株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ テスタロッサ マイスターチェック・エンジン配線製作・電気系統 修理・ブレーキパッド交換

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、フェラーリ テスタロッサ ナカムラエンジニアリングへと メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

 

只今よりご入庫時のエクステリア・インテリアの傷などのチェック工程に入らせて頂きます。

ご期待にお答えするメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ テスタロッサ   ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェック 開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェック工程へと進みます。

 

『ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェック』

ただ乗って走るものとしての存在の一般的な定期点検ではなく、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激を回復させるという私たちのコンセプトの下行うメンテナンスプログラムです。

フェラーリ テスタロッサ Tipo F113A 型 エンジンに、エンジンアナライザーを接続。

 

Tipo F113A 型エンジンのメカニカル機能・エレクトロニクス機能 現状のコンディションチェックを行います。

Tipo F113A 型 エンジンが基本適正値で機能しているか否かのチェック。

 

独自の解析を進めます。

エレクトロニクス関連ポイントのチェック工程へと進みます。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
 

1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

 

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

 

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車両システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
 

この3項目から更に分別し、システムに異常が無いかを緻密なチェックを行い見極めます。

ボディープロテクターの装着。

Tipo F113A型 エンジンのメカニカルチェック工程へと進みます。

①メカニカル性能は低下していないか
②メカニカル各部のクリアランスは正しいか
③メカニカル機能の電源・電流チェック
④メカニカル機能のタイミング
⑤メカニカル機能が異常発熱していないか
⑥周波数の高い金属音が発生していないか
⑦同期した異音また振動が発生していないか
⑧吸気量・排気圧は高過ぎ・低過ぎないか
⑨排気ガス濃度は高過ぎ・低過ぎないか
⑩冷却水は規定圧力・規定量が循環しているか
⑪配管等からの漏れはないか
⑫メカニカルシール部分からの漏れはないか
⑬各部に使用されている潤滑油の粘度が低下していないか
この項目から更に分別し独自のチェックを行います。

TipoF113A型 エンジン のメカニカルまた、K KA KE ジェトロ・マレリ製マイクロプレックスの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

フェラーリ テスタロッサ 車両全体の詳細なチェック工程へと進みます。
年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

フェラーリ テスタロッサ 前期・中期・後期・国別仕様での傾向的不具合発生ポイントのチェック。

また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの一部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

 

指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。

フェラーリ テスタロッサ 車両全体のメカニカル・エレクトロニクスのチェック工程へと進みます。

各部の緻密な測定チェックを行い、各パーツが使用許容範囲内か否かの判断を基本データをもとにチェックします。

 

ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェックは、『ただ乗って走るものとしての存在』の定期点検ではなく、『クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激を回復させる』という私たちのコンセプトの下行うメンテナンスプログラムです。

 

テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な定期点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。

メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…

書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。

車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。

車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア・メンテナンスを受けてきたか?

壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?

色々な状況で、リペア・メンテナンスポイントが異なってきます。

状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。

 

1から独自の思想、理念また目線で、緻密なチェックを行います。

ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェック項目の1つ。

テスト走行によるプロフィールチェック。

 

新車時からこれまでのメンテナンス状況で、フェラーリ テスタロッサ 本来のエンジンパフォーマンス・ドライビングプレジャーがどれだけ維持されているかを、各セクション毎に緻密なプロフィールチェックを行います。

①フェラーリ テスタロッサ  Tipo F113A型 エンジンパフォーマンス・基本作動の不具合。

 

クランキング~アイドリング状態の基本作動・アイドリング~使用許容回転数に達するまでのパフォーマンスが、Tipo F113A型 エンジンが本来持つ基本作動が全く機能していない状態に陥っています。

Tipo F113A型 エンジンのメカニカル・エレクトロニクスのトラブルシューティング工程へと進みます。

私たちナカムラエンジニアリングは、綿密なトラブルシューティングを行いピンポイントでトラブル箇所を確定し、且つ論理立て検証します。

 

このプロセスにより、1度でトラブルを確実に改善します。

フロント / リヤ サスペンションシステム構成パーツの状態。

フロント / リヤ サスペンションブッシュ各部のアップ画像です。

外部からの要因また、使用対応年数を著しく超過し劣化し切っているサスペンションブッシュ。

サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームやボディーに多大なダメージを与えます。

 

 

【サスペンションブッシュの豆知識】

 

サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームやボディーに入力されることを防ぐ役割。

衝撃からフレームやボディーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。

しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。

 

経年劣化によるサスペンションブッシュが本来の機能性を果たせない状態では、フレームやボディー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボディーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。

見逃されがちなサスペンションブッシュ。

 

車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でボディー・鋼管スペースフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。

スタビライザーブッシュ・リンクロッドブッシュの状態。

 

スタビライザーの機能性は、コーナーリング時において車体のロールを抑えることにあります。

車体のロールを規制することにより左右方向への荷重移動を早める為、ステアリング レスポンスが高まります。

また、ロール時アライメント変化を抑え、必要以上のロールを低減させ、コーナーリング時の車体の安定を図ります。

 

スタビライザー本体をシャシーにガッチリ固定する機能を果たすのがスタビライザーブッシュ。

【スタビライザーブッシュの豆知識】

 

スタビライザーブッシュ・リンクロッドブッシュが本来の機能を消失した場合、コーナーリング旋回時において車体を押さえ込む能力が果たせず、適切に車体のロールを押さえ込めなくなります。

 

サスペンションなど高性能パーツに交換しても、この様な個所の動きを確実に押さえ込まなければ高性能サスペンションの能力を引き出す事すら出来ません。

フロント / リヤ サスペンション構成パーツを浸食している錆。

 

錆は、金属の表面の不安定な金属原子が、環境中の酸素や水分などと腐食をおこし、生成される腐食物です。

錆には、鉄の赤錆・黒錆、銅の緑青、アルミニウムの白錆などがありますね。
この状態は、赤錆と呼ばれる錆です。

鉄錆は、水の存在下での鉄の自然酸化によって生じる凝集膜です。

 

通常の赤錆には下地の保護作用はなく、腐食はいつまでも進行してしまう腐食生物です。

錆は色々な状況下で発生します。

車両は大きく分類すると下記の状況下で腐食しやすくなります。
海水等の塩化物イオンにより、鉄の不動態皮膜は孔食と呼ばれる局部腐食作用を受け、これによって錆が激しく侵食進行します。

寒冷地では路面凍結を防ぐために、融雪剤を道路に散布します。俗に言うエンカリですね。

エンカリは主に塩化カルシウムが使われいるので腐食作用を受け、これによって錆が激しく侵食進行します。

ペイント等が剥がれ鉄鋼に空気中の水分や、路面の水の存在での鉄の自然酸化によって生じ、これによって錆が激しく侵食進行します。
車両は色々な条件下で錆が発生してしまいます。

 

 

錆は、腐食生成物です。

錆に侵食されたパーツは、表面から脱落して行くことで構造体として強度低下します。

また、錆が激しく進行し、やがては貫通してしまうパーツもあります。
一度発生した錆は、加速度的に侵攻します。

他のパーツへの侵食も始めます。
車両のコンディションを整えるには、錆の完璧な除去が必要不可欠です。

フロント / リヤ ブレーキシステムの状態。

Vol.1 フロント / リヤ  ブレーキディスクパッド

 

① フロント / リヤ共に、経年劣化している状態。

 

【ブレーキディスクパッドの豆知識】

 

ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。

ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。

パッド複合材料の経年劣化も進みます。

 

劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、亀裂が入り危険な場合すらあります。

Vol.2 フロント / リヤ ブレーキディスクローター

 

①フロント / リヤ共に、条痕摩耗している状態。

 

【ブレーキディスクローターの豆知識】

 

ディスクブレーキは、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドをブレーキローターに押付け、その摩擦力によって制動力を発揮します。

 

ブレーキローターには、摩擦熱に強く放熱効果が高い素材が求められることから、鉄製のものが主に使用されています。

アルミニウム製は軽量ではありますが耐久性や熱変形において劣るため、使われることは極僅かです。

 

F1やスーパーGT、FIA競技車両などのモータースポーツや航空機では、炭素繊維強化炭素複合材料を原料としたブレーキローターが使用されています。

 

炭素繊維強化炭素複合材料製ブレーキローターは、適切な温度域内で使用しないと本来の性能を発揮せず、ブレーキローターの割れや異常磨耗などを発生することもあります。

ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的な交換が必要です。

 

日本車ではブレーキローターは廃車まで一度も交換しないケースも少なくありませんが、欧州車では多くのモデルがパッド交換の2回に1回程度のサイクルでブレーキローターの交換を要求されます。

 

近年のフェラーリに採用されているローターは、一台分で300万円程度と非常に高価なセラミックスなどを付加することによって、市販車にも使用できるように改良されたブレーキローターです。

 

フェラーリ テスタロッサのブレーキローターはスチール製。

フェラーリ テスタロッサ 車両全体のメカニカル・エレクトロニクス系統のチェック工程へと進みます。

車両全体のメカニカルシール・配管等からの油脂の漏れを綿密にチェック。

全てのセクションに於いて全く問題ないコンディションが保たれています。

 

近年このようなコンディションが保たれているテスタロッサは、極めて少ないのが現状です。

車両全てのマウント チェック。

車両にはありとあらゆるセクションに、マウントと称されるパーツが組み込まれています。

 

【マウントの豆知識】

マウントとは、金属とラバーで形成されたパーツの事を指します。

車両でのマウントの役割は、パーツの固定・振動吸収する役割を主に担います。
マウントのラバー部分は日々経年劣化します。

走行時・停止時・保管時に関わらず促進し続けます。

経年劣化が使用許容範囲を超過すると、マウント本来の機能が完全に消失します。
マウント本来の機能が消失した場合、パーツの固定・振動吸収する機能が果たせず、固定しているパーツ・基本骨格のフレーム・ボディーに至るまで、振動がダイレクトに入力されます。

結果、装備パーツ・フレーム・ボディーetc.に深刻なダメージを与えます。

 

小さいながら車両にとっては非常に重要な役割を担うパーツの1つです。

テスタロッサの基本データを下に、マウントの綿密な測定チェック。

その結果、エンジン・ミッションマウントが、使用許容限度を著しく超過している数値。

 

【エンジン・ミッション マウントの豆知識】

 

エンジン・ミッションといった機関内部では、部品が回転する事でさまざまな振動が発生します。

その為、こうした機関とフレームとの間にショックアブソーバーのような働きをするマウントを設け、機関内部で発生する振動が車両の基本骨格であるフレーム・ボディーにダイレクト入力されダメージを与えない役割を担っています。

また、その微振動をドライバーに感じさせない役割も持ち合わせているのが、エンジン・ミッションマウントです。

 

レーシングマシンなどは、高剛性な車体構成を要求される為、ストレスマウント化されています。

構造上、振動やノイズが激しくドライバーに伝わります。

 

フェラーリの市販車で例えると、F50がこの構造そのものです。

カーボンコンポジット製のセンターモノコックに、エンジンをストレスマウント化されています。

この構造ゆえ振動やノイズが激しく、コックピットの快適性という点においてはかなりハードです。

フューエル系統 システム チェック。

フューエルディストリビューター メカニカル チェック。

フューエルライン メカニカル チェック。

 

フェラーリ テスタロッサ Tipo F113A 型 エンジンへとガソリンを圧送するフューエルポンプ。

Tipo F113A 型 エンジンには、2つのフューエルポンプで、ガソリンを圧送するシステム。

片側のフューエルポンプにトラブルが発生したのでしょう。

片側のみ交換されている状態です。

 

フューエルポンプは、経年劣化パーツの1つです。

片側のフューエルポンプにトラブルが発生した場合、もう片方も同様に経年劣化によるトラブルが発生すると考えられます。

 

1セクションを確実にリセットし、車両のコンディションを整える事がセオリーと私たちは考えます。

この様な場合には、2SET.同時交換とメンテナンスメニュー内容に記されます。

 

私たちが推奨するメンテナンスメニューを作成しご提案させて頂きます。

詳細を密にお伝えし、オーナー様とお打ち合わせを行いメニュー内容を確定致します。

 

車両は浅く広く行う整備方法、また故障個所のみの整備では、一向に車両のコンディションは向上しません。

1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスを行うのが、私たちの基本理念です。

フューエル バランスホースが交換されています。

ホース内を巡っているのはガソリン。

 

耐ガソリン対応のフューエル系統専用ホースを使用・交換する事が必須です。

使用されているのは通常のウォーターホース。

 

プロフェッショナルが行ったとは思えない状態です。

フューエルタンク ドレーン 1箇所にコーキングがビッチリ塗布された状態。

 

オーバートルクで締め付けられ、ドレーンパイプ本体にクラックが入った。
オーバートルクで締め付けられ、ドレーンパイプ側 ナットピッチが破損していると考察されます。

 

私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。

 

全てを規定トルクに揃える。

とても重要なことなんです。

フェラーリ テスタロッサは、製造年月日・デリバリー 国別仕様 etc.により、装備パーツ・ボディーパーツ・フレーム・サスペンションシステム・フューエルデリバリーシステム etc.が全て異なります。

こちらのテスタロッサは、本来エアポンプ装着モデル。

エアポンプが乱雑に取り外され、プロフェッショナルが行ったとは思えない改造がなされている状態。

この積み重ねが車両のコンディションを悪化させます。

 

メンテナンスを請け負う側の技術・知識・経験・設備・フェラーリに対する思い・メンテナンスの基本理念が異なる事で車両全体のコンディションが決定付けられます。

エアコンシステムが、レトロフィット加工が施行されています。

 

加工状態は上記同様です。

タイヤの状態。

異物が突き刺さっています。

複数のパンク修理痕が見受けられる状態です。

タイヤのトレッド・サイドウォール全体に経年劣化による亀裂が起こっている状態。

【タイヤ交換時期の豆知識】

タイヤ交換には色々なポイントがあります。

①単に残り溝が1.6mmに達したスリップサインに近付いた状態。

②溝が残っていても長年の装着で硬化し、ひび割れてきた状態。

タイヤは傷や深いひび割れなどが入ったまま走行すると、タイヤ自体のバーストなど重大な損傷にも繋がるので危険です。

また、通常①②の状態に達しないと交換しなくても良いと思われています。

しかし、タイヤ本来のパフォーマンスを発揮させる為には、3年〜5年でタイヤ交換時期の1つの目安といえます。

3年〜5年程度でタイヤのゴムが劣化しコンパウンドが硬くなり、本来のパフォーマンスを発揮出来なくなります。

 

この項目も交換の目安にする事が好ましいでしょう。

エレクトロニクス システム チェック。

オーナーが大切にされている車両。

車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
カプラーを取り外しているエンジニアの手。

 

手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。

爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。

フェラーリ テスタロッサ Tipo F113A 型 エンジンのフューエル制御を司るKEジェトロニクス系統のシステム チェック。

フェラーリ テスタロッサは、製造年月日別で異なるシステムで制御されています。

こちらの車両は、KEジェトロニクスでフューエル制御を司っているモデル。
KE ジェトロ・マイクロプレックスの基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。

各セクション毎に綿密なチェックが行われます。

リレー・ヒューズBOX内の回路が改造されています。

 

改造状態は上記同様です。

フェラーリ テスタロッサ車両全体の装備システムの基本作動チェック工程へと進みます。

 

①クーラー吹き出し口での温度測定の結果、冷却基準値を大幅に下回っている状態。

②ブランクキーが、一本も無い状態。

最低でも1年に1度の綿密な点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切です。

 

『ナカムラエンジニアリング メンテナンスプログラム マイスターチェック』は、テスターを接続しリフトUPで主たる箇所のみチェックする一般的な点検ではなく、隠れた内部にまで緻密なチェックは及びます。

 

車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。

また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。

不具合箇所の特定だけではなく、新車時のコンディションに回復させるという観点から車両を綿密にチェックします。

 

綿密なチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両のコンディションを向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てご提案させて頂きます。

浅く広く行う整備方法、また故障個所のみの整備では、一向に車両のコンディションは向上しません。

1セクションを奥深く確実に整備・メンテナンスを行うのが、私たちの基本理念です。

 

私たちが推奨する、1セクションを確実にリフレッシュするメニューを行う事で、確実に次のステップに進む事が出来、そのメニューを積み重ねて行く事により、最終的に、クラシック フェラーリから伝わってくる五感への刺激が、再び豊かな個性がしっかりと自己主張をし始めます。

 

その魅力を体で感じて頂く事が、私たちナカムラエンジニアリングの使命でもあり役目です。

日々、大人のロマンを形にする完璧なメンテナンスを意識して仕事に取り組んでいます。

ナカムラエンジニアリング メンテナンス プログラム マイスターチェックが終了したフェラーリ テスタロッサ。

 

確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。

現状の車両の状態を分かり易くまとめ、ご予算に応じた最良のメンテナンスメニューを作成し、御連絡させて頂きます。

オーナー様のご予算の中で、私たちが推奨するメンテナンス メニューを分かりやすくご説明させて頂き、ご承諾頂きました今回のメンテナンスメニュー。

 

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ テスタロッサ  整備・メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと...

フェラーリ テスタロッサ 整備・ メンテナンス工程へと進みます。

ナカムラエンジニアリングが行う緻密なメンテナンス工程と、機能性・優美までをも追求するメンテナンスをご覧下さい。

 

私たちは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

フェラーリ テスタロッサ 油脂類の交換工程へと進みます。

 

車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。

 

① エンジン・ミッション・デフetc…の潤滑を目的としたオイル。

② ブレーキ・クラッチ・F1マチック・パワーステアリングetc…の油圧システムオイル。

オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じる事が難しいですね。

オイル性能の劣化はゆっくりと進行するので分かりにくいものです。

オイル性能は、保管しているだけでも時間の経過とともに劣化が進行します。

空気と触れる事で酸化してしまうのが主な理由。

高温になるとより酸化しやすくなります。

劣化したオイルを使用し続けると、エンジン・ミッションetc…に深刻なダメージを与えます。

 

日本を代表するスーパーGT。

予選と決勝レースの間にオイル交換を行う程、オイル管理には気を遣っています。

エンジンオイル

『潤滑系オイルの使用期限・主成分・添加成分・粘度』

 

使用期限は、オイルが精製される時点での主成分により異なります。

主成分・添加成分・粘度に応じて、使用期間・使用許容限度が設定されています。

使用期限・許容温度を1度でも超過したオイルは、エンジンメカニカルにダメージを与えます。

車両により使用するオイルの選択が重要です。

 

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・粘度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

 

フェラーリのメンテナンスに携わらせて頂くには、必要最小限の基礎知識の1つです。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

一度締め付けたガスケットの再使用は致しません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。

オイルフィルター

オイルフィルター分離へと進みます。

フランジ内部のクリーニングアップへと進みます。

Vol ①

フランジ内部 クリーニングアップ後の状態です。

塵1つないクリーンな状態からオイルフィルターを組み付けます。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

【オイルフィルターの豆知識】

エンジンオイルに含まれた、金属粉・ダスト・スラッジetc…を取り除く機能を有するオイルフィルター。

 

特筆すべきは、金属粉。

金属粉は、エンジン内部全ての構成パーツを傷つけ研磨作用まで及ぼします。

エンジンブローを誘発させる要素の1つです。

 

オイルフィルターの濾過能力を上げ過ぎると油圧上昇・目詰まりetc…のトラブルを誘発させます。

濾過能力は、ある一定のポイントで抑えられています。

その為、オイルフィルターが全ての金属粉・ダスト・スラッジetc…を取り除く事は不可能となります。

 

また、オイルフィルターの機能が低下し目詰まりを起こした場合を想定しバイパス機構を備えています。

フィルターが目詰まりし、エンジン各セクションへのオイル供給ができなくなり、エンジンが焼き付く主原因となるからです。

 

但しこの構造はあくまで非常用であり、エンジンオイル交換に伴い、2回に1度のフィルター交換が必要です。

高回転を多用している車両など毎回の交換が必要となります。

 

1つ1つのパーツには、全てに裏付ける意味があるんです。

ミッションオイル

【ミッションオイルの豆知識】

 

シフト操作を行うと、ミッション内部で大きなギヤーが噛み合ったり外れたりします。

ミッションオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの要素が求められます。

 

使用期限は、オイルが精製される時点での主成分により異なります。

主成分・添加成分・粘度に応じて、使用期間・使用許容限度が設定されています。

使用期限・許容温度を1度でも超過したオイルは、ミッションメカニカルにダメージを与えます。

ミッションにより使用するオイルの選択が重要です。

 

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・粘度etc…を、ミッションに応じて変更します。

ドレンボルトに付着している金属粉。

 

金属粉は、ミッション内部全ての構成パーツを傷つけ研磨作用まで及ぼします。

ミッションブローを誘発させる要素の1つです。

Vol ①

クリーニングアップ後の状態です。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

 

金属粉1つないクリーンな状態からドレンボルトを規定トルクで組み付けます。

エンジン冷却水

【エンジン冷却水の豆知識】

 

エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす油脂です。

主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。

高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。

 

また、ラジエーター・エンジンブロックetc…の金属構成パーツに錆の誘発を防ぐ役目や、消泡性能etc…も兼ね備えています。

 

エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。

エンジン冷却水には、様々な化合物が含まれています。
他のオイル同様、使用期限に達するまでに交換が好ましい油脂の1つです。

 

コレクションとして保管している車両でも、ナカムラエンジニアリングが推奨する交換時期での交換をお勧めします。

ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。

一度締め付けたガスケットの再使用は致しません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。

 

 

規定トルクでの最終ロック。

 

通常のレンチでは、締め付け不足による緩み・締め過ぎによる破損・あるいは締め付けの個人差によるばらつきが生じます。

ナカムラエンジニアリングでは、全てのボルト・ナットにトルクレンチを使用します。

 

常に校正したトルクレンチを使用し正確なトルクでセットアップする事が非常に大切です。

これは、全ての工具に共通する事ですね。

 

トルク管理。

とても重要なことなんです。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

ブレーキオイル

【ブレーキオイルの豆知識】

 

ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色でも簡単な判断はできます。

交換基準はあくまで使用期間・使用用途で判断します。

 

ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共に水分量が多くなり、沸点が下がります。

沸点が低下したオイルは、ペーパーロックを引き起こします。

ペーパーロック現象は、全くブレーキが効かなくなる大変危険な現象です。

 

私たちが推奨する交換期間を超過すると、ブレーキオイルの水分吸収量が多くなりブレーキシステムにダメージを与え、非常に高価なパーツの交換を余儀なくされます。

 

コレクションとして保管している車両でも、ナカムラエンジニアリングが推奨する期間での交換をお勧めします。

私たちが推奨する交換期間を著しく超過し劣化し切ったブレーキオイル。

リザーバータンク内部の状態。

大気中の水分を吸い加水した分離ダストがヘドロ状に蓄積。

 

リザーバータンク アウターケース・内部のクリーニングアップへと進みます。

Vol ①

リザーバタンク アウターケース・タンク内部 クリーニングアップ後の状態です。

アウターケース・内部に付着・蓄積していた汚れを全て除去。

 

私たちは、徹底した機能性と美しさにこだわります。

お客様が見えない部分に至っても、このこだわりに変わりはありません。

ここが肝心なメンテナンスとなります。

 

表面に出ない部分だけに、手抜きの行われ易い工程です。

Vol ②

ブレーキオイル交換工程へと進みます。

多種多様な機器でブレーキシステム全体のオイルを新油に交換します。

 

ナカムラエンジニアリングでは、主成分・添加成分内容・使用許容温度etc…を、使用する車両に応じて変更します。

Vol.⓷

システム全体のオイル交換後の状態です。

新油はこのように透明なブレーキオイル。

Vol.④

ブレーキオイル交換工程 終了です。

機能性と優美さをも追求するメンテナンスを実施。

 

ナカムラエンジニアリング 品質です。

フェラーリ テスタロッサ Tipo F113A 型エンジン 整備・メンテナンス工程へと進みます。

ボディープロテクターの装着。

Tipo F113A 型エンジン制御系統の整備・メンテナンスへと進みます。

ナカムラエンジニアリング が設計・製作 した、特殊なカプラーAssy。

 

私たちが、厳選した最新の素材を使用し、多種多様な設備で仕上げました。

これを具現化するには、優れたメカニックの知識・センスが必要不可欠です。

 

フロント / リヤ ブレーキディスクパッド 交換工程へと進みます。

Vol.①

分離後のフロント / リヤ ディスクパッド。

経年劣化により亀裂が入り危険な状態です。

ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく劣化の見極めも重要です。

 

ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。

パッド複合材料の経年劣化も進みます。

 

劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、このように亀裂が入り危険な場合すらあります。

Voi.②

ニューパーツのフロント / リヤ ディスクパッド。

使用するディスクパッドは、ナカムラエンジニアリングが蓄積したデータから厳選したディスクパッド。

 

ブレーキシステム。

 

車両の運動を究極的に表現すれば、「走る、曲がる、止まる」です。

つまり、①加速 ②コーナリング ③制動の3要素が、車両の運動性能を示します。

 

一般的に「走る」ばかりに関心を持たれますが、いくら速く走ってもブレーキシステムに不安要素があれば安心して走らせることができません。

 

実は何よりも重要な性能は「止まる」ことにあります。

ご依頼ポイント インテリアバルブ LEDバルブへの交換工程へと進みます。

LEDバルブ組み込み後の状態です。

LEDバルブ組み込みに伴い分離したパーツを1つ1つ丁寧にクリーニングアップ・メンテナンス。

樹脂パーツ本来の優美さを回復。

 

ナカムラエンジニアリング メンテナンス プログラム マイスターチェックに伴う、フロント/リヤ サスペンションシステム・フェンダー内部のクリーニングアップ工程へと進みます。

クリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ①

クリーニングアップ後の状態です。

埃一つないクリーンな状態まで仕上げます。

 

私たちは、全ての過程において綿密なクリーニングアップにこだわります。

お客様が見えない部分に至っても、このこだわりに変わりはありません。

ホイールのクリーニングアップ・メンテナンス工程へと進みます。

ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。

4輪全てクリーニングアップ・メンテナンスを行います。

Vol ②

クリーニングアップ・メンテナンス後の状態です。

ホイールのクリーニングアップ・メンテナンスは重要な工程の1つです。

タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。

ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。

お客様から全幅の信頼を得てメンテナンスを請け負わさせて頂くナカムラエンジニアリング。

 

このような細かな見えない箇所に、企業の責任があると私たちは考えます。

Vol ③

フロア・シャシのクリーニングアップ工程へと進みます。

クリーニングアップ後の状態です。

フロア カウルのクリーニングアップ工程へと進みます。

Vol ④

クリーニングアップ後の状態です。

Vol ⑤

クリーニングアップ・メンテナンス済みパーツ組み込み後の状態です。

組み込み工程においては精度と機能性を追求し行います。

Vol ⑥

全てに最善を尽くすメンテナンスを終えて初めて車両に装着します。

このプロセスが、ナカムラエンジニアリング 品質です。

 

メンテナンス メニュー実施に伴うクリーニングアップ・メンテナンス。

 

上記工程は、ナカムラエンジニアリング メンテナンス プログラム マイスターチェック  に全て含まれます。

 

全ての整備・メンテナンスが終了したフェラーリ テスタロッサ。

 

最終チェック・セットアップ工程へと進みます。

ナカムラエンジニアリングが有する多種多様な専用機器でのチェック・セットアップ後、テスト走行によるプロフィールチェックで検証します。
このプロセスが重要なんです。

最終チェック・セットアップ終了後のTipo F113A型 エンジン。

ナカムラエンジニアリングは、全ての過程において精度・機能性・仕上がりの優美さにこだわります。

 

エクステリア・インテリアの最終仕上げに至っても、メンテナンス同様こだわります。

ナカムラエンジニアリング 品質です。

全ての整備・メンテナンス終了のフェラーリ テスタロッサ。

 

実施した全てのチェック・トラブルシューティング・整備・メンテナンス工程の分解写真。

また新旧のパーツ画像。

全て担当メカニックが撮影しています。

詳細な写真 312枚をDVD-R 1枚に保存しております。

 

また、今回のメンテナンス内容・今後のメンテナンスメニューを分かり易く作成させて頂いております。

 

今回、ナカムラエンジニアリングへとメンテナンスを御依頼頂き、誠に有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

ナカムラエンジニアリングは、大人のロマンを形にするメンテナンス ファクトリーです。

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