株式会社ナカムラエンジニアリング

フェラーリ 328 マイスターチェック・ハンドルが取られる修理・直進安定性が悪い修理・ブレーキの効きが悪い修理・タイミングベルト交換・バルブタイミング調整・オイル漏れ修理・アライメント調整 整備

※ メンテナンスリポートの更新は 2018/10/28 を以て終了いたしました。以下は過去の記事となりますのでご了承ください。

ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。

今回、Ferrari 328 GTB マイスターチェック御依頼誠に有り難う御座います。

只今、弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたFerrari 328 GTBを積んでファクトリーに戻って参りました。

只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。

今回、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

おはよう御座います。

Ferrari 328 GTB マイスターチェック開始準備させて頂く為、リフトセクションへと移動させて頂きました。

随時画像アップさせて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

おはよう御座います。

ボデープロテクターを装着。

まず、心臓部よりチェック開始です。

Ferrari 328の現状の心臓部。

ボッシュ製のKジェトロニックによりマネージメントされる心臓部。

横置きで搭載され、最大出270PS/7,000rpm、最大トルク31.0kg·m/5,500rpm。

エレクトロニクス面また、メカニカル部分の的確なチェックが細部まで担当エンジニアによりが行われます。

マシンのポテンシャルを確実に発揮させる為のトラブルシューティング&メンテナンス個所を的確に絞り込みます。

続いて、年数的、指定交換パーツ。

走行距離的、指定交換パーツ。

Ferrari 328 各モデルの傾向的不具合発生箇所。

Ferrari 328も、前期 後期の各モデルにより傾向的不具合発生箇所が異なります。

また、マシンの使用状況や、保管状態により、個々のマシンの状態が全く違いますので、同時に的確なチェックを進めます。

指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。

代表的な素材の指定交換パーツの1部。

1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。

2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返しマシンより受ける衝撃や、恒に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。

3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。

必ずしも指定交換に入っていないパーツでも使用用途や保管状態などでパーツの寿命が、長くもなりまた、短くもなります。

恒に定期的なマシンのチェックによりベストなマシンの維持が可能となります。

各部的確なチェックが担当エンジニアにより実施されています。

各部位を安全かつ、フェラーリの本来の性能を蘇らせるチェックが的確に行われます。

マシン内部の隠れた部分。

また、アンダーカウル内部まで、担当エンジニアにより的確なチェックが行われます。

通常オーナーが目にする事が出来ない部分がほとんど。

オーナーが気付いた時点では、マシンに深刻なダメージが発生している場合が有ります。

全てを熟知したエンジニアにより、マシン全体の状態を把握する事により、深刻なダメージを未然に防ぐ事が可能となると共に、良いコンディションのマシンへと導く事が可能となります。

今回のメンテナンスメニューパーツ全て入荷致しました。

早速、実作業に入らせて頂く準備に入らせて頂いております。

随時画像アップさせて頂きますので宜しくお願い申し上げます。

今回のメンテナンスメニューの、1セクション。 サスペンション フルブッシュ交換作業から開始させて頂きます。

現状の、フロントサスペンションの画像です。

同じく、フルブッシュ交換作業へと入らせて頂きます、現状のリヤーサスペンションシステム。

現状の、サスペンションアーム ブッシュのアップ画像です。

完全に対応年数の超過で劣化し切っているサスペンションブッシュ。
サスペンションブッシュとしての役割を完全に消失してしまっている状態です。
マウントや、ホースに使用される代表的なラバーパーツの劣化は、酸素、オゾン、光、放射線、薬品、オイル、高温にさらされる事などなど.........によって引き起こされゴムの物性は低下してしまいます。
特に、二重結合を主鎖に持つゴムは劣化しやすく、亀裂を生じたり、分解して粘着性を示すようになります。
いろいろな部位に用いられているラバーパーツは種々の配合剤を用い、更に架橋反応を行うため、劣化反応は非常に複雑です。
ラバーパーツの劣化は、ゴム材料が持っている機能が許容限界以下に低下することにより発生してしまいます。
パーツ構造体としての機能が使用に耐えなくなる状態が発生しマシンにダメージを与えてしまいます。
サスペンションブッシュの役目は、路面の凹凸の衝撃を、ボデーに入力されることを防ぎます。
衝撃からフレームや、ボデーを守る働きを持たせるのが、サスペンションブッシュの役目。
経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えて落ち込んだり、亀裂が入ってしまうと、ボデー全体に振動が直接入力され、常にの衝撃で、結合部が破損したり、ボデー自体に致命的なダメージを与えます。
見逃されがちなサスペンションブッシュ。
マシンには、非常に重要な個所ですし、交換する事で、ボデー自体を確実に守り、またドライバビリティも格段にアップします。
今まで何だったんだろうと言うぐらい、驚くほど体感出来きる部位の1つです。
今回、完全にリセットさせて頂きます。

おはよう御座います。 足回りのフルブッシュ交換&メンテナンス実施の為、マシンより取り外した、フロント足回り、現状の画像です。

Ferrari 328 GTB マイスターチェック|||各部のアップです。 こちらは、アッパー&ロアアーム。

Ferrari 328 GTB マイスターチェック|||各部のアップです。 こちらは、アッパー&ロアアーム。

アッパーボールジョイント。

ロアーボールジョイント。

ショックアブソーバの画像。

アップです。

新車時から1度も手が入っていなかったのでしょう。 分解パーツに、多くの錆が発生している状態。 フルブッシュ交換と同時に、細部まで錆の除去処理を実施し、リペイントし機能性だけでは無く見た目にも、新車時の輝きを取り戻す作業を行ないます。 世界遺産の様なマシン。 細部にこだわったメンテナンスが担当エンジニアにより、これより実施されます。

続いて、フロント同様に足回りのフルブッシュ交換&メンテナンス実施の為、マシンより取り外した、リヤー足回り、現状の画像です。

フロント同様、各部のアップ画像です。 現状のリヤーアップライト。

続いて、ショックアブソーバーブッシュ。

リヤーロアアームです。

続いて、リヤーアッパーアーム。

リヤーブッシュのアップ画像です。 これより、Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、アームに傷や、歪みを発生させる事無く、確実にブッシュを分解していきます。 単にブッシュ交換だけに留まらず、汚れまた、錆の発生している、各アームのリフレッシュも同時に実施させて頂きます。 これにより1つ1つの構成パーツを確実にリセットしていきます。

分解前に、付着した砂や汚れを1度クリーニングアップ。 専用SST(専用工具)を使用し、アームに傷や、歪みを発生させる事無く、確実にブッシュを分解。

アブソーバーも同様に.....

費用がかかる為、見て見ぬ振りをされがちなサスペンションブッシュ。 マシンに対する価値観と、与えるダメージの重大さを思えば、やはりきちんと向き合わなければ....... 左が取り外した劣化し切っているサスペンションブッシュ。

許容範囲を超えて落ち込み、亀裂が入りボデー全体に振動が直接入力され、ボデー自体に致命的なダメージを与えます。
また、ドライバビリティーも著しく落ちてしまいます。 右が、ニューパーツ。
ニューパーツは、さすがに気持ち良いものです!

足回りのフルブッシュ交換に伴う、各アーム類のリフレッシュ作業が、第1段階〜第3段階と進みます。 同時にメンテナンスを行うフロントアップライトの現状の画像です。

違うカットからの画像です。

裏側から。

フェラーリ 328 GTS

Ferrari 328 GTB マイスターチェック|||フロントアップライト メンテナンス完了の画像です。 内部の確実なメンテナンス。 また、同時にクリーニングアップも実施。 細部の錆や汚れも一掃致しました。 内部機能を100%取り戻すメンテナンスと共に、機能性と本来の美観を取り戻す両立したメンテナンスを行ないます。

フェラーリ 328 GTS

裏側からのメンテナンス完了後の画像。 本来ブラックペイントをされていない部分は、ペイントを剥離し本来の姿へと、ボルト1本まで新車時のオリジナルの状態に戻します。 細部に、こだわったメンテナンス&リペアが担当エンジニアにより行なわれていきます。

続いて、リヤーアップライトの現状の画像です。

リヤーアップライトも、フロント同様のメンテナンス&クリーニングアップが施された画像です。

続いて、フロントブレーキディスクローターの現状の画像。 ブレーキローターも磨耗する消耗品。 今回は磨耗も少なく、使用許容範囲までまだまだ使用する事が出来るので、再使用します。 ただ、少しの段付きと錆の発生が酷いので、現品をリフレッシュして使用します。

上記ブレーキローターを専用機器を使用し、段付きを加工修正。 また、錆も完全に除去し再度の錆を防止する為、ペイントも実施。 メンテナンス&リフレッシュ作業完了のフロントブレーキローター。

続いて、リヤーブレーキローターの現状の画像です。

リヤーブレーキローターも、磨耗が少なく使用許容範囲。 再使用します。

上記リヤーブレーキローターもフロントと同じ工程で、メンテナンス&リフレッシュ。

使用許容範囲に十二分な機能を持っているパーツは安易に交換する事無く、再使用します。 ただ、再使用するだけでは無く、全て徹底的に仕上げ作業を施し、完璧な再現をして再使用します。 これらの修正作業など、追加作業と思われがちですが、追加費用は頂きません。 これは、弊社のクラフトマンシップで、より良いマシンに仕上げる為のメンテナンスだからです。

ラックブッシュの交換も同時に実施。 現状のラックブッシュの状態です。

リペアー後の画像。 ラックを固定する本来の機能を取り戻すと共にボルト1本までリフレッシュ。

アームブラケットの画像です。 ブッシュ交換に伴い、クラックチェックなどを行ないます。 また同時に、オリジナルではペイントをされていない部分は、ペイントを剥離し本来の姿へ戻します。 左が分解時の状態。 右が、クラックチェック&メンテナンス後の画像です。

同じくスタビリンクです。

同じくスタビリンクです。

ショックアブソーバー。

左右共に、ブラックペイントがかかり、機能美を失ってしまっていたショックアブソーバー。

右が分解時の状態。

左が、チェック&リフレッシュ後の画像です。

同じく、ブレーキキャリパーブラケット。

誕生から20数年を経過すれば、ガレージで手厚く保管していても各所に劣化が出てきても不思議では無い事ですよね。 右が分解時のリヤーキャリパー状態。 左が、チェック&リフレッシュ後の画像です。

同じく、フロントキャリパー。

分解前のスタビライザブッシュ&ブラケットの画像です。

スタビライザー&ブラケットは、再使用の為、チェック&リフレッシュ。 ブッシュは、交換です。

ブレーキキャリパー現品フルオーバーホール作業。 画像左が、現品フルオーバーホール終了。 画像右が、フルオーバーホール前の画像です。 328 GTBは、2ピストン式のフローティングキャリパー。 フローティングキャリパー特有のリペア&メンテナンスを的確に施します。

フロントブレーキキャリパーもフルオーバーホール終了。

フルブッシュ交換と同時に分解したマシン アンダーパネル。 多くの錆が発生していた為、錆を除去。 アームのリフレッシュと同時進行でリフレッシュした、アンダーパネル。 細部まで手を加える事により、視覚的にも最終の仕上がりに格段の差がでます。

フルブッシュ交換と同時に、細部まで錆の除去処理を行い、第1段階〜第3段階へとリフレッシュが行われました。
機能性だけでは無く見た目にも、新車時の輝きを取り戻したパーツ群。
まず、フロントアッパーアーム&ロアアーム。

アッパーアームのアップです。

ロアアームのアップ。

フロントコイル。

リヤーアッパーアーム&ロアアームです。

リヤーアッパーアームのアップです。

リヤーロアアームのアップです。

リヤーコイル。

交換終了のフルブッシュ。

1つ1つのパーツにこだわり、担当エンジニアがフルブッシュ交換&リフレッシュを行ないました。

フェラーリ 328

フロントショック アッパーサポート。

メタル部と、ラバー部が剥離してしまっている上部のサポート。

今回下部のニューパーツへ交換。

フェラーリ 328

こちらは、フロントアッパーボールジョイント。

永年の使用で、許容使用範囲以上のガタが発生しているので同時に交換。

フェラーリ 328

フロントロアーボールジョイント。

ボールジョイントの構造は、人間の肘や膝のような感じになっているサスペンションを支える重要な部位です。

左がニューパーツ。

フェラーリ 328

ショックアブソーバーの減推力チェックは、分解時にチェック済み。

リフレッシュした、各パーツの組み込みまた、アッパーマウント&ブッシュ交換終了のフロントサスペンション。

フェラーリ 328

同じく組みあがったリヤーサスペンション。

新車時のブラックとイエローのコントラストを復元しました。

伝統と格式有るFerrari。 世界遺産の様なマシン。

1つ1つのパーツにこだわり当時の面影を復元していきます。

フェラーリ 328

フェンダー内部もリフレッシュ終了。

これより組み込み開始です。

フェラーリ 328

フロントセクション組み込み終了です。

ただ単に組んでも、100%のポテンシャルは、発揮出来ません。

組み付け方にもノウハウがあるんですよ。

フェラーリ 328

違う角度からもう1カット。

フェラーリ 328

オーバーホールの為、取り外されたドライブシャフトです。

ドライブシャフトは、アウタージョイント インナージョイントを両サイドに持つ駆動力を伝達させる重要なパーツです。

非常にストレスのかかるパーツでもあります。

レース車輌では、1レース毎にチェック&オーバーホールするほど、負荷の掛かってしまうパーツです。

左右のジョイントは、ブーツでベアリングが覆われ内部はベアリングを潤滑するグリスで満たされています。

フェラーリ 328

劣化した潤滑用グリスが漏れ出している現状。

これよりオーバーホール&リフレッシュ作業開始です。

フェラーリ 328

オーバーホール終了のドライブシャフト。

高速回転や往復運動をする部分の磨耗や焼き付きからも守る専用グリスへと交換。

フェラーリ 328

オーバーホールと同時にリフレッシュも行いスッキリ!!

 328 GTB

フロントに続き、リヤーセクション組み込み終了です。

フェラーリ 328

Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、フルブッシュ交換&ブレーキシステムのオーバーホールも終了です。

単にブッシュ交換や、オーバーホールだけに留まらずメンテナンス部位関連のリフレッシュも同時に実施。

これにより1つ1つの構成パーツの機能性のみならず、見た目にも新車時の輝きを取り戻しました!

フェラーリ 328

続いて、エンジンメンテナンスに入ります。

ボデープロテクター&カバーリングを装着。

作業開始です。

フェラーリ 328

作業分解前にエンジンやミッションなどに付着している細かな砂や塵を1度、全てクリーニングを実施します。

これは、砂や塵が作業中パーツ内部への混入を避ける為です。

また、見た目にも汚れが落ちスッキリ クリーンな状態を取り戻します。

現状エンジンの画像です。

フェラーリ 328

インテークチャンバーアップ画像です。

フェラーリ 328

クリーンな状態を取り戻しました。

これで、作業中パーツ内部への汚れの混入を完全にシャットアウト!!

外装は綺麗だけどエンジンルームを開けるとチョット…….では、マシンも陰が薄くなってしまいます。

フェラーリ 328

インテークチャンバーもスッキリ!!

フェラーリ 328

違う角度からもう、1カット。

フェラーリ 328

フロントケース内もクリーンな状態に.....

これより実作業に入ります。

フェラーリ 328

Ferrariのエンジンはバルブタイミングを色々なバリエーションでセットできます。

なので、タイミングベルト交換前には、必要不可欠なチェック。

よく現状のバルブタイミングが数度ズレてしまっているマシンも見かけます。

ただ単にタイミングベルト交換だけでは、100%のポテンシャルは発揮しません。

組み込み時には、バルブタイミングをマシンに合わせ、1番パワー&トルクを発揮する数値に弊社のノウハウでセットします。

フェラーリ 328

各気等毎、計算式により現状の数値をチェックします。

タイミンクグベルト交換には、非常に大切なポイントですね!

フェラーリ 328

バルブタイミングの測定も終了。

まず、タイミングベルト交換時、同時のメンテナンスが好ましいウオーターポンプのオーバーホールまたは、交換。

せっかくタイミングベルトを交換したにも関わらず、数ヶ月でエンジン冷却水漏れが発生しては…….

フェラーリ 328

通常オーバーホールしますが、取り外したケース部分に修正範囲を超えた歪が発生している為、ニューパーツへと交換です。

エンジン側、接合部分は、専用機器を使用し確実に歪みを抜き取ります。

この作業により接合部分の精度が飛躍的にアップし、確実な装着と共に冷却水漏れを防ぎます。

フェラーリ 328

ニューパーツのウオータポンプです。

フェラーリ 328

エンジン側、接合部分の歪みを抜きも終了し、ウオーターポンプを装着。

フェラーリ 328

オイル漏れリペア作業に入っています。

リペアに伴い分解した、カムシャフト。

画像左が取り外した状態のカム。オイルシールあたり面にスラッジが固着しています。

画像右が修正後のカム。

ただ単にオイルシールのみ交換するのでは無く、修正し組み込む事によりメンテナンス部位のロングライフ化につながります。

フェラーリ 328

カムシャフト側タイミングプーリー。

右が取り外した状態。

左が修正&クリーニングアップ後です。

フェラーリ 328

裏側から同様に処理をした画像です。

見えない箇所も分解時に全てリセットします。

フェラーリ 328

ギヤー部分に漏れ出したオイルが付着し、錆も発生してしまっています。

この状態では、紙やすりで削る様な作用が発生します。

その為、タイミングベルトを攻撃し指定交換時期まで、タイミングベルトが持たない可能性があります。

フェラーリ 328

修正&クリーニングアップ後です。

フェラーリ 328 GTS

カムホルダーも、修正&クリーニングアップ。

フェラーリ 328 GTS

分解後、現状のバルブカバーの画像です。

フェラーリ 328 GTS

内部の現状です。

修正&クリーニングアップを行ないます。

フェラーリ 328 GTS

加工修正&クリーニングアップ後です。

分解と同時に細部まで全てチェックします。

各部、分解毎にチェックを行い修正が必要な場合即座に加工修正し精度を的確に出し組み込みに備えます。

歪など発生していると、どうしても数ヶ月また、数年経過するとオイルの滲みや漏れが発生してしまいます。

これら細かな1つ1つのチェック&修正により格段に精度の良いマシンへと変化致します。

イタリア車だから、滲みや漏れはこんな物と言う事は有り得ません。

新車時には、滲みや漏れは有りません。

全てストレスや劣化によるパーツ精度の低下から発生する物です。

フェラーリ 328 GTS

バルブカバー内部の画像です。

加工修正後、カバー内部に付着致していたスラッジも細部までクリーニングアップ。

フェラーリ 328 GTS

続いて、トルクロッドブッシュの交換です。

右が取り外したブッシュ。劣化し完全にブッシュとしての機能が失われています。

左が、ニューパーツ。

フェラーリ 328 GTS

Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、パーツにストレスをかける事無く確実に交換作業が進みます。

フェラーリ 328 GTS

エンジン、ミッション、デフといった機関内部では、部品が回転する事でさまざまな振動が発生します。

その為、機関と、ボデーとの間に振動が直接伝わらないようにする働きを持たせるのが、各マウント類。

その1つが、今回交換したトルクロッドブッシュが担っています。

経年劣化によるヘタリが、許容範囲を超えてしまったり、亀裂が入ってしまうと、ボデー全体に振動が伝わり、不快であるばかりか、振動によってフレームや、各結合部にダメージを与えてしまいます。

フェラーリ 328

フェラーリ 328

リヤーカムホルダーも、修正&クリーニングアップ。

Ferrari専用SST(専用工具)で、シールも交換。

フェラーリ 328

現状のタイミングベルトケースの画像です。

フェラーリ 328

内部の画像です。

ギヤーや、テンショナーベアリングに発生していた錆により削られたタイミングベルトのラバー粉が、ベルト駆動と同じ形でケース内部に付着しています。

タイミングベルトに余分な負担が掛かり、攻撃されてた証拠ですね。

修正&クリーニングアップを行ないます。

フェラーリ 328

加工修正&クリーニングアップ後の画像です。

フェラーリ 328

同じく内側です。

分解パーツの加工修正など追加作業と思われると思いますが、クリーニングアップも含め全て、作業の一貫と考え行っています。

フェラーリ 328

装着されていたタイミングベルトテンショナーベアリング。

常にの回転と劣化でベアリング内部のグリースが出てしまっています。

グリース切れが発生するとベアリングが焼きつきロック状態になる可能性があります。

ロックしてしまうと、タイミングベルトに急激に負担が掛かり、最悪バルブクラッシュを引き起こしてしまいます。

フェラーリ 328

今回装着するテンショナーベアリング。

オリジナルのタイミングベル トテンショナーベアリングです。

アウターケースは無垢材より削り出し製作。

錆の発生を完全にシャットアウトする亜 鉛メッキ処理を施工。

ベアリング本体には、国産最高級ベアリング NTN製のベアリングを使用。

国産最高級ベアリングを 使用する事により、回転負荷の著しい軽減が可能。

タイミングベルトへの負担を最小限に抑えます。

オリジナルのタイミング ベルトテンショナーベアリングを使用する事により、エンジン回転も非常にスムーズになりタイミングベルトへの負担も著しく軽減。

全ての問 題を完全にクリアーしたタイミングベル トテンショナーベアリングです。

フェラーリ 328 GTS

現状のブラグコード。機能的に問題が全く無い状態なので、今回再使用します。

ただ、このまま組み込んでも汚れているのでチョット........

フェラーリ 328 GTS

バッチリクリーニングを実施。

新品同様に...

上記以外の分解パーツの加工修正&クリーニングアップも終了。

メンテナンスは、料理と同じですね。

作るまでにどれだけ手間をかけるかで美味しくもなり、また...

それと1番大切なのは、作り手の愛情でしょうね!!

下処理と、愛情タップリのパーツを、組み込みに入ります。

フェラーリ 328 GTS

タイミングベルト&テンショナーベアリング組み込み後の画像です。

タイミングベルト交換には、必要不可欠なバルブタイミングの測定&セットアップも終了。

ただ単にタイミングベルト交換だけでは、100%のポテンシャルは発揮しません。

1番パワー&トルクを発揮する数値に弊社のノウハウでセットします。

この一連のバルブタイミング測定、セットアップによりエンジンポテンシャルを、100%発揮させる様セットアップします。

ここが肝心です。

バルブタイミングとは、簡単に言えばピストンの位置に対して、どのタイミングでIN&OUT側バルブを開け閉めするか、その位置を決定する事です。

1つに、エンジン吸気側への燃焼ガス吹き返しを減少させる。

これにより、アイドル域での回転数を安定させ、燃料消費率を向上させる。

また、軽負荷領域ではエンジンの安定性を確保する。

2に、 高負荷低中速回転領域で低中速トルクを向上させる。

3に、高負荷高速回転領域で、最高出力を向上させる。

また、吸気側への燃焼ガス吹き返しを防ぎ、燃料消費率を向上させながら、ファースト・アイドル回転数を安定性させます。

これらを実現するバルブタイミングを弊社独自のノウハウの数値で組み込み。

マシンのポテンシャル アップを実現すると共に、エンジンにも優しい数値にセット致します。

エンジンは、奥深い面白い生き物の様なものです。

フェラーリ 328 GTS

Ferrari専用SST(専用工具)を使用し、確実に組み込まれていきます。

フェラーリ 328 GTS

もう、1カット。

フェラーリ 328 GTS

続いて、エンジンロアーセクションのリペア&メンテナンスに入ります。

分解後、現状のバルブカバーの画像です。

フェラーリ 328 GTS

内部の現状です。

フェラーリ 328 GTS

見逃されがちなミッションオイル。 かなり汚れきった状態。

リペア&メンテナンスと共に、修正&クリーニングアップを行ないます。

フェラーリ 328 GTS

上記パーツ、加工修正&クリーニングアップ後の画像です。

フェラーリ 328 GTS

歪み抜き作業も完了。

フェラーリ 328 GTS

もう1カット。

エンジン側、接合部分も専用機器を使用し確実に歪みを抜き取りました。

また、エンジン&ミッション側内部に溜まっていたスラッジもクリーニングアップ終了。

クリーンな状態からリペア作業に入ります。

フェラーリ 328 GTS

エンジン&トランスミッションのオイルパンを脱着する作業時には、トランスミッションシフトロッド オイルシールを交換する

事が望ましい部位です。

ほとんどのマシンがシフトロッド部からのオイル漏れが見受けられます。

同時に、リペアする事により、作業が重複せず1セクション1セクションを確実にメンテナンスします。

その事により、次のメンテナンスメニューに進めます。

フェラーリ 328 GTS

エンジン&ミッション ロアーセクション リペア&メンテナンスも完了し組み込みも終了です。

フェラーリ 328 GTS

トルクロッド側ブッシュもFerrari専用SST(専用工具)を使用し、パーツにストレスをかける事無く確実に交換終了です。

組み込まれているのが、ニューパーツ。

画像下が取り外したブッシュ。

劣化し完全にブッシュとしての機能が失われています。

フェラーリ 328 GTS

リペアー&メンテナンスまた、加工修正が確実に行なわれました。

エンジンスタートに向け最終チェック。

フェラーリ 328 GTS

エンジンに火が入りました。

エンジン始動時から、油温、油圧、水温などなど…

随時、適切な状態で担当エンジニアが全てのチェックを行っていきます。

フェラーリ 328 GTS

チェックもバッチリ完了。

完全に温まったエンジンや、ミッションの状態から再度、独自のセットアップを施していきます。

328のポテンシャルを引き出すセットアップ。

フェラーリ 328 GTS

全てのリペア&メンテナンスの仕上がったフロントセクションの画像です。

フェラーリ 328 GTS

アップで、もう1カット。

フェラーリ 328 GTS

同じくリヤーセクションの画像です。

フェラーリ 328 GTS

アップ画像です。

もし、僕自身のマシンなら、ここまで徹底的にして欲しい。

その思いを、皆さんのマシンにも実践しています。

何処を見ても綺麗。隠れた所にも気遣いをする。

そう言ったメンテナンスを実施するマシンだと、僕は思います。

フェラーリ 328 GTS

続いて、ホイールの現状の画像です。

ブレーキダストや、砂などの汚れが付着してしまっているホイール。

4輪全てクリーニングアップが行われます。

フェラーリ 328 GTS

上記、ホイール クリーニングアップ終了後の画像です。

4輪ホイール内側&表側共に、本来の発色を取り戻し スッキリ!!

フェラーリ 328 GTS

20数年このマシンと共に過ごしてきたホイールエンブレム。

今回ニューパーツへと交換します。

フェラーリ 328 GTS

また、オーナーと共に新しい年月を刻んでいく、真新しいホイールエンブレム。

フェラーリ 328 GTS

全てのフルブッシュ交換&リフレッシュ作業終了しましたので、続いてコーナーウエイト レシオの計測&セットアップに入ります。

フェラーリ 328 GTS

コーナーウェイトゲージ セット完了です。

コーナーウェイトゲージとは、タイヤ毎に測れる車重計のことです。

個々のタイヤにかかる重量を車高調整などで変え、左右バランスを整えることが出来ます。
4輪アライメント調整の前にコーナーウェイト計測・調整をお薦めします。

荷重移動がスムーズになり取り付けしたサスペンションの性能がフルに発揮できます。

又、コーナーウェイトを合計(車両重量として軽量化計画を立てたり)パワーチェックを同時に行い、パワーウェイトレシオ・トルクウェイトレシオを計算する事も出来ます。

フェラーリ 328 GTS

コーナーウェイトゲージ セット完了のアップ画像。

コーナーウェイト計測・セットアップ開始です。

フェラーリ 328GTS

続いて、フルアライメントの計測・調整開始です。

マシンの足回りを変更したり、足回りブッシュ交換また、車高を変更したマシンには、必要不可欠な作業です。

また、恒にの走行でアライメントは変化しています。

定期的な測定&セットアップでマシンのドライバビリティーを常にベストに保ちます。

モデル毎や使用用途また、サーキット走行するマシンでは、セッティングが違います。
フェラーリ 328 GTS

キャンバー角 ,キングピン角 ,キャスター角 , トウ角 , ターニングラジアス , セットバック , スラスト角 ,

マシンの仕様に合わせスペシャルセッティングを行います。

蓄積したノウハウが必要です。

フェラーリ 328 GTS

コーナーウエイト レシオの計測&セットアップまた、フルアライメントの計測・セットアップも終了。

フロアー部分も完璧にチェック&メンテナンスまた、クリーニングアップも隅々まで丁寧に仕上ました。

通常オーナーが目にしない細部まで、メンテナンス時にクリーニングアップを行ないます。

各部の仕上げは、レザーの素材、ペイントの素材、各部の構成パーツなどなど…..

素材を熟知したエンジニアにより、部位部位に1番適した、本来の素材を蘇らす意味での仕上げが行われます。

そこまで拘り抜き、メンテナンスから最終仕上げまで、全ての工程が行われます。

ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行いません。

各部のクリーニングアップは全て作業の一貫と考え行います。

作業部位に関するクリーンニグアップは、全て無料で実施します。

フェラーリ 328 GTS

永年に渡り大切にされてきたマシン。

ワックスの残りが物語りますね!!

フェラーリ 328 GTS

スッキリ!!

リヤーコンビネーションランプの小さなキズとりも行い、クッキリ鮮やかに.......

フェラーリ 328 GTS

メンテナンス部位また、マシン全体の潜在能力を100%引き出します最終セットアップも終了。

クリーニングアップ完了のエンジン&エンジンルームの画像です。

フェラーリ 328 GTS

バッチリ!!

フェラーリ 328 GTS

全ての作業終了のFerrari 328 GTS。

エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。

こちらのMaintenance Reportには作業内容の1部のみを抜粋し掲載させて頂いています。

実施した全ての、リペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。

全て担当エンジニアが撮影致しております。

詳細な写真(CD-Rに落として有ります)及び、今回のメンテナンス内容、また今後のメンテナンスメニュー書類も分かり易く作成しています。

マシンと一緒に、お渡しさせて頂きます。

今回、メンテナンス御依頼誠に有り難う御座いました。

今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。

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