全てのチェックが終了したフェラーリ F355。
現状車輌に発生している不具合個所を確実にピンポイントで把握し切らせて頂きました。
現状の車輌の状態を分かり易くまとめご連絡させて頂きます。
ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつも Ferrari 355 メンテナンス御依頼有り難う御座います。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ F355 チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
トラブルシューティング開始です。
ボデープロテクターの装着。
エアコン作動&冷気温度チェック。
現状エアコンが作動しない状態に陥っています。
エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを、見極める事が重要です。
エアコン効き不良のトラブルシューティングへと。
エアコンガス圧力が規定値より著しく低下している状態。
エアコンガス漏れが発生しています。
エアコンガスが足らないと、ガスのみ補充される場合をよく見受けます。
安易にエアコンガスを注入するのはエアコン系統に多大な2次的ダメージを与えます。
これは人災です。
エアコンの構造上ガス漏れは、コンプレッサー潤滑用のオイルと同時に大気開放します。
エアコンガスを補充する事で、更にオイルが無くなる方向へと促進されます。
根本の主原因のガス漏れが直っていない訳ですから…
ついにはコンプレッサーの焼き付を引き起こします。
そこまでに至ると、焼き付いたコンプレッサー内部構成パーツの破片がエアコンライン内に飛散し、多大なダメージを引き起こします。
なので、エアコンガス圧が低下しエアコンが効かない場合、安易な補充は避けるべきです。
ガス漏れが発生している不具合ポイントを確実に見極めリペアすることが必要です。
また、エアコンの1番の大敵は湿気です。
ガス漏れが発生しているということは大まかに言うと、漏れ出す穴が開いているという事。
その穴から湿気の混ざった大気がエアコンラインの中に混入します。
夏 冬また、エアコンを使用する しないに関わらず、放っておくとエアコンラインの中に大気(同時に湿気も混入します。)がエアコンガスの変わりに入り込みます。
他車輌の画像ですが、このような状態に…
大気の湿気だけで十分エアコンライン全体の内部にアルミ特有の錆が発生します。
錆が発生するとパイプの強度が低下。
1つの不具合が全体のパーツに悪影響を及ぼします。
その場合、穴の開いているポイントを的確にリペアしても、強度不足に至ってしまった他のエアコンパーツからガス漏れが発生するといういたちごっこになってしまいます。
それだけは避けたいものです。
車輌 フロント インテリア内 フロアー ユニット等々に巡っているエアコンライン。
また、制御パーツからのガス漏れポイントのトラブルシューティングに入ります。
ガス漏れポイントのトラブルシューティング。
車輌全体に巡らされているエアコンパイプや、パーツを全て専用機器を使用しリークポイントを的確にチェック。
ここでの誤診は致命的です。
専用機器は数種類完備します。
漏れの大小で全ての機器を使い分けます。
赤外線での設備も完備。
最先端の設備とエアコンの基本構造を熟知したエンジニアがトラブルシューティングを実施。
確実にリークポイントを特定します。
専用機器での的確なトラブルシューティング。
エアコンガスは、劣化しません。
よく、エアコンガスの入れ替え等、薦められる場合がありますが、全く意味の無いものです。
漏れ等が発生しない場合半永久的に使用できます。
現状車輌に発生しているトラブルポイント。
また、なぜトラブルが発生したのか?
根本的なトラブルの改善メニューをご報告し決定したメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ F355 リペア&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…
ボデープロテクターの装着。
リペア&メンテナンス開始です。
全ては、車輌構成から始まり、エレクトロニクス、メカニカルシステム、素材まで含め熟知したエンジニアが独自のトラブルシューティングを行います。
メカニカルから、エレクトロニクスの司令塔〜末端のコントローラーや、センサー等を完璧に見極め、ピンポイントでトラブルポイントを確定。
次に、なぜ不具合が発生してしまったか?
引き起こしている主原因は?
これらの要因も特定済み。
的確なトラブルポイントのリペア&メンテナンス開始です。
単にパーツ交換するだけではなく、問題の無いパーツや、ニューパーツとの接続部等、独自のクオリティーで徹底したメンテナンスを行います。
こうした細部の技術こそ確実なクオリティーを得るには必要不可欠なことと私たちは考えます。
リペア&メンテナンス後、一部の画像です。
リペア&メンテナンスと同時に周辺部位もクリーニングアップ。
スッキリ、クリーンな状態を取り戻します。
基本装着位置、取り付け角度、各部のクリアランスを適正化し組み込み完了です。
クリアランスの均一化を図り取り回す事で機能美も再現。
クランプ角度にもこだわり規定トルクで確実にロック。
全てにこだわり組み上げます。
これにより機能性と美観を復元。
また、リペアポイントのロングライフ化を図ります。
リキッドタンク。
リキッドタンク内部には、冷凍サイクル内の「ゴミ」や「水分」を取り除くためにストレーナーと乾燥剤が封入されています。
冷凍サイクル中の水分を除去し、各機能部品の腐食を防止、またエキスパンションバルブのトラブルを防止する役目。
コンデンサーで液化した冷媒を、冷房負荷に応じてエバポレーターに供給できるよう一時的に冷媒を貯え、安定した冷媒を供給する役目も担っています。
大きく分別するとこのような役割を果たすリキッドタンク。
私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたリキッドタンクは使用しません。
また、低価格のOEMパーツも使用しません。
私たちが使用するリキッドタンクは、パーツ管理が行き届いた純正パーツのみです。
パーツ交換しました、のようなあからさまな作業は、私たちは行いません。
分解したか? どうか分からない程のクオリティーで、新車時同様にリペアポイントを再現します。
最終チェックへと。
車輌 フロント インテリア内 フロアー ユニット等々に巡っているエアコンライン。
また、制御パーツも全て確実な最終チェックを実施します。
全ての最終チェック&セットアップも完了です。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
メンテナンス同様、仕上げにもこだわります。
隅々まで独自のクオリティーでスッキリ。
私たちのごく通常のリペア&メンテナンス工程の流れです。
精度を取り戻すメンテナンス。
随所に施すクリーニングアップやリフレッシュなど、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。
これは、私たちのクラフトマンシップの一貫であり、より良いコンディションに車輌を仕上げる為のメンテナンスだからです。
全てのリペア&メンテナンス終了のフェラーリ F355。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全ての、リペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 84枚 (CD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容を、分かり易く作成していますので車輌と一緒にお渡しします。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。