンス&クリーニングアップ完了のテンショナー。
このパーツは、タイミングベルトに張力を与える構成パーツの一部。
作動不良が起こるとタイミングベルトの張力が奪われ、こちらもバルブクラッシュの原因になるパーツ。
クリーニングアップ後、クラックチェックから始まり各部の精度を見直すメンテナンスが重要。
非常に重要なパーツの1つ。
画像左が、今回換装するオリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングです。
右が、装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリングの画像。
アウターケースに発生している錆。
また、ベアリングシールも劣化し内部のグリス漏れが発生しています。
このような状態ではタイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。
ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。
近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。
逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。
今回換装するテンショナーベアリング。
オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングです。
アウターケースは無垢材より削り出し製作。
錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。
ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。
国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。
タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。
オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになりタイミングベルトへの負担も著しく軽減。
全ての問題を完全にクリアしたタイミングベルトテンショナーベアリングです。
オーバーホール後のテンショナーに、オリジナルテンショナーベアリングを組み込み。
リアルな動きを再現。
画像左がニューパーツのタイミングベルト。
右が、油脂の漏れ、またギヤやプーリーの錆で攻撃を受けていたタイミングベルト。
非常に危険な状態です。
タイミングベルトの正式名称はコグドベルト。
通常のVベルト、Vリブドベルトと違い、ラバー製の歯が付きクランクギヤ、カムギヤを連結しているのがコグドベルトの特徴。
ギヤに歯型を噛み合わせることにより、スリップすることなく回転を伝えることができる特殊なベルトです。
よくタイミングベルトが切れたという言葉を聞きますが、コグドベルト自体が切損する場合はほとんど無く、ラバー製の歯がポロリと欠損してしまう事を、タイミングベルトが切れたと表現されています。
水濡れ、オイル漏れ、外界に露出している部分が多い等、さまざまな要因で劣化が促進し、ラバー製の歯が欠損しバルブクラッシュを引き起こしパワーユニットに多大なダメージを与えてしまいます。
メンテナンス後のパーツ群を独自の精度で組み込み。
続いて、独自のノウハウを盛り込みバルブタイミングをセットアップします。
バルブタイミングを変更すると、エンジンの特性を変えることが出来ます。
同一カム角であれば、バルタイを変化させても、バルブを開く時間は同じです。
その時間をどのタイミングで作動させるかをセットアップする訳です。
独自のバルブタイミングのセットアップでのメリットは、アイドリング領域と軽負荷領域でオーバーラップ量を小さくし、インテーク側の燃焼ガス吹き返しを減少させます。
これにより、アイドル域での回転数を安定させ、燃料消費率を向上させる。また、軽負荷領域ではエンジンの安定性を確保する。
中負荷領域では、オーバーラップ量を大きくし、燃焼温度を下げ、排出ガス中のNOxを低減させる。また、未燃焼ガスを最燃焼させHCも低減させる。
高負荷低中速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを早くし、低中速トルクを向上させる。
高負荷高速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを遅くし、最高出力を向上させる。
低温時は、オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。これにより、燃料消費率を向上させながら、ファースト・アイドル回転数を安定させる。
エンジン始動時、およびエンジン停止時オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。これにより、始動性を向上させます。
セッティングについては、膨大なデータの中から各気筒毎、計算式により独自の数値へセットアップしポテンシャルを引き出します。
安易なノウハウでのセットは、メリットよりデメリットばかりが大きくなりパワーユニットにダメージを与えてしまったり、即エンジンブローへと直結します。
バルブタイミング セットアップ完了。
生産時の誤差、使用での精度低下している部分を項目毎に専用機器で加工修正。
構造体としての精度を確実に取り戻した再使用パーツ。
ニューパーツと共に、独自のノウハウを盛り込み組み込み。
タイミングベルトケース現状の画像。
生産時のパーツ精度の誤差、また熱害での精度低下部分は、専用機器で修正。
同時にクリーニングアップも実施していきます。
各ギヤーまた、テンショナーベアリングの錆で削られたタイミングベルトのラバー粉また、オイル漏れによる油分。
新しいパーツに付着しない様、クリーニングアップ開始です。
素材や処理工法に1番適した工法で再使用パーツをリフレッシュ。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
続いて、バルブカバー現状の画像。
生産時のパーツ精度の誤差、また熱害での精度低下部分は、専用機器で修正します。
再使用パーツは通常そのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちのリペア&メンテナンス工程は、全ての再使用パーツを、独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&リフレッシュを行い再使用します。
バルブカバーメンテナンス&リフレッシュ後の画像。
生産時の誤差、使用での精度低下している部分を項目毎に専用機器で加工修正。
構造体としての精度を確実に取り戻した再使用パーツ。
付属パーツも同時にメンテナンス&クリーニングアップ。
劣化していたプラグコードホルダーをニューパーツに...
精度を取り戻す加工修正でエッジの効いた細部。
ブラグコード組み込み時には、綺麗にコードを取り回し美観を再現させると共にプラグコードを守ります。
精度を取り戻した再使用パーツに、Ferrari専用SST(専用工具)でニューパーツを、傷や歪みを発生させる事無く確実に組み込み。
リペア部分のロングライフ化を図ります。
画像左が劣化し切っている交換ホースの一部。
画像右が今回換装するアップデートパーツ。
左右の内径を比較すれば一目瞭然ですね。
トラブルシューティングの時点で、全て交換か否かを的確に判断し、メンテナンスメニューとしてご提案します。
ラバーの劣化は色々な劣化の仕方があります。
この劣化の状態は弾力性が失われるタイプ。
ガスケット ラバー シール等々使用される素材は、使用用途で素材を変え形成されます。
オリジナルにこだわらない場合、純正より低価格でクオリティーが格段に高いパーツを吟味し取り入れます。
独自のアップデートパーツへと換装します。
生産時のパーツ精度の誤差、また熱害での精度低下部分は、専用機器で修正。
1つ1つのパーツを確実にリセットし組み込みに備えます。
ユニット等は熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
誤差を確実に修正し基本精度を底上げ。
メンテナンス部分のロングライフ化を図ります。
トルクレンチを使用する事により規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
これを防ぎ、規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込んでいきます。
他の部位も同様です。
ボルトやナットの締め付けトルクは材質や処理の方法また、長さ等々でISO規格が設けられているほど重要なポイント。
独自のクオリティーで1つ1つのパーツ精度を格段に向上させ、より精度の高い構造体に仕上げます。
1つ1つのパーツを確実にリセットし組み込みます。
組み込み工程でも独自のノウハウを盛り込み組み込み。
これら一連の工程が構造体の仕上がりを大きく左右します。
錆切っていたALBERTターボ付属パーツをリフレッシュ。
再使用パーツは通常問題が無いので、そのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちの行う作業は、脱着だけに留まらず、再使用パーツ全て独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&リフレッシュを実施し再使用します。
周辺部分も分解時にスッキリ クリーニングアップ。
クリーンな状態から、R/H L/Hともに組み込みが進みます。
規定電圧が確実にスパークプラグに伝達出来るようプラグコードもメンテナンス&クリーニングアップし、パワーユニットへと組み込み。
交換したホルダに取り回し角度も変更し綺麗に組み込み。
生産時の誤差、使用での精度低下している部分を項目毎に専用機器で加工修正。
確実に構造体としての精度を取り戻した再使用パーツ。
ニューパーツと共に、独自のノウハウを盛り込み組み込み。
パワーユニットハーネスやパイピング等々に至るまで、丁寧にメンテナンス&クリーニングを実施。
ハーネス接続部分もリフレッシュを行い、パワーユニットへの供給電圧を復帰させます。
また、パイピングの取り回しやクリアランスを微調整。
個々の干渉を防ぎ、メカニカルトラブルを抑止します。
機能性や精度とともに、全てをアジャスト。
機能美まで取り戻します。
続いて、エンジンスタートに向け最終チェックと共に油脂類の交換へと。
オイルの劣化度は、目で見る 触るなど簡単な方法で判断しにくいものです。
真っ黒になったオイルや、異臭 変色している物は別ですが…..
通常、使用期間や走行距離で判断します。
各オイル類には全て、食品と同じ様に賞味期限が有ります。
賞味期限切れでは、本来の性能を発揮できずマシンを痛めてしまいます。
劣化の発生は、外気による酸化、メカニカル圧力によるオイル分子のせんだん、熱、ブローバイガス内のフューエルの混入で劣化していくのが一般的です。
エンジンオイルは、ベースオイルで色々と分類されます。
鉱物油
部分合成油
化学合成油
PAO
エステル
植物油
規格で分けると…
API規格
ILSAC規格
SAE規格
ACEA規格
JASO規格
粘度による分類では…
SAE粘度
HTHS粘度
モデル毎に、オイルに添加されている成分内容や粘度などなど…を変更し、ベストなオイルをチョイスし交換する事により、より一層車輌をベストな状態へと導きます。
ミッションオイルの交換。
エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。
ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。
シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。
ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。
エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合この効果はほとんど必要が無いでしょう。
それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。
車輌の特性やモデルまた、使用用途に応じてオイル成分や、粘度などなど……ベストなオイルを選択し交換します。
適切なスパンで交換が行われていなかったのか?
328ターボのポテンシャルに対応不足のオイルが注入されていたのか?
ドレンにミッション内部の金属粉がビッシリ。
応力分散が不足していたのでしょう。
ミッションも破損すると非常に高額なリペアになるので、交換スパンはキッチリと…
ドレンプラグのクリーニングアップ。
締め付けたガスケットは再使用しません。
続いて、ブレーキオイルの交換。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用また、乗らなくても1年毎の交換をお奨めします。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換をお奨めします。
リザーバタンク内部を完璧にクリーニングアップし、クリーンな状態から専用機器で交換開始。
フェラーリ 328ターボの車輌スペックまた、使用用途に適したオイルで交換完了。
同時に周辺部分もクリーニングアップ。
続いてカウル類のメンテナンス&クリーニングアップへと。
チェック&リペアまた、メンテナンスに伴い分解した、アンダーカウルやフェンダーライナー類。
分解したパーツは通常問題が無いので、そのまま組み込まれるのが一般的です。
分解パーツを1点1点リフレッシュする事で、見た目にもスッキリし、トラブルを未然に防ぐ事も兼ね、全て組み込み前に表裏共にクリーニングアップします。
クリーニングアップ&メンテナンス後のカウル類一部の画像です。
クリーンな状態で組込みに備えます。
リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要です。
各部メンテナンスと同時に施工する独自のクリーニングアップ。
各部のクリーニングアップは、本来の素材を熟知し蘇らせる意味で1番適した仕上げを行います。
ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。
各部のクリーニングアップは全て作業の一貫と考え行います。
続いてサスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップ。
また、定期的な、足回り&車輌全体のトルク管理が必要です。
各部の調整と同時に締め付けトルクのチェック。
同時に、分解時にしか出来ない、フェンダー内部の隅々までクリーンニグアップします。
中々オーナーが目にする事の無い部分。
また、雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。
現状のフロントサスペンションシステムの画像。
同じくリヤーサスペンションシステムの現状の画像。
フロント&リヤブレーキディスクの現状の状態。
ディスク面もメンテナンス&リフレッシュを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ後のフロントサスペンションシステムの画像。
きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施します。
同じくメンテナンス&クリーニングアップ後のリヤサスペンションシステム。
クリーニングアップ済みのアンダーカウルやフェンダーライナーを、基本装着位置の見直しも図り組み込み。
リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要視します。
フロント&リヤブレーキディスクのメンテナンス&リフレッシュ後の画像。
ホイールとの接触面の錆も加工修正。
ホイールとの面接触圧力も本来の圧力へ…..
また、錆で変化していたアライメントも変化します。
使用許容範囲に十二分な機能を持っているパーツは安易に交換する事無く、メンテナンスし再使用します。
ただ、再使用するだけでは無く、全て徹底的にメンテナンス&リフレッシュをし再使用します。
独自のクオリティーとテクニックで、徹底した特有のメンテナンスを実施。
続いてホイールのクリーニングアップ&メンテナンスへと。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
ホイール裏側の状態。
表側のみ塗装され、裏側はペイントミストが付着。
汚れの上からペイントが付着してしまっています。
この状態ではペイント内部に汚れが入ってしまっている為、汚れを落としきることは不可能です。
4輪全てクリーニングアップ メンテナンス開始です。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。
ハブとの面接触部分も加工修正。
面圧力を本来の圧力へ戻すと共に、ホイールを錆から守ります。
表側からの噴きつけがスポーク間から飛び散ったペイントミスト。
チョットした心遣いと、ひと手間で防げる事なんですが…
出来る限りクリーンに...
リヤフードの装着。
生産ラインオフ時の装着誤差。
また、永年の使用で発生しているズレ。
基本装着位置の見直しも図り、チリ合わせを行い車両へと組み込み。
トルクレンチを使用し規定トルクで確実にロック。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
これを防ぎ、規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込んでいきます。
他の部位も同様です。
ボルトやナットの締め付けトルクは材質や処理の方法また、長さ等々でISO規格が設けられているほど重要なポイント。
続いて、シャシ細部までクリーニングアップを行います。
クリーンな状態からシャシ全体の最終チェックを行っていきます。
細部までクリーニングアップも完了。
クリーンな状態から、最終チェックも終了。
続いて、パワーユニットのリペアメンテナンス後の最終チェック。
最終の詰めです。
このプロセスが重要です。
Tipo F105C ターボ最終チェックも終了。
最終クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。
隅々まで独自のクオリティーでスッキリ。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
繊細なインテリアも隅々まで。
私たちのごく通常のリペア&メンテナンスetc.の流れです。
精度を取り戻すメンテナンス。
随所に施すクリーニングアップなど、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。
これは、私たちのクラフトマンシップの一貫であり、車輌をより良いコンディションに仕上げる為のメンテナンスだからです。
全てのリペア&メンテナンス終了のフェラーリ 328GTS / ALBERT Turbo System 装着車輌。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 297枚 (CD-R 2枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので車輌と一緒にお持ちします。
今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。