ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつもフェラーリ 612 スカリエッティ メンテナンス御依頼有り難う御座います。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 612 スカリエッティ チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
チェック開始です。
Ferrari 純正 車両診断テスター SD3を、フェラーリ 612 スカリエッティ コントロールユニットに接続。
車両側、ECUと交信開始です。
Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD3で出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。
現状の車両の状態を詳細に把握します。
ただ、Ferrari 純正 車両診断テスター SD3が車両全てを網羅している訳ではありません。
SD3でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。
ボデープロテクターの装着。
Ferrari 純正 車両診断テスターSD3で取得した各部のデータ。
現状のフェラーリ 612 スカリエッティ車両全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。
また、メカニカルの作動また、セット状況。
各部のデータを取得。
最新のFerrariアップデートデータとの比較も行います。
現状の電子制御部位データを全て詳細に把握します。
SD3で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。
データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、専用機器を使用し単体点検を実施。
更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。
エレクトロニクス関連ポイント。
大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。
2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。
3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。
Tipo F133F型エンジンのメカニカルチェック。
612のエンジンは、575Mに搭載されていた65度V12をベースに、吸排気系統を徹底的に見直され、612に搭載されています。
吸排気の見直しで、540ps/7250rpmを叩き出すまでに強化されているTipo F133F型エンジン。
最大トルクは、60kgm/5250rpmを絞り出します。
圧縮比は575M同様の11.0:1。
エンジンマネージメントシステムはボッシュモトロニックM7.3 .2でコントロール。
F133F型エンジンのメカニカルまた、モトロニックM7.3.2 の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
フェラーリ 612 スカリエッティ 車両全体の詳細なチェックを行います。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
フェラーリ 612 スカリエッティの傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
近年の車両は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。
たとえば、車両下部のアンダーカウル。
ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。
ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。
車両下部全面にアンダーカウルが装備されています。
ダウンフォースを得る為、カウルで覆われているのですが、オイル漏れ等発生してもオーナーには分りにくい反面もあります。
フェラーリ 612 スカリエッティ メカニカルチェック。
車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。
車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
今回も、1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行っていきます。
常に、私たち独自の思想また目線でメンテナンスを行わせて頂いているフェラーリ 612 スカリエッティ。
エンジン、ミッション等の機関にはオイル滲みすら見受けられません。
非常に良いコンディションが保たれています。
ブレーキディスクパッドの磨耗。
ブレーキディスクパッド。
ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。
ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。
パッド複合材料の経年劣化も進みます。
劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、磨耗材が剥離し危険な場合すらあります。
ブレーキローターの磨耗。
ブレーキローター【豆知識】
ディスクブレーキは、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドをブレーキローターに押付け、その摩擦力によって制動力を発揮します。
ブレーキローターには摩擦熱に強く、放熱効果が高い素材が求められることから、鉄製のものが主に使用されています。
アルミニウム製は軽量ではありますが耐久性や熱変形において劣るため、使われることは極僅かです。
F1やスーパーGT、FIA競技車両などのモータースポーツや航空機では炭素繊維強化炭素複合材料を原料としたブレーキローターが使用されています。
炭素繊維強化炭素複合材料製ブレーキローターは、適切な温度域内で使用しないと本来の性能を発揮せず、ブレーキローターの割れや異常磨耗などを発生することもあります。
ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的に交換や研磨が必要です。
日本車ではブレーキローターは廃車まで一度も交換しないケースも少なくありませんが、欧州車では多くのモデルがパッド交換の2回に1回程度のサイクルでブレーキローターの交換を要求されます。
近年のフェラーリに採用されているローターは一台分で300万円程度と非常に高価なセラミックスなどを付加することによって市販車にも使用できるように改良されたブレーキローターです。
612 スカリエッティのブレーキローターはスチール製。
今回ブレーキディスクパッドとローターとの同時交換をお勧めします。
フェラーリ 612 スカリエッティのブレーキキャリパーは、対向ピストンキャリパーが装着されています。
【ブレーキキャリパーの豆知識】
対向ピストンキャリパーとは、キャリパー内部にブレーキピストンを2つ以上持ち、ピストンがキャリパーの左右両側に対向して配置されているタイプをいいます。
2ピストンではパッドへの面圧が不均一となることから、市販車でも4ピストンや6ピストン、現在ではレース車両などでは12ピストン式の物も使用されています。
一般的な対向ピストンキャリパーは、製造段階で二つの部品をモナカのように貼り合わせて作る2ピース構造。
モータースポーツなどの極めて過酷な環境下では、フローティングキャリパー同様にキャリパーを貼り合わせる結合ボルト部分からハの字状に開いてしまう可能性があります。
そのため、レース車両はモノブロックキャリパーを使用します。
ブレーキの安定した制動力、また人命に直結する為、定期的な使用年数でメンテナンスが必要です。
特にピストン数の多い対向キャリパーの場合は要注意です。
フロント/リヤ サスペンションシステム。
サスペンションブッシュのアップ画像。
外部からの要因また、対応年数の超過で劣化しているサスペンションブッシュ。
サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。
サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。
衝撃からフレームやボデーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。
しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。
経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボデーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
見逃されがちなサスペンションブッシュ。
車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。
今後のメンテナンスメニューに組み込んでいきましょう。
フロント右側のグラベルガードが割れてしまっています。
走行時の飛び石による傷で塗装が剥がれてしまっています。
オーナーが気にされていた箇所でもあります。
最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。
そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。
またトラブルポイントを早期に発見できることで車両への多大なダメージを防ぐ事ができます。
非常に重要なことですね。
車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。
また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。
全てのチェックが終了したフェラーリ 612 スカリエッティ。
確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。
現状の車両の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。
お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 612 スカリエッティ 整備&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…
走行時の飛び石による傷で塗装が剥がれアンダースポイラー全体が削れてしまっている状態。
ボディーリペアから行っていきます。
リペア後の画像です。
今回アンダースポイラー全周をリペアさせて頂きました。
アンダースポイラー形成を一体と考えハンドレイアップ成形でリペアしました。
グランドエフェクト気流効果を乱さないよう、ラインやエッジ部分を完璧に再現。
高品質で、付加価値と信頼性の高い、車両にとって本当にクオリティーの高い成形方法のリペアを提供させて頂きます。
どのような形状のパーツに対しても、これまでの蓄積されたデータベースから、最適な成形・加工方法を選択し、ご満足頂けるリペアのご提案をさせて頂きます。
ブレーキ系統の整備&メンテナンスから開始です。
現状のフロントブレーキシステムの画像です。
フロント / リヤのブレーキディスクローター、ブレーキディスクパッド、ブレーキホースの交換、またブレーキキャリパーのオーバーホール工程へと進みます。
ディスクローター現状の状態です。
ブレーキローターが使用許容範囲を超え磨耗している状態です。
ブレーキディスクローター表面も偏磨耗しています。
フロントブレーキキャリパー現状の状態です。
経時年数及び走行距離での定期的なオーバーホールが必要です。
ブレーキディスクパッド。
ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。
ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。
パッド複合材料の経年劣化も進みます。
劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、磨耗材が剥離し危険な場合すらあります。
ブレーキホースの交換時期は、4年または5万キロ毎が理想的です。
ブレーキホースは、ステアリングを切った時に湾曲する部分が多く、パーツ本体の劣化が促進されます。
使用許容範囲を超え使用し続けると、ブレーキング時ホースが破裂し油圧が逃げ、ブレーキが全く効かない状態になります。
人命に関わる非常に大切な部位の1つです。
現状のリヤブレーキシステムの画像です。
フロント同様にブレーキシステムのメンテナンスを行っていきます。
フロント / リヤ ブレーキシステムより整備&メンテナンス開始です。
丁寧な分解工程を進めます。
分解後の各パーツの画像です。
フロント / リヤ 共にメンテナンス工程を進めていきます。
ブレーキシステム分解後のフロントアップライト現状の画像です。
ブレーキシステム分解後のリヤアップライト現状の画像です。
通常見えない箇所には汚れが蓄積しています。
ニューパーツ組込み前に、細部までクリーニングアップしていきます。
クリーニングアップ後のフロントアップライトの画像です。
隅々までクリーニングアップ。
きめ細やかなクリーニングアップを随所に施します。
クリーニングアップ後のリヤアップライトの画像です。
私たちは見える箇所だけでなく、通常見えないポイントまで徹底したクリーニングアップを行います。
各部のクリーニングアップの特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
分解時のクリーニングアップ。 ナカムラエンジニアリングの整備工程の特徴の1つです。
オーバーホールの為、取外したブレーキキャリパー現状の画像です。
フロント / リヤ共にブレーキキャリパーのオーバーホールを行っていきます。
フェラーリ 612 スカリエッティのブレーキキャリパーは、対向ピストンキャリパー。
キャリパー内部にブレーキピストンを4つ装備されているキャリパーです。
4つのピストンに応力が分散されるため、過酷な使用でも熱的に安定したブレーキングが可能です。
但し定期的なオーバーホールが必要です。
分解したブレーキキャリパー内部及び構成パーツの現状の状態です。
キャリパー内部やピストン側面には経年の汚れが付着し、スムーズな作動が出来ない状態です。
キャリパー内部、またピストンのメンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のキャリパー及び構成パーツの画像です。
キャリパー内部やピストンを緻密にメンテナンスを実施。
キャリパーの機能を完璧に回復させます。
シール類をニューパーツに交換。
メンテナンス済みの構成パーツ組込み後のアップ画像です。
フルオーバーホール後のブレーキキャリパー。
フロント / リヤ共に完了です。
メンテナンスにより、リアルでダイレクトな作動を回復。
クリーニングアップで美しさも回復させるメンテナンスを行います。
オーバーホールで新品同様のブレーキキャリパーに仕上げます。
フロント / リヤ ブレーキディスクローターの交換工程へと進みます。
ニューパーツのフロントブレーキディスクローターの画像です。
フェラーリ 612 スカリエッティのブレーキディスクローターは、ドリルドディスクローターが採用されています。
ドリルドディスクローターの効果は、
・穴に空気を通すことによって、放熱効果が高まる
・ブレーキパッドを削ぎ落とすように働くため制動力及びタッチが向上する
・ブレーキパッドをディスクに押し付けた際に発生するガスを逃がしやすくする
・炭化したブレーキダストをディスクの表面から取り除くという副次的な効果
これらの効果は、安定したブレーキ性能を保つことに貢献します。
同じくニューパーツのリヤブレーキディスクローターの画像です。
メリットばかりという訳ではありません。
ブレーキパッドの食いつきが良くなる分、パッドの摩耗は早まり、ディスクの偏摩耗も起きやすくなります。
また画像のように、ディスクの磨耗が進み危険な場合すらあります。
ブレーキパッドはもちろん、ディスクも定期交換パーツですので、偏摩耗やクラックが発生した時点で交換することが必須です。
ただ、メリットとデメリットを考えた場合、メリットの方が遥かに上回りますね。
画像右が使用許容範囲を超えたフロントブレーキディスクローター。
画像左がニューパーツ。
使用許容範囲を超えたフロントブレーキディスクローターと、ニューパーツのアップ画像です。
磨耗だけではなく、ローター表面が偏磨耗している状態です。
同じくリヤブレーキディスクローターの新旧のパーツ画像です。
こちらも磨耗が進み、使用許容範囲を超えている状態です。
【ブレーキローターの豆知識】
ディスクブレーキは、ブレーキキャリパーに組み込まれたブレーキパッドをブレーキローターに押付け、その摩擦力によって制動力を発揮します。
ブレーキローターには、摩擦熱に強く放熱効果が高い素材が求められることから、鉄製のものが主に使用されています。
ブレーキローターは使用に伴って磨耗するので、定期的な交換や研磨が必要になります。
日本車ではブレーキローターは廃車まで一度も交換しないケースも少なくありませんが、欧州車では多くのモデルがパッド交換の2回に1回程度のサイクルで、研磨ではなくブレーキローターAssyの交換を要求されます。
近年のフェラーリに採用されているローターは、一台分で300万円程度と非常に高価なセラミックスなどを付加することによって、市販車にも使用できるように改良されたブレーキローターです。
但し使用許容範囲や使用期限も設けられています。
今回交換する612 スカリエッティのブレーキローターはスチール製です。
フロントセクション フルオーバーホール済みのブレーキディスクキャリパーと、ニューパーツのブレーキディスクローターの画像です。
フロントブレーキシステム左右ともに組込み完了の画像です。
リヤセクション フルオーバーホール済みのブレーキディスクキャリパーと、ニューパーツのブレーキディスクローターの画像です。
リヤブレーキシステム左右共に組み込み完了の画像です。
機能性と美しさを両立させるメンテナンスを行います。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
トルクレンチを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
トルクレンチで最終ロックします。
トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。
全てを規定トルクにそろえる。
とても重要なことなんです。
ブレーキディスクパッドの交換工程へと進みます。
今回換装するノンダストタイプのアップデートブレーキディスクパッド。
スペックは、ノンダストタイプながらストリートからサーキットでのスポーツ走行まで対応し、細やかなブレーキングコントロール性能また、踏力に応じたリニアなコントロール性を発揮。
全領域で安定したパフォーマンスを発揮させ且つ、ブレーキダストを最小限に抑えたオリジナルディスクパッドです。
フロントブレーキディスクパッドの対比画像です。
画像右が使用許容範囲を超過したブレーキディスクパッドです。
画像左がノンダストタイプのアップグレードブレーキディスクパッドです。
リヤブレーキディスクパッドの対比画像です。
こちらも右が使用許容範囲を超過したブレーキディスクパッドです。
左がノンダストタイプのアップグレードブレーキディスクパッドです。
【ブレーキディスクパッドの豆知識】
ブレーキディスクパッドは、残量だけでなく、劣化の見極めも重要です。
ディスクパッドは、10〜20程度の複数の複合材料で成型されています。
パッド複合材料の経年劣化も進みます。
劣化が進むと本来の制動能力が著しく低下するだけではなく、磨耗材が剥離し危険な場合すらあります。
フロントブレーキディスクパッドと、メンテナンス&クリーニングアップ済みの取り付け構成パーツの画像です。
ノンダストブレーキディスクパッドを組み込み。
ホイールの汚れも最小限に抑える事が出来ます。
リヤブレーキディスクパッドと、メンテナンス&クリーニングアップ済みの取り付け構成パーツの画像です。
隅々までメンテナンスを行ったブレーキシステムは非常に綺麗ですね。
作動もリアルでダイレクトなストッピングパワーを発揮します。
画像上が使用許容範囲を超過した純正のブレーキホースです。
画像下が今回交換するアップグレード ステンメッシュブレーキホースです。
【ブレーキホースの豆知識】
ブレーキホース交換時期は、4年または5万キロ毎が理想的。
ブレーキホースは、ステアリングを切ったときに湾曲する部分が多く、パーツ本体の劣化が促進されます。
使用許容範囲を超え使用し続けると、ブレーキング時ホースが破裂し油圧が逃げ、ブレーキが全く効かない状態になり、人命に関わる非常に大切なメンテナンス部分の1つです。
ステンメッシュブレーキホース ニューパーツの画像です。
ステンメッシュブレーキホースへと換装するメリットは、通常の純正のゴム製ブレーキホースは、加圧時の膨張が大きく、マスターシリンダーで発生した圧力を100%キャリパーへ伝えることができません。
ステンメッシュブレーキラインにすることで膨張が少なくなり、ペダルストロークが短いので良く効くように感じられます。
ブレーキを踏み込んでいくと、カチッとした感じになります。
ただ、メリットもあればデメリットもあります。
ステンメッシュホースはゴム製ブレーキホースの様に目視でのチェックが困難です。
必ず定期的な交換が必要となります。
フロント / リヤ ステンメッシュブレーキホースへと交換後の画像です。
普段は見えないところまで徹底して美しい組込みを追求します。
ブレーキシステム。
車両の運動を究極的に表現すれば、「走る、曲がる、止まる」ですね。
つまり、①加速、②コーナリング、③制動の3要素が、クルマの運動性能を示しています。
一般的に「走る」ばかりに関心がいきますが、いくら早く走ってもブレーキシステムに不安要素があれば安心して走らせることができませんね。
実は何よりも重要な性能は「止まる」ことにあると言えるでしょう。
フロント右側のグラベルガードの交換工程へと。
グラベルガードを分解。
交換前に内部のクリーニングアップを行っていきます。
内部を細部までクリーニングアップ。
気持ち良いものですよね。
クリーンな状態からグラベルガードの交換工程を行っていきます。
交換するグラベルガード ニューパーツの画像です。
単にグラベルガードの交換だけではなく、車両側内部もクリーニングアップしニューパーツを装着しました。
見えない箇所にもひと手間をかけ美しく仕上げます。
整備に伴い分解したタイヤハウス内部のプロテクター類。
ナカムラエンジニアリングでは、分解したパーツを1点1点メンテナンス、またクリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のタイヤハウス内部のプロテクター類の画像です。
分解パーツは、1つ1つ細部までこだわったクリーニングアップを実施。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
フロントフェンダー内部、整備以前の画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステム等のメンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
同時に締め付けトルクのチェックも行います。
また、同時に分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々までクリーニングアップを行っていきます。
雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。
中々オーナーが磨けない部分ですね。
同じくリヤフェンダー内部、整備以前の画像です。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のフロントフェンダー内部の画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステムも、本来のパフォーマンスを発揮出来るようメンテナンス完了。
ダストや砂などをクリーニングアップする事により、本来の機能がよりリアルになると共に、クリーンな状態を取り戻しました。
きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップを随所に施しました。
リヤフェンダー内部のメンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
クリーニングアップ後のプロテクターカウルも基本装着位置を見直し組み込みました。
メンテナンスで運動性能を、クリーニングアップで美しさを両立させます。
各部のクリーニングアップやメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
ナカムラエンジニアリングが行う整備過程の1つだからです。
油脂類の交換工程へと進みます。
車両のオイルは、大きく分けて2種類に分別できます。
ひとつは、エンジンやミッション、デフなどの潤滑を目的としたオイル。
ふたつめは、ブレーキやクラッチ、F1マチック、パワーステアリングなどの油圧システムのオイル。
オイル交換の目安は、『性能が劣化したら…』と、言葉では簡単に言えますが、オーナーはオイル性能が劣化したという自覚症状を感じとることができないので難しいですね。
オイルの性能の劣化はゆっくりと進行するから分かりにくいものです。
オイルの性能は、普通に使用しているだけでも時間の経過とともに劣化してしまいます。
空気と触れることで酸化してしまうのが主な理由。
高温になるとより酸化しやすくなります。
劣化したオイルのまま使用を続けると、エンジンやミッションなどを壊すことになります。
ちなみにスーパーGTなどのレースチームは、予選と決勝レースの間にもオイル交換をするほどオイル管理には気を遣っています。
潤滑系のオイル交換の目安として、使用期間また、使用許容限度が設定されています。
使用期間また、使用許容限度を1度でも超えたオイルは、本来の性能を発揮できずメカニカルを痛めてしまいます。
また、車両ポテンシャルに十二分に対応できるオイルをチョイスするノウハウも重要です。
私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車両のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用し、より一層車両をベストなコンディションへと導きます。
オイルの管理は非常に大切なポイントですね。
私たちが厳選したフェラーリ 612 スカリエッティに推奨するエンジンオイルを使用します。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
オイルフィルターの交換工程へと。
フェラーリ専用工具を使用し交換します。
専用工具を使用する事で狭い箇所でも無理なく交換する事が可能です。
オイルフィルターを取外し、フィルター取り付けフランジ内部のクリーニングアップを行います。
クリーニングアップ後の画像です。
スッキリ気持ちよいものですね。
クリーンな状態からオイルフィルターを規定トルクで組み付けていきます。
周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
オイルフィルター交換完了です。
【オイルフィルターの豆知識】
エンジンオイルにはエンジン内部を清浄に保つ為にオイル中の汚れやゴミを取り込むオイルフィルターがありますね。
オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られます。
特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要です。
オイルフィルターのろ過能力は上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為にその性能はある一定のところで抑えられています。
その為オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではないんです。
また、オイルフィルターの能力が低下し目詰まりを起こした場合を想定してバイパス機構を備えています。
フィルターが目詰まりしてエンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからです。
ただしこの機構はあくまで非常用であり、的確なスパンでの交換が必要です。
1つ1つのパーツや組込みには、全てに裏付ける意味があるんです。
ミッションオイルの交換。
エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。
ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。
シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。
ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。
エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。
それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。
注入時には、添加されている成分内容や粘度など、私たちが厳選した、フェラーリ 612 スカリエッティに推奨するミッションオイルを使用します。
ドレンボルトに付着している金属粉。
金属粉等放置すると研磨剤と同様の影響を及ぼします。
エンジンやミッション損傷の原因になる為、その除去は重要です。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
エンジン冷却水の交換。
私たちが厳選したフェラーリ 612 スカリエッティに推奨するエンジン冷却水を使用します。
エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。
主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。
高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。
また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。
エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。
エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。
エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回、酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。
ブレーキオイルの交換工程へと。
リザーバタンク内部また、アウターケースをスッキリ クリーニングアップしました。
クリーンな状態からブレーキオイルの交換をしていきます。
ブレーキオイルを専用機器で交換していきます。
ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したフェラーリ 612 スカリエッティのブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。
ブレーキオイル。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また乗らなくても1年毎の交換が必要です。
新油はこのように透明なブレーキオイル。
全てのオイル交換と同時に、周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
気持ちよいものですね。
他の油脂類も存在しますが、全てのメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ 612 スカリエッティ。
全てデータ管理をさせて頂いています。
他の油脂類は前回のチェック時に交換していますので、今回交換の必要はありません。
この一連の工程が、ナカムラエンジニアリングが行うオイル交換の流れです。
ニューペイントに、プロテクションフィルムを施工していきます。
プロテクションフィルムは信頼できるパートナーにお越し頂き施工して頂きます。
フロント / サイド / リヤに、プロテクションフィルム 施工後の画像です。
純正で供給されるパーツは、生産当初の素材のプロテクションフィルムです。
今回施工するプロテクションフィルムは、より最新の素材を使用し更に強固にニューペイントを保護します。
【プロテクションフィルムの豆知識】
走行中の砂塵・はねた小石・虫でさえ高速走行時に衝突すればボディにダメージを与えます。
プロテクションフィルムは、そうした飛来物の衝撃を緩和し、塗装面をダメージから守ります。
フェラーリ 612 スカリエッティ車両底、フロア部分シャシー クリーニングアップ及びメンテナンス後の画像です。
クリーンな状態から各部のセットアップを行い、パフォーマンスのバージョンアップを図ります。
運動性能と機能美を追求するメンテナンスを行います。
整備に伴い分解したアンダーカウル 現状の画像です。
ナカムラエンジニアリングでは、分解したパーツを1点1点メンテナンス、またクリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のアンダーカウルの画像です。
分解パーツは、1つ1つ細部までこだわったメンテナンス&クリーニングアップを実施しました。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
整備に伴い取外したホイールのクリーニングアップ&メンテナンスを行います。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了しました。
プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。
タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。
整備に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。
リヤタイヤ2set.交換後の画像です。
今回はタイヤの交換時期を示すスリップサインが近づいてきている状態での交換です。
【タイヤ交換時期の豆知識】
タイヤ交換には色々なポイントがあります。
単に残り溝が1.6mmに達したスリップサインに近づいた状態。
溝が残っていても長年の装着で硬化し、ひび割れてきた状態。
ただ、タイヤ本来のパフォーマンスを発揮させるには、タイヤによって異なりますが、3年〜5年でタイヤ交換時期の1つの目安といえます。
3年〜5年程度でタイヤのゴムが劣化しコンパウンドが硬くなり、本来のパフォーマンスを発揮出来なくなります。
クリーニングアップ済みのアンダーカウルを、セットアップ済みのクリーンなシャシーに組み込みました。
基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。
各部のクリーニングアップやメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちが行う通常の整備過程の一貫だからです。
ナカムラエンジニアリングが行う整備の特徴の1つです。
ステアリングレバースイッチの交換工程へと。
画像手前がニューパーツです。
画像奥側が車両から分解した不具合の発生しているレバースイッチです。
今回レバースイッチ内部の破損により現品での修理が不可能な為、ニューパーツへと交換します。
ニューパーツのステアリングレバースイッチを組込み後の画像です。
フェラーリ傾向的不具合ポイントの代表的なポイントの1つ。
樹脂パーツの溶解。
現状の画像です。
溶解した樹脂パーツ。
現品を独自のクオリティーで完璧に復元していきます。
最新の工法で現品を復元後の樹脂パーツの画像です。
私たちが行う樹脂パーツのリペアは、2度とペイントが溶解することは有りません。
独自に配合したペイントで、新車時の滑らかな肌触りを再現。
また、塗色は新車時の色と全く同じ。
ジェントルな色彩を再現できる塗色を独自で配合。
新車時の樹脂パーツへと復元します。
独自の塗色の配合また工程で、新車時のマッドなカラーを再現。
効率にとらわれる事なく、独自のクオリティーで仕上げた、612 スカリエッティ インテリア樹脂パーツの現品リペア。
クリスタルのようなインテリアパーツを組上げる上での、細かな微調整。
最終的な合わせこみが重要です。
左右の均一性また、細部までチリ合わせを行い組み込みました。
ワイパーブレードの工程へと。
ニューパーツのワイパーブレードの画像です。
ワイパーゴムだけの交換方法もありますが、端部が綺麗に収まりません。
ワイパーブレードAssyの交換でスッキリフィニッシュさせます。
ワイパーブレード交換後の画像です。
細かな箇所にもこだわるメンテナンスをご提案します。
画像左が装着されていたポーレンフィルター。
画像右がニューパーツです。
汚れがビッシリ詰まった装着されていたポーレンフィルターの画像です。
ニューパーツのポーレンフィルターの画像です。
【ポーレンフィルターの豆知識】
ポーレンフィルターとは、自動車のエアコン用のエアフィルターのことです。
ポーレンフィルターはエアコン稼働時に働くフィルターです。
外気や内気から、粉塵、排気ガス中の微粒子、花粉などを取り、浄化した状態で室内にフレッシュなエアーを流す役目を担っています。
使用期間・使用頻度によってどんどん汚れが溜まり、フィルターとしての効果が薄れていき、放っておくと最終的には殆ど役目を果たさなくなります。
走行10,000kmでの交換が好ましいでしょう。
全ての整備&メンテナンス完了のフェラーリ 612 スカリエッティ。
最終チェック&セットアップを行っていきます。
Ferrari 純正テスターSD3で、整備&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。
まず、以前の車両セットをセットダウン。
続いて整備&メンテナンス後の車両に合わせセットアップを行います。
この工程が仕上がりを大きく左右します。
最終セットアップ。
Ferrari 純正車両診断テスター SD3で、612 スカリエッティの基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。
フェラーリ 612 スカリエッティのポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めです。
このプロセスが重要です。
ナカムラエンジニアリングでは車検完成に伴う全ての機器を完備しています。
車検に必要な全ての項目のチェックを行います。
項目については。
同一性の確認
車検証や各種申請書類の記載内容が、車両のナンバーや車台番号と同一であるかを確認します。
外回り点検
ヘッドライトをスモールから全光に点灯させ、ハイビームからロービームに切り替え、ウインカーを左右点灯させて点検します。
前方部分から点検していき、ホイールナットの緩み、テールランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ハザードランプと後方に向かって点検していきます。
最後にワイパー、クラクションの動作点検、ホーンマークやコーションラベル、発炎筒の有効期限を確認します。
サイドスリップ検査
サイドスリップ検査とは、前輪タイヤの横滑り量を測定していくものです。横滑り量はホイール・アラメントに関わる項目になり、しっかり調整する事でタイヤの片減り防止や直進安定性に繋がります。
スピードメーター検査
スピードメーター検査では、実際の速度とスピードメーターが表示する速度との誤差が基準値の範囲内であるかを測定していきます。
ヘッドライトの照度と光軸の測定
ライトの光の方向を決めるヘッドライトの光軸は対向車に危険を及ぼす可能性があるため、特に厳しい基準範囲があります。また、光の方向だけではなく光量も測定の対象です。
前後ブレーキ・パーキングブレーキ検査
ブレーキの検査は、車検の中でも大事な点検項目のひとつです。前後ブレーキとパーキングブレーキがしっかり効いているか、正常に動作しているかを確認します。
排気ガス検査
排気ガス検査では、アイドリングの状態にして一酸化炭素と炭化水素の濃度が基準値を超えていないかどうかを検査していきます。
下回り検査
下回り検査では、オイル漏れやボルトの緩み、歪み、破損などの状態をチェックしていきます。
独自のセットアップも終了。
最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ 612 スカリエッティのエンジン&エンジンルームです。
1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
精度の追求やクリーニングアップ、またセットアップは、ナカムラエンジニアリングが行う整備の特徴の1つでも有ります。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
全ての整備&メンテナンス 終了のフェラーリ 612 スカリエッティ。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 585枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。
コックピットに乗り込み、エンジンをかける。
ステアリングを握り、アクセルを踏む。
自分とクルマがひとつになり、自由になっていく。
クルマとは本来、自分を解放するものであり、自己表現であり、生き方そのものだと思う。
人生とクルマの本当の楽しみ方を知る大人のために…
私たちはすべての要素を高次元で考えます。
今後も、車両全体のコンディションを把握させて頂きながら良きパートナーとして、共に車両を向上させて頂ければと思います。