株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ 360 モデナ 室内プラスチック部品 塗装 修理

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、フェラーリ 360 モデナ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。

 

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ 360 モデナ トラブルシューティング開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

トラブルシューティングへと進みます。

 

Ferrari 純正車両診断テスター SD2を、フェラーリ 360 モデナ コントロールユニットに接続。

車両側、ECUと交信開始です。

Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD2で出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。

現状の車両の状態を詳細に把握します。

トラブルポイントの情報を項目毎にチェック。
ただ、Ferrari 純正車両診断テスターが車両全てを網羅している訳ではありません。

SD2でモニタリングしたデータは、あくまでもデータとし受け止めトラブルシューティングを行います。

テスターには表示されないERRORコードも多々存在します。

データ全てを鵜呑みにせず、完備する各種専用機器で更に独自の解析を行います。

リフトUP。

 

エレクトロニクス制御系統のトラブルシューティング工程へと進みます。

表面的なトラブルポイントだけではなく、パラメーターをもとに奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのトラブルシューティングを行っていきます。

エレクトロニクス関連ポイント。

大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。

2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。

3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。

メカニカル系統のトラブルシューティング工程へと進みます。

同様に、奥深くに潜んでいる根本的なトラブルポイントのトラブルシューティングを行っていきます。

エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを見極める事が重要です。

また、複合したトラブルも的確に判断します。

 

間違ったトラブルシューティングでのリペアでは、一向に不具合は改善されません。

 

フェラーリ 360 モデナのエレクトロニクスまた、メカニカルの基本構造を熟知したエンジニアが、綿密なトラブルシューティングを行い主原因をピンポイントで確定します。

フェラーリ 360 モデナ エンジン本体及びF1マチック トランスミッション本体の画像です。

フェラーリのF1マチックのトランスミッションは、6速マニュアルのトランスミッションと構造は同じです。

 

F1マチックの場合、6速マニュアルのトランスミッションを油圧制御でシフトUP シフトDOWN しているのです。

この制御には様々な電子機器がトランスミッションに装備され、F1マチックユニット・車両ECUで制御されています。

 

当然ブリッピング等もこれらの制御のごくわずかな制御の1つです。

トランスミッション内部から多量のオイルが漏れ出している状態です。

この状態ではクラッチシステムに悪影響を及ぼします。

F1マチックのトランスミッションを制御する電子機器やメカニカルパーツが、前期モデルの制御系統のままです。

この状態では、本来のF1マチックの制御ができません。

車両フロアー全面に装着されているフロアーカウル。

 

漏れ出したオイルが多量に溜まっている状態です。

 

ダウンフォースを得る為、カウルで覆われているのですが、このようにオイル漏れ等発生してもオーナーには分らない反面もありトラブルのダメージを更に進行させ、2次的なトラブルまで誘発させてしまいます。

ラジエターサブタンクからエンジン冷却水が多量に漏れ出している状態。

私たちナカムラエンジニアリングでは、メンテナンスで車両をお預かりした時点で、キー等も汚れないよう全てマスキング処理を行います。

 

私たちのサービスはそこから始まります。

リモコンスイッチのトラブルシューティング工程へと進みます。

脱落したルームミラーがアロンアルファーで接着されています。

装着角度もゆがんだ位置に張り付けられている状態です。

ドアミラーの取り付けボルトも純正ボルト以外のものが装着され、ミラーケースを突き破っている状態。

 

余りにもずさんな作業です。

 

プロが行った作業とは思えない状態ですね。

フェラーリ傾向的不具合の代表的なポイントの1つ。

インテリアの樹脂パーツの溶解が起こっています。

私たちが行う樹脂パーツのリペアは、2度とペイントが溶解することは有りません。

独自に配合したペイントで、新車時の滑らかな肌触りを再現。

また、塗色は新車時の色と全く同じ。

ジェントルな色彩を再現できる塗色を独自で配合。

 

一気に新車時の樹脂パーツのインテリアへと復元させます。

全てのトラブルシューティング工程完了のフェラーリ 360 モデナ。

 

現状車両に発生しているトラブルポイント。

なぜトラブルが発生したのか?

ピンポイントで的確に確定させて頂きました。

 

根本的なトラブルの改善メニューを作成しご連絡させて頂きます。

オーナー様とお打ち合わせを行い決定した、今回のメンテナンスメニュー。

パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。

フェラーリ 360 モデナ 整備&メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…

フェラーリ傾向的不具合の代表的なポイントの1つ。

インテリア内部の樹脂パーツ表面溶解のリペア工程へと進みます。

塗装が溶解したインテリア内部の樹脂パーツ。

クリスタルのような繊細な内装に細部までプロテクト処理を行い、樹脂パーツの分解工程へと進みます。

インテリアより分解工程後の、塗装が溶解した樹脂パーツ。

部分的なリペアでは、リペアされていない樹脂パーツの溶解が必ず起こってきます。

溶解する度にリペアしていては費用もかさみ、またカラーが均一化されず違和感だけが残ります。

 

インテリア内部の樹脂パーツを1セクションと考え一気にリセットします。

ドアオープナーアウターケースのアップ画像です。

 

アウターケースの一部分が欠けている状態。

ステアリング左側に装着されているスイッチパネルのガタ付き。

 

主原因は、ロックブラケットが折損している為です。

エアコンパネル分解工程後の画像。

Cピンを取り外すと、経年劣化した樹脂パーツが折損している状態。

塗装が溶解した樹脂パーツと同時に、現品を確実また美しく新車時同様にリペアしていきます。

独自の最新の工法で現品リペア後の樹脂パーツの画像です。

樹脂パーツを1セクションと考え、インテリア全ての樹脂パーツをリセットします。

私たちが行う樹脂パーツのリペアは、2度とペイントが溶解することは有りません。

私たちが行うリペアは、綺麗に塗装するだけではNGです。

 

熟練した技でその車両本来の塗装の肌艶を復元させます。

塗装工程は一切ごまかしの効かない、とても神経を使う作業です。

 

パーツ本来の肌艶を復元させる技術もさることながら、新車当時と同じ色を作る調色は経験だけでなくセンスが重要になってきます。

 

 

私たちが行うリペアはそこまでを追求し行われるのです。

ドアオープナーアウターケース リペア後の画像です。

欠損していた箇所をハンドレイアップで製作。

折損していたロックブラケット。

リペア後の画像です。

表面に出ない部分だけに、手抜きの行われ易い工程です。

 

私たちは、見える箇所だけでなく、通常見えないポイントまで最善を尽くし美しさを回復させコンディションを整えるリペアを行います。

 

このような箇所で、企業としての考え方が問われます。

樹脂パーツを装着するインテリアのメンテナンス及びクリーニングアップ工程へと進みます。

 

生産時のインテリア精度の誤差、また車歴で精度が低下していないかを項目毎に測定チェック。

精度が低下している部位においては、樹脂パーツ組み込み前に綿密な精度に修正し組み上げます。

メンテナンス及びクリーニングアップ後のインテリアに、リペア後の樹脂パーツを組込み後の画像です。

 

樹脂パーツを組上げる上での細かな微調整。

担当メカニックが気持ちを込めて丁寧に組み上げます。

 

お客様が見えない所に企業の責任があると私たちは考えます。

インテリアの樹脂パーツを一気にリペア。

1セクションを確実にリセットします。

 

私たちの行う整備は、単に不具合箇所の整備だけではなく、手作業で何時間もかけて仕上げられるのです。

 

問われるのはリペア技能だけではないと思います。

メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。

 

これがナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスなんです。

ご依頼個所全てのトラブルシューティング及び樹脂パーツリペア実施後のフェラーリ 360 モデナ。

最終チェック工程へと進みます。

Ferrari 純正テスターSD2で、ECUのリセット及び初期化を行います。

このプロセスが重要です。

ナカムラエンジニアリングが行う、緻密なトラブルシューティング及び樹脂パーツリペア終了のフェラーリ 360 モデナ。

 

実施した全てのトラブルシューティング中の分解写真。

インテリア樹脂パーツのリペア工程を担当エンジニアが撮影しています。

 

詳細な写真 144枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、トラブルポイントの根本的な改善メニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。

 

今回、メンテナンス御依頼有り難う御座います。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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