株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリF355 車検整備・タイミングベルト交換・マウント交換・エンジン クラッチ調整

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

s-P1180217

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

 

いつもフェラーリ F355 メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ F355を積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

s-P1220270

フェラーリ F355 チェック開始準備の為、リフトセクションへと…

s-P1210713

チェック開始です。

ボデープロテクターの装着。

 

まず、第1段階。

Ferrari純正車両診断テスター SD2を、フェラーリ F355 車輌コントロールユニットに接続。

ECUと交信開始です。

 

Errorコードのみのチェックではなく、Ferrari純正車両診断テスター SD2で、車輌全体のエレクトロニクス関連の状態や調整の状態を、詳細に把握します。

s-P1210715

各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD2で出来うる全てのエレクトロニクス関連のチェック。

現状の車両の状態を把握します。

 

ただ、コントロールメインユニットが車輌全てを網羅している訳ではありません。

SD2でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。

s-P1220671

続いて、SD2で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。

 

データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、専用機器を使用し単体点検を実施。

更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。

s-P1220683

エレクトロニクス関連ポイント。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。

 

1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。

 

この3項目から更に分別し、独自の項目別にチェックします。

s-P1220674

Tipo F129Bのメカニカルチェックへと。

s-P1220677

F355の パワーユニットは、90度 V8 DOHC 5バルブ。

348tb/tsのF119G型 TB/GTS用のF119H型をベースに開発されたF129B型。

F119Hからストローク量を2mm延長して、排気量を3.5リッターへとアップしたF129B型パワーユニット。

他にもさまざまな進化を遂げているTipo F129B型パワーユニット。

 

代表的なのは5バルブ化。

IN側に3本 OUT側に2本のバルブを配し、ピストンはマーレー社のショートスカートの鍛造アルミニウム コンロッドはチタン製。

また、R/H L/Hバンクが独立するタイミングベルトでカムシャフトを駆動させます。

更なる高回転型パワーユニットへと進むフェラーリのプロジェクトが垣間見られます。

 

ブロックとヘッドは、鍛造アルミニウム製パーツで構成されている心臓部。

s-P1220673

最高出力は、380PS / 8,200rpm、最大トルク36.7kg·m/5,800rpmを搾り出します。

高回転型で、フェラーリ最高の官能的なエキゾーストノートを奏でるF129B。

s-P1220678

s-P1220516

F129B型パワーユニットのメカニカルまた、モトロニックM2.7 / 5.2 の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

s-P1220983

続いて、メカニカル関連のチェック。

 

年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

F355 各モデル毎の傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車輌のコンディションを整える為の独自のチェックへと。

 

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。

 

素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

s-P1220985

近年の車輌は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。

 

たとえば、車輌下部のアンダーカウル。

ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。

ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。

s-P1220988

車輌下部全面にアンダーカウルが装備されています。

ダウンフォースを得る反面、オイル漏れ等発生しても中々オーナーには判りづらい部分です。

s-P1220481

車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

 

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。

s-P1220806

s-P1220817

車輌毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

 

車輌の使用状況や用途、保管状態で車輌のコンディションは千差万別です。

また、これまで車輌がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車輌のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

 

色々な状況でリペア、メンテナンスポイントが違ってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

 

全て1から独自の思想また目線で、的確なチェックを行います。

s-P1220505

オイル漏れ。

s-P1220818

s-P1220514

s-P1220519

s-P1220520

漏れ出したオイルが、周りの問題の無いパーツにまで付着。

早期の対応が必要です。

 

漏れ出したオイルが他のパーツなどに付着し、全く問題の無いパーツまで攻撃し始めます。

分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルをつけると、数日でゴムの弾力性が無くなり、伸ばすと直に切れてしまいます。

これと同じ事が車輌に生じます。

s-P1220815

エンジン冷却水の滲み。

滲みから必ず漏れに変わっていきます。

s-P1220816

走行中やアイドリング中に突発的なオーバーヒートを引き起こし、パワーユニットに致命的な2次的ダメージを与えてしまいます。

また、エンジン冷却水の主成分は、エチレングリコールという化合物と水で構成されています。

漏れたエンジン冷却水は、ペイントやラバーを侵食する作用を持ち合わせています。

 

この時点でのリペアが必須です。

s-P1220823

劣化が促進しているラバーパーツ。

s-P1220824

ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

劣化が始まったラバーパーツ等は、そのセクション全てのラバーパーツが同じように劣化しています。

 

現時点でダメな箇所のみのリペアではなく、1セクションを確実にリペアする事をお勧めします。

s-P1220820

R/H L/H ドライブシャフト。
 

F355 / F360では傾向的トラブルポイント。

熱害によるドライブシャフトブーツの破損。

現状、ラバーの収縮性が無くなり膨張変形した状態。

この状態では破損に至ってしまいます。

 

破損すると内部ベアリングの潤滑や、冷却作用が行われず、高額なアッセンブリー交換を余儀なくされる部位。

現時点でのリペアをお勧めします。

s-P1220681

エキゾーストバイパスバルブが、ヒートプロテクターに接触している状態。

 

トラブルシューティングで、根本のトラブルポイントを的確に見極めます。

次に、なぜこのようなトラブルが発生しているのか?

トラブルを引き起こしている主原因は?

 

これらの要因を特定し、メンテナンスメニューで的確なリペア方法をご提案します。

s-P1220693

s-P1220705

空調系統にトラブルを抱えています。

 

近年の車輌は、電脳化が非常に進んでいます。

エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを、見極める事が重要です。

どのようなトラブルシューティングも同じですが、ここで間違うと致命的。

独自のトラブルシューティングでトラブルポイントをピンポイントで確定します。

 

トラブルシューティング開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

全てのチェックが終了したフェラーリ F355。

 

確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。

現状の車輌の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

幾通りかのメニューの中から、お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

s-DSC07478

フェラーリ F355 リペア&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…

s-DSC07518

ボデープロテクターの装着。

s-DSC07623

s-DSC07559

リペア&メンテナンス開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07568

メンテナンスに伴う各油脂類の抜き取り。

 

注入時は、添加されている成分内容や粘度などなど…

私たちが推奨する、F355に1番ベストな油脂を注入します。

s-DSC07584

ドレンプラグもスッキリ クリーニングアップ。

締め付けたガスケットは再使用しません。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07646

フェラーリ専用SST(専用工具)を使用し、丁寧なリペア&メンテナンスを行います。

専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。

s-DSC07744

また、単に分解するだけではなく、生産時のパーツ精度の誤差、また車歴で精度が低下していないかを、分解パーツ全て項目毎に測定チェックします。

精度が低下している部位は、組み込み前に独自の厳密な数値に専用機器で修正し組み込みます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07743

サブフレームのクリーニングアップへと。

s-DSC07750

パワーユニット脱着にあたり分解部分のクリーニングアップを行います。

分解パーツにダメージを与えないようボルト、ナット1つまでクリーニングアップします。

 

クリーニングアップ開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07815

クリーニングアップ後の画像です。

 

ボルト、ナットに付着していた砂や塵等もクリーンに…

ロック解除時、ボルト、ナットにストレスを与えない為です。

s-DSC07817

サブフレームもスッキリ クリーンな状態に。

 

パワーユニットの脱着は、サブフレームにフェラーリ エンジン脱着専用の油圧式エンジンリフトを装備し、パワーユニットを降ろします。

汚れたままでは、サブフレームとリフト間に砂や汚れがかみ込み傷つきます。

傷が一切付かないよう、フレームをスッキリクリーンな状態から専用リフトを装着します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07848

クリーンなフレームに、フェラーリ エンジン脱着専用の油圧リフトを装着。

パワーユニット&パワートレイン脱着開始です。

s-DSC07844

車輌の価値観を考え、細部に工夫が施された、フェラーリ エンジン脱着専用の油圧リフト。

 

フレームに一切キズ等が付かず、載降を繊細にコントロール。

エンジンルームに接触する事も無く、クリアランスを確保しエンジン脱着する事が可能なリフト。

各モデルに対し全て完備しています。

s-DSC07853

フェラーリ専用リフトで、確実にパワーユニット&パワートレイン脱着完了です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07859

担当エンジニアにより的確な作業が進められ、Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、Tipo F129Bパワーユニット各部を丁寧に分解し車輌より脱着完了です。

 

まず、分解前にパワーユニットやパワートレインなどに付着している細かな砂や塵を、一度全てクリーニングアップします。

これは、作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為。

また、分解するボルト、ナットetc.再使用パーツ保護の為に行います。

また、見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻します。

 

現状のパワーユニットフロントからの画像です。

s-DSC07860

現状のパワーユニットL/Hバンクからの画像です。

s-DSC07862

同じく現状のパワーユニットR/Hバンクからの画像です。

s-DSC07861

パワーユニット後方、クラッチ側からの画像です。

s-DSC07863

ハウジング上部からの画像。

砂や油汚れが付着。

s-DSC07864

続いて、パワーユニット Vバンクの現状の画像。

s-DSC07865

続いて、パワーユニット フロントVバンクからの画像。

s-DSC07866

通常オーナーが見えない箇所には汚れがビッシリ。

s-DSC07893

インテークマニホールドの現状の画像。

エキスパンションタンクなどでオーナーが中々目にする機会がない部分です。

s-DSC07867

続いて、パワーユニット フロントセクションからの画像。

こちらも上記同様ですね。

s-DSC07868

パワーユニット シリンダー現在の状態。

車輌の価値観を理解し、見える部分は勿論の事、通常見えない箇所のクリーニングアップを非常に重要視します。

s-DSC07871

バルブカバーの画像。

本来、真紅の発色をしているバルブカバー。

s-DSC07873

バルブカバー アップ画像。

結晶塗装の隙間に汚れが入り込み、完全に汚れてしまっている現状。

 

独自のクリーニングアップ工法でクリーンな状態を取り戻します。

s-DSC07892

エキスパンションタンクの画像です。

どのような素材のパーツでも、素材に1番適した独自のクリーニングアップを行います。

s-DSC07875

続いてサブフレームの現状の画像です。

s-DSC07877

本来マッドブラックのサブフレーム。

こちらも、独自のクリーニングアップにより、本来の発色を蘇らせます。

s-DSC07879

現状のサスペンションシステムや、アップライト部分の画像。

s-DSC07881

s-DSC07882

各アーム類、現状の画像。

s-DSC07883

s-DSC07887

s-DSC07885

s-DSC07889

作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為、細部までクリーニングアップしていきます。

s-DSC07890

各部のボルト、ナットの状態。

汚れたままでの分解は、ボルト、ナットを痛めます。

ボルト、ナット 1本まで、全てクリーニングアップしていきます。

 

上記の状態では、リペア&メンテナンス時の異物混入また、再使用パーツを傷めます。

分解前に、独自のクリーニングアップ方法で一掃し、クリーンな状態を取り戻します。

 

変化振りを…乞うご期待。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08168

クリーニングアップ終了のTipo F129Bユニット。

 

クリーニングアップ前と同じ順番でご紹介させて頂きます。

まず、フロントからの画像です。

s-DSC08243

クリーニングアップ後のL/Hバンク の画像です。

s-DSC08172

同じく、R/Hバンクからの画像。

s-DSC08241

パワーユニット後方クラッチ側からの画像です。

s-DSC08255

独自のクリーニングアップで汚れもスッキリ クリーンに。

s-DSC08176

クリーニングアップ後、パワーユニットVバンクの画像。

 

細部まで完璧なクリーニングアップを実施。

汚れも一掃。

s-DSC08178

フロント側 Vバンクからの画像です。

s-DSC08179

汚れを一掃しリアルな動きを取り戻す下準備も完璧に行います。

s-DSC08252

隠れたインテークマニホールドもスッキリ、クリーンに。

 

ボルト、ナット1本までクリーンに。

こだわったクリーニングアップを行います。

s-DSC08192

パワーユニット フロントセクション クリーニングアップ後の画像です。

s-DSC08203

シリンダーの汚れも、細部までしっかりクリーニングアップ。

s-DSC08220

バルブカバー結晶塗装のクリーニングアップ後の画像です。

s-DSC08228

バルブカバー結晶塗装アップ画像です。

 

独自のクリーニングアップ方法で、完璧なクリーニングアップ実施後の画像です。

結晶塗装の隅々に付着していた汚れも細部までクリーニングアップ。

本来の発色を取り戻した結晶塗装。

s-DSC08218

同様に、エキスパンションタンクもスッキリ。

s-DSC08188

s-DSC08270

サブフレームも本来のマッドなカラーが蘇りました。

s-DSC08204

サブフレーム&サスペンションや、アップライト部分の隅々までクリーニングアップ後の画像です。

s-DSC08205

s-DSC08207

s-DSC08208

s-DSC08214

s-DSC08211

s-DSC08273

全てがクッキリ映える様になりました。

作動部分に付着した汚れ、古いグリス類も一掃。

 

リペア&メンテナンス中、パーツ内部への砂や埃の混入を完全にシャットアウト。

s-DSC08190

ボルト、ナット1つまで、クリーニングアップ。

クリーンな状態からリペアポイントを分解することで、ボルト、ナットにストレスを掛けず、ロックを解除しボルト&ナットのピッチを保護します。

 

全ての部位に対しクリーンな状態から分解します。

s-DSC08168

これが私たちのリペア&メンテナンスに取り掛かる第一工程のクリーニングアップです。

私達メンテナンスする側も気持ち良くリペア&メンテナンスに掛かれます。

 

クリーニングアップ等、全て作業の一貫と考え行います。

特別な費用等は必要ありません。

私たちのごく通常の作業の流れです。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08302

s-DSC08304

ウォーター系統のリペア&メンテナンスへと。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08318

ウォーターポンプ現状の画像です。

s-DSC08319

ウォーターポンプ。

 

ウォーターポンプは、エンジン冷却水を循環させるパーツ。

内側にはインペラーが付いています。

このインペラーでエンジン冷却水を循環させます。

エンジン冷却水の劣化や濃度不良でも、ウォーターポンプ本体に二次的不具合を誘発させます。

また、ウォーターポンプの回転軸を支えているベアリングにガタが生じて、内部シールに影響を与え冷却水漏れを起こす事があります。

 

タイミングベルトの奥に位置しているので、タイミングベルト交換と同時のリペアが好ましい部分の1つです。

純正アッセンブリーパーツは非常に高額。

現品フルオーバーホールを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08420

フルオーバーホール&リフレッシュ終了のウォーターポンプ。

s-DSC08419

項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを行いオーバーホール完了です。

リブベルト装着部分のプーリー。

プーリー1つに至っても細部までメンテナンス。

リブベルトにストレスを与えません。

 

機能性また、美観まで新品同様に仕上げます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08350

ウォーターポンプ パワーユニット側、締結部分のアップ画像です。

s-DSC08351

締結部分をクリーニングアップ。

 

細部までクリーンな状態から、私たちが独自に設定している厳密な数値に適合しているか否かを、全て測定チェックします。

独自の数値に適合しない場合、専用機器で加工修正を行っていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08416

メンテナンス後の画像です。

s-DSC08417

項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。

独自に設定している厳密な数値に修正。

 

高次元の構造体に仕上げます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08358

カムシャフトギヤ現状の画像です。

s-DSC08359

各ギヤが錆で侵食されている状態。

錆の発生で、タイミングベルトが紙やすりで削られる作用が発生しています。

その為タイミングベルトが攻撃され、指定交換時期までタイミングベルトがもたない状態。

 

錆は、腐食生成物です。

少しでも残っていればその部分から錆は加速度的に侵攻します。

 

完璧に錆を除去し、再発を完全にシャットアウトしていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08403

クリーニングアップ&メンテナンス後の各ギヤの画像です。

s-DSC08405

s-DSC08406

表面もスッキリ、クリーンな状態に仕上げます。

普段は全く見えないところまで徹底した美しい仕上げを追求します。

s-DSC08407

これで確実なバルブタイミングのセットアップが可能になりました。

このようなメンテナンスの積み重ねで、より高いパフォーマンスを引き出します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08320

画像右がタイミングベルトのニューパーツ。

画像左が使用許容範囲を超過したタイミングベルト。

 

タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)

また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。

どちらか先に達した時点で交換が必須です。

 

ただし、油脂の漏れや他の諸問題がおこっている場合は別です。

s-DSC08324

画像下が、タイミングベルトニューパーツ。

 

タイミングベルトの正式名称はコグドベルト。

通常のVベルト、Vリブドベルトと違い、ラバー製の歯が付きクランクギヤ、カムギヤを連結しているのがコグドベルトの特徴。

ギヤに歯型を噛み合わせることにより、スリップすることなく回転を伝えることができる特殊なベルトです。

よくタイミングベルトが切れたという言葉を聞きますが、コグドベルト自体が切損する場合はほとんど無く、ラバー製の歯がポロリと欠損してしまう事を、タイミングベルトが切れたと表現されています。

水濡れ、オイル漏れ、外界に露出している部分が多い等、さまざまな要因で劣化が促進し、ラバー製の歯が欠損しバルブクラッシュを引き起こしパワーユニットに多大なダメージを与えてしまいます。

s-DSC08323

タイミングベルトニューパーツの画像。

私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたタイミングベルトは使用しません。

また、低価格のOEMパーツも使用しません。

 

私たちは、パーツ管理が行き届いたタイミングベルトのみ使用します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08313

画像左が、前回装着していたナカムラエンジニアリングオリジナル タイミングベルトテンショナーベアリング。

画像右が、新しいナカムラエンジニアリングオリジナル タイミングベルトテンショナーベアリング。

 

画像左の装着されていたオリジナルベアリングには、3年使用したにも関わらず、他のベアリングの様にアウターケースに発生する錆や、内部のグリス漏れが全く発生していないコンディション。

 

タイミングベルト交換時、同時交換が望ましいテンショナーベアリング。

s-DSC08315

今回も装着するナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングset。

 

オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングは、アウターケースは無垢材より削り出し製作。

錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。

ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。

国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。

タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。

オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。

 

全ての問題を完全にクリアしたタイミングベルトテンショナーベアリングです。

s-DSC08353

ナカムラエンジニアリング タイミングベルトテンショナーベアリングset&油圧テンショナー。

アップデートパーツを使用し諸問題を完全にリセットします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08309

テンショナーアーム現状の画像。

s-DSC08310

メンテナンス&クリーニングアップを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08354

テンショナーアームのメンテナンス&クリーニングアップ後の画像。

このパーツは油圧テンショナーに直結し、タイミングベルトに張力を与える構成パーツの一部。

s-DSC08355

メンテナンスにより、リアルでスムーズな動きを取り戻しました。

隠れた重要なパーツの1つです。

 

一見すると地味な作業な改良だと思われるでしょう。

しかし、これら一連の基本技術こそ、パフォーマンス向上と確実なクオリティーを得るには必要不可欠な事なんです。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08305

クランクプーリー現状の画像。

s-DSC08306

s-DSC08307

メンテナンス&クリーニングアップ開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08477

クランクプーリー メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。

s-DSC08480

リブベルト装着部分も細部までメンテナンス。

装着するリブベルトにダメージを与えません。

 

車輌の構成パーツには色々な処理が行われています。

ボルト、ナット、ギヤ、テンショナーアームやクランクプーリーは、ごく一般的なメッキ クロメート処理、いわゆるユニクロ処理が行われています。

以前は六価クロムが主流でしたが、発がん性物質を含む為、現在の主流は三価クロムへ。

六価クロムと三価クロムでは処理方法が異なります。

また、三価クロムメッキと三価クロメートも、まったく異なるメッキ方法です。

まだまだ色々と違いが有りますが、個々の素材や処理方法を熟知してこそ、1番適切なメンテナンスやクリーニングアップにつながります。

 

これは、車輌のトラブルシューティング、リペア、メンテナンス全てに共通する事でしょう。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08489

Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、Tipo F129Bパワーユニット各部を丁寧に組み上げていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08482

全ての下準備が整ったパワーユニットに、個々のパーツ精度を確実に取り戻したパーツを、独自のノウハウを盛り込み組み込み。

s-DSC08484

1台1台手作業で、どれだけ効率的に動力性能を発揮できるかにこだわり組上げます。

s-DSC08485

s-DSC08486

普段は見えないところまで徹底した美しい仕上がりを追求します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07896

タイミングベルトカバー現状の画像です。

s-DSC07897

s-DSC07900

s-DSC07901

s-DSC07899

s-DSC07902

s-DSC07903

s-DSC07905

s-DSC07907

クリーニングアップ開始です。

同時にクリーンな状態からクラックチェック&メンテナンスも行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08463

タイミングベルトケース メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

s-DSC08462

s-DSC08464

s-DSC08465

s-DSC08467

s-DSC08472

s-DSC08476

s-DSC08473

s-DSC08475

徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行い、組み込みに備えます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08527

オーナーが大切にされている車輌。

車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。

トルクレンチを握っているエンジニアの手。

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。

 

私たちのサービスはそこから始まります。

s-DSC08528

私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。

全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08559

エンジンマウント&ミッションマウントの交換。

クリーンな状態から分解を行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08590

s-DSC08591

画像左が、使用許容範囲を超えているマウント。

画像右がニューパーツ。

s-DSC08592

劣化したマウントと、ニューパーツでは、劣化したマウントが約1.5センチ落ち込んでいる状態。

パワーユニット&パワートレイン搭載時には自重が掛かり更に落ち込みます。

 

パワーユニット、パワートレインといった機関内部では、部品が回転する事でさまざまな振動が発生します。

その為、こうした機関とフレームとの間にショックアブソーバーのような働きをするエンジンマウントを設け、車輌に振動が直接伝わりダメージを与えない働きをするのがエンジンマウントです。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08584

ニューパーツ装着前に、締結部分のクリーニングアップ&メンテナンスを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08593

クリーニングアップ&メンテナンス後の画像。

リペアポイントのキャラクターを十二分に発揮させるメンテナンスを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08599

s-DSC08638

全ての下準備を行いニューパーツを組み込み。

組み込みは、基本装着位置へと修正し組み込みます。

 

この様なメンテナンスの積み重ねで車輌の基本ベースを底上げします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08728

全ての下準備が整ったパワーユニットに、個々のパーツ精度を確実に取り戻したパーツを、独自のノウハウを盛り込み組み込み。

s-DSC08724

s-DSC08725

1台1台手作業で、どれだけ効率的に動力性能を発揮できるかにこだわり組上げます。

クルマではなく芸術作品を生み出すという意識で、丹念に仕上げます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08644

パワーユニット搭載前に、車輌側エンジンルームのクリーニングアップ&メンテナンスへと…

現状の画像。

s-DSC08649

エンジンルームを細部までメンテナンス&クリーニングアップしていきます。

s-DSC08652

s-DSC08650

s-DSC08651

付属パーツに至っても、全てメンテナンス&クリーニングアップを行います。

s-DSC08692

パワーユニット脱着時のみ可能な、車両側エンジンルームのメンテナンス&クリーニングアップ。

細部に至るまで、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施します。

 

独自のクリーニングアップ方法で、付着した汚れを細部まで一掃しクリーンな状態を取り戻します。

またメンテナンスも実施していきます。

変化振りを……

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08694

エンジンルーム メンテナンス&クリーニングアップ終了の画像です。

s-DSC08707

s-DSC08749

s-DSC08699

s-DSC08709

s-DSC08710

ユニット脱着時のみ可能なクリーニングアップ。

細部まで、こだわったクリーニングアップを実施。

s-DSC08747

s-DSC08741

s-DSC08742

s-DSC08746

シャシーやボルト、ナット1つまで丁寧にクリーニングアップ。

付属パーツのメンテナンスも完了。

s-DSC08745

私たちは、細部まで独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行います。

どの部位においても効率化を求めず、こだわったメンテナンスをご提供します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08755

全てが整った車輌にパワーユニットを搭載します。

 

メンテナンス&セットアップまた、クリーニング実施後のパワーユニットをメインフレームへと。

搭載にも、フェラーリ パワーユニット脱着専用の油圧リフトを使用。

s-DSC08756

s-DSC08759

フェラーリ パワーユニット専用リフトでコントロールし、車輌へと搭載します。

生産ラインオフ時の装着誤差。

また、永年の使用で発生しているズレ。

組み込みは、基本搭載位置へと修正しユニットを搭載します。

 

この様なメンテナンスの積み重ねで車輌の基本ベースを底上げします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08873

全ての見直しを図り、車輌フレーム側と、サブフレームをドッキング。

基本搭載位置へと組み込み完了です。

 

分解時、各パーツ単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので細部までスッキリ。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08816

トルクレンチで最終ロック。

トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。

 

通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。

これを防ぎ、規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込んでいきます。

 

他の部位も同様です。

ボルトやナットの締め付けトルクは材質や処理の方法また、長さ等々でISO規格が設けられているほど重要なポイント。

s-DSC08815

私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。

全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08933

構成パーツのメンテナンス&クリーニングアップへと。

現状の画像です。

s-DSC08935

s-DSC08936

s-DSC09136

s-DSC09140

s-DSC09141

s-DSC09143

s-DSC09209

s-DSC09210

s-DSC09142

私たちは作業工程の中で、分解パーツを1点1点メンテナンス&クリーニングアップします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC08995

メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。

s-DSC08998

s-DSC08999

s-DSC09153

s-DSC09154

s-DSC09155

s-DSC09156

s-DSC09157

s-DSC09158

s-DSC09220

s-DSC09222

s-DSC09160

1つ1つのパーツに、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行い、機能性と美しさを両立させます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09163

エンジンオイル&オイルフィルターの交換。

オイルエレメントの交換。

 

エンジンオイルには、エンジン内部を清浄に保つ為に、オイル中の汚れやゴミを取り込むオイルフィルターがありますね。

オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られます。

特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼして、エンジン損傷の原因になる為、その除去は重要です。

オイルフィルターのろ過能力は、上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為に、その性能はある一定のところで抑えられています。

その為、オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではないんです。

また、オイルフィルターの能力が低下し、目詰まりを起こした場合を想定して、バイパス機構を備えています。

フィルターが目詰まりして、エンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからです。

 

ただしこの機構はあくまで非常用であり、的確なスパンでの交換が必要です。

また、交換時は的確なトルク管理の下での交換が必要です。

s-DSC09167

まず、フランジ内部のクリーニングアップを行います。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09177

フランジ内部もスッキリ クリーンな状態に。

s-DSC09180

クリーンな状態から、オイルエレメントを基本締め付けトルクで確実にロック。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09316

ミッションオイル交換。

 

エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。

ギヤの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。

シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤが噛み合ったり外れたりしますよね。

ギヤオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。

エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。

それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。

 

車輌の特性やモデルまた、使用用途に応じて、オイル成分や粘度などなど……ベストなオイルを選択し交換します。

s-DSC09325

ドレンプラグもスッキリ クリーニングアップ。

締め付けたガスケットは再使用しません。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09523

ブレーキオイルの交換へと。

 

リザーバタンク内部底に、大気中の水分を吸って加水した浮遊物が貯まっています。

この状態ではブレーキシステム構成パーツに悪影響を与えるばかりか、作動不良またオイル漏れを引き起こしてしまいます。

 

まず、加水した浮遊物のクリーニングアップから。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09541

クリーニングアップ後の画像。

新油は、このような透明なブレーキオイル。

s-DSC09538

クリーンな状態から専用機器で交換。

ブレーキオイルは、F355のパフォーマンスに十二分な対応ができるスペックのオイルをチョイスし交換します。

 

ブレーキオイル。

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。

サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。

そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。

これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。

ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。

ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。

 

通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換が必須。

s-DSC09522

ブレーキオイル交換と同時に、周辺部分もクリーニングアップ。

フェラーリ F355の車輌スペックまた、使用用途に適したオイルで交換完了。

 

これら油脂類の交換過程は、私たちが行うごく通常の交換工程です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09345

パワーステアリングオイルの交換。

 

パワーステアリングは、エンジンの出力を利用してポンプを作動させることで高圧な油圧を発生させ、その力でステアリング回転力を軽減する部位。

ラック&ピニオン式とボールネジ式に大別されます。

また、スピードを感知することによりアシスト力を制御するパワーステアリングも有ります。

355は、油圧式。

油圧式を採用する利点に、自然なステアリングフィーリングが得られると共に、ドライビングプレジャーを追求出来ます。

 

パワーステアリングオイルの劣化が進んだ場合には、パワーロスによる操作性悪化やポンプからのオイル漏れが発生するなど、2次的不具合を誘発させます。 的確な交換距離及び年数での交換が必要です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC07555

カウル類のメンテナンス&クリーニングアップへと。

現状のカウル類の画像です。

s-DSC07556

s-DSC09602

s-DSC09603

s-DSC09604

チェック&リペアまた、メンテナンスに伴い分解した、アンダーカウルやフェンダーライナー類。

 

私たちの作業は、分解パーツを1点1点クリーニングアップし美観を取り戻します。

また、トラブルを未然に防ぐ事も兼ね、全て組み込み前に表裏共にクリーニングアップします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09657

クリーニングアップ&メンテナンス後のカウルの画像です。

s-DSC09658

s-DSC09659

細部までこだわったクリーニングアップを実施。

s-DSC09636

s-DSC09637

s-DSC09638

s-DSC09640

リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要です。

クリーンな状態で組込みに備えます。

 

各部メンテナンスと同時に施工する独自のクリーニングアップ。

各部のクリーニングアップは、本来の素材を熟知し蘇らせる意味で1番適した仕上げを行います。

ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-P1220487

リペア&メンテナンス前、ご入庫時のフロント サスペンションシステムの画像です。

 

サスペンションシステム ステアリングシステム等のクリーニングアップへと。

また、定期的な、足回り&車輌全体のトルク管理が必要です。

s-P1220488

s-P1220489

s-P1220492

また同時に、分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々までクリーニングアップします。

 

中々オーナーが目にする事の無い部分。

また、雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。

s-P1220494

同じくリペア&メンテナンス前、ご入庫時のリヤセクションの画像。

s-P1220495

s-P1220498

s-P1220499

s-P1220501

クリーニングアップ&トルクチェック開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09798

フロント / リヤ クリーニングアップ後の画像です。

s-DSC09800

クリーンな状態から各部のトルクチェックを実施。

s-DSC09801

s-DSC09803

同じくリヤセクション。

s-DSC09804

s-DSC09807

s-DSC09806

きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施します。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09606

ホイールのクリーニングアップ&メンテナンスへと。

s-DSC09609

ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

s-DSC09610

4輪全てクリーニングアップ メンテナンス開始です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09812

ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。

4輪全て表裏共に、本来の発色を取り戻しました。

s-DSC09814

プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。

 

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつ。

s-DSC09815

メンテナンス終了のホイール。

組み込みに備えます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09611

フロア部分現状の画像。

s-DSC09612

細部までクリーニングアップを行っていきます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09642

クリーニングアップ後のシャシーの画像です。

s-DSC09643

クリーンな状態から、独自の味付けを施しF355に潜在するキャラクターを存分に発揮させます。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09859

セットアップ済みのシャシーへ、クリーンなカウル類を組み込み。

s-DSC09872

カウルの組み込みは、基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。

全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み完了です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC09794

制御システムのリペア&メンテナンスも完了。

 

Maintenance  Reportでは全ての画像をアップ出来ませんが、ポイントをオーナーに見て頂ける様、かいつまんでアップしています。

リペア&メンテナンスの新旧パーツ 対比画像また、セットアップ中の画像 製作過程や交換過程の画像。

また、分解工程や、精度を取り戻すメンテナンス工程も詳細に撮影していますので、CD-Rでお渡しします。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC00614

全てのメンテナンス完了。

最終チェック&セットアップへと…

 

Ferrari 純正テスター SD2でパワーユニットのリペア&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。

まず、以前の車輌セットをセットダウン。

続いてリペア&メンテナンス後の車輌に合わせセットアップします。

 

この工程で仕上がりが大きく左右します。

s-DSC00615

最終セットアップ。

Ferrari純正車両診断テスターSD2で、TipoF129Bの基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。

独自の味付けを行い、F355のポテンシャルを余す事無く引き出します。

メカニカル面も、的確な最終チェックまた、独自の味付けを行います。

 

最終の詰めです。

このプロセスが重要です。

s-ナカムラエンジニアリング ロゴ

s-DSC00629

独自のセットアップも終了。

最終クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。

s-DSC00630

s-DSC00631

分解時、各パーツ単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので隅々までスッキリ クリーンな状態を復元。

s-DSC00137

s-DSC00140

精度を取り戻すメンテナンス。

随所に施すクリーニングアップやリフレッシュなど、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。

 

これは、私たちのクラフトマンシップの一貫であり、より良いコンディションに車輌を仕上げる為のメンテナンスだからです。

s-DSC00144

エクステリア、インテリアの最終仕上げも完了。

s-DSC00141

s-DSC00145

s-DSC00153

s-DSC00148

全てのリペア&メンテナンス 終了のフェラーリ F355。

 

こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 533枚 (CD-R 4枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車輌と一緒にお持ちします。

いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。

 

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

s-DSC00155

コックピットに乗り込み、エンジンをかける。

ステアリングを握り、アクセルを踏む。

自分とクルマがひとつになり、自由になっていく。

クルマとは本来、自分を解放するものであり、自己表現であり、生き方そのものだと思う。

人生とクルマの本当の楽しみ方を知る大人のために…

 

私たちはすべての要素を高次元で考えます。

今後も、車輌全体のコンディションを把握させて頂きながら良きパートナーとして、共に車輌を向上させて頂ければと思います。

CONTACT US

お問い合わせ

ご相談・お見積もりなどお気軽にご連絡ください。
24時間365日体制にてお電話でも受付対応しております。
TEL: 0743-54-6400

お問い合わせフォーム