ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、フェラーリ テスタロッサ メンテナンスご依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ テスタロッサを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
フェラーリ テスタロッサ チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
ボデープロテクターの装着。
チェック開始です。
テスタロッサは、1984年の秋 パリ サロンでデビュー。
1991年 マラネロからラインオフしたモデルが最終型。
7177台がラインオフされ、前期 中期 後期型に分かれるテスタロッサ。
F113A型 4942cc 180度V型12気筒DOHC48バルブエンジンを、ミッドに縦置き搭載。
ヨーロッパ仕様は、最高出力390PS/6300rpm、最大トルク50.0kgm/4500rpm。
日本仕様は、キャタライザーを装着するので最高出力は380PS/6300rpm、最大トルクは50.0kgm/4500rpm。
DOHC4バルブ ボア×ストローク 82mm×78mmのF113Aユニットのエンジンマネジメントシステムは、前期がボッシュ社のKジェトロニック。
後期がKEジェトロニックで左右バンクを個々に制御。
フラップが噴射量を制御するシステムに若干の電子制御が組み合わされています。
Kまた、KEジェトロは、全ての気筒に連続的に燃料噴射を行います。
システムに異常が無くてもセットアップで性能が大きく変わります。
機械的作動部分が多いので、経年劣化などでセッティングが変化します。
定期的な基本セットアップを行うことで性能を保ちます。
点火を制御するのは、マニエッティ・マレリ社のマイクロプレックス。
TipoF113Aユニットは、確実また的確なメンテナンスを行ってあげると非常に不具合の発生が少ないユニットです。
TipoF113A型また、K・KEジェトロ、マイクロプレックスの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
フェラーリ テスタロッサ 車両全体の詳細なチェックを行います。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
フェラーリ テスタロッサの傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
フェラーリ テスタロッサ メカニカルチェック。
車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。
車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。
オイルの漏れ。
タイミングベルトケース内部からのオイル漏れ。
通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。
オーナーが分からないうちに不具合が進行し、他のパーツに悪影響を及ぼしてしまっている場合が多々あります。
定期チェックで早期に発見し、確実なリペアを行うことで多大なダメージを回避することが可能です。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも、3年もしくは2万キロどちらか先に達した時点で交換が必須。
(たとえば3年で0kmの走行でも交換。また6ヶ月で2万キロの走行でもその時点で交換。)
しかしこのような状況の場合、早期のリペアが必須です。
漏れ出したオイルがタイミングベルトに付着し、ベルト本来の強度が奪われバルブクラッシュを引き起こします。
漏れ出したオイルが、周りの問題の無いパーツにまで付着してしまっています。
この状態では漏れ出したオイルが他の問題の無いパーツまで攻撃し悪影響を及ぼし始めます。
分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。
これと同じ事が車両の各ラバーパーツに生じます。
漏れ出したオイルが、エキゾーストマニホールドにも付着。
ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。
オイル漏れやグリス漏れはエキゾーストマニホールド等、高温な箇所に付着すると発火。
車輌火災に至り人命に関わる非常に危険なポイント。
早期の対応が必須です。
複数の部位からのオイル漏れ。
オイル漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的なガスケットや、ラバー素材パーツ。
ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、ある程度の年数で亀裂や溶解が起こります。
また特にパワーユニットやパワートレイン関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しない車輌は、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。
また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生し、オイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。
なぜオイル漏れが発生してしまったか?
漏れを引き起こしている主原因は?
これらの要因を特定し、ピンポイントで確実なリペア工法を確定します。
このプロセスが非常に重要です。
ガソリンの漏れ。
多量のガソリンが漏れ出しています。
ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。
ガソリンは気化しユニットに付随している各パーツ内臓スイッチのON/OFFまた、プラグコードの一瞬のリークだけでも発火します。
車両火災に至り人命に関わる非常に危険なポイント。
早期の対応が必須です。
エレクトロニクス系統にトラブルを抱えています。
エレクトロニクスでのトラブルは、ポイントにもよりますが車両火災を引き起こす箇所でもあります。
車両全体を這い巡っているハーネスやカプラ。
フェラーリ ランボルギーニのエレクトロニクスは非常に繊細です。
間違ったトラブルシューティングでの整備や、安易なハーネス処理などを行うと、メインユニット等の高額なパーツを破損させます。
電機作動部分やエレクトロニクスの不具合を抱えたまま走行を繰り返すと、必ず不具合が拡散し2次的不具合を誘発させます。
この焼損している部分は、2次的不具合で焼損している部位です。
表面的な判断での整備は、更に不具合が進行します。
私たちが行うトラブルシューティングは、さまざまなテスターを駆使し奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントをシューティングします。
次に、なぜ不具合が発生してしまったか?
引き起こしている主原因は?
これらの要因の特定が非常に重要。
希硫酸が噴出しているバッテリー。
強酸性媒体である希硫酸は、金属に付着すると簡単に反応しシャシーをひとたまりもなく溶かしてしまいます。
このような場合バッテリー下のシャシーが溶けバッテリーの脱落に繋がります。
フロント / リヤ サスペンションシステム。
サスペンションブッシュ各部のアップ画像。
外部からの要因また、対応年数の超過で完全に劣化し切っているサスペンションブッシュ。
サスペンションブッシュとしての役割を完全に消失してしまっている状態です。
欠損している部分もあるサスペンションブッシュの現状。
サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。
サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。
衝撃からフレームやボデーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。
しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。
経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボデーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
見逃されがちなサスペンションブッシュ。
車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。
制御系統のシステムチェックを行っていきます。
エアコンガス漏れが発生しています。
エアコンガス漏れポイントのトラブルシューティングを行っていきます。
クーラーガスが足らないとガスのみ補充される場合をよく見受けます。
安易にエアコンガスを注入するのは、エアコン系統に多大な2次的ダメージを与えます。
これは人災です。
エアコンの構造上ガス漏れは、コンプレッサー潤滑用のオイルと同時に大気開放します。
エアコンガスを補充する事で、更にオイルが無くなる方向へと促進されます。
根本の主原因のガス漏れが直っていない訳ですから…
ついにはコンプレッサーの焼き付を引き起こします。
そこまでに至ると、焼き付いたコンプレッサー内部構成パーツの破片がエアコンライン内に飛散し、多大なダメージを引き起こします。
なので、エアコンガス圧が低下しエアコンが効かない場合、安易な補充は避けるべきです。
ガス漏れが発生している不具合ポイントを、確実に見極めリペアすることが必要です。
エアコンの1番の大敵は湿気です。
ガス漏れが発生しているということは大まかに言うと、漏れ出す穴が開いているという事。
その穴から湿気の混ざった大気がエアコンラインの中に混入します。
夏 冬また、エアコンを使用する しないに関わらず、放っておくとエアコンラインの中に大気(同時に湿気も混入します。)がエアコンガスの変わりに入り込みます。
他車輌の画像ですが、このような状態に…
大気の湿気だけで十分エアコンライン全体の内部にアルミ特有の錆が発生します。
錆が発生するとパイプの強度が低下。
1つの不具合が全体のパーツに悪影響を及ぼします。
その場合、穴の開いているポイントを的確にリペアしても、強度不足に至ってしまった他のエアコンパーツからガス漏れが発生するといういたちごっこになってしまいます。
それだけは避けたいものです。
車両全体に這い巡っているエアコンライン、またエアコン制御系統。
ガス漏れポイントのトラブルシューティングに入ります。
トラブルシューティングはエアコンガス リークテスターで項目毎に全ての部分をシューティングします。
ここでの誤診は致命的です。
的確にガス漏れポイントをシューティングします。
エアコンガスリークテスターは数種類完備します。
漏れの大小で全ての機器を使い分けます。
赤外線を使用する設備も完備。
最先端の設備とエアコンの基本構造を熟知したエンジニアがトラブルシューティングを実施。
確実にリークポイントを特定します。
エンジンにトラブルを抱えているようです。
項目毎にトラブルシューティングを行っていきます。
エレクトロニクス制御系統のトラブルシューティング。
表面的なトラブルポイントだけではなく、パラメーターをもとに奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのシューティングを行っていきます。
メカニカル制御系統のトラブルシューティング。
同様に、奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのシューティングを行っていきます。
最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。
そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。
非常に重要なことですね。
車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。
また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。
全てのチェックが終了したフェラーリ テスタロッサ。
確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。
現状の車両の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。
幾通りかのメニューの中から、お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ テスタロッサ 整備&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…
リフトUP。
ボデープロテクターの装着。
整備&メンテナンス開始です。
整備&メンテナンスに伴う各油脂類の抜き取り。
注入時には、添加されている成分内容や粘度など、私たちが厳選したフェラーリ テスタロッサに推奨するオイルを使用します。
ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。
1度締め付けられたガスケットは再使用しません。
ミッションオイル。
注入時には、私たちが厳選したフェラーリ テスタロッサに推奨するミッションオイルを使用します。
ドレンボルトに付着している金属粉。
金属粉等放置すると研磨剤と同様の効果を及ぼします。
ミッション損傷の原因になる為、使用するオイルの選択は重要です。
ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。
1度締め付けられたガスケットの再使用はしません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
エンジン冷却水も同様に、私たちが厳選したフェラーリ テスタロッサに推奨する冷却水を使用します。
ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。
1度締め付けられたガスケットは再使用しません。
タイミングベルト交換及び、オイル漏れ整備に伴うエンジン脱着工程が進みます。
単に分解するだけではなく、生産時のパーツ精度の誤差、また車歴で精度が低下していないかを、分解パーツ全て項目毎に測定チェックします。
精度が低下している部位は、組み込み前に独自の厳密な数値に修正し組み込みます。
サブフレームのクリーニングアップを行っていきます。
エンジンの脱着は、フェラーリ エンジン脱着専用リフトをサブフレームに装着します。
この汚れたままの状態では、サブフレームとリフト間に砂や汚れがかみ込みサブフレームが傷つきます。
傷が一切付かないようクリーニングアップを行います。
エンジン脱着にあたり取外すボルト・ナット全てクリーニングアップを行います。
汚れたままで緩めたり締め付けたりするとボルト・ナットのピッチにストレスを与えます。
クリーニングアップ開始です。
クリーニングアップ後の画像です。
サブフレームをスッキリ クリーンな状態に。
クリーンな状態からフェラーリ エンジン脱着専用リフトをサブフレームに装着します。
このような工程を行うことで、サブフレームに微塵の傷も付きません。
ボルト・ナットに付着していた砂や塵等もスッキリ クリーニングアップ。
クリーンな状態からロックを解除することでボルト・ナットにストレスを与えません。
私たちが行う作業過程は、さまざまな要素を考慮したメンテナンスを行います。
クリーンなフレームに、フェラーリ エンジン脱着専用の油圧リフトを装着。
車両の価値観を考え、細部に工夫が施された、フェラーリ エンジン脱着専用の油圧リフト。
フレームに一切キズ等が付かず、載降を繊細にコントロール。
エンジンルームに接触する事も無く、クリアランスを確保しエンジンを脱着する事が可能なリフト。
各モデルに対し全て完備しています。
エンジン脱着開始です。
フェラーリ専用リフトで確実にコントロール。
エンジン脱着完了です。
担当エンジニアにより的確な作業が進められ、Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、Tipo F113A エンジン各部を丁寧に分解し車両より脱着完了です。
一般的にはこの汚れた状態でタイミングベルト交換作業が行われます。
私たちが行うタイミングベルト交換は、分解前にエンジンやミッションなどに付着している細かな砂や塵を、一度全てクリーニングアップします。
これは、作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為。
また、分解するボルト、ナットetc.再使用パーツ保護の為に行います。
また、見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻します。
現状のエンジンフロントからの画像です。
現状のエンジンL/Hバンクからの画像です。
以前まで汚れたままタイミングベルト交換作業のみ実施されていたのでしょう。
かなりの汚れが付着しています。
現状のエンジンR/Hバンクからの画像です。
エンジン後方、クラッチ側からの画像です。
エンジン Vバンク現状の画像。
エキスパンションタンクに覆われ、目にする機会がない部分です。
通常目にする事の無い部分には汚れがタップリ付着しています。
エンジン フロントVバンクからの画像。
こちらもタップリ汚れが蓄積した状態。
細部までクリーニングアップを行います。
エンジン下側 ミッションケース現状の画像です。
これら通常目にする事のない部分には汚れが蓄積しています。
私たちは、車両の価値観を理解し、見える部分は勿論の事、通常見えない箇所をクリーンにする事を非常に重要視します。
バルブカバー結晶塗装、現状の画像。
結晶塗装アップ画像。
独自のクリーニングアップ工法でクリーンな状態を取り戻します。
エキスパンションタンク&インテークマニホールドの画像です。
どのような素材のパーツでも、素材に1番適した独自のクリーニングアップを行います。
エンジン&ミッションが搭載されているサブフレーム現状の画像です。
本来マッドブラックのサブフレーム。
こちらも独自のクリーニングアップ工法で、本来の発色を蘇らせます。
現状のサスペンションシステムや、アップライト部分の画像。
砂汚れがビッシリ蓄積した現状。
作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為、細部までクリーニングアップしていきます。
これら汚れた状態から分解するとエンジン内部に砂などの異物が混入する場合があります。
またボルト、ナットを汚れたまま緩めたり締め付けたりすると、ボルト、ナットにダメージを与えます。
私たちが整備前に行うクリーニングアップ。
細部まで徹底したクリーニングアップを行っていきます。
変化振りを…
クリーニングアップ後のTipo F113Aエンジン。
クリーニングアップ前と同じ順番でご紹介させて頂きます。
フロントからの画像です。
クリーニングアップ後のL/Hバンク の画像です。
クリーニングアップ後のR/Hバンク の画像です。
砂汚れを隅々までクリーニングアップ。
全てがクッキリ映えるようになりました。
エンジン後方クラッチ側からの画像です。
クリーニングアップ後、エンジンVバンクの画像。
蓄積していた汚れも、細部まで完璧なクリーニングアップを実施。
フロント側 エンジンVバンクからの画像です。
独自のクリーニングアップで汚れもスッキリ クリーンに。
エンジン下側 ミッションケースの汚れも、細部までしっかりクリーニングアップ。
私たちは見える箇所だけでなく、通常見えないポイントまで徹底したクリーニングアップを行います。
バルブカバー結晶塗装クリーニングアップ後の画像です。
独自のクリーニングアップ方法で、完璧なクリーニングアップを実施。
結晶塗装の隅々に付着していた汚れも細部までクリーニングアップ。
エキスパンションタンク&インテークマニホールドも隅々までスッキリ クリーンな状態に。
サブフレーム クリーニングアップ後の画像です。
細部まで徹底したクリーニングアップを実施。
サブフレーム本来のマッドなカラーが蘇りました。
サスペンションや、アップライト部分クリーニングアップ後の画像です。
砂汚れが付着していたサスペンションシステムも細部までクリーニングアップ。
作動部分に付着した汚れ、古いグリス類も一掃。
リペア&メンテナンス中、パーツ内部への砂や埃の混入を完全にシャットアウトします。
ボルト、ナット1つまで、クリーニングアップ。
クリーンな状態からリペアポイントを分解することで、エンジン内部への砂や異物の混入を避けます。
また、ボルト、ナットもクリーンな状態から緩めることでボルト&ナットを保護します。
全ての部位に対しクリーンな状態から分解します。
これが私たちのリペア&メンテナンスに取り掛かる第一工程のクリーニングアップです。
私達メンテナンスする側も気持ち良くリペア&メンテナンスに掛かれます。
各部のクリーニングアップの特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
整備前のクリーニングアップ。 ナカムラエンジニアリングクオリティーの特徴の1つです。
細部までクリーンな状態から分解工程に入ります。
通常汚れたままで分解されるのが一般的。
私たちの作業工程は、このようにクリーンな状態から分解することで内部に砂や汚れが混入する事がありません。
また、クリーンな状態から再使用パーツの分解をし、ボルト・ナットを緩めることで、構造体にダメージを与えません。
タイミングベルト交換に伴うバルブタイミングの測定。
ただ単にタイミングベルト交換のみの作業では、フェラーリ テスタロッサのもつエンジン本来のポテンシャルは発揮されません。
バルブタイミングが数度ずれ、パワーロスしてしまっている車両すら見受けられます。
タイミングベルト交換に伴い、各気筒毎 計算式によるバルブタイミングの測定が必須です。
タイミングベルト組み込み時にはバルブタイミングを適正化し、高負荷高速回転領域での最高出力を向上させ、また低中速回転領域で低中速トルクも向上させます。
このプロセスが非常に重要です。
バルブタイミングとは?
簡単に言えば、ピストンの位置に対して、どのタイミングでIN&OUT側バルブを開け閉めするか、その位置を決定する事です。
エンジンは、ピストンの上下によって混合気を吸って排気ガスを吐き出しています。
ピストンが降りる時に吸気バルブを開けてやり、上がる時に吸気側を閉じて排気バルブを開ける工程の事です。
10000回転/分では、一秒間に80回もこの工程を繰り返します。
このスピードでは、混合気にも重さや粘度が発生し、蜂蜜の様な粘度と考えてもらっても良いでしょう。
ピストンが下がり粘度が発生している混合気が燃焼室に入ります。
ピストンは下がりきって圧縮工程に入りますが、やっと流れる勢いの混合気はシリンダーに自ら入ってくるので、吸気バルブを今閉めるのはもったいない、遅らせようというのが吸気側タイミング。
続いて、爆発燃焼エネルギーでピストンが下がりますが、まだ膨張エネルギーが残っている状態で、早く排気バルブを開けて排気を早く排出し、次の吸入時の為に負圧を発生させ、混合気を吸い込むようにするのが排気側タイミング。
簡単に書きましたが、これら一連の工程のタイミングを適正化させる事で、よりスムーズに吸入・排気させ、なおかつ爆発工程でのパワーを限りなく使い切る。
これが適正化したバルブタイミングになる訳です。
以前の交換時、バルブタイミングを測定せず、タイミングベルトが交換されていたのでしょう。
R/Hバンクに10度のズレがあります。
この誤差を適正化することで、テスタロッサが本来持つ鋭い加速性能を発揮させます。
タイミングベルト交換時のバルブタイミングの測定は非常に重要ですね。
オイルシールのリペア&メンテナンス。
フェラーリ専用SST(専用工具)を使用し確実な整備を行います。
SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く、確実でスムーズな分解組み立てが可能です。
更に単品からクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
クリーンな状態から、私たちが独自に設定している厳密な数値に適合しているか否かを、全て測定チェックします。
独自の数値に適合しない場合、専用機器で加工修正を行っていきます。
クリーニングアップ&メンテナンス後の画像です。
クリーンな状態から各部をチェック&メンテナンス。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。
独自に設定している厳密な数値に修正。
この積み重ねが、独自の高精度なエンジンに仕上げます。
厳密なメンテナンスを行ったパーツにオイルシールを組み込み。
この工程を行うことで、オイルシールの対応年数までオイル漏れ等発生することはありません。
エンジン内部、現状の画像。
更に内部のクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
エンジン等の構成パーツは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
その誤差を独自の厳密な数値に修正し、基本精度を底上げしていきます。
独自の数値に適合しない場合、専用機器で加工修正を行っていきます。
クリーンな状態から各部をチェック&メンテナンス後の画像です。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。
独自に設定している1/100ミリの厳密な数値に修正。
1つ1つのパーツ精度を追求し、高精度なエンジンに仕上げます。
緻密なメンテナンスを行ったエンジンに、メンテナンス済みパーツを組み込み。
独自のメンテナンスを行い組み込む事で、ラバーパーツの対応年数までオイル漏れ等発生することはありません。
これら一連の工程を行うことで、精度の高いエンジンに仕上げます。
また、通常見えないポイントまで美しい仕上げを追求した修理&メンテナンスを行います。
カムシャフトギヤ&クランクギヤ現状の画像です。
各ギヤが錆で侵食されている状態。
錆の発生で、タイミングベルトが紙やすりで削られる作用が発生しています。
その為タイミングベルトが攻撃され、指定交換時期までタイミングベルトがもたない状態。
通常この状態でタイミングベルトが組み込まれるのが一般的です。
私たちは、ギヤーを1点1点クリーニングアップ&メンテナンスを行い、タイミングベルトを組み込みます。
クリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
メンテナンス後のカムシャフトギヤ&クランクギヤの画像です。
錆びや汚れを細部まで除去。
これでタイミングベルトを攻撃する脅威もなくなり、確実なバルブタイミングのセットアップが可能になりました。
1つ1つのパーツを確実にリセットします。
通常見えないポイントまで徹底したメンテナンスを行い、動力性能また美しさも追求します。
整備に伴い分解したボルト&ナット現状の画像。
ボルト&ナット1つに至っても全てメンテナンス&クリーニングアップを行います。
ボルト&ナットのメンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
私たちは整備に伴い取外したボルト&ナットを全てメンテナンス&クリーニングアップを行い組み込みます。
汚れたままでは気持ちも悪いですし、確実な規定トルクでの締め付けを行うことができません。
見えない箇所に全てひと手間をかけたメンテナンスを行います。
フェラーリ テスタロッサ ウォーターポンプのフルオーバーホール工程へと。
オーバーホールに伴い分解したフランジ。
通常、問題の無いパーツはこのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちが行う修理&メンテナンスは、修理に伴い分解したパーツを1点1点メンテナンス&クリーニングアップし組み込みます。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後のフランジの画像です。
1つ1つのパーツに、緻密なメンテナンス&クリーニングアップを行います。
このひと手間の積み重ね。
私たちが行う整備&メンテナンス工程の特徴の1つです。
ウォーターポンプのフルオーバーホール完了の画像。
独自の作業工程で、ウォーターポンプの作動能力、また美しさも回復させるメンテナンスを行います。
画像左が、劣化が促進した状態のタイミングベルト。
画像右がニューパーツ。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車両でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)
また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。
どちらか先に達した時点で交換が必須です。
ただし、今回のような油脂の漏れ等が発生している場合、早急な整備とタイミングベルトの交換が必須です。
よくタイミングベルトが切れたという言葉を聞きますが、コグドベルト自体が切損する場合はほとんど無く、ラバー製の歯がポロリと欠損してしまう事を、タイミングベルトが切れたと表現されています。
使用許容範囲超過、水濡れ、オイル漏れ、外界に露出している部分が多い等、さまざまな要因で劣化が促進し、ラバー製の歯が欠損しバルブクラッシュを引き起こしエンジンに多大なダメージを与えてしまいます。
タイミングベルトニューパーツの画像。
私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたタイミングベルトは使用しません。
また、低価格のOEMパーツも使用しません。
私たちは、パーツ管理が行き届いた純正のタイミングベルトのみ使用します。
フェラーリ テスタロッサのエンジンに装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリング。
ベアリングシールが劣化し、内部のグリス漏れが発生しています。
このような状態では、タイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。
ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪、バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。
近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。
逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。
今回装着するナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングset。
オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングは、アウターケースは無垢材より削り出し製作。
錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。
ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。
国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。
タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。
オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。
全ての問題を完全にクリアした、オリジナルのタイミングベルト テンショナーベアリングです。
タイミングベルトテンショナーのメンテナンスを行っていきます。
フェラーリ テスタロッサのタイミングベルトテンショナーはメカニカルタイプ。
テンショナーは、タイミングベルトに適切な張力を与え、スムーズで静粛な駆動による伝動能力を最大限に発揮させる重要な部位。
基本張力が発揮できる様に現品をメンテナンスしていきます。
テンショナーのメンテナンスで、下記の効果を発揮させます。
タイミングベルトの緩みによるバルブタイミングのズレを防ぎます。
3年(3年で0kmの走行でも交換)もしくは2万キロどちらか先に達する間に、劣化で伸びたタイミングベルトから生ずる揺動、振動を静粛にします。
一般的にはそのまま再使用されるのが通常です。
私たちの作業工程は、テンショナーに独自のメンテナンスを施しタイミングベルトとの駆動性を高めます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のタイミングベルトテンショナーの画像です。
メンテナンスで、リアルでダイレクトな作動を回復したテンショナー。
私たちが行う整備は、独自のクオリティーでメンテナンスを施し運動性能と機能性、また美しさを回復させます。
ナカムラエンジニアリング タイミングベルトテンショナーベアリングset.を、メンテナンス済みのテンショナーへ組込み。
テンショナーのメンテナンスと、アップデートパーツを使用し諸問題を完全にリセットします。
整備に伴い分解した再使用パーツのメンテナンス&クリーニングアップを行います。
問題の無い分解パーツはそのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちが行う整備は、問題の無い再使用パーツを1つ1つ独自のクオリティーで仕上げて組み込みます。
現状の画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
1つ1つのパーツを丹念に細部まで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施。
クリーンな状態から組み込みに備えます。
独自の工法と最新の機材で、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを施したパーツを組込み。
1つ1つのパーツを独自のクオリティーで仕上げ、動力性能と機能美を回復させるメンテナンスを行います。
全ての下準備が整ったエンジンにタイミングベルトを組み込み。
私たちの行う作業工程は、どの部位においても効率化を求めず、こだわったメンテナンスを行います。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
トルクレンチを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。
全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。
バルブタイミングのセットアップ。
独自のノウハウを盛り込み、バルブタイミングを適正化します。
バルブタイミングを適正化すると、エンジンの特性を変えることが出来ます。
同一カム角であれば、バルタイを変化させても、バルブを開く時間は同じです。
その時間を、どのタイミングで作動させるかを適正化する訳です。
バルブタイミングの適正化でのメリットは、アイドリング領域と軽負荷領域でオーバーラップ量を小さくし、インテーク側の燃焼ガス吹き返しを減少させます。
これにより、アイドル域での回転数を安定させ、燃料消費率を向上させる。また、軽負荷領域ではエンジンの安定性を確保する。
中負荷領域では、オーバーラップ量を大きくし、燃焼温度を下げ、排出ガス中のNOxを低減させる。また、未燃焼ガスを再燃焼させ、HCも低減させる。
高負荷低中速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを早くし、低中速トルクを向上させる。
高負荷高速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを遅くし、最高出力を向上させる。
低温時は、オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。これにより、燃料消費率を向上させながら、ファースト・アイドル回転数を安定させる。
エンジン始動時、およびエンジン停止時オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。
これにより、始動性を向上させます。
適正化については、膨大なデータの中から各気筒毎に計算式を行い、バルブタイミングを適正化しフェラーリ テスタロッサ本来のポテンシャル余す事無く引き出します。
安易なノウハウでのセットは、メリットよりデメリットばかりが大きくなり、エンジンにダメージを与えてしまったり、即エンジンブローへと直結します。
オイルシールのリペア&メンテナンス。
フェラーリ専用SST(専用工具)を使用し確実な整備を行います。
SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く、確実でスムーズな分解組み立てが可能です。
更に単品からクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
クリーンな状態から、私たちが独自に設定している厳密な数値に適合しているか否かを、全て測定チェックします。
独自の数値に適合しない場合、専用機器で加工修正を行っていきます。
クリーニングアップ&メンテナンス後の画像です。
クリーンな状態から各部をチェック&メンテナンス。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。
独自に設定している厳密な数値に修正。
この積み重ねが、独自の高精度なエンジンに仕上げます。
厳密なメンテナンスを行ったパーツにオイルシールを組み込み。
この工程を行うことで、オイルシールの対応年数までオイル漏れ等発生することはありません。
整備に伴い分解したバルブカバー。
更に単品からメンテナンス&クリーニングアップしていきます。
クリーニングアップを行い、分解時のチェック項目の1つでもあるパーツ精度を、個々に測定します。
1つ1つのパーツを、私たち独自の厳密な精度に加工修正していきます。
バルブカバー メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
結晶塗装の隅々まで更にクリーンに仕上げます。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスを実施。
独自に設定している厳密な数値に修正。
1つ1つの下準備を整えます。
私たちの行う整備工程は、どの部位においても効率化を求めず、こだわったメンテナンスを行います。
組上げたパーツ同士の接続部分のアップ画像。
1つ1つのパーツ精度を追求することで、接続部分には微塵の誤差も発生しません。
私たちが行う整備は、このような積み重ねで高精度なエンジンに仕上げます。
スパークプラグの交換。
画像上が、使用限度を超過したスパークプラグ。
画像下が、私たちが蓄積したデータから燃焼効率を更に促進させるために選択したスパークプラグ。
私たちが推奨するアップデートプラグへと交換します。
フルインジェクション化に伴い、今では余り気を使わなくなったスパークプラグ。
しかし3年以内、または走行2万キロを目安にプラグを交換する事は必要です。
スパークプラグは、点火プラグはシェル 碍子および中心導体(中心電極及びターミナル)で構成されています。
点火プラグは燃焼室を貫く形で配置される為、シリンダーで発生する圧縮圧力や熱が外部に漏れないような密閉構造を持ち合わせているパーツ。
モータースポーツの世界では、エンジンのセッティングに応じて適切なプラグ熱価を選択する事が必要になります。
点火プラグの電極と碍子脚部は、燃焼室の内部で大きな影響を受けています。
電極と碍子脚部の焼け具合は、燃焼室内部の燃焼環境を直接示す目安となる為、点火プラグを取り外した際には電極と碍子脚部の焼け具合を目視する事で、 その点火プラグがそのエンジンのセッティングに対して適切か否かの判断を下す事が可能となり、セッティングに応じて選択し直す場合も有ります。
蓄積したデータから私たちが厳選した、燃焼効率を更に促進させるスパークプラグを使用します。
新品のプラグであっても、製造誤差などにより必ずしもギャップが全数一定に揃っているとは限りません。
エンジンの種類によっては、プラグの熱価などは全気筒同じであっても、気筒毎に異なる電極隙間を要求するものも存在する為、装着の前に電極隙間を測定して調整します。
電極隙間の測定及び調整後のスパークプラグ。
組込みに備えます。
プラグコードの交換。
オリジナルにこだわらない場合、私たちが厳選した高品質でクオリティーの高いパーツを使用します。
私たちが厳選したプラグコードの組み込み完了後の画像です。
プラグコード1本でも組上げる上での最終的な合わせこみを行います。
私たちは徹底して、機能性と美しい組込みを追求します。
エンジンマウントの交換工程を行います。
画像左が使用許容範囲を超過したエンジンマウント。
画像右がニューパーツ。
左右で比較してみると、左の劣化しているマウントが1.5cm落ち込んでいる状態。
この状態ではエンジンの振動が車両の基本骨格であるフレームに直接入力しダメージを与えます。
エンジンの機関内部では、部品が回転する事でさまざまな振動が発生します。
その為、こうした機関とフレームとの間にショックアブソーバーのような働きをするマウントを設け、車両に振動が直接伝わりダメージを与えない働きをするのがマウントの役割です。
その役割は重要です。
的確な定期チェックで車両のコンディションを整える事が重要です。
構成パーツのメンテナンス&クリーニングアップを行います。
現状の画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
クリーンな状態から組込みに備えます。
整備に伴い分解したボルト&ナット現状の画像。
ボルト&ナット1つに至っても全てメンテナンス&クリーニングアップを行います。
ボルト&ナットのメンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
私たちは、整備に伴い取外したボルト&ナットを全てメンテナンス&クリーニングアップし組み込みます。
汚れたままでは気持ちも悪いですし、確実な規定トルクでの締め付けを行うことができません。
見えない箇所に全てひと手間をかけたメンテナンスを行います。
エンジンマウント装着部分メンテナンス後の画像です。
締結部分の接合面や軸受けetc.の加工修正を行い、締結部分の精度を回復させるメンテナンスを実施。
マウントのキャラクターを存分に発揮させるメンテナンスを行います。
エンジンマウントの組込みに備えます。
メンテナンス済みの取り付け部分にニューパーツを組み込み。
私たちは独自のクオリティーで機能性と美しさを追求する整備を行います。
私たちは、妥協しない徹底した整備またメンテナンスを行います。
各ガスケット及びウォーターホース交換に伴い、インテークマニホールドまた補器類を脱着。
更にクリーニングアップを行い、インテークポートフランジ締結面のメンテナンスを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
インテークポートフランジ締結面も独自の厳密な数値に回復。
更に各項目別に整備&メンテナンスを行っていきます。
整備に伴い分解したインテークマニホールド現状の画像。
マニホールド内部に付着したスラッジ。
マニホールドの内外部のクリーニングアップ、また締結面の修正を行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のインテークマニホールドの画像です。
隅々までクリーンな状態に仕上げます。
マニホールド内部のスラッジもスッキリ クリーンに仕上げました。
整流された吸気がエンジンにスムーズに吸入され、ピークパワー&トルクを増大させます。
また、締結面の修正も行い精度を向上させます。
交換ホース 一部分の画像。
内部劣化が発生しているウォーターホース。
ホースの素材にもよりますが、ホースの劣化は下記が代表的な要因になります。
外部因子作用による劣化
熱による劣化(熱酸化劣化)
光による劣化(光酸化劣化)
オゾンによる劣化
残留塩素による劣化
金属イオンによる劣化
溶剤膨潤による劣化
大きく分別しましたが、個々の劣化にはさまざまな要因があります。
このような知識も、トラブルシューティングを的確に行うには、非常に重要なことですね。
オリジナルにこだわらない場合、私たちが厳選した高品質でクオリティーの高いパーツを使用します。
構成パーツ現状の画像。
フランジ側には水垢が蓄積している現状の画像。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
構成パーツメンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
フランジ部分に付着していた水垢も完璧に除去。
1つ1つのパーツを丹念に仕上げる事で、パーツの対応年数まで冷却水の漏れや滲みが発生することはありません。
きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施します。
機能性と美しさを両立させるメンテナンスを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ後のインジェクター。
メンテナンス後のインジェクターは、規定容量の燃料を確実に供給でき、噴霧形状の適正化を回復。
この積み重ねが、仕上がったエンジン性能を大きく左右します。
タイミングベルト交換に伴い分解したタイミングベルトカバー。
単品からメンテナンス&クリーニングアップしていきます。
タイミングベルトのラバー粉が、駆動と同じ形状で随所に付着しています。
ニューパーツに付着しない様、クリーニングアップを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
細部まで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施。
クリーンな状態から組み込みに備えます。
全ての下準備が整ったエンジンに、独自のクオリティーで仕上げた個々のパーツを組み込み。
1つ1つ手作業で、どれだけ効率的に動力性能を発揮できるかにこだわり組上げます。
私たちが行うリペア&メンテナンスは、クルマではなく芸術作品を生み出すという意識で、丹念に仕上げます。
これら一連の工程は、ナカムラエンジニアリング クオリティーの特徴の1つです。
整備に伴い脱着したエンジン。
エンジン搭載前に、エンジン脱着時のみ可能な車両側エンジンルームを細部までクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
現状の画像です。
通常目にしない箇所は汚れが蓄積しています。
汚れているエンジンルームを細部までメンテナンス&クリーニングアップしていきます。
付属パーツに至っても、全てメンテナンス&クリーニングアップを行います。
エンジン脱着時のみ可能な車両側エンジンルームのメンテナンス&クリーニングアップ。
細部に至るまで、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施します。
独自のクリーニングアップ方法で、付着した汚れを細部まで一掃しクリーンな状態を取り戻します。
またメンテナンスも実施していきます。
変化振りを……
エンジンルーム メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
エンジン脱着時のみ可能なクリーニングアップ。
蓄積していた汚れを、細部までこだわりクリーニングアップ。
スッキリ クリーンな状態に回復させます。
付属パーツのメンテナンスも完了。
フレームやボルト、ナット1つまで丁寧にクリーニングアップ。
エンジン脱着時のみ可能なクリーニングアップ。
細部まで独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行います。
クリーンなエンジンルームにメンテナンス済みのエンジンを搭載していきます。
スッキリ気持ち良いものですね。
クリーンな状態からフューエル系統の整備工程を行います。
整備後の画像。
ホースの取り回しの適正化を図り組込み。
機能性と見た目の美しさを両立させます。
劣化してしまっているカプラーの整備へと。
整備後の画像。
最新のパーツを使用し容量もアップ。
また、ハーネスプロテクターやカプラーもオリジナルであるかの様に仕上げます。
全てが整った車両にメンテナンス済みのエンジンを搭載します。
メンテナンス&セットアップまた、クリーニング実施後のエンジンをメインフレームへと。
搭載にも、フェラーリ エンジン脱着専用の油圧リフトを使用。
フェラーリ エンジン脱着専用リフトでコントロールし、車両へと搭載します。
生産ラインオフ時の装着誤差。
また、永年の使用で発生している微妙なズレ。
組み込みは、基本搭載位置へと修正しエンジンを搭載します。
この様な1つ1つの細かなメンテナンスの積み重ねで、車両の基本ベースを底上げします。
基本搭載位置への見直しも図り車両とサブフレームをドッキング。
全てにおいて緻密な作業を行います。
トルクレンチで最終ロック。
トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。
全てを規定トルクに揃える。
とても重要なことなんです。
私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。
全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。
整備に伴い分解した再使用パーツのメンテナンス&クリーニングアップを行います。
問題の無い分解パーツはそのまま組み込まれるのが一般的です。
問題の無い再使用パーツを1つ1つ独自のクオリティーで仕上げて組み込みます。
現状の画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
1つ1つのパーツを丹念に細部まで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施。
クリーンな状態から組み込みに備えます。
1つ1つ丹念に仕上げたパーツを組み込み。
パーツを組上げる上での細かな微調整や最終的な合わせこみを行い組上げます。
この緻密な組込みが、最終の仕上がりを大きく左右します。
動力性能と美しさを追求した整備&メンテナンスを行います。
ブレーキオイルの交換。
使用限度を超過し劣化したブレーキオイルの画像です。
この状態ではブレーキシステム構成パーツに悪影響を与えるばかりか、作動不良またオイル漏れを引き起こしてしまいます。
ブレーキオイル交換前にリザーバタンク内部また、アウターケースのクリーニングアップを行います。
リザーバタンク内部また、アウターケースをスッキリ クリーニングアップ。
クリーンな状態からブレーキオイルを交換していきます。
ブレーキオイルを専用機器で交換。
ブレーキオイルは、私たちが厳選したフェラーリ テスタロッサのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。
ブレーキオイル。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換が必須。
オイル交換と同時に周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
機能性と美しさを両立させるメンテナンスを行います。
エンジンスタート前の最終チェックも完了。
軽いクランキング音と共にスムーズなアイドリング。
各部のチェックを行っていきます。
水温 油温 油圧 電圧 電流等々インスルメントパネルのメーター上でチェック。
メーター上の確認だけでなく、指針と実際のユニットとの誤差が無いかを、エンジンアナライザーを接続し同時にチェックします。
各回転域でのユニットやセンサーまた、電子制御インジェクションシステムの基本作動。
また、パラメーターのチェックも全て行います。
整備以前の画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップを行います。
同時に締め付けトルクのチェックを行います。
フロントサスペンションシステム現状の画像です。
また、同時に分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々までクリーニングアップします。
雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。
中々オーナーが磨けない部分ですね。
同じく整備前リヤセクションの画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
クリーニングアップ後の画像です。
クリーンな状態から各部のトルクチェックを実施。
きめ細やかなクリーニングアップを随所に施します。
同じくリヤサスペンションシステム。
今回、サスペンションシステム系統の整備は行っていません。
使用許容範囲を超過しているサスペンションブッシュでは、セットアップを行っても車両に反映されないばかりか、逆に悪影響を及ぼすからです。
今回はクリーニングアップ&トルクチェックのみの実施。
今後整備を行う最重要箇所です。
整備に伴い取外したホイールのクリーニングアップ&メンテナンスを行います。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。
プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。
タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつ。
分解した再使用パーツを独自のクオリティーで仕上げます。
機能性、また美しさを徹底して追求するメンテナンスを行います。
整備に伴い分解したアンダーカウルパーツ。
通常このまま組み込まれるのが一般的です。
分解したパーツを1点1点メンテナンスを行い組み込みます。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後のカウルの画像です。
通常見えない分解パーツも、細部までこだわったクリーニングアップを実施。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
フェラーリ テスタロッサ 車両底、フロア部分シャシー現状の画像。
細部までクリーニングアップを行っていきます。
クリーニングアップ後の車両底、フロア部分シャシーの画像です。
クリーンな状態から各部のセットアップを行い、パフォーマンスのバージョンアップを図ります。
運動性能と機能美を追求するメンテナンスを行います。
クリーニングアップ済みのカウルを、セットアップ済みのクリーンなシャシーに組み込み。
基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。
全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み。
私たちは妥協しない徹底した整備また、メンテナンスを行います。
これら一連のクリーニングアップやメンテナンス、またセットアップ工程は、ナカムラエンジニアリング クオリティーの特徴の1つです。
全ての整備&メンテナンス完了のフェラーリ テスタロッサ。
最終チェック&セットアップを専用機器で行っていきます。
TipoF113A エンジンの基本原理やマイクロプレックス構造を熟知したエンジニアがセットアップします。
また、独自のセットアップを施しフェラーリ テスタロッサのポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めの作業。
このプロセスが重要なんです。
独自のセットアップも終了。
最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ テスタロッサ のエンジン&エンジンルーム。
分解時、各パーツを単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので、隅々までスッキリ クリーンな状態を回復。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
これら全てのメンテナンスや精度の追求、またクリーニングアップやセットアップ工程は、ナカムラエンジニアリングクオリティーの特徴の1つでも有ります。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
全ての整備&メンテナンス 終了のフェラーリ テスタロッサ。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 823枚 (DVD-R 2枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。
Ferrariや、Lamborghini は、どのモデルに関わらず工業製品であって美術品でもあります。
この様な車輌をメンテナンスさせて頂くにあたって、車輌に対してのオーナーの思いや、価値観を理解し、常に業務に携らせて頂いています。
車輌を常に向上させ完璧なコンディションに近づけ後世に残していく。
トラブルの解析なども常に的確なトラブルシューティングを行い、根本からトラブルをリペアし、構造を熟知した上でセットアップを行い、100%のポテンシャルを発揮できる車輌に仕上げていく。
独自のノウハウとテクニックまた、専用の最新設備で車輌のポテンシャルを余すことなく発揮させキャラクターを取り戻す。
また、何処を見ても綺麗。
隠れた所にも気遣いをする。
効率にとらわれず、1台1台の車輌を仕上げていく。
もし、僕自身の車輌なら、ここまで徹底的にして欲しい。
そういったメンテナンスを実施する車輌だと僕は思いますし、その思いを皆さんの車輌にも日々向上心を持って実践しています。