株式会社ナカムラエンジニアリング

ランボルギーニ カウンタック5000S マイスターチェック・エンジン調整・クラッチが切れない修理・エンジン水漏れ修理・ブレーキ整備・ドライブシャフトブーツ交換・スペンションジョイント交換 整備

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

今回、ランボルギーニ カウンタック 5000Sご依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたランボルギーニ カウンタック 5000Sを積んでファクトリーに戻って参りました。

 

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

各部のチェックを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

ランボルギーニ カウンタック

ランボルギーニ カウンタック 5000S チェック開始準備の為、リフトセクションへと…

ランボルギーニ カウンタック 

チェック開始です。

ランボルギーニ カウンタック5000S

1982年から1985年までに、323台のみ生産されたランボルギーニ カウンタック5000S。

 

1971年のショーデビュー以来、実に90年まで生き延びたランボルギーニ カウンタック。

80年代を迎えようとしていた時期からやや旧態化が感じられるようになってきた。

そこでまず、78年に従来のLP400に代わって深いフロントスポイラーと大型のオーバーフェンダーでボデーを派手に装うと共に、当時最新の超偏平タイヤを履かせたLP400Sを発表。

更に82年には、エンジン排気量を4754ccまで拡大したこのLP5000Sへと進化。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ボデープロテクターの装着。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

LP5000Sの心臓部は、LP400Sの3929ccの排気量から4754ccまでアップ。

その排気量アップの手法は、シリンダーヘッドとブロックの間にスリーブを挟むという強引な手法によるストローク伸長で実現されています。

ランボルギーニ カウンタック5000S

水冷60度V型12気筒DOHC24バルブ。

燃料供給装置 ウエーバーサイドドラフト。

最高出力は375ps / 7000rpm  最大トルクは、41.7kgm / 5000rpmを叩き出します。

ランボルギーニ カウンタック5000S

こちらの車輌は、燃料供給装置がウエーバーサイドドラフトに変わり、KAジェトロのインジェクションシステム。

いわゆる北米仕様の5000S。

ランボルギーニ カウンタック5000S

この北米仕様のインジェクションシステムは、アメリカの排ガス規制によるディーラー装着のインジェクションです。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

L406 パワーユニットまた、 K KA KE ジェトロの構造や基本原理また、マレリ製マイクロプレックスを熟知したエンジニアが各項目、全て個別にチェックします。

ランボルギーニ カウンタック5000S

カウンタックのフレームは、スペースフレームと言うよりはバードゲージといった方がいいようなフレーム構成。

細いパイプで全体を包み込む事でシャシーとしての剛性を確保するスペース鋼管フレーム。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

パワーユニットが搭載されている後部のフレームも全てトラス構造。

また、サイドシルにも全てトラスが入り、ベンディング対策といえる構造。

ランボルギーニ カウンタック 5000S

続いて、メカニカル関連のチェック。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

カウンタック 5000Sの傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車輌のコンディションを整える為の独自のチェックへと。

 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。

 

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

ランボルギーニ カウンタック 5000S

ランボルギーニ カウンタック 5000S

ランボルギーニ カウンタック 5000S

車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

 

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。

ランボルギーニ カウンタック 5000S

ランボルギーニ カウンタック 5000S

ランボルギーニ カウンタック 5000S

ランボルギーニ カウンタック 5000S

車輌毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

 

車輌の使用状況や用途、保管状態で車輌のコンディションは千差万別です。

また、これまで車輌がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車輌のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

 

色々な状況でリペア、メンテナンスポイントが違ってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

 

全て、1から独自の思想また、目線で的確なチェックを行います。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

ドライブシャフトからのグリス漏れ。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ドライブシャフトブーツ内は、ベアリングを潤滑するグリスで満たされています。

内部の潤滑グリスが回転力で飛散しベアリングを潤滑出来なくなり、ベアリングにダメージを与えAssy交換を余儀なくされる部分。

ランボルギーニ カウンタック5000S

パワートレインの画像。

ランボルギーニ カウンタック5000S

パワートレインから多量のオイル漏れ。

漏れ出したオイルが周りの問題の無いパーツにまで付着。

 

漏れ出したオイルが他のパーツなどに付着し全く問題の無いパーツまで攻撃し始めます。

分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。

これと同じ事が車輌に生じます。

ランボルギーニ カウンタック5000S

クラッチ系統の画像です。

ランボルギーニ カウンタック5000S

クラッチ作動系統からのオイルの漏れ。

 

クラッチオイルの主成分は、ポリエチレングリコールモノエーテル。

グリコールは塗装を浸食する作用も持っています。

塗装面に付着するとペイントを侵食し剥離させてしまいます。

ランボルギーニ カウンタック5000S

随所に錆の発生が見受けられます。

 

錆は、金属の表面の不安定な金属原子が、環境中の酸素や水分などと腐食をおこし、生成される腐食物です。

錆には、鉄の赤錆・黒錆、銅の緑青、アルミニウムの白錆などがありますね。
 

この状態は、赤錆と呼ばれる錆です。

鉄錆は、水の存在下での鉄の自然酸化によって生じる凝集膜です。

通常の赤錆には下地の保護作用はなく、腐食はいつまでも進行してしまう腐食生物です。

ランボルギーニ カウンタック5000S

錆に侵食されたパーツは、表面から脱落して行くことで構造体として強度低下します。

また、錆が激しく進行し、やがては貫通してしまう部位もあります。
 

一度発生した錆は、加速度的に侵攻します。

また、他のパーツへの侵食も始まります。
 

車輌を守るためには錆の完璧な除去が必須です。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

全体にラバー関連パーツが劣化した状態。

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

ランボルギーニ カウンタック5000S

今後、各セクション毎にリペア&メンテナンスを行っていくことが好ましいでしょう。

ランボルギーニ カウンタック5000S

全てのチェックが終了したランボルギーニ カウンタック5000S。

 

確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。

内容をまとめ、現状の車輌の状態を分かり易く明記し送付させて頂いた上、御連絡させて頂きます。

ランボルギーニ カウンタック5000S

お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

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ランボルギーニ カウンタック 5000S リペア&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…

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リフトUP。

リペア&メンテナンス開始です。

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現状のフロントサスペンションシステムの状態。

フロントサスペンションより、リペア&メンテナンス開始です。

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画像右が、使用許容範囲を著しく超えたスフェリカルジョイント。

画像左がニューパーツ。

 

フロント R/H  L/H共に交換です。

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フロント R/H L/H スフェリカルジョイントの交換完了。

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関連パーツも、交換と同時にメンテナンス&クリーニングアップを実施。

メンテナンスポイントのキャラクターを存分に発揮させます。

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ボデープロテクターの装着。

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ウォーター系統のリペア&メンテナンスへと。

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クリーンな状態から各部にストレスをかける事無く分解作業を進めます。

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リペア&メンテナンスパーツ一部の画像です。

まず、クリーニングアップ。

次にチェック項目の測定。

精度が低下している部位は専用機器で加工修正していきます。

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1/100ミリの精度へとメンテナンス。

再使用パーツを、独自のクオリティーで1つ1つのパーツ精度を格段に向上させ、より高い精度の構造体に仕上げます。

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ユニット等の構成パーツは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。

数年経過すると誤差も発生してきます。

 

各部の精度計測を行い、私たち独自の厳密な数値に復元。

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精度を取り戻した再使用パーツにニューパーツを組み込み。

 

専用SST(専用工具)で傷や歪みを発生させる事無く確実に組み込みます。

SSTを使用し、丁寧なリペア&メンテナンスを行います。

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フューエルディストリビューター ジョイント部からのフューエルリークのリペアへと。

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フューエルリークで汚れているディストリビューター。

ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。

静電気ですら発火します。

車輌火災に至り人命に関わる非常に危険なポイント。

 

まず、リペア&メンテナンス前にクリーニングアップを行います。

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クリーニングアップ後の画像。

クリーンな状態からリペア&メンテナンス開始です。

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項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。

1つ1つのパーツ精度を限りなく高める事で、構造体の精度を格段にアップデートさせます。

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続いてインテークラバージョイントのリペアへと。

ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

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画像上が今回換装するアップデートパーツ。

オリジナルにこだわらない場合、使用する材質やクオリティーが格段に高いパーツを吟味し取り入れアップデートを図ります。

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クランプ角度にもこだわり規定トルクで確実にロック。

周辺部分も同時にクリーニングアップ。

機能性と美観を両立したメンテナンスを行います。

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ブレーキシステム、クラッチシステム系統の、リペア&メンテナンス開始です。

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まず、マスターシリンダーから。

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リザーバタンク内部底に、大気中の水分を吸って加水した浮遊物が貯まっています。

この状態ではブレーキシステム構成パーツに悪影響を与えるばかりか、作動不良またオイル漏れを引き起こしてしまいます。

 

ブレーキオイル。

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

 

通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換が必須。

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まずブレーキシステムから。

ブレーキシステム。

 

車輌の運動を究極的に表現すれば、「走る、曲がる、止まる」ですね。

つまり、①加速、②コーナリング、③制動の3要素が、クルマの運動性能を示しています。

一般的に「走る」ばかりに関心がいきますが、いくら早く走ってもブレーキシステムに不安要素があれば安心して走らせることができませんね。

実は何よりも重要な性能は「止まる」ことにあると言えるでしょう。

 

ブレーキマスターシリンダーはブレーキシステムの中の構成パーツです。

簡単に言うと、マスターシリンダーはブレーキペダルを踏む踏力がシリンダー内部のピストンに伝わって、液圧を発生させるパーツ。

ブレーキオイルを押し出し車輌のブレーキシステムに液圧を送る重要なパーツの1つです。

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再使用のリザーバタンクは、徹底したクリーニングアップとメンテナンスを実施。

ニューパーツのマスターシリンダーに組込み完了です。

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続いてクラッチシステム構成パーツの1つ。

クラッチマスターシリンダー。

 

クラッチマスターシリンダーも、作用はブレーキマスターシリンダーと同じです。

ただ、内部はブレーキのようなタンデムではなくシングル。

安全機構はありません。

メンテナンスを怠るとクラッチが切れなくなり、またミッションにもダメージを与える場合もあります。

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車輌側、取り付け部分の現状の画像です。

メンテナンス&クリーニングアップ開始です。

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メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

確実に精度を取り戻しリニアな作動を.....また、美観まで取り戻します。

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完璧に下準備を整え、組込み完了のブレーキマスターシリンダー&クラッチマスターシリンダーの画像です。

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分解時、汚れきっていた周辺部分もクリーニングアップ。

クリーンな状態から組み込み。

 

機能性と美観を両立させる作業を行います。

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続いてフロントブレーキキャリパー R/H L/H フルオーバーホールへと。

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ランボルギーニ 5000Sのブレーキキャリパーは、対向ピストンキャリパー。

キャリパー内部 左右両側に、ピストンが対向に4個 配置され、面圧が均一になるタイプのキャリパーです。

まずクリーニングアップを行い、フルオーバーホールを行っていきます。

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クリーンな状態から内部を分解。

キャリパー等、非常にクリーンになっているのが良く分かって頂けると思います。

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分解した内部の画像。

シリンダーまたピストンに錆が発生し、作動がリニアに行えない状態です。

ブレーキの安定した制動力、また人命に直結する為、定期的な使用年数でのメンテナンスが必要です。

 

特にピストン数の多い対向キャリパーの場合は要注意です。

シール ダストカバーは交換。

再使用パーツはメンテナンス&リフレッシュを行い、現品フルオーバーホールします。

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上記メンテナンス後の画像です。

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1つ1つの再使用パーツ精度を格段に向上させ、より高い精度の構造体に仕上げます。

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機能性から美観に至るまで、独自のクオリティーでフルオーバーホール完了の、フロント R/H L/H ブレーキキャリパー。

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続いて、リヤブレーキキャリパー R/H L/H フルオーバーホールへと。

まずクリーニングアップを行い、フルオーバーホールを行っていきます。

 

また、同時に三価クロムメッキ処理されているキャリパーパーツのリフレッシュも行います。

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内部は、フロント同様の状態。

フロントと同じ工程で、的確なリペア&メンテナンスを進めます。

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キャリパー、ピストン等、使用許容範囲内であれば確実なフルオーバーホールが可能です。

使用許容範囲か否かは、独自の厳密な測定やチェックで判断します。

逆に内部パーツが使用許容範囲を超えている場合、いくらオーバーホールを行っても後々問題が発生します。

その場合、高額なブレーキキャリパーの交換を行わなければなりません。

 

定期的なブレーキシステムのメンテナンスで、不具合の発生を早期に抑止し、また安全なドライビングが楽しめます。

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キャリパーパーツ三価クロムメッキ、リフレッシュ後の画像です。

この年代の車輌はまだ、三価クロムメッキが採用されています。

 

ここ数年、自動車関連・弱電関連を中心に「三価クロメート」という言葉が多く聞かれるようになりました。

従来のクロメート処理は六価クロムを使用するため、その毒性(主に発ガン性)について欧州の自動車メーカーから指摘があり、その後RoHS指令により環境負荷物質として六価クロムが指定され、この代替メッキとして六価に近い三価クロメート処理が近年の車輌には使用されています。

三価クロメートは、亜鉛メッキ後の後処理として耐食性付与のため、三価クロムのクロメートの薄い皮膜を付けます。

外観色調は、ユニクロームに近いものとなります。

三価クロムメッキと、三価クロメートはまったく異なるメッキです。

 

車輌全体の全ての構造や素材、処理工法を熟知し、1番適切な工法で色々なパーツをメンテナンスします。

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新品同様に仕上げたブレーキキャリパーパーツ。

独自のノウハウを盛り込み組み上げていきます。

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フルオーバーホール完了の、リヤ R/H L/H ブレーキキャリパー。

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同じ系統の複数パーツは、同年数経過しているので、1セクションと考え作業を行うことで、重複した作業が避けられます。

また、1セクションを確実にリペア&メンテナンスする事で、次のステップへと進むことができ、常に車輌を向上させる事が出来ます。

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画像上が不具合の発生しているクラッチレリーズシリンダー。

画像下がニューパーツ。

 

クラッチレリーズシリンダー。

クラッチペダルを踏むとクラッチマスターシリンダーの中に入っているフルードに液圧が発生し、ミッションサイドに取り付けられているレリーズシリンダーへ。

伸びたレリーズシリンダーがテコの原理でミッション内のベルハウジング押しパワーユニットのの力を遮断するパーツです。

 

メンテナンスを怠るとミッションに多大なダメージを引き起こす重要なパーツの1つ。

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ミッション側、装着部や周辺部位もメンテナンス&クリーニングアップ。

精度を取り戻したミッションに、ニューパーツを組み込み、リペアポイントのキャラクターを十二分に発揮させます。

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ブレーキオイル&クラッチオイルの交換。

クリーンな状態から、ランボルギーニ カウンタック5000Sの車輌スペックに適したオイルで交換完了。

新油は、このような透明なオイル。

 

同時に、周辺部分もクリーニングアップ。

スッキリ。

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ドライブシャフトのフルオーバーホール。

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ドライブシャフト。

 

ドライブシャフトは、エンジンの動力を車輪に伝えるために用いられる回転軸です。

エンジンで生まれた動力はギアBOXへ伝わり、ギアBOXと車輪を連結し動力を伝える役目をしているのがドライブシャフト。

動力を伝えるシャフト部分は3つに分類する事が出来、ドライブシャフト、アウタージョイント、インナージョイントから構成されているパーツです。

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ドライブシャフト両端のCVジョイントを分解。

CVジョイント内部は、グリス量も非常に少なくまた、グリスが劣化した状態。

正常なドライブシャフトは、ジョイントを潤滑するグリスで満たされています。

グリス量が少ない状態、また劣化したグリスを使用し続けた場合ベアリングを潤滑出来なくなり、ベアリングにダメージを与えAssy交換を余儀なくされる部分。

 

まずクリーニングアップから。

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クリーンな状態から、パーツ1つ1つに設定している独自の厳密な数値に適合しているか否かを、全て測定チェックします。

また、内部の潤滑グリスも全て入れ替え、ベアリングを守ると共に、メンテナンスでリアルな動きを復元します。

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内部パーツだけではなく、アウター側の構成パーツもメンテナンス&クリーニングアップ。

1つ1つのパーツにこだわるリペアを行います。

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徹底したリペア&メンテナンスまたリフレッシュで、新品同様に仕上げます。

 

ドライブシャフトは、エンジンの動力を車輪に伝えるために用いられる回転軸です。

エンジンで生まれた動力はギアBOXへ伝わり、ギアBOXと車輪を連結し、動力を伝える役目をしているのがドライブシャフト。

動力を伝えるシャフト部分は3つに分類する事が出来、ドライブシャフト、アウタージョイント、インナージョイントから構成されているパーツです。

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続いてドライブシャフト締結部分のメンテナンス。

現状の画像です。

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メンテナンス&クリーニングアップ後の締結部分。

不具合パーツだけではなく、関連部分も全てメンテナンスを行います。

 

全てを1セクションと考え完璧にリセットするリペア&メンテナンスをご提供します。

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分解時、周辺部分も全てクリーニングアップ。

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下準備を全て整え、リペア&メンテナンス後のドライブシャフトを組み込み。

スッキリ。

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続いて、エンジンオイル&オイルフィルターの交換。

 

エンジンオイルは、ベースオイルで色々と分類されます。

鉱物油

部分合成油

化学合成油

PAO

エステル

植物油

規格で分けると…

API規格

ILSAC規格

SAE規格

ACEA規格

JASO規格

粘度による分類では…

SAE粘度

HTHS粘度

色々と各社ラインナップが有りますが、メリットとデメリットが有ります。

モデル毎また、使用する部位また、車輌の使用用途などを全て加味し、1番ベストなオイルを選択します。

モデル毎にオイルに添加されている成分内容や粘度などなど…を変更し、ベストなオイルをチョイスし交換する事で、車輌をよりベストな状態へと導きます。

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ドレンプラグのクリーニングアップへと。

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クリーニングアップ後のドレンプラグの画像。

クリーンな状態から組み込みます。

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同時に周辺部位もクリーニングアップ。

エンジンオイル交換完了。

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オイルフィルターの交換。

カウンタック5000Sのオイルフィルターは、カートリッジタイプ。

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カートリッジタイプは、このようにフィルターを内部に納めた着脱可能なカートリッジが、エンジン外部に取り付けられています。

カートリッジは何度も再利用を行いつつ、中のフィルターのみを交換するタイプ。

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再使用内部パーツのクリーニングアップを行います。

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ニューフィルターと、クリーニングアップ後の構成パーツの画像です。

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細部までクリーニングアップ。

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続いてフランジ側、現状の画像です。

フィルターを組込む前に、クリーニングアップを行います。

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フランジ側もスッキリ クリーンな状態に。

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クリーンな状態からカートリッジを基本締め付けトルクで確実にロック。

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続いてミッションオイルの交換へと。

 

エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。

ギヤの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。

シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤが噛み合ったり外れたりしますよね。

ギヤオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。

エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。

それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。

 

車輌の特性やモデルまた、使用用途に応じて、オイル成分や粘度などなど……ベストなオイルを選択し交換します。

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ドレンプラグのクリーニングアップへと。

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クリーニングアップ後のドレンプラグの画像です。

クリーンな状態から規定トルクでロックします。

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現状のフロントサスペンションシステムの画像です。

 

サスペンションシステム ステアリングシステムのクリーニングアップを行います。

同時に締め付けトルクのチェックを行います。

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また、分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々まで、クリーンニグアップします。

 

中々オーナーが目にする事の無い部分。

また、雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。

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同じくリヤセクション。

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クリーニングアップ開始です。

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フロント リヤ クリーニングアップ後の画像です。

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きめ細やかなクリーニングアップを随所に施します。

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同じくリヤセクション。

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今回、サスペンションシステム系統のリペア&メンテナンスは行っていません。

使用許容範囲を超えているサスペンションシステムでは、セットアップを行っても車輌に反映されないばかりか、逆に悪影響を及ぼすからです。

今回はクリーニングアップのみの実施。

 

構造体としては、使用許容範囲を超えてしまい車輌の基本骨格を守る大切な役目と、車輌本来の安定した走行フィールをドライバーに約束してくれる非常に大切な構造体の1つです。

 

次回のリペア、最重点ポイントです。

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同時に行った、フロント&リヤブレーキローターのメンテナンス&リフレッシュ後の画像。

ホイールとの接触面の錆も加工修正。

ホイールとの面接触圧力も本来の圧力へ…..

また、錆で変化していたアライメントも変化します。

 

使用許容範囲に十二分な機能を持っているパーツは安易に交換する事無く、メンテナンスし再使用します。

ただ再使用するだけでは無く、全て徹底的にメンテナンス&リフレッシュをします。

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続いてホイールのクリーニングアップ&メンテナンスへと。

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ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

中々オーナー自身が磨けない箇所ですね。

 

4輪全てクリーニングアップ メンテナンス開始です。

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ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。

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4輪全てホイール表裏共に、本来の発色を取り戻しました。

 

プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつ。

タイヤの状態やホーイルの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。

 

クリーニングアップ&メンテナンス終了のホイール。

組み込みに備えます。

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シャシーも細部までクリーニングアップ完了です。

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クリーンな状態からシャシー全体の最終チェック&セットアップを実施。

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続いて、リペアメンテナンス後の最終チェック&セットアップを行います。

L406 パワーユニットまた、 K KA KE ジェトロの構造や基本原理また、マレリ製マイクロプレックスを熟知したエンジニアがセットアップします。

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最終チェックも終了。

最終クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。

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分解時、各パーツ単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので、隅々までスッキリ クリーンな状態を復元。

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エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。

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私たちのごく通常のリペア&メンテナンス工程の流れです。

 

精度を取り戻すメンテナンス。

随所に施すクリーニングアップやリフレッシュなど、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。

これは、私たちのクラフトマンシップの一貫であり、車輌をより良いコンディションに仕上げる為のメンテナンスだからです。

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全てのリペア&メンテナンス終了のランボルギーニ カウンタック 5000S。

 

こちらのMaintenance Reportには、作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

詳細な写真 376枚 (CD-R 2枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車輌と一緒にお持ちします。

 

今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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