ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつもフェラーリ 550 マラネロ メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ 550 マラネロを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 550 マラネロ チェック開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…
チェック開始です。
Ferrari 純正 車両診断テスター SD2を、フェラーリ 550 マラネロ コントロールユニットに接続。
車両側、ECUと交信開始です。
Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD2で出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。
現状の車両の状態を詳細に把握します。
ただ、Ferrari 純正 車両診断テスター SD2が車両全てを網羅している訳ではありません。
SD2でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。
データ全てを鵜呑みにせず、完備する各種専用機器で更に独自の解析を行います。
ボディープロテクターの装着。
Ferrari 純正 車両診断テスターSD2で取得した各部のデータ。
現状のフェラーリ 550 マラネロ 車両全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。
また、メカニカルの作動また、セット状況。
各部のデータを取得。
最新のFerrariアップデートデータとの比較も行います。
現状の電子制御部位データを全て詳細に把握します。
SD2で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。
データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、完備する各種専用機器で単体点検を実施。
更に奥深くまで、独自の診断を進めます。
エレクトロニクス関連ポイント。
大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。
2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。
3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。
Tipo F133型エンジンのメカニカルチェックを行っていきます。
550マラネロのエンジンは、456GTに搭載された5.5Lエンジンを更にチューニングしたエンジンです。
V型65°12気筒 DOHC48バルブのパワーユニットからは、485PS/7,000rpmを発揮します。
エンジン潤滑系統はドライサンプ化。
2段階可変バリアブルジオメトリー・インテークとバリアブルバック・プレッシャーコントロールが採用されています。
また、エンジンパーツではアルミ鍛造ピストンとチタンコンロッド等で構成されているエンジンです。
エンジンマネージメントシステムはボッシュモトロニックM5.2でコントロール。
フューエルインジェクションは、シーケンシャルマルチポイントシステムが採用されています。
TipoF133型エンジンのメカニカルまた、モトロニックM5.2の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
フェラーリ 550 マラネロ 車両全体の詳細なチェックを行います。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
フェラーリ 550 マラネロの傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
近年の車両は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。
たとえば、車両下部のアンダーカウル。
ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。
ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。
車両下部全面にアンダーカウルが装備されています。
ダウンフォースを得る為、カウルで覆われているのですが、オイル漏れ等発生してもオーナーには分りにくい反面もあります。
常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
各部、毎回メンテナンス時に行わせて頂くクリーニングアップで非常にクリーンな状態が保たれています。
今回もメンテナンス&クリーニングアップを行いコンディションを整えます。
フェラーリ 550 マラネロ メカニカルチェックを行っていきます。
車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。
車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
今回も、1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。
常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
近年このようなベストなコンディションを保っている車両はきわめて少ない状態です。
最近コンディションが良くない車両が多々見受けられます。
これは、メンテナンスを請け負う側が車両の状態を確実にオーナーに伝えていないからでしょう。
もしくは請け負う側の車両に対する価値観が低いのでしょう。
私たちが行うメンテナンスは、独自の思想・理念の下、常に1セクションずつメンテナンスメニューを組み立てご提案させて頂きます。
セクション毎に確実にメニューをこなしていくことで、このようなベストコンディションの車両へと導かせて頂きます。
全てのメンテナンス状況をデータ管理させて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
タイミングベルトの交換時期を迎えています。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車両でも、3年もしくは2万キロどちらか先に達した時点での交換が必要です。
(たとえば3年で0kmの走行でも交換。また6ヶ月で2万キロの走行でもその時点で交換。)
交換する期限を厳守しないと、バルブクラッシュを引き起こし、エンジンに多大なダメージを与える重要な部分です。
ラジエタードレンが路面と擦れ、擦り減っている状態です。
最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。
そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。
非常に重要なことですね。
車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。
また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。
全てのチェックが終了したフェラーリ 550 マラネロ。
車両全体にわたり非常に良いコンディションが保たれています。
私たちが定める定期交換パーツの交換のみで、抜群のコンディションが保てます。
メンテナンスメニューを分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。
お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 550 マラネロ 整備&メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…
リフトUP。
常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
1セクションずつメンテナンスメニューを実施させて頂き、車両全体にわたり非常に良いコンディションが保たれています。
ボディープロテクターの装着。
メンテナンス工程へと進みます。
タイミングベルト交換工程から作業を進めます。
全てのメンテナンス状況をデータ管理させて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
タイミングベルトの交換時期を迎えています。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車両でも、3年もしくは2万キロどちらか先に達した時点での交換が必要です。
(たとえば3年で0kmの走行でも交換。また6ヶ月で2万キロの走行でもその時点で交換。)
交換する期限を厳守しないと、バルブクラッシュを引き起こし、エンジンに多大なダメージを与える重要な部分です。
私たちナカムラエンジニアリングが行う丁寧な作業と、機能性と美しさを追求するタイミングベルト交換及びウォーターポンプ フルオーバーホール工程をご覧下さい。
エンジン冷却水の抜き取り工程から進めます。
ラジエター本体及びラジエタードレンが路面と擦れ、擦り減っている状態です。
エンジン冷却水の抜き取りと同時に、ラジエタードレン取り付け部分の加工修正 工程も行っていきます。
エンジン冷却水の抜き取り。
注入時には、添加されている成分内容など、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するエンジン冷却水を使用します。
画像右が路面と擦れ、擦り減っているラジエタードレン。
画像左がニューパーツ。
ニューパーツを、メンテナンス後のラジエターに規定トルクでロックします。
ドレン取り付け部分のボルトホール、接合面のメンテナンスを実施。
ラジエタードレンボルトとラジエターとの接合する面を綿密に整え仕上げました。
緻密なメンテナンスで精度を回復させ、美しさまでを追求する。
これがナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスなんです。
タイミングベルト交換及びウォーターポンプ フルオーバーホール工程へと進みます。
ナカムラエンジニアリング独自の発想また理念でメンテナンスを行わせて頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
タイミングベルトカバーを分解したエンジン内部も非常にクリーンな状態が保たれています。
今回も同様に全ての過程において本来のポテンシャルを発揮させるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさにもこだわり仕上げていきます。
ウォーターポンプ フルオーバーホール工程へと進みます。
エンジンよりウォーターポンプを分解。
内部の構成パーツの劣化によりエンジン冷却水が滲み出ているウォーターポンプ。
タイミングベルト交換時、同時にオーバーホールするのがお勧めな部分の1つでもあります。
フルオーバーホールを行っていきます。
フルオーバーホール後のウォーターポンプの画像です。
機能性とともに美しさまでを追求したメンテナンスを行います。
新品同様の機能性と美しさまでを追求し、初めてオーバーホールを行ったと言えるのではないでしょうか。
フルオーバーホール後のウォーターポンプ組み込み前に、エンジン側締結面のメンテナンス工程へと進みます。
エンジン側メンテナンス工程後の画像です。
クリーンな状態から、ウォーターポンプを締結する各部のチェック及びメンテナンスを行いました。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.のメンテナンスを実施。
接合する面を綿密に整え、シール剤を塗らなくてもよい精度に仕上げます。
この積み重ねが、高精度なエンジンに仕上げます。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
フルオーバーホール後のウォーターポンプを組み付けているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
機能性と精度、美しさまでの追及。
これらの工程を終えて初めてエンジンに装着されるのです。
細かな事ですが、このようなメンテナンスが基本だと私たちは考えます。
タイミングベルト交換・ベルトテンショナーオーバーホール・テンショナーベアリング交換工程へと進みます。
R/H バンク ベルトテンショナー及びテンショナーベアリング現状の画像です。
L/H バンク ベルトテンショナー及びテンショナーベアリング現状の画像です。
フェラーリ純正のテンショナーベアリング。
3年の経過で過酷な状態に陥っています。
ベルトテンショナーオーバーホール・テンショナーベアリング交換工程へと進みます。
エンジンより分解後のタイミングベルト・ベルトテンショナー・テンショナーベアリング。
オーバーホール及び交換工程へと進みます。
フェラーリ純正 テンショナーベアリング。
ベアリングのアウターケースに発生している錆。
また、ベアリングシールも劣化し、内部のグリス漏れが発生しています。
このような状態では、タイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。
ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪、バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。
近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。
逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。
画像左がフェラーリ純正のテンショナーベアリング。
画像右がナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリング。
今回装着するナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングset。
オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングは、アウターケースは無垢材より削り出し製作。
錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。
ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。
国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。
タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。
オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。
全ての問題を完全にクリアした、オリジナルのタイミングベルト テンショナーベアリングです。
ベルトテンショナー フルオーバーホール後の画像と、ナカムラエンジニアリング オリジナル テンショナーベアリングsetの画像です。
フルオーバーホールで、リアルでダイレクトな作動を回復したベルトテンショナーに、ナカムラエンジニアリング オリジナル タイミングベルトテンショナーベアリングsetを組込み。
ベルトテンショナーのフルオーバーホールとアップデートパーツを組み込み諸問題を完全にリセットします。
カムシャフトギヤー及びクランクギヤーのメンテナンス工程へと進みます。
カムシャフトギヤー及びクランクギヤーのメンテナンス工程後の画像です。
機能性とともに美しさまで新品同様に仕上げます。
普段は見えないところまで精度と美しさを追求したメンテナンスを行います。
常に質の高いサービスに努めています。
これらの工程を終え初めてエンジンにタイミングベルトが装着されるのです。
オーバーホールで、リアルでダイレクトな作動を回復したテンショナーに、オリジナル タイミングベルトテンショナーベアリングsetを組込み完了の画像です。
オーバーホールで、リアルでダイレクトな作動を回復したテンショナー。
機能性とともに美しさまで新品同様に仕上げます。
テンショナーをオーバーホールする事で、下記の効果が発揮されます。
タイミングベルトの緩みによるバルブタイミングのズレを防ぎ駆動性を高めます。
また次回タイミングベルト交換時期に達するまでに、伸びたタイミングベルトから生ずる揺動、振動を静粛にします。
画像左が交換時期を迎えたタイミングベルト。
画像右がニューパーツです。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車両でも、3年もしくは2万キロどちらか先に達した時点での交換が必要です。
(たとえば3年で0kmの走行でも交換。また6ヶ月で2万キロの走行でもその時点で交換。)
交換する期限を厳守しないと、バルブクラッシュを引き起こし、エンジンに多大なダメージを与える重要な部分です。
タイミングベルトニューパーツの画像です。
私たちは、純正の新品であっても長期に在庫されていたタイミングベルトは使用しません。
また、低価格のOEMパーツも使用しません。
私たちは、パーツ管理が行き届いた純正のタイミングベルトのみ使用します。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
トルクレンチを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすればオーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
エンジンのフルパワーを発揮させる為のメンテナンスを1つ1つのパーツにエンジニアが情熱を込めて仕上げます。
全てに最善を尽くすメンテナンス工程を終えて初めてエンジンにタイミングベルトが装着されるのです。
私たちは、全ての過程において美しさとフルパワーを発揮させるメンテナンスを行います。
エアーツールなど一切使用せず、全てメカニックの綺麗な手と磨き上げられた工具によって行われます。
自動車工場で連想しがちな機械音など全くない。
このような環境のもと一切妥協なく完璧に仕上げられていくのです。
タイミングベルトカバー装着前のクリーニングアップ及びメンテナンス工程へと進みます。
タイミングベルトカバー内部の画像です。
フェラーリ純正 テンショナーベアリングのアウターケースに発生していた錆により削り取られたタイミングベルトラバー粉がタイミングベルトの駆動と同じ形状に飛散している状態。
ニューパーツに付着しないようクリーニングアップを行っていきます。
クリーニングアップ及びメンテナンス工程後のタイミングベルトカバーの画像です。
クリーニングアップ工程後のタイミングベルトカバー内部の画像です。
内部に付着していたタイミングベルトラバー粉をスッキリ クリーニングアップ。
樹脂素材に適したメンテナンス
まず、水洗いで細部まで綺麗に汚れを取り除きます。
ここからがメンテナンス工程になります。
PP及びABS樹脂ともに耐薬品性に優れており、よっぽど変な薬品を使用しない限り、変質しない特性を持っています。
使用する可能性のあるIPAやエタノールも問題なし。
ガソリン・灯油などに関しては影響がありますが浸して放置しなければまず問題は出ません。
危険なのはエーテル系、ケトン系、エステル系などの薬品で、芳香族ベンゼン・キシレン・トルエンは石油系と同じで影響はあるものの常温で短時間なら耐えうる性能を持っています。
アルカリ系の耐性に関しても良好です。
樹脂パーツが劣化する一番の要因は・・・紫外線の吸収による劣化ですが、これは避けきれない問題です。
紫外線透過する製品ではなくコーティング剤が紫外線を吸収する溶剤が最適です。
大抵のケミカルに関して耐性があるため何を使っても大丈夫というニュアンスで書きましたが、僕が書いた中で「短期間なら問題ない」としたものがあります。
石油系です。
石油系の製品は非常に多く、本当の意味で石油系を全く含まないものはないのかもしれませんが、少なくとも「石油のにおい」が分かる製品に関しては避けた方がいい溶剤です。
熱可塑性樹脂自体が石油系の製品でもありますので、長期にさらされると吸って膨潤や白化することがあるからです。この性質は高温ほど起きやすく、エンジンやエンジンルームの高温になる箇所には絶対にNG。
その影響は決して無視できません。
私たちは、全ての素材を熟知した上で、分解パーツの適切なメンテナンス及びクリーニングアップを行います。
タイミングベルト交換に伴い分解したクランクプーリーのメンテナンス及びクリーニングアップ工程へと進みます。
クリーニングアップ及びメンテナンス工程開始です。
クランクプーリー メンテナンス&クリーニングアップ工程後の画像です。
回転部分・接合部分・軸受けetc.部分のメンテナンスを実施。
再使用する分解パーツは、1つ1つクリーニングアップ&メンテナンスを行い組み込みます。
リブベルト装着部分メンテナンス後の状態です。
装着するリブベルトにダメージを与えません。
メンテナンス&クリーニングアップは全ての分解パーツに実施します。
漆黒の本来の発色を回復したクランクプーリー。
私たちの行う整備は、単に分解したパーツを組み立てるだけの簡単な整備ではありません。
ナカムラエンジニアリングの行う整備は、分解したパーツを細部に至るまで担当メカニックが気持ちを込めて丁寧に仕上げ組み上げます。
機能性と美しさの追及。
これらの工程を終えて初めてエンジンに装着されるのです。
私たちが行わせて頂く整備の基本方針です。
個々にメンテナンス&クリーニングアップを施したパーツを組み込みました。
再使用パーツの品質管理。
このような箇所でも、企業としての知識が問われますね。
私たちは、細かな箇所にも最善を尽くし機能性はもとより精度と美しさを追求するメンテナンスを行います。
リブベルトの交換工程へと進みます。
画像右がニューパーツ。
画像左が定期交換時期が近づいたリブベルト。
ニューパーツのリブベルト。
リブベルトは、ウォーターポンプ及びエアコンコンプレッサー、オルタネーター、またパワーステアリングポンプの駆動の為に装着されています。
【リブベルトの豆知識】
リブベルトは、ラバーパーツなので高温に弱く、経時的な熱劣化が発生します。
劣化が進むと、磨耗や亀裂、剥離等が起こり切損してしまいます。
切損すると多大なダメージを引き起こすので、定期交換時期を守り交換することが大切な部分です。
クリーンなエンジンに、ニューパーツのVベルトとリブベルト装着後の画像です。
一つの絵画のように仕上がってきましたね。
これがナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスなんです。
タイミングベルトケース及びエアクリーナーBOXのメンテナンス及びクリーニングアップ工程後の画像です。
メンテナンス及びクリーニングアップは整備に伴い分解したパーツ1つ1つにまで及びます。
私たちは、全ての過程において徹底した機能性と美しさにこだわります。
本来そういう整備が基本と私たちは考えます。
機能性と精度、美しさまでの追及。
これらの工程を終えて初めてエンジンに装着されるのです。
整備に伴い分解したシリコンホースのメンテナンス及びクリーニングアップ工程後の画像です。
シリコンホースのメンテナンスは、つや出しワックス系は石油系溶剤の物が多く、艶は出ますがシリコンホースのメンテナンスに使用するのはNG。
シリコン系溶剤で的確にメンテナンスします。
私たちは全ての素材を熟知した上で、分解パーツのメンテナンス及びクリーニングアップを行います。
個々にメンテナンス&クリーニングアップを施したパーツを組み込みました。
私たちの行う整備は、単に不具合箇所の整備を行うだけではなく、手作業で何時間もかけて仕上げられるのです。
ナカムラエンジニアリングの整備は、クルマではなく芸術作品を生み出すという意識で日々作業に取り組んでいます。
タイミングベルト交換及びウォーターポンプ フルオーバーホール完了です。
私たちは、大人の趣味をサポートするメンテナンス ファクトリーです。
オイルの交換工程へと進みます。
車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。
ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。
ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。
オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。
オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。
オイルの性能劣化は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。
空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。
高温になるとより酸化しやすくなります。
劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。
ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。
潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。
使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。
また、車両ポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。
私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車両のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用し、より一層車両をベストなコンディションへと導きます。
オイルの管理は非常に大切なポイントですね。
私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロに推奨するエンジンオイルを使用します。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
ブレーキオイルの交換工程へと進みます。
定期交換時期に近付いたブレーキオイル。
ブレーキオイル交換前にブレーキオイルリザーバータンク アウターケース及びリザーバータンク内部のクリーニングアップを行います。
リザーバータンク アウターケース及び内部をスッキリ クリーニングアップ。
クリーンな状態からブレーキオイルの交換工程を行います。
ブレーキオイルを専用機器で交換していきます。
ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したフェラーリ 550 マラネロのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。
【ブレーキオイルの豆知識】
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また乗らなくても1年毎の交換が必要です。
リザーバタンクの外部、更に内部までクリーンな状態からブレーキオイルを交換。
新油はこのように透明なブレーキオイルです。
油脂類の交換工程に伴い分解したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。
ナカムラエンジニアリングでは、重整備であれ、オイル交換であれ、分解したパーツを1点1点クリーニングアップを行い組み込んでいきます。
この一連の工程が、ナカムラエンジニアリングが行うオイル交換の流れです。
機能性と美しさの追及。
ナカムラエンジニアリングが行うメンテナンスの品質です。
他の油脂類も存在しますが、全てのメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
全てデータ管理をさせて頂いています。
他の油脂類は前回のチェック時に交換していますので、今回交換の必要はありません。
フェラーリ 550 マラネロ サスペンションシステム ステアリングシステム、またブレーキシステム等のクリーニングアップ工程へと進みます。
私たちが定期点検時に行う、フェンダー内部のクリーニングアップ。
細部まで徹底して行っていきます。
フロントフェンダー内部画像です。
常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ 550 マラネロ。
非常にクリーンな状態が保たれています。
今回もクリーニングアップを行いコンディションを整えます。
同じくリヤフェンダー内部画像です。
クリーニングアップを行っていきます。
クリーニングアップ後のフロントフェンダー内部の画像です。
定期点検に伴うクリーニングアップ。
ナカムラエンジニアリングクオリティーの特徴の1つです。
細部までクリーンな状態に仕上げます。
リヤフェンダー内部クリーニングアップ後の画像です。
美しさの追及。
クリーニングアップの特別な費用は必要ありません。
ナカムラエンジニアリングが行う、定期点検の特徴の1つです。
定期点検に伴い、取外したホイールのクリーニングアップを行います。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップを行っていきます。
ホイール クリーニングアップ後の画像です。
プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。
タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。
定期点検に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。
フェラーリ 550 マラネロ 車両底、フロア部分シャシー クリーニングアップ工程後の画像です。
ナカムラエンジニアリングでは、定期点検に伴い分解したフロア部分シャシーのクリーニングアップも実施し、機能美を追求するメンテナンスを行います。
私たちが行う整備は、通常見えない箇所の美しさとクオリティーを重要視します。
最善を尽くすメンテナンスをご提供します。
定期点検に伴い分解したアンダーカウルのメンテナンス及びクリーニングアップ工程へと進みます。
ナカムラエンジニアリングでは、定期点検に伴い分解したパーツを1点1点メンテナンス及びクリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス及びクリーニングアップ工程を行っていきます。
メンテナンス及びクリーニングアップ工程後のアンダーカウルの画像です。
私たちは全ての素材を熟知し分解パーツに最良のメンテナンス及びクリーニングアップを施します。
【アンダーカウル等、樹脂素材に適したメンテナンス】
まず、水洗いで細部まで綺麗に汚れを取り除きます。
ここからがメンテナンス工程になります。
PP及びABS樹脂ともに耐薬品性に優れており、よっぽど変な薬品を使用しない限り、変質しない特性を持っています。
使用する可能性のあるIPAやエタノールも問題なし。
ガソリン・灯油などに関しては影響がありますが浸して放置しなければまず問題は出ません。
危険なのはエーテル系、ケトン系、エステル系などの薬品で、芳香族ベンゼン・キシレン・トルエンは石油系と同じで影響はあるものの常温で短時間なら耐えうる性能を持っています。
アルカリ系の耐性に関しても良好です。
樹脂パーツが劣化する一番の要因は・・・紫外線の吸収による劣化ですが、これは避けきれない問題です。
紫外線透過する製品ではなくコーティング剤が紫外線を吸収する溶剤が最適です。
大抵のケミカルに関して耐性があるため何を使っても大丈夫というニュアンスで書きましたが、僕が書いた中で「短期間なら問題ない」としたものがあります。
石油系です。
石油系の製品は非常に多く、本当の意味で石油系を全く含まないものはないのかもしれませんが、少なくとも「石油のにおい」が分かる製品に関しては避けた方がいい溶剤です。
熱可塑性樹脂自体が石油系の製品でもありますので、長期にさらされると吸って膨潤や白化することがあるからです。この性質は高温ほど起きやすく、エンジンやエンジンルームの高温になる箇所には絶対にNG。
その影響は決して無視できません。
私たちは、全ての素材を熟知した上で、分解パーツの適切なメンテナンス及びクリーニングアップを行います。
メンテナンス及びクリーニングアップ済みのアンダーカウルをクリーンなシャシーに組み込み工程完了後の画像です。
基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。
点検をご依頼頂いた車両全てに実施させて頂く。
私たちは、全ての過程において徹底した精度と美しさにこだわります。
本来そういう整備が基本と私たちは考えます。
機能性と精度、美しさまでの追及。
これらの工程を終えて初めて、フロアーカウルが装着されるのです。
私たちが行わせて頂く点検の基本方針です。
全ての整備&メンテナンス完了のフェラーリ 550 マラネロ。
最終チェック&セットアップ工程へと進みます。
Ferrari 純正テスターSD2で、整備&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。
まず、以前の車両セットをセットダウン。
続いて整備&メンテナンス後の車両に合わせセットアップを行います。
この工程が仕上がりを大きく左右します。
最終セットアップを行っていきます。
Ferrari 純正車両診断テスター SD2で、550 マラネロの基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。
フェラーリ 550 マラネロのポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めです。
このプロセスが重要です。
独自のセットアップ工程も終了。
最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ 550 マラネロのエンジン及びエンジンルームです。
1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
ご入庫時のエンジンと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。
ナカムラエンジニアリングでは、このような整備を行わせて頂いております。
問われるのはリペア技能だけではないと思います。
メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
機能性と見た目が大切なフェラーリやランボルギーニには、それ相応の対応が必要と私たちは考えます。
私たちは、全ての過程において本来のポテンシャルを発揮させるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさにもこだわります。
私たちが行わせて頂く整備の基本方針です。
私たちは、大人の趣味をサポートするメンテナンス ファクトリーです。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
ナカムラエンジニアリングが行う定期点検終了のフェラーリ 550 マラネロ。
実施した全てのリペア及びメンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全ての点検工程及び整備工程を担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 329枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容を分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。
ナカムラエンジニアリングの行う整備は、「正しく為されしもの、細やかなれどもすべて尊し」
ナカムラエンジニアリングの企業哲学です。