比較的新しい12気筒モデルのエンジン修理が終わり組み付けへと進んでいます。
こちらはエンジン上部のカムシャフトカバーです。
表面は結晶塗装がFerrariでおこなわれています。
表面がシワ状に形成されるためチヂミ塗装とも言い、古くからFerrariでは行われている塗装です。
エンジンルームを開けると鮮やかな印象で流石Ferrariと感じてしまいます。
しかし凹凸に汚れが溜まりやすいというデメリットもあります。
カムシャフトカバー裏面です。
私たちは組み立てていく1つ1つの部品を洗浄し組み立てます。
結晶塗装の凹凸の汚れを洗浄し磨き上げた状態です。
色々なノウハウの中で素材や塗装面を痛めない工法でおこないます。
この手法で洗浄した結晶塗装は新車時の輝きとほぼ同等まで回復します。
また何年もこの発色を保ち続けます。
裏面も洗浄しできる限り綺麗な状態にし組み付けます。
見えないところに私たちの責任があると考えています。
エンジン前面に組み付けられていたフロントケースです。
エンジンは沢山の部品がボルトやナットで金属同士が連結されています。
間にはガスケットやシールリング、オイルシールがありオイルが漏れないようにしています。
私たちはこの組み合わさる部分を重要視します。
ガスケットやシールリング、オイルシールを取り付ける金属面を整え組み上げます。
私たちはエンジンを組み立てる中で色々なメンテナンスをおこないます。
私はこの積み重ねが大切だと思います。