ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、Ferrari テスタロッサ マイスターチェック御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車にて、お引取りさせて頂き、只今ファクトリーに到着致しました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
Ferrari テスタロッサ マシン全体の現状のコンディションを確実に把握する為。
また以前のメンテナンス状況も、的確にチェックさせて頂く為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
随時画像アップさせて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
ボデープロテクターを装着。
まず、心臓部よりチェック開始です。
Ferrari テスタロッサの現状の心臓部。
ボッシュ製のKジェトロニックによりマネージメントされる心臓部。
エンジンは水平対向12気筒と言うわれていますが、クランクシャフト形状からみれば実際にはバンク角180°のV12エンジン。
排気量は4942ccと512BBi同様ですが、4バルブ化された、テスタロッサの心臓部。
吸気効率の向上を狙って公称出力は本国仕様で390ps 日本仕様は、380ps 最高速度290km/h。
または500テスタロッサに由来をもち、カムカバーはレッドの結晶塗装。
エレクトロニクス面また、メカニカル部分の的確なチェックが細部まで担当エンジニアにより行われます。
マシンのポテンシャルを確実に発揮させる為のトラブルシューティング&メンテナンス個所を的確に絞り込みます。
続いて、年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
テスタロッサ各モデル(前期 中期 後期)の傾向的不具合発生箇所もモデル毎に違いがあります。
これまでのメンテナンス状況や、内容。
また、マシンの使用状況や、保管状態により、個々のマシンの状態が全く違いますので、同時に的確なチェックを進めます。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの1部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返しマシンより受ける衝撃や、恒に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
必ずしも指定交換に入っていないパーツでも使用用途や保管状態などでパーツの寿命が、長くもなりまた、短くもなります。
的確なマシンのチェックにより現状の状態をオーナーまた、メンテナンスさせて頂く側が把握し、マシンと向き合っていきます。
各部的確なチェックが担当エンジニアにより実施されています。
各部位を安全かつ、フェラーリの本来の性能を蘇らせるチェックが的確に行われます。
通常オーナーが、目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。
こちらの画像は、エンジンフロント部分の画像です。
エンジンオイル漏れが発生してしまっている現状。
オーナーが分からないうちに不具合が進行し他のパーツに悪影響を及ぼしてしまっている場合が多々あります。
定期的なマシンの的確なチェックにより、傷口を必要最小限で的確なメンテナンスが行えます。
漏れ出したオイルがフロント部位を伝ってオイルパンまで、伝わってきています。
他のメンテナンスも同様ですが、浅く広く治すと、同じ様な部位から再度オイル漏れが発生してきます。
同じ様な部位を再度分解しメンテナンスしなくても良い様に奥深くまで見極めます。
確実に不具合発生ポイントを確定する為、的確なトラブルシューティングが、担当エンジニアにより行われピンポイントでオイル漏れ個所を特定します。
同時に不具合を発生させた、主原因も確定致します。
主原因。ここが、非常に重要なポイントです。
オイル漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的なガスケットや、ラバーシール素材パーツ。
ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こります。
また特にエンジン関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しないマシンは、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。
また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生しオイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。
また、漏れ出したオイルが他のラバーパーツなどに付着していき、全く問題の無いパーツまで、攻撃し始めます。
分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。これと同じ様な事がマシンに発生していまいます。
オーナーは、まず目にする事が無い部分。マシンアンダーカウルを取外したカウル内側現状の状態。砂や泥汚れ、漏れ出しているオイルが付着した現状。メンテナンス終了後、各部完璧にクリーニングアップを実施させて頂き、クリーンな状態に戻し、各部組み込ませて頂きます。
隠れた箇所ほど重要です。マシン内部の隠れた部分。また、アンダーカウル内部まで、担当エンジニアにより的確なチェックが行われます。通常オーナーが目にする事が出来ない部分がほとんど。オーナーが気付いた時点では、マシンに深刻なダメージが発生している場合が有ります。全てを熟知したエンジニアにより、マシン全体の現状の状態を把握する事により、深刻なダメージを未然に防ぐ事が可能となると共に、良いコンディションのマシンへと導く事が可能となります。
細部まで、的確なマシンチェックが行われます。 Ferrariや、Lamborghiniは、300kを超え疾走するロードゴーイングマシン。レーシングマシンにナンバーを装着したマシンと思って頂く方が分かりやすいでしょう。高額車であっても、決して高級車では有りません。ハイパワーの代償にハイリスクも付いてまわります。メルセデスベンツや、BMW等の工業製品のチェックや、メンテナンス方法とは、全く異なります。
各部のチェックの結果、エンジン左バンクの出力不足及び、エアコン不良が発生しています。不良個所をピンポイントで確定する為、オーナーに分解許可を頂きましたので、分解&トラブルシューティング開始です。ピンポイントで不具合発生個所を特定します。次に、なぜ不具合がが発生しているのか? 不具合を引き起こしている主原因は? 1箇所、1箇所的確に見極めて行きます。
各個所の単体点検に伴い、専用機器を使用し、確実なチェックを行います。1セクション1セクション確実なチェックが出来る機器を全て完備させて頂いています。
ただ、すべてがテスターや、専用機器の結果で判断するのでは有りません。そこには、個々のパーツの構造や、作動原理を知り尽くしたエンジニアの高度な知識が必要になります。ここであろうとか、ここのパーツを交換してダメだったら、次はこのパーツの交換する的なチェック&メンテナンスでは、全くダメです。医療も同じ様に日進月歩進化し続けていますよね。マシンをメンテナンスさせて頂く側も同じ事なんです。最新の機器を使用しながら、エンジニアのノウハウや、高度な知識でトラブルシューティングする事により、的確な不具合発生ポイントと、不具合を発生させた主原因を確定します。
続いてKEジェトロ系統各部の燃圧のチェック開始です。単にフューエルポンプからの燃圧を測定するだけではKEジェトロのトラブルは解消しません。各部の燃圧を測定し、尚且つKEジェトロ関連部位も的確にチェックする事により全ての全貌が明らかになります。 KEジェトロは機械式と電子制御が入り混じった機構です。作動原理分からずによく誤魔化された調整をされ、100%のパフォーマンスを発揮出来ていない可哀相なマシンが多々見受けられる部位の1つでも有ります。担当エンジニアにより、的確なチェックが行われます。
テスタロッサに採用されている燃料噴射は、KEジェトロで管理されています。空気量をセンサーで計測するシステム。担当エンジニアにより的確にチェックされ、ピンポイントで根本の主原因を確定します。
続いて、エアコン不良のトラブルシューティングです。今回、チェックの結果エアコンガス漏れによるエアコン不良のが発生しています。エアコンのガス漏れは、エアコン不良の原因の中でも1番気をつけないと、他の部位のパーツを破損させてしまう主原因です。エアコンのガス漏れは、エアコンの構造状エアコンガスと同時に、コンプレッサー内部潤滑用のコンプレッサーオイルがガスに付着し漏れ出します。よく、エアコンガスが足らないとエアコンガスのみ補充される場合が多々見受けられます。補充だけでは漏れの発生は止まらず、かつ補充により、ライン内部の圧力が上がり、漏れている部分を拡大させ、より漏れが拡大してしまいます。エアコンガスを補充する事により、コンプレッサー内部潤滑用オイルが無くなり、コンプレッサーの焼き付を引き起こします。そこまでの破損になると、焼き付きを起こしたコンプレッサー内部の破片が、エアコンライン内に飛散し多大なダメージを引き起こしてしまいます。エアコンの構造を知り尽くした担当エンジニアにより的確な判断で早期にリペアーする事で、2次的破損を防ぎます。ガス漏れ専用リーク テスターで漏れの発生個所を的確に確定していきます。ガス漏れ専用リーク テスターも、4機完備しています。軽度な漏れから、極微量のガス漏れを的確に発見できる赤外線テスターまで、症状に応じ使い分け、ピンポイントで不具合個所を確定します。
今回のメンテナンス個所&今後のメンテナンス個所。現状のマシンの状態を、詳細に全てお伝えさせて頂き、その中で、1セクション1セクション確実に復元するベストなメンテナンス方法を、お打ち合わせさせて頂き、決定させて頂きました今回のメンテナンスメニュー。只今、パーツ発注させて頂きました。パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い申し上げます。