今日の工場では フェラーリテスタロッサ タイミングベルト交換 、テンショナーベアリング交換 、ウォーターポンプオーバーホール (オプション) 作業が進んでいます。
⇧ エンジンを車体から分離し クリーニングアップ。
綺麗になった状態からタイミングベルト交換にはいります。
⇧ 一番上部の写真、左右に広がる黒いケース(タイミングベルトケース)を分解すると見えてくるのがタイミングベルトです。
⇧ タイミングベルトは一般的なベルトと違いゴム製のベルトの表面に凹凸 のギヤが一体化された特殊なベルトです。
このギヤがエンジン側のカムシャフトまたクランクシャフトギヤと噛み合いバルブとピストンとの相対関係を保っています。
タイミングベルトに問題が起きた時、バルブとピストンの相対関係が崩れ、吸入また排気バルブがピストンと接触してしまいオーバーホールが必要になります。
ピストンとバルブの位置関係は高圧縮エンジンのフェラーリには最も、と言っていいほど大切な部分。
特殊なメーターでその位置関係を確認しながらの作業になります。(バルブタイミングとは異なるセットアップです)
⇧ タイミングベルトのみ交換する場合でも正確な作業をおこなうには大切な測定なんです。
⇧ 取り外したタイミングベルトです。
この突起したゴム製のギヤがエンジン内部の主要部品の動きを制御していると言ってもいいほどの役割を果たしています。
定期交換部品、しっかり使用期限を守ってあげることが大切ですね。
⇧ タイミングベルト背面の状態です。
タイミングベルトに張力を与えるテンショナーベアリングとの接触でベルト全体が傷ついてしまっています。
⇧ テンショナーベアリングを取り外した状態です。片側のテンショナーベアリングのボールベアリングやインナーレースが内部破損しています。
⇧ このようなことが内部で起こっている可能性があるテンショナーベアリング。
やはりベルトとの同時交換がお勧めです。
⇧ 今回とりつけるテンショナーベアリングは 私たちのオリジナル品です。
長年の経験をもとに 1から作り上げました。
この続きは次回、Factory Newsで !