株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ 308 マイスターチェック・エンジン修理・ミッション修理・デファレンシャル修理

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
個人輸入され、はや2年!!
ようやくですね〜!!本日 見たことも無い積載車で、308運ばれてきて超 ビックリ。

ファイバーボデー特有のボデースタイル。

先に、僕見ちゃいました!!

ん〜〜ドライサンプ

イギリス仕様の右ハンドル!!ビックリ!!


マイスターチェック開始の為、リフトに入庫です。

面白い所に来れば、ベトナム旅行に行かれる前でも御連絡させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

Ferrari 308GTB ファイバーボデー マイスターチェック 開始させて頂いております。随時画像アップさせて頂きます。

各部のFerrari 年数的、及び走行距離の指定交換パーツのチェック及び、測定に入らせて頂きます。

足回り、各ブッシュは、かなりの亀裂及び、変形致しております。全くブッシュの意味が無いほどの状態ですので、フロント リヤー共にフルブッシュの交換が必須うです。

こちらの画像はフロント ロアアームの現状のブッシュの状態です。

続いて、リヤー側のブッシュの画像です。

こちらは、フロント ロアアームの現状の画像です。全体に錆と腐食が発生致しておりますので、フルブッシュ交換時、完全リフレッシュさせて頂きます。

次に、ステアリングギヤボックスの現状の状態です。

エンジン下からの画像です。
かなりのエンジンオイル漏れが発生致しております。一度簡易クリーニングを実施させて頂き、ピンポイントでオイル漏れの箇所を特定致して参ります。

こちらは、エンジンマウントです。永年に渡り交換されていない状態です。指定の数値より著しく離れております。今回、要交換パーツです。

こちらは、ウオーターホースの一部の画像です。こちらも永年に渡り交換されていない様で、完全にラバーが劣化してしまい全く張力が無い状態です。

続いてフューエル ホースも上記同様の常態で、今回、要交換です。一部の交換では、次々と漏れが発生して参りますので、ウオーターホース、フューエルホース共に、全て交換が好ましい箇所です。


日本で装着されたとお聞きしておりました、エアコン全く効きません!!

不具合追求致しましたところ、コンプレッサーへのメイン電源が入らず電気的な不良です。エアコンガスなどのチエックも致しましたが、正規の圧力にエアコンガスは、保たれておりますので、ガス漏れでは御座いません。

な、なんと、レトロフィットキットのエアコンに加工されています。レトロフィットキット余り良くないんですよね〜

エアコン コンプレッサー メイン電源不良のトラブルシューティング開始させて頂いております。Ferrariは、各 ハーネス非常に繊細に出来ており少しの電流オーバーでも、基盤やカプラーの焼けが発生致しますので、根本から見直して参ります。
イギリスでは、エアコンが必要の無い気候ですので、一度も装着されていなかったでしょう。


各 トラブルシューティングも完了し、前回お打ち合わせさせて頂きましたメニューでFerrari 308GTB ファイバーボデー 復活させて頂きます。実作業の開始です。


エンジン脱着の為、只今よりクラッチハウジングケースからの脱着に入らせて頂いております。
こちらは、クラッチハウジングケースを脱着する為に、2階建てエンジンのお馴染みの、3連ギヤーを分解させて頂いております。

クラッチハウジングケースASSY 脱着完了です。


エンジン 脱着作業 再開させて頂いております。各パイピング 補器類の只今脱着作業に入らせて頂いておりますので宜しくお願い申し上げます。

エンジン脱着に伴う各補器類の取り外しも、もう少しで完了致します。

さてさて、明日エンジン車両より脱着する予定です。

エンジン脱着開始です。
細心の注意をはらい各部のクリアランスをキッチリと確保し、脱着開始。

万全には、万全を期し、キャブレターなども全て取り外しており、左右の吊り上げポイントもズレが発生しない様に数度少し吊り上げ左右のバランスをキッチリとりエンジンを慎重に降ろしていきます。

さて、エンジン車両より脱着完了です。
エンジン全体 各所よりオイルの漏れが発生致しておりますので、今回一度、キッチリとしたメンテナンスを施させて頂きます。

エンジン自体の調子は悪く有りませんが、メンテナンスをキッチリと施されているエンジンとは、程遠い状態です!!

さて、今回弊社で蘇らせて参ります。

いつもどうり、分解前に付着致しております砂や埃、またオイル類をキッチリ無料クリーニングさせて頂き分解開始です。

こちらは、無料クリーニング実施前の現状の画像です。
まず、エンジンフロントからの画像。

エンジン左バンクからの画像。

続いて右バンク。

クラッチ側からの画像。

続いて、エンジンVバンク

エンジン右側のアップの画像です。

続いてエンジン左側からの画像。

クランクプーリー側からのアップの画像。

タイミングベルトは、交換されて降りますが、タイミングベルトテンショナーベアリングは、交換されて降りません。

ウオーターポンプは、ASSYで交換されています。


さてさて、今回 弊社で エンジン〜足回りまで、バッチリメンテナンス させて頂きますね!!
蘇らせま〜す!!


足回りからの作業開始させて頂いております。今回、足回りに関しましては、フルオーバーホールを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

只今の現状の状態のご紹介です。

こちらはリヤー左の現状の足回りの画像です。劣化が激しいですが、キッチリ蘇らせて頂きます。

続いて、リヤー右の画像です。

続いてフロント左の画像です。

最後に、フロント右 足回りの画像です。


足回り、リヤーセクション全て車両より脱着も完了させて頂きました。
現状の車両のリヤーセクションの画像です。
サブフレーム以外何も無い常態。

全て現品にて、オーバーホール及びリフレッシュ開始させて頂いております。

アッパーアーム ロアアームの第1段階の処理(泥や大まかな錆などを除去)完了です。

只今より、第2段階の本格的な錆の除去を実施進めさせて頂いて参ります。

第2段階の本格的な錆の除去及び古いペイントの除去完了です。

弊社では、レストレーション作業も賜らせて頂いておりますが、今回のFerrari 308GTB ファイバーボデーは、レストレーションでは、御座いませんが、個々の作業は、レストレーションと同じ作業です。

アップの画像です。隅々まで、キッチリ施工する事により、永年に渡りベストな状態を保つ事が可能です。
下地は全てに影響を及ぼしますので非常に肝心要名な箇所です。


こちらのアーム及びスタビライザーのレストレーションで約3日程度の作業を実施させて頂いております。

中々作業随時アップ出来なくて、誠に申し訳御座いません。

随時メカニックが、画像を撮影してくれておりますので、全ての画像 作業終了時にお渡しさせて頂きます。今回は、画像がかなり多いと思いますので、DVDに落とさせて頂く予定させて頂いておりますので、宜しくお願い申し上げます。

第2段階の本格的な錆の除去及び古いペイントの除去完了させて頂き、次に、第3段階のサフェーサー(錆止め塗装)を実施完了させて頂いております。

第2段階の本格的な錆の除去を実施させて頂いておりますので、錆の再発は皆無の状態にさせて頂いております。

同時に、フルブッシュの交換も実施させて頂いております。

画像は、ブッシュ組み込み完了のアームになります。

リヤースタビライザーも同様の作業を実施させて頂いております。

スタビライザーのアップ画像です。

この作業を、全ての足回りに施させて頂いて参ります。

ブッシュ類などは、基本的な経年劣化 交換パーツですが、交換後 お乗り頂きますと、これ位違うのかと驚かれるほど車両が変化致します。

全て基本が一番大切ですね。

ブッシュ交換も車両の基本構成パーツですし、交換時のアーム類の錆の処理なども、基本だと弊社では考えさせて頂き、日々お客様の車両をメンテナンスさせて頂いております。

足回りなどの装着部分のフレームなども、錆の進行がかなり御座いますので、今回全てリフレッシュさせて頂きます。

こちらも、現状のエンジン リヤーバッフルの状態です。
こちらに関しましても全てリフレッシュ作業を実施させて頂き、蘇らせて頂いて参ります。


アッパーアーム ロアアーム サフェーサー処理より、最終のペイント完了致しました。

ペイントも全て塗り分けをさせて頂きながらのペイントです。ショック取り付け部分や、ブッシュのアウターなどは、キッチリと塗り分け、全くの新車状態に蘇らせて参ります。

こちらは、ペイント部分のアップの画像です。
このペイントは、全て、ハケにての、手塗りです。
弊社のレストレーション専門メカニックがペイントすると、この様にハケ目など一切出ません。
吹きつけ塗装では、入り組んだ奥の箇所のペイントが薄くなる為、本格的なレストレーションでは、弊社の専門メカニックがハケ塗りを実施させて頂き、この様な綺麗な状態に仕上げさせて頂きます。

続いて、フロント側の足回りのフルブッシュ交換およびレストレーションに入らせて頂いております。
フロントアッパーアーム ロアアームの現状の画像です。リヤー同様 錆の侵攻が非常に強い状態です。

ブッシュの現状の画像です。

バッチリ弊社で蘇らせて頂いて参ります。

各 足回りを取り外しに辺り、脱着が済みました車両側フェンダー内部や、周辺部分も随時クリーニングしながら錆の状態をチェックさせて頂き、作業を進めさせて頂いております。

アッパーアームの下処理が完了致しました。
細かな箇所の錆ので全て除去する事により、オーバーホール後のパーツに恒常性を著しくもたらす事が可能になります。

続いて、ロアアームの下処理も完了です。
アッパーアームは、下処理直後に錆が発生しない様にサフェーサーのペイントを実施させて頂いておりますが、こちらのロアアームもこれより錆止めのサフェーサーのペイントに入らせて頂きす。

足回りのフルブッシュ交換及びペイントも全て完了させて頂きました。

続いてエンジン各部オイルシール交換の為、付着致しております砂や埃が作業中混入しない様にまた、汚れが他のパーツに付着しない様に、クリーンな状態を取戻させて頂く為、1度クリーニング実施させて頂きます。

ご期待にお答え出来るメンテナンスを心がけ日々精進させて頂いております。

分解前のクリーニング着々と進ませて頂いております。

こちらは、ヘッドVバンクのクリーニング完了させて頂きました画像です。
腰下のクリーニングも本日完了予定です。

フライホイールを取り外しクラッチハウジングのクリーニングに入らせて頂いております。

クラッチハウジングの現状の状態です。

分解前のクリーニング完了です。

細部まで30年間の垢を取り除かせて頂きました、エンジン フロント側からの画像です。

続いて、右バンクもスッキリ

左バンク。当時からの汚れを一期にクリーンに。

フライホイールを取り外たクラッチハウジングもスッキリ クリーンな状態を取戻させて頂きました。

只今よりエンジン分解開始させて頂きます。

ピストン ライナー クランク等のオーバーホールは今回は予定致しておりません。

エンジンオイル漏れに重点を置き作業を進めさせて頂きます。

只今より分解の為の現状の各部の計測に入らせて頂きます。

宜しくお願い致します。

バルブタイミングの現状の状態よりチェック開始させて頂いております。

イギリス仕様のエンジン。

1度エンジンとミッションを切り離しフロントカバー脱着致しましたエンジン側の画像です。

なっ、なんとガスケットが入っていません...

続いて、シリンダーヘッドガスケットよりのオイル漏れにより、ガスケット交換の為、シリンダーヘッドの分解に入らせて頂いております。

右バンクシリンダーヘッド分解致しました。
ヘッドガスケットも完全に劣化し痩せきっております。

左バンクシリンダーヘッド分解も完了です。

月曜日お待ち申し上げております。

こちらは左バンク シリンダーヘッド。

ガスケットを専用工具で剥離開始開始です。
ガスケットをスッキリ綺麗に除去しヘッド面の歪みをチェックします。

エンジン側ヘッドガスケットも除去し、同時にピストンヘッドのカーボン除去も実施させて頂いております。

ビッシリ蓄積したカーボンを専用の溶剤でゆっくり、ゆっくり綺麗に除去していきます。

エンジン左バンク完了です。

今回オイル漏れによる分解ですが、分解時に出来る限りのメンテナンスとして、ピストンヘッドのカーボン除去を実施させて頂いております。

蓄積したカーボンを除去する事により余計なノッキングを避けることが可能です。

続いて右バンクの作業に入らせて頂きます。

右バンクのヘッドガスケットも除去及び、ピストンヘッドのカーボン除去も完了です。

続いてバルブシール交換の為、シリンダーヘッドの分解に入らせて頂きます。

まず左バンクの現状の状態です。

ピストントップ同様に燃焼室のスラッジや、カムシャフト周りのスラッジも分解後、全て除去させて頂きます。

左バンクから作業開始です。

バルブオイルシール交換の為、バルブ バルブスプリング インナーシムも全て分解させて頂き、スラッジの除去も完了です。

こちらは、スラッジ除去及びクリーニング実施完了の画像です。

インテーク及びエキゾーストポート内部もかなりのスラッジが蓄積致しておりましたので同時に除去させて頂いております。

これにより吸排気も新車時同様にスムーズに行えます。

カム側のクリーニング実施後の画像です。

永年にわたり付着し続けていたスラッジも隅々までクリーンな状態を取戻させて頂きました。

この状態からキッチリオイル交換の距離を守り使用致しますと、この状態を保つ事が可能です。

最近は、ロングライフのオイルが御座いますが、やはり良いオイルでも3000kmを超えるとスラッジが発生しますので、出来れば2000kmまたは、6ヶ月毎の交換が好ましいと思います。

続いて右シリンダーヘッドの分解に入らせて頂きます。

Ferrari 308GTB ファイバーボデー エンジンと、共にリヤーフレーム、エンジン リヤーバッフルの腐食の再生も同時に開始です。

まず、発生致しております錆を徹底的に除去する作業です。

かなり根気のいる作業ですが、下地が1番重要なポイントです。
錆の再発を根本から断ち切る為、専用機器を使用していき根こそぎ錆を除去していきます。

また、遊びにお寄り下さいね!!

リヤーフレーム & リヤーエンジンバッフル1番大切な下処理作業。

細かな個所に関しましては、全て手作業にて錆を除去させて頂いております。

最終ブラスト処理を実施し下地を形成していきます。

こちらは、インテークバルブの現状の状態です。スラッジがビッシリ蓄積し約30年の歴史を感じさせます。

アップ画像です。

この状態では、スムーズに吸入ポートから、混合気が燃焼室に充填出来ないと共に、スラッジにも混合気が付着してしまいますので、インテーク & エキゾーストバルブ共にスラッジを除去する作業に入ります。

バルブ16セットのスラッジの除去完了です。
スッキリ!!
この状態で本来のスムーズな吸気 & 排気が可能。
続いて、シリンダーヘッド側のインテーク & エキゾースト ポートに蓄積したスラッジの除去に入ります。

現状のインテーク & エキゾースト ポートの状態。

かなりのスラッジです。
でも、30年でこの状態は上々!!
メンテナンスの行き届いていないマシンはもっと激しい蓄積ですので。

さて、開始です。

インテーク & エキゾースト ポートのスラッジもバッチリ除去完了です。

続いて、シリンダー側バルブシートとバルブの当たり面の擦り合わせ作業に入らせて頂いております。

この作業は、バルブシートに100%バルブを密着させ圧縮漏れなどを防ぎます。

2バルブは、近年の5バルブエンジンなどに比べバルブ直径が大きい為、16セット入念に擦り合せを行います。

クリーンな状態に戻ったバルブ & バルブシートの16セットの擦り合わせもバッチリ!!
ここは、エンジンを組み込んだ時点で、非常に調子が左右される個所。
入念に行います。

続いて、完全な密着を取戻したバルブに最適なタペット調整(アウターシム)を行わせて頂いております。

続いてミッションです。
ミッションオイル漏れを放置されているマシンをよく見受けられます。
オイル漏れを放置してしまうとミッションや、周辺パーツに悪影響を及ぼす大切な個所です。
アルミ製のミッションケース。
接合部をピッタリ隙間無く接合する様に、全ての合わせ面の歪みを全て測定します。
続いて歪んでいる面を全て面出し研磨作業させて頂きます。
この作業により再度のオイル漏れを事ぐ事が可能になる重要な作業です。!!

続いてサイドフランジのオイルシール交換に入らせて頂いております。
こちらも、上記同様に歪みぬき作業を実施後、組込みに入らせて頂きます。

オイルパンには、かなりの歪が発生致しておりました。
両面、研磨させて頂きキッチリ、歪みを抜かせて頂きました。
クリーニングも同時に実施させて頂き、只今より組込みです。

上記までが、Ferrari 308GTB ファイバーボデーメンテナンスのVol 1です。

ここからVol 2へと続いております。

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