タイミングベルトを保護するためにつけられているタイミングベルトカバーと取付ボルトの写真です。
カバーにはブラックの結晶塗装が新車の状態から吹き付けられています。
結晶塗装は表面が凹凸で汚れが付きやすい塗装です。
ケース裏側の黒い汚れはエンジン同等の回転数で駆動しているタイミングベルトの削れたゴムの粉なんです。
タイミングベルトはゴム製なのでギヤとの噛み合いで摩耗もします。
製品としての強度が低下してくる、経年劣化も起こるので、やはり交換時期は守る方が良いでしょう。
こちらの写真はカバー取付用のボルトやナットです。
通常分解するとこのように油汚れや砂がついている場合が多いです。
ボルトをレンチで緩めた後は手で回していきますがジャリジャリと手に伝わってきます。
山の間に砂が噛みこんでしまっているからなんです。
やはり気持ちが良いものではありません。
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創業当時から色々と試行錯誤し凹凸の細かな奥まで汚れを取り除く方法でクリニングを行っています。
この手法だと新品の部品かと思っていただける仕上がりになります。
組み付ける前のボルトやナットの状態です。
汚れていたボルトを1つ1つクリーニングアップします。
この状態から組み付けると確実なトルクで締め付けることができます。
手で締め付ける際もスーと何の違和感もなく回転します。
やはり気持ちが良いものなんです。
組み付けた写真です。
ボルトやナットも真新しいかのような輝きです。
ブラックの結晶塗装とのコンビネーションがほんと美しいです。
フェラーリの整備をやっていて本当に良かったって思える瞬間です。