ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつも ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps メンテナンス御依頼有り難う御座います。
只今より、ご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので、宜しくお願い致します。
ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps チェック開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…
リフトUP。
チェック開始です。
ボデープロテクターの装着。
このフェラーリ ケーニッヒ テスタロッサ 710psの心臓部はKジェトロ仕様。
ベース車両により、ケーニッヒ・スペシャルのテスタロッサ 710psでもKEジェトロ仕様も有ります。
Kジェトロは、フラップが噴射量を制御するシステム。
Kジェトロもケーニッヒでチューニングされているスペシャルなテスタロッサ。
710PSを搾り出すパワーユニットのメカニカルチューニングは、ローテック社。
ターボシステムはオーストリアのアルベルト製で武装。
ターボチャージャーのチョイスやセットアップは、パワーユニット、走行内容で適したターボサイズの選択、またタービンの選択、安定した加給圧を約束してくれるウエストゲート、及びレイアウトが基本です。
次に確実かつシンプルな制御用配管及びパイピング、油圧ラインのレイアウトなど多方面にわたり考えなくてはいけません。
ターボの歴史は意外に古く、1905年にスイスのアルフッド.ビュヒが特許を取得しています。
ターボが大きな進歩を遂げたのは、第二次世界大戦中。
アメリカの『空飛ぶ要塞B-17』爆撃機に初めてターボ付きエンジンを搭載。
そしてあのB-29爆撃機にもエンジン1基あたり2個のターボが搭載されていました。
ターボを搭載した理由は、高度1万メーターを超える高い空を高速で飛ぶためです。
高高度では、気圧が低く吸い込む空気量が少なくなるので、ターボで過給する必要があったからなんですね。
メタルターボ、セラミックターボ、ツインターボ、シーケンシャルターボ、ターボ+スーパーチャージャー、
ツインスクロールターボ、可変ジオメトリーターボ
最近では、左右対称タービンに至っているターボチャージャー。
ティーポF113A 改チューニングパワーユニットまた、過給機の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps 車両全体の詳細なチェックを行います。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psの傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車輌より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps メカニカルチェックを行っていきます。
車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。
車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
今回も、1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。
常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いているケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps 。
各部にわたり非常に良いコンディションが保たれています。
最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。
そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。
またトラブルポイントを早期に発見できることで車両への多大なダメージを防ぐ事ができます。
非常に重要なことですね。
車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。
また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。
全てのチェックが終了したケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps。
確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。
現状の車両の状態を分かり易くまとめ、メンテナンスメニューを作成し御連絡させて頂きます。
オーナー様とお打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
早速、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
油脂類の交換工程から作業開始です。
車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。
ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。
ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。
オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。
オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。
オイルの性能は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。
空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。
高温になるとより酸化しやすくなります。
劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。
ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。
潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。
使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。
また、車両ポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。
私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車両のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用し、より一層車両をベストなコンディションへと導きます。
オイルの管理は非常に大切なポイントですね。
私たちが厳選したケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psに推奨するエンジンオイルを使用します。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
オイルフィルターの交換工程へと。
オイルフィルターを取外し、フィルター取り付けフランジ内部のクリーニングアップを行います。
クリーニングアップ後の画像です。
スッキリ気持ちよいものですね。
クリーンな状態からオイルフィルターを規定トルクで組み付けていきます。
周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
オイルフィルター交換完了です。
【オイルフィルターの豆知識】
エンジンオイルにはエンジン内部を清浄に保つ為にオイル中の汚れやゴミを取り込むオイルフィルターがありますね。
オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られます。
特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要です。
オイルフィルターのろ過能力は上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為にその性能はある一定のところで抑えられています。
その為オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではないんです。
また、オイルフィルターの能力が低下し目詰まりを起こした場合を想定してバイパス機構を備えています。
フィルターが目詰まりしてエンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからです。
ただしこの機構はあくまで非常用であり、的確なスパンでの交換が必要です。
1つ1つのパーツや組込みには、全てに裏付ける意味があるんです。
ミッションオイルの交換。
エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。
ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。
シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。
ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。
エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。
それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。
注入時には、添加されている成分内容や粘度など、私たちが厳選した、ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psに推奨するミッションオイルを使用します。
ドレンボルトに付着している金属粉。
金属粉等放置すると研磨剤と同様の影響を及ぼします。
エンジンやミッション損傷の原因になる為、その除去は重要です。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
エンジン冷却水の交換。
私たちが厳選したケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psに推奨するエンジン冷却水を使用します。
エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。
主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。
高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。
また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。
エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。
エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。
エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回、酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。
ブレーキオイルの交換工程へと。
使用許容期限に近付いたブレーキオイルの画像です。
ブレーキオイル交換前にリザーバタンク内部また、アウターケースのクリーニングアップを行っていきます。
リザーバタンク内部また、アウターケースをスッキリ クリーニングアップしました。
クリーンな状態からブレーキオイルの交換をしていきます。
ブレーキオイルを専用機器で交換していきます。
ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。
ブレーキオイル。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また乗らなくても1年毎の交換が必要です。
新油はこのように透明なブレーキオイル。
全てのオイル交換と同時に、周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
気持ちよいものですね。
この一連の工程が、ナカムラエンジニアリングが行うオイル交換の流れです。
フロントフェンダー内部の画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップを行います。
定期的な、足回り&車両全体のトルク管理が必要です。
今回も、各部の調整と同時に締め付けトルクのチェックまた、サスペンションシステムも本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンスを行います。
常にメンテナンスをご依頼頂いているケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps。
毎回のクリーニングアップで非常に綺麗な状態を保っています。
今回もメンテナンス&クリーニングアップを行いコンディションを整えます。
リヤフェンダー内部の画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後のフロントフェンダー内部の画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステムも、本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンス完了。
ダストや砂などをクリーニングアップする事により、本来の機能がよりリアルになると共に、クリーンな状態を取り戻しました。
今回も、きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施しました。
リヤフェンダー内部のメンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
メンテナンスで運動性能を、クリーニングアップで美しさを両立させます。
各部のクリーニングアップやメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
ナカムラエンジニアリングが行う整備過程の1つだからです。
整備に伴い取外したホイールのクリーニングアップ&メンテナンスを行います。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了しました。
プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。
タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。
整備に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。
ケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps車両底、フロア部分シャシー クリーニングアップ及びメンテナンス後の画像です。
クリーンな状態から各部のセットアップを行い、パフォーマンスのバージョンアップを図ります。
運動性能と機能美を追求するメンテナンスを行います。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
トルクレンチを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。
全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。
ネジピッチ間がクリーンな状態から専用SSTで確実にセンターロックナットを規定トルクで締め付けます。
専用SSTの先端をプロテクト。
ホイールの組付け1つにも細心の注意を払います。
全ての整備&メンテナンス完了のケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps。
最終チェック&セットアップをエンジンアナライザーで行っていきます。
ティーポF113A 改チューニングエンジンの基本原理やマイクロプレックス構造を熟知したエンジニアがセットアップします。
また、独自のセットアップを施しケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psのポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めの作業。
このプロセスが重要なんです。
独自のセットアップも終了。
最終クリーニングアップ実施後のケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710psのエンジン及びエンジンルームです。
1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
ご入庫時のエンジンと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。
ナカムラエンジニアリングでは、このような整備を行わせて頂いております。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
これら全てのメンテナンスや精度の追求、またクリーニングアップやセットアップ工程は、ナカムラエンジニアリングが行う整備の特徴の1つでも有ります。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
全ての整備&メンテナンス 終了のケーニッヒ フェラーリ テスタロッサ 710ps。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 208枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。