ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
いつもFerrari F40 メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
只今、弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたFerrari F40 を積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
今回も、ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
Ferrari F40 チェック開始準備の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
各部のチェック開始です。
F40も最初期のモデルから最終ロットのモデルまで多々変更点が有ります。
的確なトラブルシューティングにより、ピンポイントで不具合個所を特定します。
また、なぜ不具合を発生させたかの検証も行なわれます。
常にメンテナンス御依頼頂いているF40。
クリーンな状態が保たれていますね!!
F40の心臓部は、90度V8DOHC 32バルブ インタークーラー式ツインターボ
エンジンの中は自分自身の作動により発熱します。
その結果、パーツに用いられている素材(金属・ゴム・樹脂)の適正温度を上回ります。
これを回避する為、マシンには、冷却機構が構築されています。
ウオータテンプが適正では無い場合、冷却システムの能力不足や異常等により、冷却が間に合わなくなり、適正温度を上回り、オーバーヒートまた、ヒートぎみ状態になってしまいます。
エンジンの熱ダレによる性能低下にはじまり、そのままの状態で使用すると、エンジンにより一層の熱変形やオイル油膜切れが進み、ヘッドガスケット抜け、エンジン内部の金属パーツのカジリ、焼きつきなどなど........エンジンまた、関連部位に多大なダメージを引き起こします。
重度のオーバーヒートや、ヒートぎみで使用続け、発生した物理的なダメージは、回復する事無くエンジンに多大なダメージを与えてしまいます。
Ferrariは夏場でもヒート気味また、オーバーヒートはしません。
ウオータテンプ上昇気味のマシンは、必ずマシンに不具合または、使用パーツに悪条件が重なり不具合を誘発しています。
早期のチェック&リペアでマシンにダメージを与える事無く、また多大な費用が発生するリペアを未然に回避する事が可能です。
気を付けて下さいね!!
マシン毎の特性や、個々のパーツの構造及び、作動原理を知り尽くしたエンジニアにより的確なチェックが行われます。
エレクトロニクス関連のトラブルか、メカニカル機構のトラブルかを確実に見極める事が重要です。
今回のウオータテンプ異常は、20年の歳月による数々の複合要因によるものです。
この画像は、ご覧の通り物理的要因の1つです。
1セクション 1セクション 的確なトラブルシューティングを行い、根本から不具合ポイントを的確に確定します。
同時に発生しているエレクトロニクス関連の不具合ポイントも、トラブルシューティング。
エレクトロニクス&メカニカル 全てのチェックが終了した F40。
担当エンジニアが、確実にピンポイントで不具合発生ポイントを把握し切らせて頂きました。
担当エンジニアと内容をまとめ、現状のマシンに発生している不具合発生ポイントを、ご説明させて頂くご連絡をさせて頂きます。
先程は、お忙しい中お電話にて対応頂き有り難う御座いました。
1セクション1セクション確実にメンテナンスする方法で、お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
Ferrari F40 実作業準備の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
実作業開始です。
センサー類は、永年の使用過程による特性不良を考慮し交換。
ヒート気味の症状でしたのでダメージを考慮しサーモスタットもニューパーツへ...
オリジナル パーツの、F40専用 オリジナル ハイパフォーマンス ラジエター。
マシンの性能をフルに発揮させるには、優れた冷却システムが不可欠です。
コアだけでは無く、更に放熱性を向上させるためサイドタイク部も銅製を採用。
F40専用設計のため、ボディーへの干渉も全くなく、完全純正交換式です。
コンペティションなどのサーキット専用マシンでは、アルミ製が良いとは思いますが、高速道路やストリートまた、サーキットまで幅広く走るストラダーレモデルの場合、アルミラジエターの効果は低く、特にストリートでは、アルミは厳しく、水温は上がる傾向になります。
純正は、アルミ製ラジエターですが、ストリートでの使用では やはり銅製ラジエターが、熱伝導率に優れるという面から 銅製3層コアを採用。
F40専用 オリジナル ハイパフォーマンス ラジエター。
フレーム、電動ファン、ハーネスのコンディションも整え組み込み完了。
エレクトロニクス&メカニカル ピンポイントで確定した不具合発生ポイントもリペア。
最終チェック完了。
水温も規定数値で確実に安定しました。
Ferrariは夏場でも冬場でも規定水温より水温上昇 低下することは有りません。
指針が多少でも規定数値を外れるのは、どこかに必ず何らかの問題が発生しています。
早期のリペア&メンテナンスで、多大なトラブルを未然に防ぐ事が必要ですね。
続いて、オーナーご依頼個所のスピード&タコメーターが、一瞬停止し一瞬で復帰する不具合。
Ferrariの電気系統の不具合は、2次的破損を招く為、非常に危険です。
時には、ハーネスの焼損までいたります。
逆に言えば、チェックする側も安易な知識でチェックすると関連部位を破損させてしまう場合もあるでしょう。
こちらも早期にご依頼頂き、必要な不具合ポイントのみ根本から確実にリペア完了。
HIDの装着。
LO/HI共にHIDシステムへと換装。
HIDは、ディスチャージヘッドまた、キセノンヘッドライトなどとも呼ばれているヘッドライト。
F40は、ノーマルでハロゲンランプが装着されています。
ハロゲンランプは白熱灯に近い仕組みです。
HIDヘッドは蛍光灯に似たような仕組みです。
従来のハロゲンライトに比べ、消費電力も少なく、明るさは3倍以上の性能を持っています。
ノーマルのヘッドライトとは、比べ物にならない明るさと、真っ白な光色のHIDシステム。
1番視界が良好になり、また真っ白な光色のケルビン数のHIDを使用。
メンテナンス後の最終チェック&セットアップを行ないます。
最終チェック&セットも終了。
クリーニングアップを行い組み上げたフロントセクション。
クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。
バッチリ!!
全てのリペア&メンテナンス完了のFerrari F40 。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の1部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全ての、リペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影致しております。
詳細な写真(CD-Rに落として有ります)及び、今回のメンテナンス内容、また今後のメンテナンスメニュー書類も分かり易く作成していますのでマシンと一緒にお持ちさせて頂きます。
いつもメンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。