ウェブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、Ferrari 328 GTB メンテナンスご依頼誠に有り難う御座います。
只今、弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたFerrari 328 GTBを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。
Ferrari 328 GTB チェック 開始の為、リフトセクションへと…
リフトUP。
チェック開始です。
ボデープロテクタの装着。
328の心臓部は、3,2ℓ 90度 V8DOHC 32バルブ TipoF105Cユニット。
圧縮比 9.8:1 最大出力 270PS/7,000rpm、最大トルク31.0kg·m/5,500rpmを発揮。
328のTipoF105Cユニットは、前期 後期 また、仕様によって排気量の変更 圧縮比の変更 カムフィールの変更。
それに伴い最大出力の違いもあります。
インジェクションも年代で3種類。
前期のインジェクションシステムは、ボッシュ製 Kジェトロ。
後期のインジェクションシステムは、ボッシュ製 KAジェトロ。
最後期には、ボッシュ製 KEジェトロのインジェクションシステムも存在します。
K KA KE ジェトロ。
フラップが噴射量を制御するシステム。
全ての気筒に連続的に燃料噴射を行います。
システムに異常が無くてもセットアップで性能が大きく変わります。
機械的作動部分が多いので、経年劣化などでセッティングが変化するので、定期的な基本セットアップが性能を保ちます。
K KA KE ジェトロは、経年劣化や長期放置による不具合の発生は少ないですが、要件によりエンジンの初期性能が発揮できなくなっている車輌が非常に多いです。
また、エレクトロニクス関連も全てチェック。
TipoF105C パワーユニットまた、 K KA KE ジェトロの構造や基本原理また、マレリ製マイクロプレックスを熟知したエンジニアが各項目、全て個別にチェックします。
鋼管チューブラー フレームのメインフレームの前後にサブフレームを接合させたモデル。
走行中の応力負担もフレームだけでなくボディパネルにも依存する設計。
328では、2種類のフレームが存在します。
2種類のフレームの違いから、基本アライメント等、色々な違いがあります。
続いて、メカニカル関連のチェック。
年数的、指定交換パーツ。
走行距離的、指定交換パーツ。
フェラーリ 328 各モデル毎の傾向的不具合発生ポイントのチェック。
また車輌のコンディションを整える為の独自のチェックへと。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの一部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解が、ある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返しマシンより受ける衝撃や、常に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。
指定交換に列記されているパーツでも必ず交換しないといけない訳ではありません。
素材や構造を知り尽くしたエンジニアが、的確にチェックし判断します。
車輌はさまざまなパーツや機構で構成されていますね。
メカニカルまた、エレクトロニクス ボディー構成などなど…
書ききれない複雑な機構を組み合わせ1台の車輌として構築されています。
車輌毎に傾向的不具合も存在し、指定交換が促されているパーツも存在します。
車輌の使用状況や用途、保管状態で車輌のコンディションは千差万別です。
また、これまで車輌がどの様な考え方でチェックされてきていたか、どのような工法でリペア&メンテナンスを受けてきたか?
壊れた箇所のリペアだけではなく、車輌のコンディションを整えていくというメンテナンスが的確に行われてきた車両か否か?
色々な状況でリペア、メンテナンスポイントが違ってきます。
状況によってパーツ寿命が長くもなりまた、短くもなります。
全て、1から独自の思想、理念また、目線で的確なチェックを行います。
エアコン作動&冷気温度チェック。
現状エアコンが作動しない状態に陥っています。
エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構でのトラブルかを、見極める事が重要です。
パワーユニット下部からの画像。
漏れ出したオイルが周りの問題の無いパーツにまで付着。
早期の対応が必要です。
漏れ出したオイルが他のパーツなどに付着し全く問題の無いパーツまで攻撃し始めます。
分かりやすく言うと、輪ゴムにオイルを付けると、数日でゴムの弾力性が無くなり伸ばすと直に切れてしまいます。
これと同じ事が車輌に生じます。
また、個所によっては車輌火災につながるオイル漏れ。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルに関わらず手厚く保管されている車輌でも3年 (3年で0kmの走行でも交換)
また3年経過しなくても、前回の交換から2万キロ走行した場合。
どちらかが先に達した時点で交換が必須。
しかし要件によっては、年数や、走行距離に関わらず交換しないといけない場合も有ります。
漏れ出したオイルがタイミングベルトに付着しベルト本来の強度が奪われバルブクラッシュを引き起こします。
また、エキゾーストマニホールドにも付着し車両火災を引き起こす原因にもなる危険なポイント。
複数の箇所からオイル漏れ。
オイル漏れ発生個所の中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的なガスケットや、ラバー素材パーツ。
ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こります。
また特にエンジン関連パーツは、熱による弾性不良また、回転部分の磨耗(エンジンを長期間始動しないマシンは、形成変化を起こします。)などもオイル漏れを発生させてしまいます。
また、構成金属パーツ類では、金属を構成する個々の原子そのものが膨張して、格子間隔が大きくなりその為、弾性変形を生じパーツ接合面に歪が発生しオイル漏れを発生させている場合も多々見受けられます。
ピンポイントで確実なリペア方法を確定します。
次に、なぜオイル漏れが発生してしまったか?
漏れを引き起こしている主原因は?
これらの要因を特定します。
このプロセスが非常に重要です。
ウォーターポンプからのエンジン冷却水漏れ。
フロント / リヤ サスペンションシステムの画像です。
サスペンションアームブッシュ。
タイヤ、サスペンションシステムで路面の凹凸を吸収し、基本骨格のフレームにダメージを与える入力を吸収します。
その最後の入力を防ぐ砦がサスペンションアームブッシュ。
パーツ構造体として、ブッシュ内部のラバーがひねられる事でタイヤ、サスペンションで吸収でききれなかった最後の入力を断ち切るのが1つの大きな役割。
劣化したラバーブッシュでは路面の凹凸を吸収しきれず基本骨格に多大なダメージを与えます。
また、加速、減速時にブッシュが基準値以上にひねり、アライメントに変化が生じ不安定な挙動を車輌に発生させます。
路面のわだちなどでも同じ作用が起こります。
車輌の基本骨格を守る大切な役目と、車輌本来の安定した走行フィールをドライバーに約束してくれる非常に大切な構造体の1つです。
ボールジョイント。
フロントアップライト現状の状態。
ブレーキオイルリザーバタンク。
左右のブレーキオイルの色。
全量交換が適切に行われていなかったようです。
エアコン効き不良のトラブルシューティングへと。
エアコンガス圧力が規定値より著しく低下している状態。
エアコンガス漏れが発生しています。
よく、クーラーガスが足らないとガスのみ補充される場合が多々見受けられます。
安易にエアコンガスを注入するのはエアコン系統に多大な2次的ダメージを与えます。
これは人災です。
エアコンの構造上ガス漏れは、コンプレッサー潤滑用のオイルと同時に大気開放します。
エアコンガスを補充する事で、更にオイルが無くなる方向へと促進されます。
根本の主原因のガス漏れが直っていない訳ですから…
ついにはコンプレッサーの焼き付を引き起こします。
そこまでに至ると、焼き付いたコンプレッサー内部構成パーツの破片がエアコンライン内に飛散し、多大なダメージを引き起こします。
なので、エアコンガス圧が低下しエアコンが効かない場合、安易な補充は避けるべきです。
ガス漏れが発生している不具合ポイントを確実に見極めリペアすることが必要です。
また、エアコンの1番の大敵は湿気です。
ガス漏れが発生しているということは大まかに言うと、漏れ出す穴が開いているという事。
その穴から湿気の混ざった大気がエアコンラインの中に混入します。
夏 冬また、エアコンを使用する しないに関わらず、放っておくとエアコンラインの中に大気(同時に湿気も混入します。)がエアコンガスの変わりに入り込みます。
他車輌の画像ですが、このような状態に…
大気の湿気だけで十分エアコンライン全体の内部にアルミ特有の錆が発生します。
錆が発生するとパイプの強度が低下。
1つの不具合が全体のパーツに悪影響を及ぼします。
その場合、穴の開いているポイントを的確にリペアしても、強度不足に至ってしまった他のエアコンパーツからガス漏れが発生するといういたちごっこになってしまいます。
それだけは避けたいものです。
車輌 フロント インテリア内 フロアー ユニット等々に巡っているエアコンライン。
また、制御パーツからのガス漏れポイントのトラブルシューティングに入ります。
ガス漏れポイントのトラブルシューティング。
車輌全体に巡らされているエアコンパイプや、パーツを全て専用機器を使用しリークポイントを的確にチェック。
ここでの誤診は致命的です。
専用機器は数種類完備します。
漏れの大小で全ての機器を使い分けます。
赤外線での設備も完備。
最先端の設備とエアコンの基本構造を熟知したエンジニアがトラブルシューティングを実施。
確実にリークポイントを特定します。
1固体として極上のコンディションの328です。
今回見受けられたのは、経年的なものだけです。
車輌を常に向上させ完璧なコンディションに近づけ後世に残していくメニューをご提案させて頂きます。
全てのチェックが終了したフェラーリ 328GTB。
確実に現状の車輌の状態を把握し切らせて頂きました。
内容をまとめ、現状の車輌の状態を分かり易く明記し送付させて頂いた上、御連絡させて頂きます。
お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
フェラーリ 328GTB リペア&メンテナンス開始準備の為、リフトセクションへと…
ボデープロテクターの装着。
オリジナルの完璧なコンディションが保たれています。
非常に稀少な固体ですね。
まず、パワーユニットからリペア&メンテナンス開始です。
トラブルシューティング時に確定済みのエンジン冷却水。
こちらのエンジン冷却水は競技車輌用。
耐熱性、キャビテーション抑制効果は、一定期間のみ発揮されます。
競技車輌は、このような冷却水を毎戦交換するので性能を発揮しますが、ストリートで使用する車輌には不向きです。
一定期間を過ぎると極端に効果が衰え、耐熱性、キャビテーション抑制効果、耐酸化効果、耐防食効果、アルミ合金をはじめ冷却水系金属部品、非金属物質であるゴム、樹脂等、車輌の冷却系統のみならず、パワーユニット本体にまで悪影響を与えます。
エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。
注入時には、ストリートで使用する車輌にベストな冷却水を配合し注入します。
分解に伴う油脂類の抜き取り。
注入時は、添加されている成分内容や粘度などなど…
全てを吟味し、328にベストな油脂を注入します。
パワーユニット フロントセクション現状の画像。
オリジナルの状態が残されていますが、車歴での劣化は否めません。
このオリジナルの状態を尊重しつつ、独自のリペア&メンテナンスを行っていきます。
パワーユニット パワートレイン現状の画像です。
中々オーナーが目にする事の無い隠れた部分には、塵や埃また、油汚等が蓄積しています。
まず分解前に、蓄積している汚れを全てクリーニングします。
これは、異物が分解パーツ内部へ混入するのを避ける為。
クリーンな状態で作業を進める為、行います。
漏れ出している油脂に、砂や汚れがビッシリ付着している状態。
上記の状態では、リペア&メンテナンス時に異物の混入が避けられません。
分解前に、独自のクリーニングアップ方法で一掃し、クリーンな状態を取り戻します。
クリーニングアップ終了のTipo F105Cユニット。
これより、分解毎に、単品パーツでのクリーニングアップ及び、周辺部位のクリーニングアップをセクション毎に行っていきます。
ボルト、ナット1本までクリーンに。
汚れたままでの分解は、ボルト、ナットを痛めます。
クリーニングアップには、色々な理由があります。
全ての部位に対しクリーンな状態から分解します。
私達メンテナンスする側も気持ち良くリペア&メンテナンスに掛かれます。
クリーンな状態から分解開始。
ボルト、ナット1個までクリーンな状態から分解します。
分解と同時に独自の細分化した項目をチェック。
単に分解するだけで無く、その過程においても項目毎に的確なチェックを行います。
パワーユニット内部も、非常に良いコンディションが保たれています。
バルブクリアランス。
ここでの測定で、内燃機関の状態を把握します。
組み込み時は、バルブクリアランスはユニット構成パーツ素材の熱膨張率を考慮しセットします。
8気筒全て完全にクリアランスを揃え込みます。
エンジンパワーに影響する大切な部分です。
オーナーが大切にされている車輌。
車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
シクネスゲージを持っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗う、という当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
リペア&メンテナンスに伴う、バルブタイミングの測定。
よく、現状のバルブタイミングが数度ズレてしまっている車輌も見かけます。
ただ単にタイミングベルト交換だけでは、100%のポテンシャルは発揮しません。
組み込み時には、独自の数値でバルブタイミングをセットし、高負荷高速回転領域で最高出力を向上させ、また、低中速回転領域で低中速トルクも向上させます。
バルブタイミングとは?
簡単に言えば、ピストンの位置に対して、どのタイミングでIN&OUT側バルブを開け閉めするか、その位置を決定する事です。
エンジンは、ピストンの上下によって混合気を吸って排気ガスを吐き出しています。
ピストンが降りる時に吸気バルブを開けてやり、上がる時に吸気側を閉じて排気バルブを開ける工程の事です。
10000回転/分では、一秒間に80回もこの工程を繰り返します。
このスピードでは、混合気にも重さや粘度が発生し、蜂蜜の様な粘度と考えてもらっても良いでしょう。
ピストンが下がり粘度が発生している混合気が燃焼室に入ります。
ピストンは下がりきって圧縮工程に入りますが、やっと流れる勢いの混合気はシリンダーに自ら入ってくるので、吸気バルブを今閉めるのはもったいない、遅らせようというのが吸気側タイミング。
続いて、爆発燃焼エネルギーでピストンが下がりますが、まだ膨張エネルギーが残っている状態で、早く排気バルブを開けて排気を早く排出し、次の吸入時の為に負圧を発生させ、混合気を吸い込むようにするのが排気側タイミング。
簡単に書きましたが、これら一連の工程のタイミングを変化させる事で、よりスムーズに吸入・排気させ、なおかつ爆発工程でのパワーを限りなく使い切る。
これが独自のバルブタイミングになる訳です。
各気筒毎、計算式により現状のバルブタイミングの数値をチェックします。
独自のバルブタイミングにセットアップするには、このプロセスが非常に重要です。
クリーンな状態から各部にストレスをかける事無く分解作業を進めます。
フェラーリ専用SST(専用工具)を使用し、確実なリペア&メンテナンスを行います。
専用SSTを使用する事で、キズや歪みを発生させる事無く分解組み立てが可能です。
また、分解&組み込み精度が飛躍的に向上します。
全てのSSTを完備し、最新のデータや情報で、車輌を確実にリペア&メンテナンスする事が出来ます。
オイル漏れポイントの一部。
まず、クリーニングアップ。
次にチェック項目の測定。
精度が低下している部位は専用機器で加工修正していきます。
カムシャフト オイルシール。
カムシャフト フロントオイルシールはタイミングベルトの真後ろの直近パーツ。
漏れ出したオイルがタイミングベルトに付着し、ベルト本来の強度が奪われ、バルブクラッシュを引き起こします。
また、エキゾーストマニホールドにも付着し、車両火災を引き起こす原因にもなる危険なポイント。
また、なぜトラブルが発生しているのか?
トラブルを引き起こしている主原因は?
これらの要因も特定済み。
このプロセスが非常に重要なんです。
1/100ミリの精度へとメンテナンス。
再使用パーツを、独自のクオリティーで1つ1つのパーツ精度を格段に向上させ、より高い精度の構造体に仕上げます。
ユニット等の構成パーツは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
各部の精度計測を行い、私たち独自の厳密な数値に復元。
精度を取り戻した再使用パーツにニューパーツを組み込み。
専用SST(専用工具)で傷や歪みを発生させる事無く確実に組み込みます。
SSTを使用し、丁寧なリペア&メンテナンスを行います。
誤差を厳密に復元。
パワーユニットの基本精度を底上げし、リペア部分のロングライフ化を図ります。
タイミングベルト系統の分解パーツの一部の画像。
再使用パーツは通常問題が無いので、そのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちの行う作業は、パーツ交換だけに留まらず、再使用パーツ全て、独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&リフレッシュを実施し再使用します。
現状のカムシャフトギヤの画像です。
各ギヤが錆で侵食されている状態。
錆の発生でタイミングベルトが紙やすりで削られる作用が発生しています。
その為タイミングベルトが攻撃され、指定交換時期までタイミングベルトがもたない状態。
タイミングベルトの指定交換時期は、モデルや年式に関わらず3年(3年で0kmの走行でも交換)もしくは、2万km(1年で2万kmの走行でも交換)どちらか先に達した時点で交換。
このように問題が発生している場合、即座に問題点をリペアすると同時に、タイミングベルトの交換を行わないとバルブクラッシュを引き起こします。
各ギヤのメンテナンスを行います。
メンテナンス後のカムギヤ。
1つ1つのパーツを確実にリセットします。
これでタイミングベルトを攻撃する脅威もなくなり、キッチリとしたバルブタイミングのセットアップも可能になりました。
また、ギヤを錆させていた主原因ポイントも根本からリペア。
このプロセスが非常に重要です。
メンテナンスやクリーニングアップは、使用されている素材や手法を熟知した上で、最も適切な方法で行っています。
車輌の構成パーツには色々な処理が行われています。
ギヤ、テンショナーアームやクランクプーリーは、ごく一般的なメッキ クロメート処理、いわゆるユニクロ処理が行われています。
以前は六価クロムが主流でしたが、発がん性物質を含む為、現在の主流は三価クロムへ。
六価クロムと三価クロムでは処理方法が異なります。
また、三価クロムメッキと三価クロメートも、まったく異なるメッキ方法です。
まだまだ色々と違いが有りますが、個々の素材や処理方法を熟知してこそ、1番適切なメンテナンスやクリーニングアップにつながります。
これは、車輌のトラブルシューティング、リペア、メンテナンス全てに共通する事でしょう。
画像左が、今回換装する、オリジナルで製作しているタイミングベルトテンショナーベアリングです。
画像右が、装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリング。
ベアリングシールから内部のグリス漏れが発生しています。
このような状態では、タイミングベルトの寿命を縮めてしまいます。
ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪、バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。
近年、安いOEMが色々と出ていますが、粗悪なものも多数有ります。
逆に良いものも有りますが、粗悪なパーツと良質なパーツの見極めが非常に重要ですね。
メンテナンス&クリーニングアップ後のテンショナーに、オリジナルで製作しているタイミングベル トテンショナーベアリングを組み込み。
オリジナル テンショナーベアリングの特徴は、アウターケースは無垢材より削り出し製作。
錆の発生を完全にシャットアウトする亜鉛メッキ処理を施工。
ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。
国産最高級ベアリングを使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。
タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。
オリジナルのタイミングベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになり、タイミングベルトへの負担も著しく軽減。
全ての問題を完全にクリアーしたタイミングベルトテンショナーベアリングです。
328のタイミングベルトテンショナーは、メカニカルタイプ。
テンショナーは、タイミングベルトに適切な張力を与え、スムーズで静粛な駆動による伝動能力を最大限に発揮させる重要な部位。
基本張力が発揮できる様に現品をメンテナンス。
テンショナーのメンテナンスで、下記の効果を発揮させます。
タイミングベルトの緩みによるバルブタイミングのズレを防ぎます。
3年(3年で0kmの走行でも交換)もしくは2万キロどちらか先に達する間に、劣化で伸びたタイミングベルトから生ずる揺動、振動を静粛にします。
独自のメンテナンスで、タイミングベルトとの駆動性を高めます。
現状のバルブカバーの画像。
まず、クリーニングアップ。
次にチェック項目の測定。
精度が低下している部位は、専用機器で加工修正していきます。
ブラグホルダーが劣化で折損している現状。
同様に他のプラグホルダーも劣化している為、今回すべてニューパーツへと。
美観だけでなく機能パーツにも悪影響を及ぼします。
メンテナンス&クリーニングアップ後のバルブカバー。
締結部分は、1/100ミリの精度へとメンテナンス。
シール剤を塗らなくてもよい位まで精度を出します。
ユニット等の構成パーツは、熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
誤差を確実に修正し、基本精度を底上げ。
リペア部分のロングライフ化を図ります。
素材や使用されている部位に1番適した工法でメンテナンス&クリーニングアップを行います。
メンテナンス&リフレッシュ後の滑らかな素地。
新車時のしっとりとした素地の輝き。
メンテナンス&クリーニングアップ後のバルブカバーに、ニューパーツのプラグホルダーを組み込み。
組み込み角度にもこだわります。
分解パーツの一部の画像。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスへ。
また、単体で本格的なクリーニングアップも行っていきます。
メンテナンス&クリーニングアップ終了の画像。
滑らかな素地。
全て単体で細部まで完璧なクリーニングアップを実施。
1つ1つのパーツ精度を限りなく高める事で、構造体の精度を格段にアップデートさせます。
徹底した精度管理の下、メンテナンス&クリーニングアップを行った再使用パーツ。
SSTで、傷や歪みを発生させる事無く確実にシールを組み込み。
メンテナンス部分のロングライフ化を図り、組込みに備えます。
ウォーターポンプのオーバーホールに入ります。
ウォーターポンプは、エンジン冷却水を循環させるパーツ。
内側にはインペラーが付いています。
このインペラーでエンジン冷却水を循環させます。
エンジン冷却水の劣化や濃度不良でも、ウォーターポンプ本体に二次的不具合を誘発させます。
また、ウォーターポンプの回転軸を支えているベアリングにガタが生じて、内部シールに影響を与え冷却水漏れを起こす事があります。
タイミングベルトの奥に位置しているので、同時のリペアが好ましい部分の1つです。
純正アッセンブリーパーツは非常に高額。
現品フルオーバーホールを行います。
フルオーバーホール&リフレッシュ終了のウォーターポンプ。
項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻すメンテナンスも実施。
機能性また、美観まで新品同様に仕上げました。
カムシャフトオイルシール同様に、クランクフロントオイルシールも同時に交換します。
回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻し、ニューパーツを組み込み。
このプロセスが仕上がった構造体としてのパワーユニット精度を大きく左右します。
分解毎に独自の項目をチェック。
生産時のパーツ精度の誤差、また熱害での精度低下部分は、専用機器で修正。
ユニット等は熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
個々のパーツや、パワーユニット本体側の誤差を確実に修正し、基本精度を確実に復元。
メンテナンス部分のロングライフ化を図ります。
独自のクオリティーで、徹底した管理の下メンテナンスを行ったパーツを、パワーユニットへ組み込み。
ボルト1本まで、素材や処理工法に1番適した工法で再使用パーツをリフレッシュ。
リペアポイントは、徹底した管理の下、精度を復元。
組込みは、独自のノウハウを盛り込み仕上げていきます。
分解前、分解中、単体でのクリーニングアップで機能美まで復元します。
続いて、バルブタイミングのセットアップへと。
これら一連のメンテナンスを行う事で、的確なバルブタイミングのセットアップが可能になります。
独自のノウハウを盛り込みバルブタイミングをセットアップします。
バルブタイミングを変更すると、エンジンの特性を変えることが出来ます。
同一カム角であれば、バルタイを変化させても、バルブを開く時間は同じです。
その時間をどのタイミングで作動させるかをセットアップする訳です。
独自のバルブタイミングのセットアップでのメリットは、アイドリング領域と軽負荷領域でオーバーラップ量を小さくし、インテーク側の燃焼ガス吹き返しを減少させます。
これにより、アイドル域での回転数を安定させ、燃料消費率を向上させる。また、軽負荷領域ではエンジンの安定性を確保する。
中負荷領域では、オーバーラップ量を大きくし、燃焼温度を下げ、排出ガス中のNOxを低減させる。また、未燃焼ガスを最燃焼させHCも低減させる。
高負荷低中速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを早くし、低中速トルクを向上させる。
高負荷高速回転領域では、吸気バルブの閉じるタイミングを遅くし、最高出力を向上させる。
低温時は、オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。これにより、燃料消費率を向上させながら、ファースト・アイドル回転数を安定させる。
エンジン始動時、およびエンジン停止時オーバーラップ量を最小とし、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎます。これにより、始動性を向上させます。
可変バルブ・タイミング機構等は大変複雑な作動をします。
そのセッティングについては、膨大なデータの中から各気筒毎、計算式により独自の数値へセットアップしポテンシャルを引き出します。
安易なノウハウでのセットは、メリットよりデメリットばかりが大きくなりパワーユニットにダメージを与えてしまったり、即エンジンブローへと直結します。
独自のバルブタイミングへとセットアップ完了。
1/100ミリの精度を取り戻した再使用パーツ群を組込み。
このようなメンテナンスまた、クリーニングアップは、分解再使用パーツ全てに施します。
1つ1つのパーツ精度を限りなく高める事で、構造体の精度を格段にアップデートさせます。
独自のノウハウを盛り込み組上げます。
ボルト1本まで、素材や処理工法に1番適した工法で再使用パーツをリフレッシュ。
続いて、タイミングベルトカバーのメンテナンス&クリーニングアップへと…
現状の画像です。
タイミングベルト奥のオイル漏れで、カバー内部や外部にもオイルが…
また、各ギヤ、テンショナーベアリングの錆で削られたタイミングベルトのラバー粉がクッキリ付着しています。
新しいパーツに付着しない様、クリーニングアップ開始です。
同時にクリーンな状態からクラックチェック&メンテナンスも行います。
タイミングベルトケース メンテナンス&クリーニングアップ後の画像です。
効率にとらわれる事なく、1つ1つのパーツを独自のクオリティーで仕上げます。
プラグコード、ディスキャップ系統のメンテナンス&クリーニングアップ後の画像。
規定電圧を確実にスパークプラグに伝達出来るようメンテナンス。
私たちのリペア&メンテナンス工程は、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行い、機能性及び機能美を追求します。
使用限度を超えたスパークプラグ。
スパークプラグは、点火プラグはシェル 碍子および中心導体(中心電極及びターミナル)で構成されています。
点火プラグは燃焼室を貫く形で配置される為、シリンダーで発生する圧縮圧力や熱が外部に漏れないような密閉構造を持ち合わせているパーツ。
モータースポーツの世界では、エンジンのセッティングに応じて適切なプラグ熱価を選択する事が必要になります。
点火プラグの電極と碍子脚部は、燃焼室の内部で大きな影響を受けています。
極と碍子脚部の焼け具合は燃焼室内部の燃焼環境を直接示す目安となる為、点火プラグを取り外した際には電極と碍子脚部の焼け具合を目視する事で、そ の点火プラグがそのエンジンのセッティングに対して適切か否かの判断を下す事が可能となり、セッティングに応じて選択し直す場合も有ります。
スパークプラグにも、独自のノウハウを盛り込みアップデートプラグへと換装します。
新品のプラグであっても製造誤差などにより必ずしもギャップが全数一定に揃っているとは限りません。
パワーユニットの種類によってはプラグの熱価などは全気筒同じであっても、気筒毎に異なる電極隙間を要求するものも存在する為、装着の前に電極隙間を測定して調整します。
1つ1つのパーツ精度を取り戻したパーツを組み込み。
この積み重ねが非常に重要です。
プラクコード配列角度にもこだわり組込み。
私たちの行う作業は、細部まで独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施します。
どの部位においても効率化を求めず、こだわったメンテナンスをご提供します。
締結部分のアップ画像です。
1/100ミリの精度を取り戻した再使用パーツ群を組込み。
私たちのリペア&メンテナンス工程は、徹底したメンテナンス&クリーニングアップを行い、機能性及び、機能美を再現します。
メカニカル機構は勿論の事、見た目も新品同様に仕上げます。
見えない箇所ほど重要視します。
クランクプーリー本体も、メンテナンス&リフレッシュ。
メンテナンス済みのパーツを組上げる上で、隙間の段差が出たりする箇所の細かい微調整。
最終的な合わせこみが重要です。
一見すると地味な改良だと思われるでしょうが、こうした細部の技術こそパフォーマンス向上と確実なクオリティーを得るには必要不可欠な事なんです。
続いてエアコンのリペアへと。
車輌より取外したガス漏れの主原因、エアコンホース一部の画像です。
純正パーツは非常に高額。
独自のクオリティーで素材から吟味。
最新の技術でオリジナルホースを設計、製作していきます。
オリジナルで設計&製作したエアコンホース&ジョイントの画像。
最新の素材と、独自のクオリティーで設計、製作したエアコンホース&パイピング。
耐久性と、美観を兼ね備えます。
エアコンホース オイルクーラーホース パワステホース フューエルホースなどオリジナルで製作します。
ホースは国産の厳選素材を使用し、パイピング&ジョイント等はオリジナルで製作。
独自の最新の技術で製作します。
Ferrari Lamborghiniによく見受けられる素材の問題から、ホースに穴や亀裂が発生したポイントからのエアコンガス漏れ。
また、パイピング&ジョイントの精度不良によるエアコンガス漏れ。
全ての問題点を最新の技術と素材で改善し製作するオリジナルホース。
組込みに備えます。
リキッドタンク。
リキッドタンク内部には、冷凍サイクル内の「ゴミ」や「水分」を取り除くためにストレーナーと乾燥剤が封入されています。
冷凍サイクル中の水分を除去し、各機能部品の腐食を防止、またエキスパンションバルブのトラブルを防止しする役目。
コンデンサーで液化した冷媒を、冷房負荷に応じてエバポレーターに供給できるよう一時的に冷媒を貯え安定した冷媒を供給する役目も担っています。
大きく分別するとこのような役割を果たすリキッドタンク。
私たちがご提供するリキッドタンクは、純正の新品であっても長期に在庫されていたリキッドタンクは使用しません。
また、低価格のOEMパーツも使用しません。
私たちが使用するリキッドタンクは、パーツ管理が行き届いた純正パーツのみ使用します。
独自のクオリティーで設計、製作したエアコンホース&パイピングを車輌へと装着していきます。
オーナーが大切にされている車輌。
車輌への乗り降りからメンテナンスに至るまで、細心の注意を払い独自のサービスをご提供させて頂いています。
ホース&パイピングを握っているエンジニアの手。
手がこんなに綺麗なのは、汚れたらすぐ洗うという当たり前の習慣を日々欠かすことなく行っているからです。
爪の間に油が染みこんでいたり、作業服の袖口が汚れたままだったとすれば、オーナーは不安もいだかれる事でしょう。
私たちのサービスはそこから始まります。
組み込み前にフレーム側を隅々まで丁寧にメンテナンス&クリーニングを実施。
そこへ、独自のクオリティーで設計、製作したエアコンホース&パイピングを組み込み。
設計、製作の時点で、ホース&パイピングの取り回し角度や、クリアランスを最適なポジションに装備できるように製作しています。
個々の干渉を防ぎ、メカニカルトラブルを抑止します。
機能性とともに不安要素もアジャスト。
設計、製作したオリジナルホース&ジョイント。
角度の均一性にもこだわり組み込みます。
独自のクオリティーとテクニックで徹底した特有のメンテナンスを実施。
オリジナリティーを重んじ、且つ最新の技術と素材を駆使しノーマル然とバージョンアップします。
アールズ等のパーツを使用しワイルドにバージョンアップし製作することも可能です。
こちらの車輌では、ノーマル然と仕上げる事が好ましいと考えましたので、そのメニューをご提案させて頂きました。
続いてパワーユニット&パワートレイン ロアーセクションのリペア&メンテナンスへ。
現状のパワーユニット&パワートレインのアップ画像。
まず分解前に、蓄積している汚れを細部までクリーニングアップします。
これは、異物が分解パーツ内部へ混入するのを避ける為。
ロックを解除するボルト&ナットを痛めない為。
クリーンな状態で作業を進める為、行います。
クリーニングアップ開始です。
クリーニングアップ終了のパワーユニット&パワートレイン ロアーセクションの画像です。
締結部分はクリーンな状態で測定済み。
ボルト、ナットピッチ間を細部までクリーニングアップ。
分解、組込み時に、ボルトやナットにストレスをかけません。
本体部分は脱着後、全て単体で細部まで完璧なクリーニングアップを実施していきます。
パワーユニット&パワートレイン ロアーセクションの画像。
ユニット等は熱膨張と冷間時の収縮の連鎖が常に繰り返されます。
数年経過すると誤差も発生してきます。
個々のパーツや、パワーユニット本体側の誤差を確実に修正し、基本精度を確実に復元していきます。
まず、単品から更にクリーニングアップを行っていきます。
クリーンな状態を取り戻し次の工程へと。
クリーニングアップ後の画像。
クリーンな状態から、独自のチェックポイントを測定。
各部の精度計測を行い私たち独自の厳密な数値に復元していきます。
メンテナンス後の画像。
独自の厳密な数値に専用機器で復元。
1/100ミリの精度へメンテナンス。
再使用パーツを、独自のクオリティーで1つ1つのパーツ精度を格段に向上させ、精度の高い構造体に仕上げます。
パワートレイン内部のリペア&メンテナンスへと。
画像左が劣化し切っているシールガスケットの一部の画像。
画像右がニューパーツの一部の画像。
左右の直径を比較すれば一目瞭然ですね。
トラブルシューティングの時点で、全て交換か否かを的確に判断し、メンテナンスメニューとしてご提案します。
ラバーの劣化は色々な劣化の仕方があります。
この劣化の状態は弾力性が失われるタイプ。
ガスケット ラバー シール等々使用される素材は、使用用途で素材を変え形成されます。
パワートレイン本体側を、項目毎に回転部分、接合部分、軸受けetc.の加工修正を行い、精度を確実に取り戻します。
独自の数値にメンテナンス後、SSTでニューパーツを組込み。
ここがポイントですね。
内部のリペア&メンテナンスも専用SSTで確実に実施。
リペア&メンテナンスと同時に、独自のセットアップを行ったパワーユニット&パワートレイン。
全て単体で細部まで完璧なクリーニングアップも実施。
続いてパワートレイン側、締結面のメンテナンス。
私たち独自の厳密な数値に復元していきます。
締結面メンテナンス後のパワーユニット&パワートレインの画像。
1/100ミリの精度を取り戻した締結面の画像。
厳密な数値に復元したパーツを組み込み。
1つ1つを完璧にリセット。
徹底した管理の下、行ったリペアポイントは、何度も同じ箇所に手を入れなくても良いコンディションを維持します。
1/100ミリの精度を取り戻したパーツ同士の締結面の画像。
最新のデータと機器で、新車時以上の精度に復元します。
続いてクラッチシステムのリペア&メンテナンスへと。
まず分解前に、蓄積している汚れを全てクリーニングアップします。
これは、異物が分解パーツ内部へ混入するのを避ける為。
ボルトや、ナットをクリーンな状態から分解し、ピッチにストレスを掛けない為。
クリーンな状態で作業を進める為、行います。
クリーニングアップ終了のクラッチハウジングの画像です。
クリーンな状態から分解開始です。
分解後のクラッチハウジング内部の画像です。
クラッチディスクのダスト等で汚れきっています。
リペア&メンテナンス前にクリーニングアップを行います。
内部クリーニングアップ後の画像です。
分解時のみ可能な内部のクリーニングアップ。
スッキリ クリーンな状態を取り戻しました。
クラッチハウジング アウター側もクリーニングアップ。
細部までスッキリ クリーンな状態。
クリーンな状態からリペア&メンテナンス開始です。
私たちが行う作業は、全ての部位に関係なくクリーニングアップ後、クリーンな状態で作業に入ります。
分解時のみ可能な単品でのクリーニングアップ。
細部までクリーンな状態を取り戻します。
この作業の積み重ねが、仕上がりを大きく左右します。
これは、メカニカルにも共通することです。
内部のリペア&メンテナンスへと。
まず分解前に、蓄積している汚れを全てクリーニングアップします。
これは、異物が分解パーツ内部へ混入するのを避ける為。
分解時にボルト&ナット等にストレスを与えない為。
クリーンな状態で作業を進める為、行います。
クリーニングアップ後の画像です。
クリーンな状態からリペアポイントを分解することで、ボルト&ナットのピッチを保護すると共に再使用パーツも守ります。
また作業中、他の部位を汚すことも一切ありません。
クリーンな状態からリペア&メンテナンス開始です。
クリーンな状態からSSTを使用し、パイロットベアリング、クランクシールを交換。
パイロットベアリングは、パワーユニットとトランス アクスルを直結する部分のベアリングで、常にエンジンと同じ回転数で回転しています。
分解後のクラッチコンプリート。
クラッチ構造体として使用許容範囲を超えています。
これらの要因は、トラブルシューティング時特定済み。
クラッチカバーの現状の画像です。
ディスク残量が少ない状態で使用すると、このようなヒートスポットが発生しプレッシャー面が歪みます。
クラッチカバー。
クラッチカバーは、クラッチディスクを圧着しているダイヤフラムスプリングとクラッチディスクと摺動する摩擦面を設けたプレッシャプレートが一体となったパーツ。
フライホイールにダイレクトに付けられています。
常にエンジンと同じ回転数で回転しています。
クラッチディスク現状の画像です。
クラッチディスク。
クラッチディスクは、ブレーキに置き換えると、ブレーキパッドに相当します。
そこには動力断続時の衝撃などを緩和するためのダンパスプリングが組み込まれ、ディスクに求められる要件は非常にシビアです。
画像左が磨耗したクラッチコンプリート。
画像右がニューパーツ。
画像左が磨耗したクラッチディスク。
画像右がニューパーツ。
ディスクの素材は、オルガニック、カッパ、メタルなどが主流です。
近年では、クラッチディスクに2つの素材を使用したディスクも開発されています。
繋がり出しはカッパで圧着。
高回転、高出力時にはメタルで圧着され、パワーユニットの出力を最大限に引き出します。
画像左が取外したクラッチカバー。
画像右がニューパーツ。
クラッチは経年使用により摩擦材が摩耗し、最終的には滑り症状が発生して動力の伝達が不可能になります。
クラッチ残量が僅かな状態で使用し続けた場合、摩擦板が完全に失われたクラッチプレートの金属部分が、フライホイールや他の構成パーツを切削してしまうため、早めの交換がお勧め。
続いてフライホイールの現状の画像です。
フライホイール&クラッチカバーには、ヒートスポットが点在しています。
使用許容範囲を超えるヒートスポットが発生したフライホイールは、表面の摩擦係数が変化し、スムーズな発進ができない状態になったりクラッチ滑りを起こす原因になります。
最悪の場合はプレッシャプレートが歪んでしまい、正常に走行できなくなることもあります。
今回は使用許容範囲内ですので、メンテナンス後、再使用します。
クラッチ残量が少ない状態で使用を続けると、ヒートスポットが使用許容範囲を超え、フライホイールの交換も余儀なくされます。
事前のチェックまた、リペアが大切です。
メンテナンス&クリーニングアップ後のフライホイールの画像です。
十二分に使用許容範囲内のパーツは安易に交換せず、独自のクオリティーで徹底したメンテナンスを行い再使用します。
続いて組み込みへと。
各パーツを基本締め付けトルクで確実にロックします。
締め過ぎてしまうと、各ボルト類に伸びが発生し基本締め付けトルクでロック出来なくなります。
緩めでは、エンジンの振動でボルトが緩み出し、フレームや各部位にストレスを与え不具合を発生させてしまいます。
全てトルクレンチを使用し最終ロックします。
トルクレンチを使用する事により規定トルクによる締め付け管理が確実に行えます。
通常のレンチでは、締め付け不足による緩みや、締め過ぎによる破損、あるいは締め付けの個人差によるばらつきが発生します。
これを防ぎ、規定トルクでシッカリとしたトルク管理を行う為、全てトルクレンチを使用し各部を組み込んでいきます。
他の部位も同様です。
ボルトやナットの締め付けトルクは材質や処理の方法また、長さ等々でISO規格が設けられているほど重要なポイント。
組込み完了のフライホイール。
メンテナンスを行ったフライホイールに、クラッチコンプリートをSSTで確実に組上げていきます。
構成パーツのメンテナンス&クリーニングアップを行い、組み込み完了のクラッチコンプリート。
クリーニングアップ後のクリーンなクラッチハウジング側のリペア&メンテナンスへと。
各構成部位等、リアルに作動するようメンテナンス。
単にパーツ交換だけのリペアとは違い、仕上がったクラッチシステムの作動やパフォーマンスが、完全に異なります。
クリーンな状態からレリーズを組み込み。
レリーズベアリングは、ダイヤフラムスプリングを引き上げる役割を果たすパーツ。
ダイヤフラムスプリングとは、クラッチカバーに取り付けられている構成パーツです。
つまりレリーズベアリングは、パワーユニットと同じ回転数で常に回転しています。
クラッチコンプリート交換と同時に交換するのがセオリーです。
クラッチハウジング アウターケースも、隅々まで丁寧にクリーニングアップ。
組み込みは、基本搭載位置の見直しも図り搭載完了。
周辺部位も、更にクリーンな状態に仕上げます。
続いて、エキゾースト系統のリペア&メンテナンスへと。
現状の画像。
車輌から取外したリペア部分の一部。
リヤエキゾースト。
オリジナルの状態で後世に残したほうが良いと判断。
今回、純正の新品オリジナルエキゾーストをご用意させて頂きました。
エキゾースト系統を取外した車輌側の画像です。
リペア&メンテナンスと同時に、分解時のみ可能な構成パーツのメンテナンスも行います。
取外したエキゾースト構成パーツの一部の画像。
生産時の誤差でしょう。各パーツに曲がりや歪みがあります。
また、熱でくすんだ状態。
各パーツを独自のクオリティーでメンテナンスを行っていきます。
メンテナンス後のパーツ一部の画像です。
平面、曲面のエッジ、角度を全てメンテナンス。
新品以上のクオリティーに仕上げました。
また、焼けてくすのいでいたパーツをクリーニングアップで鏡のような輝きを取り戻します。
エキゾーストの機能には全く関係の無いパーツですが、私たちのリペア&メンテナンスに対する思想、理念、考え方の1つでもあります。
全ての構成パーツや、分解時のみ可能な部位を徹底したクオリティーでメンテナンスします。
1つ1つのメンテナンス済みパーツを、基本装着位置の見直しも図り独自のクオリティーで組み込みます。
品質しかり、時代と共に色あせない価値しかりです。
単に消費財にとどまらない、財産になるリペア&メンテナンスをご提供します。
パワーユニット側、エキゾーストの現状の画像。
メンテナンス開始です。
メンテナンス後の画像。
全てにおいて下準備が非常に大切。
エキゾーストの組込みに入ります。
完璧な下準備をおこなった車輌に、エキゾーストを仮組み。
エキゾースト組み込みは、基本装着位置の見直しを図り組み込みます。
また、全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み完了です。
付属部位もメンテナンス。
リアルでスムーズな動きを復元しました。
続いてエアクリーナーの交換へと。
画像右が装着されていたエアクリーナー。
画像左がニューパーツです。
エアーフィルター。
エアーフィルターは、ダストの清浄効率と捕捉能力を備えたパーツ。
使用許容範囲を超えると、フィルター抵抗が大きくなり、フレッシュエアーの吸入を妨げます。
続いてブレーキオイルの交換へと。
内部のクリーニングアップから。
クリーンな状態から専用機器で交換開始。
328のパフォーマンスに十二分な対応ができるスペックのオイルをチョイスし交換します。
ブレーキオイル。
ブレーキオイルの交換時期は、オイルの色などでも簡単な判断はできますが、交換基準はあくまで使用期間、水分吸収量、劣化で判断します。
サーキット走行後は、ブレーキに与える熱量が非常に大きい為、熱によるブレーキオイルの膨張などが繰り返され劣化が急激に進みます。
ブレーキオイルは吸湿性が高く、大気中の水分を吸収する為、期間の経過と共にブレーキオイル内の水分量が多くなり、沸点が下がってしまいます。
そのまま使用し続けると、ハードブレーキを繰り返したときにブレーキオイルが沸騰し気泡が発生し、踏力によって発生した圧力は、気泡を圧縮するだけで制動力を発生させることができず、ブレーキが効かなくなります。
これをペーパーロック現象と言い、大変危険な現象の一つです。
ハードブレーキはしないから…と思うオーナーも多いでしょうが、発生する不具合はこれだけでは無く色々な不具合を発生させます。
また、ブレーキオイルの水分吸収量が多くなると、キャリパーピストンに錆が発生し、ピストン固着やブレーキの引きずり、片効き等々を引き起こします。
通常のストリートでの使用、また、乗らなくても1年毎の交換をお奨めします。
ブレーキオイル交換と同時に、周辺部分もクリーニングアップ。
スッキリ。
フェラーリ 328の車輌スペックまた、使用用途に適したオイルで交換完了。
エンジンスタート前に、ユニット内部に潤滑オイルを行き渡らせます。
確実なメンテナンスと、行き届いたクリーニングアップ。
気持ちの良いものですね!
通常、私たちが独自のクオリティーで行っているメンテナンスの流れです。
エンジンスタート前の最終チェックも完了。
エンジンスタート。
軽いクランキング音と共にスムーズなアイドリング。
始動時から再度細部までチェック。
水温 油温 油圧 電圧 電流等々インスルメントパネルのメーター上でチェック。
また、メーター上の確認だけでなく、指針と実際のユニットとの誤差が無いかを、ボッシュ製エンジンアナライザーを接続し同時にチェック…
各回転域でのユニットやセンサーまた、Kジェトロのシステムの基本作動のモニタリングチェックも全て行います。
全てのシステムチェックが完了したTipo F105Cユニット。
最終セットアップに備えます。
リペア&メンテナンス後のパワーユニット&パワートレインの画像。
分解前、分解中、単体でのクリーニングアップで機能美まで復元します。
私たちの行う作業は、細部まで独自のクオリティーで徹底したメンテナンス&クリーニングアップを実施します。
どの部位においても効率化を求めず、こだわった最良のメンテナンスをご提供します。
この思想、理念が、全ての仕上がりを大きく左右します。
続いてカウル類のメンテナンス&クリーニングアップへと。
現状のカウル類、一部の画像です。
チェック&リペアまた、メンテナンスに伴い分解した、アンダーカウルやフェンダーライナー類。
分解したパーツは通常問題が無いので、そのまま組み込まれるのが一般的です。
私たちの作業は、分解パーツを1点1点クリーニングアップし美観を取り戻します。
また、トラブルを未然に防ぐ事も兼ね全て組み込み前に表裏共にクリーニングアップします。
クリーニングアップ&メンテナンス後のカウル 一部画像です。
リペア&メンテナンス同様に、隠れた箇所ほど重要です。
クリーンな状態で組込みに備えます。
各部メンテナンスと同時に施工する独自のクリーニングアップ。
各部のクリーニングアップは、本来の素材を熟知し蘇らせる意味で1番適した仕上げを行います。
ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。
リペア&メンテナンス前に撮影した、フロントサスペンションシステムの画像です。
サスペンションシステム ステアリングシステムのクリーニングアップを行います。
同時に締め付けトルクのチェックを行います。
また、分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々まで、クリーンニグアップします。
中々オーナーが目にする事の無い部分。
また、雨天使用しなくても、ダストや砂などが付着してしまう部分でもあります。
同じくリヤセクション。
クリーニングアップ開始です。
フロント リヤ クリーニングアップ後の画像です。
きめ細やかなクリーニングアップを随所に施します。
同じくリヤセクション。
今回、サスペンションシステム系統のリペア&メンテナンスは行っていません。
使用許容範囲を超えているサスペンションシステムでは、セットアップを行っても車輌に反映されないばかりか、逆に悪影響を及ぼすからです。
今回はクリーニングアップのみの実施。
構造体としては、使用許容範囲を超えてしまい車輌の基本骨格を守る大切な役目と、車輌本来の安定した走行フィールをドライバーに約束してくれる非常に大切な構造体の1つです。
次回のリペア、最重点ポイントです。
続いてホイールのクリーニングアップ&メンテナンスへと。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てメンテナンス&クリーニングアップ 開始です。
ホイール クリーニングアップ&メンテナンス終了後の画像です。
4輪全てホイール表裏共に、本来の発色を取り戻しました。
プロのレースチームもホイールの磨きは重要な仕事。
ワークスチームでも、メカニックの重要な仕事のひとつ。
タイヤの状態やホーイルの変形、キズやキレツ、そしてホイールナットの座面などもチェック。
クリーニングアップ&メンテナンス終了のホイール。
組み込みに備えます。
クリーニングアップ後の車輌フロアーセクションの画像です。
メンテナンス&クリーニングアップ済みのカウル類をクリーンなシャシーに組み込み完了。
カウルの組み込みは、基本装着位置の見直しも図り、1つ1つ丁寧に組み込みます。
全てのチリ合わせや、左右の均一性、ボルトロック状態の位置にもこだわり組み込み完了です。
続いてヘッドライトHID化へと。
ヘッドライト、現状の光源の画像です。
HID化開始です。
しっかりボデーの保護を行い、HIDへと換装開始です。
今回換装するKitは、Hi/Loスライドタイプ ディスチャージ 6000ケルビン ヘッドライトKit 。
HIDヘッドとは、ディスチャージヘッドまた、キセノンヘッドライトなどとも呼ばれているヘッドライト。
HIDヘッドの仕組みとしては、ヘッドライトの中にキセノンガスを入れ、そこに放電現象をおこすことで発光させます。
328には、ハロゲンランプがノーマルで装着されています。
ハロゲンランプは白熱灯に近い仕組みです。
HIDは蛍光灯に似たような仕組みです。
従来のハロゲンライトに比べ、消費電力は少なく、明るさは3倍以上の性能を持っています。
こちらのパーツは、ウェブサイト Premium Parts で紹介しています。
Premium Partsでご購入して頂けます。
HIDへ換装後のヘッドライトの光源の画像です。
真っ白な光色のHID。
HIDにも色々とラインナップは有りますが、走行時に1番視認性の良いHIDのケルビン数を選択し換装しました。
PAINT CODE STICKER
ほとんどの車輌が剥がれて、無い状態が多いのでは…
こちらの車輌も剥がれかけています。
画像右がニューパーツ。
世界欠品の当時のGLASURIT PAINT CODE STICKER。
独自のパーツルート コネクションで世界中からニューパーツを入手します。
こちらのパーツは、ウェブサイト Premium Parts で紹介しています。
Premium Partsでご購入して頂けます。
周辺部位をクリーニングアップ。
当時のデータで純正貼り付け位置へ。
一見すると地味なパーツですが、やはり際立ちます。
リペア&メンテナンスも同じですが、地味な1つ1つの作業が仕上がりを大きく左右します。
続いて、パワーユニットのリペアメンテナンス後の最終チェック&セットアップ。
TipoF105Cユニットの基本原理やマイクロプレックス構造を熟知したエンジニアがセットアップします。
また、独自のセットアップを施し328のポテンシャルを余す事無く引き出します。
最終の詰めです。
このプロセスが重要です。
独自のセットアップも終了。
最終クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。
分解時、各パーツ単品でクリーニングアップ&メンテナンスを行っているので隅々までスッキリ クリーンな状態を復元。
私たちのごく通常のリペア&メンテナンス工程の流れです。
精度を取り戻すメンテナンス。
随所に施すクリーニングアップやリフレッシュなど、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。
これは、私たちのクラフトマンシップの一貫であり、より良いコンディションに車輌を仕上げる為のメンテナンスだからです。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
全てのリペア&メンテナンス終了のフェラーリ 328GTB。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の一部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全てのリペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影しています。
詳細な写真 536枚 (CD-R 3枚に落としてあります)及び、今回のメンテナンス内容また、今後のメンテナンスメニューも分かり易く作成していますので、車輌と一緒にお持ちします。
今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。
コックピットに乗り込み、エンジンをかける。
ステアリングを握り、アクセルを踏む。
自分とクルマがひとつになり、自由になっていく。
クルマとは本来、自分を解放するものであり、自己表現であり、生き方そのものだと思う。
人生とクルマの本当の楽しみ方を知る大人のために…
私たちはすべての要素を高次元で考えます。
今後も、車輌全体のコンディションを把握させて頂きながら良きパートナーとして、共に車輌を向上させて頂ければと思います。