ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつも フェラーリ F355 メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ F355を積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア及びインテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ F355 トラブルシューティング開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…
リフトUP。
エンジン冷却水漏れのトラブルシューティング工程へと進みます。
ボディープロテクターの装着。
車両フロアー全面に装着されているフロアーカウル。
ダウンフォースを得る為、カウルで覆われているのですが、エンジン冷却水やオイル漏れ等が発生してもオーナーには分らない反面もありトラブルのダメージを更に進行させ、2次的なトラブルまで誘発させてしまいます。
常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ F355。
各部、毎回メンテナンス時に行わせて頂くクリーニングアップで非常にクリーンな状態が保たれています。
エンジン冷却水漏れのトラブルシューティングに伴いフロアーカウルを分解。
非常にクリーンな状態が保たれている為、エンジン冷却水が漏れ出している状態が直ぐに確認できます。
毎回のクリーニングアップは、この様なトラブルの早期発見の為にも重要なんです。
各プロテクターを分解。
内部の隠れた個所のトラブルシューティング工程へと進みます。
ウォーターホースからエンジン冷却水が漏れ出しています。
私たちが論理立て検証したトラブルシューティングの結果。
① R/H L/Hのラジエターが何らかのトラブルで交換されています。
② ラジエター交換に伴い取り外されたウォーターホース断面が異様に変形しています。
③ 異様に変形している主原因は、ホースクランプの締め付けトルクにあります。
④ 現状の締め付けトルクをチェックした結果、規定締め付けトルクの約2倍のトルクで締め付けが行われています。
⑤ 異様に変形している主原因にはもう一つ原因があります。基本取り付け位置から約1㎝ずれ込んで組み付けられています。
この結果、ウォーターホースが切れエンジン冷却水が漏れています。
また、ウォーターホースが異様に変形している訳です。
締め付けトルクや基本取り付け位置への装着等、メンテナンスの基本でとても重要なポイントなんです。
フロント / リヤ サスペンション構成パーツのチェック工程へと進みます。
フロント / リヤ サスペンションブッシュ各部のアップ画像です。
外部からの要因また、対応年数の超過で劣化しているサスペンションブッシュ。
サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。
サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。
衝撃からフレームやボディーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。
しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。
経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボディー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボディーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
見逃されがちなサスペンションブッシュ。
車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。
私たちは、車両に発生しているトラブルを綿密なトラブルシューティングで論理立て検証し、メンテナンスメニューを組み立てます。
ナカムラエンジニアリングが行うトラブルシューティングです。
全てのトラブルシューティング完了のフェラーリ F355。
現状車両に発生しているトラブルポイント。
なぜトラブルが発生したのか?
ピンポイントで的確に確定致しました。
根本的なトラブルの改善メニューを作成しご連絡させて頂きます。
オーナー様とお打ち合わせを行い決定した、根本的なトラブルを改善させるメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ F355 整備&メンテナンス開始準備の為、クリーンなリフトセクションへと…
リフトUP。
フェラーリ F355 整備及びメンテナンス工程へと進みます。
ボディープロテクターの装着。
常にメンテナンスをご依頼頂いているフェラーリ F355。
各部、毎回メンテナンス時に行わせて頂くクリーニングアップで非常にクリーンな状態が保たれています。
クリーンな状態が保たれている為、エンジン冷却水が漏れ出している状態が直ぐに確認できます。
毎回のクリーニングアップは、この様なトラブルの早期発見の為にも重要なんです。
エンジン冷却水漏れ 整備及びメンテナンスに伴うエンジン冷却水の抜き取り工程へと進みます。
エンジン冷却水抜き取り工程の画像です。
注入時には、私たちが厳選したフェラーリ F355に推奨するエンジン冷却水を使用します。
1度締め付けられたプラスチック製のドレンボルト・Oリングガスケットの再使用は致しません。
ウォーターホースの交換工程へと進みます。
ウォーターホース交換に伴う分解工程が進みます。
分解後のウォーターホース。
規定締め付けトルクの約2倍のトルクで締め付られていたウォーターホース。
エンジンの振動等で、締め付けられていた部分が徐々に切損に至った状態です。
また、取り付け位置にも問題がありました。
プロが行ったとは思えない、いい加減な作業で損傷に至ったウォーターホース。
他のウォーターホースも同様の状態です。
このような場合他のホースも次々に切損に至ってきます。
私たちのクオリティーで、関連するウォーターホースも同時に交換し、1セクションをリセットします。
異常なトルクで締め込まれていたホースクランプ。
クランプのギヤが変形しています。
ホースクランプも同時に交換します。
今回、私たちが厳選した品質の高い素材を使用したシリコン製ウォーターホースへと換装し基本性能の向上を図ります。
ニューパーツのホースクランプ。
組み込み工程に進みます。
クリーンなエンジンに、基本装着位置へと組み上げ工程後の画像です。
ウォーターホースまた、クランプ装着位置はmm単位で正確に装着します。
細かな事ですが、このようなメンテナンスが基本です。
ホースクランプのロック角度も全て同方向に整然と整えます。
全てのホースクランプのロック。
トルクレンチで最終ロック。
トルクレンチを使用する事により、規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
私たちは規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込みます。
全てを規定トルクに揃える。
とても重要なことなんです。
整備に伴い分解したパーツのメンテナンス・クリーニングアップ工程を実施。
メンテナンス・クリーニングアップは、整備に伴い分解したパーツ1つ1つにまで及びます。
私たちは、全ての過程において徹底した組み込み精度と美しさにこだわります。
本来そういう整備が基本と私たちは考えます。
これらの工程を終えて初めて分解パーツがエンジンに装着されるのです。
フェラーリ F355 整備に伴い分解したフロアーカウル・フェンダーライナーのクリーニングアップ工程へと進みます。
ナカムラエンジニアリングでは、整備に伴い分解したパーツを1点1点メンテナンス・クリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス・クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス・クリーニングアップ後のフロアーカウル・フェンダーライナーの画像です。
私たちは全ての素材を熟知し、分解パーツに最良のメンテナンス・クリーニングアップを施します。
【アンダーカウル等、樹脂素材に適したメンテナンス】
まず、水洗いで細部まで綺麗に汚れを取り除きます。
ここからがメンテナンス工程になります。
PP及びABS樹脂ともに耐薬品性に優れており、よっぽど変な薬品を使用しない限り、変質しない特性を持っています。
使用する可能性のあるIPAやエタノールも問題なし。
ガソリン・灯油などに関しては影響がありますが浸して放置しなければまず問題は出ません。
危険なのはエーテル系、ケトン系、エステル系などの薬品で、芳香族ベンゼン・キシレン・トルエンは石油系と同じで影響はあるものの常温で短時間なら耐えうる性能を持っています。
アルカリ系の耐性に関しても良好です。
樹脂パーツが劣化する一番の要因は・・・紫外線の吸収による劣化ですが、これは避けきれない問題です。
紫外線透過する製品ではなくコーティング剤が紫外線を吸収する溶剤が最適です。
大抵のケミカルに関して耐性があるため何を使っても大丈夫というニュアンスで書きましたが、僕が書いた中で「短期間なら問題ない」としたものがあります。
石油系です。
石油系の製品は非常に多く、本当の意味で石油系を全く含まないものはないのかもしれませんが、少なくとも「石油のにおい」が分かる製品に関しては避けた方がいい溶剤です。
熱可塑性樹脂自体が石油系の製品でもありますので、長期にさらされると吸って膨潤や白化することがあるからです。この性質は高温ほど起きやすく、エンジンやエンジンルームの高温になる箇所には絶対にNG。
その影響は決して無視できません。
私たちは、全ての素材を熟知した上で、分解パーツの適切なメンテナンス・クリーニングアップを行います。
メンテナンス・クリーニングアップ済みのフロアーカウル・フェンダーライナーの組み込み工程後の画像です。
クリーニングアップの特別な費用は必要ありません。
機能性と見た目が大切なフェラーリやランボルギーニには、それ相応の対応が必要と私たちは考えます。
私たちは、全ての過程において組み込み精度と締め付けトルクにこだわるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさも重要視します。
私たちが行う整備の基本方針です。
私たちは、大人の趣味をサポートするメンテナンス ファクトリーです。
全ての整備・メンテナンス完了のフェラーリ F355。
最終チェック工程へと進みます。
最終チェックも終了。
フェラーリ F355のエンジン及びエンジンルームです。
1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
ご入庫時のエンジンと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。
ナカムラエンジニアリングでは、このような整備を行わせて頂いております。
問われるのはリペア・トラブルシューティング技能だけではないと思います。
メンテナンスに対する品質へのこだわり、テクニック、センスなど、すべての要素が高次元でなければなりません。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
機能性と見た目が大切なフェラーリやランボルギーニには、それ相応の対応が必要と私たちは考えます。
私たちは、全ての過程において本来のポテンシャルを発揮させるメンテナンスを行い、また仕上がりの美しさにもこだわります。
私たちが行わせて頂く整備の基本方針です。
私たちは、大人の趣味をサポートするメンテナンス ファクトリーです。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
ナカムラエンジニアリングが行う、綿密なトラブルシューティング・整備終了のフェラーリ F355。
実施した全てのリペア及びメンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全てのトラブルシューティング及び整備工程を担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 170枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容も分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。