ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、フェラーリ F430 メンテナンスご依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたフェラーリ F430を積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
フェラーリ F430 チェック開始準備の為、リフトセクションへと…
チェック開始です。
Ferrari 純正 車両診断テスター SD3を、フェラーリ F430 コントロールユニットに接続。
車両側、ECUと交信開始です。
Errorコードのみのチェックではなく、各部の作動状況や出力波形に至るまで、SD3で出来うる全てのエレクトロニクス関連をチェック。
現状の車両の状態を詳細に把握します。
ただ、Ferrari 純正 車両診断テスター SD3が車両全てを網羅している訳ではありません。
SD3でモニタリングしても、ERRORコードが入力されない部分も多々存在します。
ボデープロテクターの装着。
Ferrari 純正 車両診断テスターSD3で取得した各部のデータ。
現状のフェラーリ F430 車両全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。
また、メカニカルの作動また、セット状況。
各部のデータを取得。
最新のFerrariアップデートデータとの比較も行います。
現状の電子制御部位データを全て詳細に把握します。
SD3で取得したデータは、あくまでもデータとし受け止めます。
データ全てを鵜呑みにせず、基本作動が適正値内で確実に作動しているかを、専用機器を使用し単体点検を実施。
更に奥深くまで、独自のチェックを進めます。
エレクトロニクス関連ポイント。
大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサー(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。
2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。
3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号を車輌システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目から更に分別し、独自のチェックを行いシステムに異常が無いかを見極めます。
Tipo F136Eのメカニカルチェック。
360後継モデルのF430。
心臓部は、4.3L V8気筒32バルブ。
F355~360に採用されていた1気筒5バルブ F131Bの改良版ではなく、マセラティ用にフェラーリのエンジン開発部門が作った4.2Lを大きく改良したユニット。
4バルブをベースに排気量を4308ccに拡大したTipoF136E型エンジン。
最高出力はエンツォのために開発された可変式バルブタイミングシステムの採用また、圧縮比を 11.3までに引き上げられ490PSを発揮。
エンジンマネージメントシステム ボッシュ製モトロニックをME7までバージョンアップ。
TipoF136E型エンジン、またモトロニックME7の基本原理や構造を熟知したエンジニアが細部までチェックします。
フェラーリ F430 車両全体の詳細なチェックを行います。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
フェラーリ F430の傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車両のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返し車両より受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
近年の車両は、エアロダイナミクスが非常に進んでいます。
たとえば、車両下部のアンダーカウル。
ベンチュリートンネルにダウンフォースの多くを獲得するグランドエフェクト・カーとして設計され、エアロダイナミクスをさらに追求。
ベルヌーイの定理により、ベンチュリーの流速が速くなり空気圧が大きく下がり、下向きの揚力を発生させるダウンフォースを作り出します。
車両下部全面にアンダーカウルが装備されています。
ダウンフォースを得る為、カウルで覆われているのですが、オイル漏れ等発生してもオーナーには分りにくい反面もあります。
フロントアンダーカウルの取り付けボルトが数本装着されていない状態です。
フェラーリ F430 メカニカルチェック。
車両はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車両として構築されています。
車両毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車両の使用状況や用途、保管状態で車両のコンディションは千差万別です。
また、これまで車両がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車両のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況で、リペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
1から独自の思想、理念また目線で、的確なチェックを行います。
エンジンからのオイル漏れ。
通常目にする事の無い部分に不具合が発生している場合が多いのは事実です。
オーナーが分からないうちに不具合が進行し、他のパーツに悪影響を及ぼしてしまっている場合が多々あります。
定期チェックで早期に発見し、確実な整備を行うことで多大なダメージを回避することが可能です。
漏れ出したオイルが、エキゾーストマニホールドにも付着。
ガソリンは引火性が強く、オイルは着火性が強い油脂です。
オイル漏れやグリス漏れはエキゾーストマニホールド等、高温な箇所に付着すると発火します。
車両火災に至り人命に関わる非常に危険なポイントです。
早期の対応が必要です。
パワーステアリングポンプからのオイル漏れが発生しています。
漏れ出したオイルが、周りの問題の無いパーツにまで付着してしまっています。
この状態では、漏れ出したオイルが他の問題の無いパーツまで攻撃し悪影響を及ぼし始めます。
分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。
これと同じ事が車両の各ラバーパーツに生じます。
ショックアブソーバーからオイルが漏れ出しています。
漏れ出したオイルがサスペンションロアースペーサーに付着し、弾力性が失われ伸びている状態です。
ロアアーム左右のスフェリカルジョイントのダストブーツが破れている状態。
この状態では砂等が混入しスフェリカルジョイントを破損させてしまいます。
タイロッドエンドのスフェリカルジョイントの状態。
同様にダストブーツが破れてしまっています。
サスペンションブッシュ各部のアップ画像。
外部からの要因また、対応年数の超過で完全に劣化し切っているサスペンションブッシュ。
サスペンションブッシュとしての役割を完全に消失してしまっている状態です。
サスペンションブッシュが劣化し機能を消失している場合、車両の基本骨格でもあるフレームに多大なダメージを与えます。
サスペンションブッシュの役目は、路面からの凹凸の衝撃を、タイヤやサスペンションで吸収できなかった残りの衝撃や入力を、車体の基本骨格であるフレームに入力されることを防ぐ役割。
衝撃からフレームやボデーを守る、非常に重要な役割を担うのがサスペンションブッシュ。
また、ステアリング特性では、前後左右に荷重が掛かったときアームが簡単にヨジレ、ロールしやすくなります。
しかも急激に車体がロールしアライメントが崩れ、ダブルウィッシュボーンのメリットが崩れ、デメリットばかりが大きくなります。
経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうとボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、ボデーまたフレームのねじれや結合部の破損など、車両の基本骨格へ致命的なダメージを与えます。
見逃されがちなサスペンションブッシュ。
車両にとって非常に重要な個所ですし、交換する事でフレームを確実に守り、またドライバビリティーも格段にアップします。
エキゾーストシステム現状の画像です。
エキゾーストパイプが完全に折損してしまっている状態です。
フロントフェンダー。
車高の下げ過ぎでフェンダーにタイヤがヒットしている状態です。
リヤフェンダー。
こちらは焼けきれてペイントが剥離してしまっています。
この状態での走行は、タイヤのバーストに繋がり危険です。
フロントタイヤの画像です。経年劣化による亀裂が入っている状態です。
リヤタイヤの画像です。内減りしスリップサインが出ている状態です。
タイヤ交換には色々なポイントがあります。
単に残り溝が1.6mmに達したスリップサインに近づいた状態。
溝が残っていても長年の装着で硬化し、ひび割れてきた状態。
ただ、タイヤ本来のパフォーマンスを発揮させるには、タイヤによって異なりますが、3年〜5年でタイヤ交換時期の1つの目安といえます。
3年〜5年程度でタイヤのゴムが劣化しコンパウンドが硬くなり、本来のパフォーマンスを発揮出来なくなります。
エンジン制御系統に不具合が発生しています。
エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを見極める事が重要です。
また、複合したトラブルも的確に判断します。
間違ったトラブルシューティングでのリペアでは、一向に不具合は改善されません。
エレクトロニクスまた、メカニカルの基本構造を熟知したエンジニアが、確実なトラブルシューティングで主原因をピンポイントで確定します。
最低でも1年に1度の的確な定期点検で、各部のコンディションのチェックを行う事が大切ですね。
そうする事で車両の状態を把握でき、コンディションを整える事が可能です。
またトラブルポイントを早期に発見できることで車両への多大なダメージを防ぐ事ができます。
非常に重要なことですね。
車両全体を項目毎にチェックし、問題の所在を的確にピックアップします。
また、コンディションをより良き方向に整えるポイントもピックアップ。
全てのチェック終了後、客観的ではなく主観的に見た、車両を向上させる為のメンテナンスメニューを組み立てます。
全てのチェックが終了したフェラーリ F430。
確実に現状の車両の状態を把握し切らせて頂きました。
現状の車両の状態を分かり易くまとめ御連絡させて頂きます。
お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ F430 整備&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…
リフトUP 整備&メンテナンス開始です。
リヤセクション エキゾーストの整備&メンテナンス工程から進めます。
ボティープロテクターを装着。
エキゾーストの分解を行っていきます。
丁寧に車両からエキゾーストを分解した画像です。
車両から分解したエキゾーストの現状です。
完全に折損してしまっている状態です。
折損しているエキゾーストをTIG溶接でリペアしていきます。
TIG溶接。
TIG溶接は、高品質であり、ほとんど全ての金属の溶接が可能です。
薄板溶接や、スパッタを嫌う溶接に向いていて、アルミからステンレスまでいろんな金属の溶接が可能です。
両手を使うため熟練が必要で難易度は高いのですが、溶接の適応力が広い溶接方法です。
リペア後のエキゾーストの画像です。
熟練したメカニックによる溶接のビート部分。
このように仕上げるにはかなり高度なテクニックが必要なんです。
リペア後のエキゾーストを車両に組込み。
取付けクランプ角度や、左右の均一性にこだわり組上げました。
普段は見えないところまで美しい組込みを追求します。
フロントバンパーリペア後の画像です。
バンパー形成を一体と考えハンドレイアップ成形でリペアしました。
グランドエフェクト気流効果を乱さないよう、ラインやエッジ部分を完璧に再現。
インテークメッシュグリルの歪も完璧に復元しました。
折れてなくなっていたアンダーカウル取り付け部分もノーマル然と製作しました。
これで確実にアンダーカウルを取り付けることが可能となりました。
高品質で、付加価値と信頼性の高い、車両にとって本当にクオリティーの高い成形方法のリペアを提供させて頂きます。
どのような形状のパーツに対しても、これまでの蓄積されたデータベースから、最適な成形・加工方法を選択し、ご満足頂けるリペアのご提案をさせて頂きます。
エンジン整備に伴う補器類の分解工程を進めます。
補器類分解後のエンジン現状の画像です。
まず、エンジン整備前に周辺部分などに付着している細かな砂や塵を、一度全てクリーニングアップしていきます。
これは、作業中に砂や塵がパーツ内部へ混入することを避ける為。
また、分解するボルト、ナットetc.再使用パーツ保護の為に行います。
見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻していきます。
汚れが付着している結晶塗装。
独自のクリーニングアップ工法でクリーンな状態を取り戻していきます。
ミッション上部からの画像です。
左アルコア社製フレームの状態。
通常見えない箇所には汚れが蓄積しています。
右アルコア社製フレームの現状です。
整備前に、細部までクリーニングアップを行っていきます。
ミッション側からの現状の画像です。
汚れた状態からの分解では、エンジン整備&メンテナンス時に異物混入また、再使用パーツにダメージを与えてしまいます。
分解前に、独自のクリーニングアップ方法で一掃し、クリーンな状態を取り戻していきます。
ボルト、ナット に至るまで全てをクリーニングアップしていきます。
クリーニングアップ後の画像です。
サージタンク、バルブカバー結晶塗装クリーニングアップ後です。
独自の方法で、クリーニングアップを実施しました。
結晶塗装の隅々に付着していた汚れも細部までクリーニングアップを実施。
エンジンに隣接するミッションをスッキリ クリーニングアップ。
油汚れを隅々までクリーンにしました。
左フレームのクリーニングアップ後の状態です。
右フレームのクリーニングアップ後の画像です。
全てがクッキリ映えるようになりましたね。
エンジンルームのフレームを隅々までクリーニングアップしました。
きめ細やかなクリーニングアップを随所に施します。
ミッション下側、クリーニングアップ後の画像です。
ボルト・ナット1つまで、クリーニングアップを実施。
クリーンな状態から整備ポイントを分解することで、ボルト・ナットにストレスを掛けずロックを解除し、ボルト・ナットのピッチを保護します。
全ての部位に対しクリーンな状態から分解します。
私たちは見える箇所だけでなく、通常見えないポイントまで徹底したクリーニングアップを行います。
これが私たちの整備&メンテナンスに取り掛かる第一工程のクリーニングアップです。
私達メンテナンスする側も気持ち良く整備&メンテナンスに掛かれます。
各部のクリーニングアップの特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
整備前のクリーニングアップ。 ナカムラエンジニアリングの整備工程の特徴の1つです。
項目毎に整備&メンテナンスを行っていきます。
クリーンな状態からヘッドカバーを分解。
シリンダーヘッド内部の画像です。
エンジンは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると装着面の誤差も発生してきます。
まずクリーニングアップを行い、クリーンな状態からその誤差を修正し基本精度の回復工程へと進みます。
クリーニングアップ&メンテナンス工程後の画像です。
内部に付着していたスラッジもスッキリ クリーンに仕上げます。
クリーンな状態からメンテナンス。
メンテナンスで接合する接地面を整え基本精度を回復することで、ガスケット等パーツの対応年数まで不具合が発生することはありません。
1つ1つの精度を追求し、高精度なエンジンに仕上げます。
整備に伴い分解したバルブカバー。
更に単品からメンテナンス&クリーニングアップしていきます。
エンジンと接する締結面の誤差を修正し、基本精度を回復させていきます。
バルブカバー メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
結晶塗装の隅々までクリーンに仕上げました。
内部に付着していたスラッジもスッキリ クリーンに仕上げました。
クリーンな状態から、エンジン側と接合する締結面を整え基本精度を回復。
この工程を行うことで、オイルシールの対応年数までオイル漏れ等発生することはありません。
機能性と美しさを追求するメンテナンスを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ済みのバルブカバー組み込み後の画像です。
組上げたパーツ同士の接続部分のアップ画像。
1つ1つのパーツ精度を追求することで、パーツ同士の締結部分に誤差は発生しません。
漏れ止め用のシール剤など塗布する必要がない精度に仕上げます。
本来そういう整備が基本と私たちは考えます。
精度と美しさの追求。ナカムラエンジニアリングの整備の特徴の1つでもあります。
スパークプラグの交換工程へと。
画像上が、使用限度を超過したスパークプラグの画像です。
画像下が、蓄積したデータから厳選した、燃焼効率を更に促進させるスパークプラグです。
私たちが推奨するアップデートプラグへと交換していきます。
フルインジェクション化に伴い、今では余り気を使わなくなったスパークプラグ。
しかし3年以内、または走行2万キロを目安にプラグを交換する事は必要です。
スパークプラグは、点火プラグはシェル 碍子および中心導体(中心電極及びターミナル)で構成されています。
点火プラグは燃焼室を貫く形で配置される為、シリンダーで発生する圧縮圧力や熱が外部に漏れないような密閉構造を持ち合わせているパーツ。
モータースポーツの世界では、エンジンのセッティングに応じて適切なプラグ熱価を選択する事が必要になります。
点火プラグの電極と碍子脚部は、燃焼室の内部で大きな影響を受けています。
電極と碍子脚部の焼け具合は、燃焼室内部の燃焼環境を直接示す目安となる為、点火プラグを取り外した際には電極と碍子脚部の焼け具合を目視する事 で、 その点火プラグがそのエンジンのセッティングに対して適切か否かの判断を下す事が可能となり、セッティングに応じて選択し直す場合も有ります。
新品のプラグであっても、製造誤差などにより必ずしもギャップが全数一定に揃っているとは限りません。
電極隙間のギャップ測定及び調整後のスパークプラグの画像です。
プラグ交換工程終了の画像です。
イグニッションやハーネス等々に至るまで、丁寧にメンテナンス&クリーニングを実施しました。
ハーネス接続部分もリフレッシュを行い、エンジンへの供給電圧を回復させ出力向上を図ります。
プラグ交換においても様々な工程を踏み最大限のポテンシャルを発揮させます。
エンジン制御系統の整備を行っていきます。
メカニカルから、エレクトロニクスの司令塔〜末端のコントローラーや、センサー等を完璧に見極め、ピンポイントでトラブルポイントを確定。
確定したトラブル箇所を的確に整備していきます。
エンジン制御系統をピンポイントで整備&メンテナンス後の画像です。
私たちが行うトラブルシューティングは、1度で不具合箇所を確定し、整備&メンテナンスを行います。
テスター上でのERRORコードなどは目安に過ぎません。
また、安価なパーツから交換し、ずるずるとトラブルが治らないこともありません。
的確なトラブルシューティングを行い、1度の整備でトラブルを完治させます。
整備に伴い分解したエキゾースト遮熱プレート 現状の画像です。
ナカムラエンジニアリングでは、分解したパーツを1点1点メンテナンス、またクリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のエキゾースト遮熱プレートの画像です。
分解パーツは、1つ1つ細部までこだわったメンテナンス&クリーニングアップを実施しました。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
同じく、整備に伴い分解したアルコア社リムーバブルフレーム。
分解したパーツを1点1点メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
ミッドシップの車両では、非常にストレスのかかる部分。
クリーニングアップ後、各部の測定またメンテナンスを行い適正化を図ります。
メンテナンス&クリーニングアップ開始です。
メンテナンス&クリーニングアップ後のリムーバブルフレーム。
クリーンな状態から細部までチェック&メンテナンスを行ないました。
整備に伴い分解した再使用パーツを、私たち独自のクオリティーで仕上げます。
適正化を図ったリムーバブルフレーム。
機能性と美しさを両立するメンテナンスを行います。
地味なれど重要なメンテナンスです。
適正化を図ったリムーバブルフレームと、メンテナンス&クリーニングアップ済みのエキゾースト遮熱プレートを車両へと装着。
仮組みでフィッティングの確認。
組み込みは、基本装着位置へと見直しを図り組み込みます。
仮組みから本組みまで独自の精度で組み上げます。
分解したパーツを1つ1つメンテナンス&クリーニングアップすることで、エンジンが美しく仕上がってきましたね。
オーナーが大切にされている車両。
車両への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
トルクレンチを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
私たちのファクトリーでは、エアーツールなど一切使用しません。
全てメカニックの手と、磨き上げられた工具によって行います。
整備に伴い分解したエアクリーナーBOXのメンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ後のエアクリーナーBOXです。
ナカムラエンジニアリングでは、問題の無い再使用パーツを1つ1つ独自のクオリティーで仕上げます。
再使用パーツのクリーニングアップ等、特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
1つ1つのパーツをメカニックの手作業により丁寧に仕上げました。
メンテナンス&クリーニングアップを行い組上げたエンジンは、非常に綺麗ですね。
オイル漏れが発生しているパワーステアリングポンプの交換工程へと。
汚れているエンジンフロントセクション。
メンテナンスと共にクリーンに仕上げていきます。
交換前にクリーニングアップを行っていきます。
クリーニングアップ後の画像です。
汚れていた周辺部分も同時にスッキリ クリーニングアップ。
クリーンな状態からパワーステアリングポンプの交換工程へと進みます。
画像左がオイル漏れを起こしていたパワーステアリングポンプです。
画像右がニューパーツです。
【パワーステアリングポンプの豆知識】
パワーステアリングポンプは、エンジンの出力を利用してポンプを作動させることで高圧な油圧を発生させ、その力でステアリング回転力を軽減するパーツです。
フェラーリF430は、油圧式。
油圧式を採用する利点に、自然なステアリングフィーリングが得られると共に、ドライビングプレジャーを追求出来ます。
画像左が使用許容範囲を超過したリブベルトです。
画像右がニューパーツです。
【リブベルトの豆知識】
リブベルトは、ラバーパーツなので高温に弱く、経時的な熱劣化が発生します。
劣化が進むと、磨耗や亀裂、剥離等が起こり切損してしまいます。
切損すると多大なダメージを引き起こすので、定期交換時期を守り交換することが大切な部分です。
周辺部分に至っても、クリーンな取り付け部分にニューパーツを組み込みました。
クリーニングアップ済みのエンジンにニューパーツを組み込みました。
1つ1つのセクションをリセットするメンテナンスを行います。
独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
整備前のエンジン フロントセクションと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。
ナカムラエンジニアリングでは、このような整備を行わせて頂いております。
油脂類の交換工程へと進みます。
一言でオイルと言っても、車両は色々な油脂で潤滑や油圧の発生による作動が常に行われています。
エンジンオイル・ミッションオイル・F1マチックオイル・ブレーキオイル・クラッチオイル・パワーステアリングオイル・エンジン冷却水など。
代表的なエンジンオイルだけでは無く他のオイルも、使用期間また使用許容限度での交換が必要です。
オイルメーカー各社、色々なオイルのラインナップが有りますが、メリットとデメリットが有ります。
私たちは、車両のモデル・使用する部位・車両の使用用途など考慮し、厳選した油脂を選択し使用します。
メーカー指定純正オイルが1番無難と言えば無難ですが、全てのモデルに1番適切なオイルかと言えば疑問です。
生産ラインで使用されるオイルは、メーカー指定純正オイルでは無く、初期馴染みなどなどを考慮した、一般には流通しない特殊な高性能オイルです。
決してメーカー指定純正オイルでは無いんです。
私たちは、添加されている成分内容や粘度など、車輌のモデル・使用する部位に適した厳選したオイルを使用します。
これにより、より一層車両をベストなコンディションへと導きます。
エンジンオイルの交換。
オイルの劣化度は、目で見る 触るなど簡単な方法で判断しにくいものです。
真っ黒になったオイルや、異臭 変色している物は別ですが…
通常、使用期間や走行距離で判断します。
各オイル類には全て食品と同じ様に賞味期限が有ります。
賞味期限切れでは本来の性能を発揮できず車輌を痛めてしまいます。
劣化の発生は、外気による酸化、メカニカル圧力によるオイル分子のせんだん、熱、ブローバイガス内のフューエルの混入で劣化していくのが一般的です。
エンジンオイルは、ベースオイルで色々と分類されます。
鉱物油
部分合成油
化学合成油
PAO
エステル
植物油
規格で分けると…
API規格
ILSAC規格
SAE規格
ACEA規格
JASO規格
粘度による分類では…
SAE粘度
HTHS粘度
エンジンオイルでは、潤滑 冷却 防錆 応力分散 密閉作用 洗浄作用の6つの作用が求められます。
私たちが厳選した、フェラーリ F430のエンジンに推奨するエンジンオイルを使用します。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
オイルフィルターの交換工程へと。
オイルフィルターを取外し、フィルター取り付けフランジ内部のクリーニングアップを行います。
クリーニングアップ後の画像です。
スッキリ気持ちよいものですね。
クリーンな状態からオイルフィルターを規定トルクで組み付けていきます。
周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
オイルフィルター交換完了です。
【オイルフィルターの豆知識】
エンジンオイルにはエンジン内部を清浄に保つ為にオイル中の汚れやゴミを取り込むオイルフィルターがありますね。
オイルフィルターがあると、エンジンオイルがそこを通過することにより、オイル内に取り込まれていた金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)が濾し取られます。
特に金属粉は、放置すると研磨剤と同様の効果をエンジン内に及ぼしてエンジン損傷の原因になる為、その除去は重要です。
オイルフィルターのろ過能力は上げ過ぎると油圧上昇や目詰まりなどの不具合を引き起こす可能性がある為にその性能はある一定のところで抑えられています。
その為オイルフィルターですべての金属粉やスラッジ等が除去できる訳ではないんです。
また、オイルフィルターの能力が低下し目詰まりを起こした場合を想定してバイパス機構を備えています。
フィルターが目詰まりしてエンジン内各所にオイルが供給できなくなると、エンジンが焼き付く原因となるからです。
ただしこの機構はあくまで非常用であり、的確なスパンでの交換が必要です。
1つ1つのパーツや組込みには、全てに裏付ける意味があるんです。
ミッションオイルの交換。
エンジンオイルの交換はオーナーが1番気にし交換されますが、ミッションオイルも忘れてはいけない油脂類の1つ。
ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。
シフト操作をするとミッション内部で、大きなギヤーが噛み合ったり外れたりしますよね。
ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。
エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますが、ギヤーオイルの場合、この効果はほとんど必要が無いでしょう。
それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。
ドレンボルトに付着している金属粉。
オイルの使用期間また、使用許容限度を超過していたのか?
オイルの応力分散作用が不足していたのでしょうか?
注入時には、添加されている成分内容や粘度など、私たちが厳選した、フェラーリ F430に推奨するミッションオイルを使用します。
ドレンボルトをスッキリ クリーニングアップ。
一度締め付けたガスケットの再使用は行いません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
エンジン冷却水の交換。
私たちが厳選したフェラーリ F430に推奨するエンジン冷却水を使用します。
エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。
主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。
高温なエンジンを常に冷却する役割を果たしています。
また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。
エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。
エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。
エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回、酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。
ドレンプラグをスッキリ クリーニングアップ。
1度締め付けられたOリングの再使用はしません。
クリーンな状態から規定トルクでロックします。
パワーステアリングオイルの交換。
パワーステアリングは、エンジンの出力を利用してポンプを作動させることで高圧な油圧を発生させ、その力でステアリング回転力を軽減する部位。
ラック&ピニオン式とボールネジ式に大別されます。
また、スピードを感知することによりアシスト力を制御するパワーステアリングも有ります。
フェラーリF430は、油圧式。
油圧式を採用する利点に、自然なステアリングフィーリングが得られると共に、ドライビングプレジャーを追求出来ます。
パワーステアリングオイルの劣化が進んだ場合には、パワーロスによる操作性悪化やポンプからのオイル漏れが発生するなど、2次的不具合を誘発させます。 的確な交換距離及び年数での交換が必要です。
パワーステアリングオイルも、私たちが厳選したF430のパワーステアリングに推奨するオイルを使用します。
F1マチックオイルの交換工程へと。
F1マチックオイルの交換は見逃されがちです。
FerrariのF1マチックオイル交換は、Ferrari 純正 車両診断テスターで通信しながら交換します。
Lamborghini のeギヤーオイル同様、純正テスターを使用せず無理に交換すると、F1マチックポンプや、各ソレノイド機構に負担が掛かり破損します。
破損してしまうと非常に高額なパーツ。
Ferrari 純正 車両診断テスターでの交換が必要です。
F1 マチックオイルに至っても、私たちが厳選したF430のF1マチックに推奨するオイルを使用します。
油脂の管理や選択は非常に大切なポイントです。
355以降のモデルから主流となっているF1マチック。
マニュアルトランスミッション操作を自動化するシステムです。
クラッチまた、トランスミッション自体はMTとほぼ同じ構造ですが、ECUやアクチュエーター等でクラッチを作動させるシステムです。
使用用途にもよりますが、F1マチックオイルは2年毎に交換する事が好ましいでしょう。
また、6ヶ月程度でクラッチの残量チェックや調整をすることが大切ですね。
ブレーキオイルの交換工程へと。
ブレーキオイル交換前にリザーバタンク内部また、アウターケースのクリーニングアップを行っていきます。
アウターケース クリーニングアップ後の画像です。
使用許容期限に近付いたブレーキオイル。
リザーバタンク内部のクリーニングアップを行っていきます。
リザーバタンク内部をスッキリ クリーニングアップしました。
クリーンな状態からブレーキオイルの交換をしていきます。
ブレーキオイルを専用機器で交換していきます。
ブレーキオイルに至っても、私たちが厳選したフェラーリ F430のブレーキシステムに推奨するオイルを使用します。
ブレーキオイル。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、これだけでは無く色々な不具合を発生させます。
ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また乗らなくても1年毎の交換が必要です。
新油はこのように透明なブレーキオイル。
全てのオイル交換と同時に、周辺部分もスッキリ クリーニングアップ。
気持ちよいものですね。
この一連の工程が、ナカムラエンジニアリングが行うオイル交換の流れです。
ビニール袋とビニールテープで安易に梱包されているユニット。
私たちは、このような整備は行いません。
移設整備と同時にハーネスの変更作業も行っていきます。
ユニット整備及びハーネス変更作業も完了です。
適切な箇所へユニットを移設し、機能性と美しさを追及するメンテナンスを行います。
フロント / リヤ サスペンションシステム現状の画像です。
フロント / リヤ 共に、スフェリカルジョイント及びショックアブソーバーの交換工程へと進みます。
リヤセクションより、スフェリカルジョイント及びショックアブソーバー交換工程開始です。
リヤセクション アッパーアーム現状の画像です。
リヤセクション ロアアーム現状の画像です。
アーム等の再使用パーツは、独自のクオリティーでメンテナンスし、新品同様に仕上げていきます。
アッパーアーム及びロアアームのスフェリカルジョイントを分解後の画像です。
分解はFerrari専用SST(専用工具)を使用し、丁寧な整備を進めます。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
使用許容範囲を超えたスフェリカルジョイント。
【スフェリカルジョイントの豆知識】
レース車両などに多く使用されているスフェリカルジョイント。
360以降のストリートモデルのサスペンションシステムには、スフェリカルジョイントが多用されています。
スフェリカルジョイントは、ダイレクトでクイックなステアリングフィールをもたらしてくれる反面、正しいメンテナンスを常に行わないと、メリットよりデメリットのほうが大きくなります。
常に正しいメンテナンスを行うことで、スフェリカルジョイントを長持ちさせダイレクトでクイックなステアリングフィールが楽しめます。
このあたりの知識も大切ですね。
再使用するリヤアッパーアーム&ロアアーム クリーニングアップ後の状態です。
ナカムラエンジニアリングでは、再使用する分解パーツを1つ1つ丁寧に仕上げます。
メンテナンス&クリーニングアップは全ての分解パーツに実施します。
上記画像をご覧頂くと、アーム表面とパーツを組み込む内部とでは仕上がりに違いがあることがよく分かると思います。
これはメンテナンス時の処理工法に違いがあるからです。
各部位に適した工法で仕上げています。
全ての過程において、本来のポテンシャルを発揮させる工法でリペア&メンテナンスを行います。
リヤ左右アッパーアーム及びロアアーム スフェリカルジョイント交換&アーム等のリフレッシュ後の画像です。
丹念に仕上げたアームに、Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、丁寧な組込みを行います。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
機能性だけでは無く、美しさも新品同様に仕上げます。
一新しスフェリカルジョイントで本来の走りを楽しめます。
続いてフロントセクションの整備工程に進みます。
フロントセクション スフェリカルジョイント及びショックアブソーバー交換工程開始です。
フロントセクション アッパーアーム現状の画像です。
フロントセクション ロアアーム現状の画像です。
アーム等の再使用パーツは、独自のクオリティーでメンテナンスし、新品同様に仕上げていきます。
アッパーアーム及びロアアームのスフェリカルジョイントを分解後の画像です。
分解はFerrari専用SST(専用工具)を使用し、丁寧な整備を進めます。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
再使用するフロント アッパーアーム&ロアアーム クリーニングアップ後の状態です。
ナカムラエンジニアリングでは、再使用する分解パーツを1つ1つ丁寧に仕上げます。
メンテナンス&クリーニングアップは全ての分解パーツに実施します。
上記画像をご覧頂くと、アーム表面とパーツを組み込む内部とでは仕上がりに違いがあることがよく分かると思います。
これはメンテナンス時の処理工法に違いがあるからです。
各部位に適した工法で仕上げています。
全ての過程において、本来のポテンシャルを発揮させる工法でリペア&メンテナンスを行います。
フロント左右アッパーアーム及びロアアーム スフェリカルジョイント交換&アーム等のリフレッシュ後の画像です。
丹念に仕上げたアームに、Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、丁寧な組込みを行います。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
機能性だけでは無く、美しさも新品同様に仕上げます。
一新しスフェリカルジョイントで本来の走りを楽しめます。
単にパーツだけ交換するのではなく、丹念に情熱を注ぎ込んで再使用パーツを仕上げていきます。
普段は見えないところまで機能性と美しさを追求したメンテナンスを行います。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
ナカムラエンジニアリングが行わせて頂くサスペンションシステムの整備工程だからなんです。
常に質の高いサービスに努めています。
お持込頂いたショックアブソーバーを装着前にメンテナンス&クリーニングアップを実施しました。
組込みに備えます。
サスペンションシステムを分解した車両側、フレームの現状です。
整備したサスペンションシステムを装着前に、メンテナンス&クリーニングアップを行います。
メンテナンス&クリーニングアップ後の状態です。
フレームを細部までメンテナンス&クリーニングアップ。
サスペンションシステムを装着する接地面を整え、整備&メンテナンス済みのパーツを組み込んでいきます。
一見すると地味な作業ですが、確実なクオリティーを得る為に実施しています。
整備&メンテナンスを実施したパーツを仮組み。
仮組みでフィッティングの確認をします。
より精度を高め、サスペンションシステムのキャラクターを存分に発揮させます。
このプロセスが非常に重要なんです。
フロント / リヤサスペンションシステム組込み完了の画像です。
単にブッシュのみ交換するのではなく、丹念に情熱を注ぎ込んで再使用パーツを仕上げています。
普段は見えないところまで運動性能と美しさを追求したメンテナンスを行います。
どれだけ効率的に運動性能を発揮できるかにこだわり組上げます。
ボルト1本まで、素材に1番適したクリーニングアップで仕上げています。
運動性能と美しさともに新車時同様に仕上げました。
メンテナンス完了のフロント / リヤサスペンションシステム。
綿密な運動性能と美しさの追求。ナカムラエンジニアリングの整備の特徴の1つでもあるんです。
私たちが行う整備は、クルマではなく芸術作品を生み出すという意識で日々作業に取り組んでいます。
整備に伴い取外したホイールのクリーニングアップ&メンテナンスを行います。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップ&メンテナンスを行っていきます。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了しました。
プロのレースチームでもホイールの磨きは重要な仕事の1つです。
タイヤの状態やホイールの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェックします。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつなんです。
整備に伴い脱着したパーツ1つ1つを独自のクオリティーで仕上げます。
タイヤ交換。
フロント / リヤ共に、F430のパフォーマンスに十二分な能力を発揮するタイヤをチョイスし、交換後の画像です。
今回はタイヤの交換時期を示すスリップサインが近づいてきている状態、また経年劣化による亀裂が入っている為の交換です。
【タイヤ交換時期の豆知識】
タイヤ交換には色々なポイントがあります。
単に残り溝が1.6mmに達したスリップサインに近づいた状態。
溝が残っていても長年の装着で硬化し、ひび割れてきた状態。
ただ、タイヤ本来のパフォーマンスを発揮させるには、タイヤによって異なりますが、3年〜5年でタイヤ交換時期の1つの目安といえます。
3年〜5年程度でタイヤのゴムが劣化しコンパウンドが硬くなり、本来のパフォーマンスを発揮出来なくなります。
また、車両の能力を考慮しタイヤを選択するのも重要なポイントです。
フェラーリ F430 車両底、フロア部分シャシー現状の画像です。
細部までクリーニングアップを行っていきます。
クリーニングアップ後の車両底、フロア部分シャシーの画像です。
クリーンな状態から各部のセットアップを行い、パフォーマンスのバージョンアップを図ります。
運動性能と機能美を追求するメンテナンスを行います。
コーナーウエイトレシオ&フルアライメントの測定&セットアップを行っていきます。
コーナーウエイトレシオの測定及びセットアップから。
コーナーウェイトゲージとは、タイヤ毎に測れる車重計のことです。
個々のタイヤにかかる重量を車高調整などで変え、左右バランスを整えます。
4輪アライメント調整の前に、コーナーウェイト測定・セットアップを行います。
荷重移動がスムーズになり、サスペンションの性能がフルに発揮できます。
又、コーナーウェイトを合計し、(車両重量として軽量化計画を立てたり)パワーチェックを同時に行い、パワーウェイトレシオ・トルクウェイトレシオを計算する事も出来ます。
フルアライメントの測定&セットアップへと進みます。
埃一つないクリーンな状態。
アライメントをセットできるポイントは多々存在します。
完璧にクリーンな状態からでなければ、確実なセットアップが行えません。
サスペンションシステムの変更、リペア&メンテナンスまた何らかのセットを変更した場合、フルアライメントの測定&セットアップは必要不可欠な作業。
また、変更点が無くてもアライメントは変化してしまいます。
定期的な測定&セットアップが好ましいポイントです。
アライメントのポイントは、サスペンションシステムや、タイヤのキャラクターをどれだけ活かせるかが最重要ポイント。
ですので、基本アライメントは存在するものの、正解は1つではありません。
車両の仕様はもちろん、使用用途やドライビングテクニックによっても、最適なアライメントにセットします。
1台1台オーダーメイドのアライメントにセットアップします。
タイヤの銘柄、純正でもサスペンションのプリロードの違い、またサスペンションシステムを変更している場合はバンプ、リバンプ、ストロークスピード等々数限りなく違いがあります。
今までのデータを下に、オーダーメイドのセットアップを行います。
その結果、乗りやすい=リスクを回避できる=積極的にアクセルを踏んでいけドライビングに集中できる。
この法則が大切。
整備に伴い分解したアンダーカウル 現状の画像です。
ナカムラエンジニアリングでは、分解したパーツを1点1点メンテナンス、またクリーニングアップを行い組み込んでいきます。
メンテナンス&クリーニングアップを行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ後のアンダーカウルの画像です。
分解パーツは、1つ1つ細部までこだわったメンテナンス&クリーニングアップを実施しました。
クリーンな状態で組み込みに備えます。
クリーニングアップ済みのアンダーカウルを、セットアップ済みのクリーンなシャシーに組み込みました。
基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。
各部のクリーニングアップやメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちが行う通常の整備過程の一貫だからです。
ナカムラエンジニアリングが行う整備の特徴の1つです。
全ての整備&メンテナンス完了のフェラーリ F430。
最終チェック&セットアップを行っていきます。
Ferrari 純正テスターSD3で、整備&メンテナンスに伴うECUのセットアップ。
まず、以前の車両セットをセットダウン。
続いて整備&メンテナンス後の車両に合わせセットアップを行います。
この工程が仕上がりを大きく左右します。
最終セットアップ。
Ferrari 純正車両診断テスター SD3で、F430の基本原理や構造を熟知したエンジニアが独自のセットアップを実施。
フェラーリ F430のポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めです。
このプロセスが重要です。
独自のセットアップも終了。
最終クリーニングアップ実施後のフェラーリ F430のエンジン&エンジンルームです。
1つ1つ独自のクオリティーで仕上げたパーツを組み込んだエンジンは、非常に綺麗ですね。
ご入庫時のエンジンと比べると、機能性は当然のこと、見た目にも非常に綺麗に仕上がりました。
ナカムラエンジニアリングでは、このような整備を行わせて頂いております。
各部のクリーニングアップや、精度を取り戻すメンテナンス等、特別な費用は必要ありません。
私たちのごく通常のメンテナンス工程の一貫だからです。
精度の追求やクリーニングアップ、またセットアップは、ナカムラエンジニアリングが行う整備の特徴の1つでも有ります。
エクステリア、インテリアの最終仕上げも、メンテナンス同様こだわります。
全ての整備&メンテナンス 終了のフェラーリ F430。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 725枚(DVD-R 1枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車両と一緒にお渡しします。
今回、メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。
コックピットに乗り込み、エンジンをかける。
ステアリングを握り、アクセルを踏む。
自分とクルマがひとつになり、自由になっていく。
クルマとは本来、自分を解放するものであり、自己表現であり、生き方そのものだと思う。
人生とクルマの本当の楽しみ方を知る大人のために…
私たちはすべての要素を高次元で考えます。
今後も、車両全体のコンディションを把握させて頂きながら良きパートナーとして、共に車両を向上させて頂ければと思います。