ウエッブサイトへの掲載を了承頂きましたので、随時画像の方をアップさせて頂きます。
今回、Lamborghini ガヤルド メンテナンス御依頼誠に有り難う御座います。
弊社4t積載車が、お引取りさせて頂きましたLamborghini ガヤルドを積んでファクトリーに戻って参りました。
只今よりご入庫時のエクステリア&インテリアの傷などのチェックに入らせて頂きます。
ご期待にお答えする各部のチェック及びメンテナンスを実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
Lamborghini ガヤルド チェック開始準備の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
マイスターチェック開始です。
まず、第1段階。
Lamborghini 純正テスター LDASで、ガヤルド車輌コントロールユニットと交信開始です。
Errorコードのみのチェックではなく Lamborghini 純正テスター LDASを100%駆使しマシン全体のエレクトロニクス関連の状態や、調整の状態を詳細に把握します。
各部の作動状況や出力波形に至るまで、コンピューター上で、できうる全てのエレクトロニクス関連のチェックを行い現状のマシンの状態を把握します。
Lamborghini 純正テスター LDASを駆使し取得した各部のデーター。
現状のLamborghini ガヤルド マシン全体のエレクトロニクスパーツの作動状況。
また、メカニカルのセットアップ状況。
各部、関連個所のデーター取得。
最新のデーターとも比較し、チェック完了です。
LDASで取得したデーターは、あくまでもデーターとし受け止めます。
データー全てを鵜呑みにせず、各個所が的確な状態で作動しているかを各機器を使用し単体点検を実施。
更に奥深くまで、独自のチェックが担当エンジニアにより進められます。
エレクトロニクス関連を、大きく分別すると下記の3項目が代表的な項目です。
1 入力: 電子的・機械的なセンサ(または変換器)で、温度、圧力、電磁場等の物理量をシステムの外部から取得して、電流信号や電圧信号に変換するあらゆるチェック。
2 信号処理回路: 組み合わされた電子素子により信号を操作し、解釈したり、変換したりする個所のチェック。
3 出力: アクチュエータや他の素子(変換器も含む)により、電流・電圧信号をマシン システムにとって有用な形態に再変換されているかなどのチェック。
この3項目からまだまだ、項目別に分類。
電脳化が進んだマシンをメンテナンスするファクトリースキルとして、上記の項目などなど……..を、完全に把握し、あやつり切る能力が無ければ、近年のマシンを的確にトラブルシューティングまた、セットアップする事は困難ですね。
あやつり切るには、非常に高度な知識がファクトリー側に必要です。
続いて、年数的、走行距離的、指定交換パーツ。
Lamborghini ガヤルド 各モデルの傾向的不具合発生箇所。
マシンの使用状況や、保管状態により、個々のマシンの状態が全く違うので的確なチェックを進めます。
指定交換パーツの中には、色々な素材のパーツが有ります。
代表的な素材の指定交換パーツの1部。
1 ラバーパーツなどは、光やオゾンによる酸化で弾性が失われ、亀裂や溶解がある程度の年数で起こってしまいます。
2 金属製パーツでは、継続的に、また繰り返しマシンより受ける衝撃や、恒に動いている作動パーツに金属材料としての強度が低下し、疲労が発生してしまうパーツ。
3 金属だけではなく樹脂パーツやカーボンパーツでも劣化は発生します。 必ずしも指定交換に入っていないパーツでも使用用途や保管状態などでパーツの寿命が、長くもなりまた、短くもなります。
恒に定期的なマシンのチェックによりベストなマシンの維持が可能となります。
マシン内部の隠れた部分また、アンダーカウル内部の細部までチェックをします。
マシン毎の特性や、個々のパーツの構造及び、作動原理を知り尽くしたエンジニアにより的確なチェックが行われます。
細部まで、的確なチェックが行われます。
Lamborghiniや、Ferrariは、300kを超え疾走するロードゴーイングマシン。
レーシングカーにナンバーを装着したマシンと思ってもらった方が分かりやすいでしょうね。
高額車であっても、決して高級車では有りません。
ハイパワーの代償にハイリスクも付いてまわります。
オーナーは、まず目にする事が無い部分。
マシンアンダーカウルを取外したカウル内側現状の状態。
砂や泥汚れが付着した現状。
メンテナンス終了後、完璧にクリーニングアップし組み込まみます。
隠れた箇所ほど重要ですね。
全てのチェックが終了したLamborghini ガヤルド 。
担当エンジニアが、確実に現状のマシンの状態を把握し切らせて頂きました。
担当エンジニアと内容をまとめ、現状のマシンの状態を分かり易く明記し送付させて頂いた上、御連絡させて頂きます。
先程は、お忙しい中お電話にて対応頂き有り難う御座いました。
今回のメンテナンス個所&今後のメンテナンス個所。
現状のマシンの状態を全て記載した詳細な報告書を送付させて頂き、その中で、1セクション1セクション確実に
メンテナンスする方法で、お打ち合わせさせて頂き決定しました今回のメンテナンスメニュー。
只今、パーツ発注致しました。
パーツ入荷次第、実作業に入らせて頂きますので宜しくお願い致します。
Lamborghini ガヤルド 実作業準備の為、リフトセクションへと移動させて頂きました。
実作業開始です。
油脂類の交換です。
一言で油脂類と言っても、マシンには、色々な油脂類で潤滑や、油圧の発生による作動が常に行われています。
エンジンオイル&オイルフィルター ミッションオイル F1マチックオイル ブレーキオイル クラッチオイル パワーステアリングオイル エンジン冷却水などなど…
FerrariやLamborghiniなどのスーパースポーツマシンは高速走行などが多い為、エンジンオイルだけでは無く、他の部位のオイルも頻繁に酷使されるので的確な時期で定期交換が必要です。
各油脂類は、色々と各社ラインナップが有りますが、メリットとデメリットが有り、マシンモデル毎また、使用する部位また、マシンの使用用途などを全て加味し、1番適切なオイルを、弊社では選択します。
メーカー指定純正オイルが1番無難と言えば無難なのですが、全てのモデルに1番適切なオイルかと言えば疑問です。
新車時のエンジンに注入されているオイルは、メーカー指定純正オイルでは無く、初期馴染みなどなどを考慮した、ファクトリー専用の非常に高額なオイルです(一般には流通しない特殊な高性能オイル)。決してメーカー指定純正オイルでは無いんです。
モデル毎にオイルに添加されている成分内容や粘度などなど…を変更しベストなオイルをチョイスし、交換する事により、より一層マシンをベストな状態へと導きます。
現状、かなり使い込まれている様ですね。
もう少し早めの交換をお奨めします。
見逃されがちなミッションオイル。
ギヤーの焼き付きを避け、またシフトフィーリングまでよくなるミッションオイル。
シフト操作をするとミッション内部で大きなギヤーが噛み合ったり、外れたりしますよね。
ギヤーオイルには、潤滑 冷却 防錆 応力分散の4つの作用が求められます。
エンジンオイルでは、これに加えて密閉作用や洗浄作用が要求されますがギヤーオイルの場合この効果はほとんど必要が無いでしょう。
それよりも重視されるのが応力分散作用ですね。 この作用がしっかりと発揮できるミッションオイルを使用しないと、ギヤーの焼き付きなどのダメージに繋がったり、シフトフィールの悪化に直結します。
純正指定オイルを注入するのが無難ですが、指定オイルが個々のマシンに1番最適なオイルかどうかは、僕は疑問ですね。
では、どんなオイルを選べばいいのか??
それはナイショ!!
ガヤルドは、エンジンをミッドシップマウント。
リヤー駆動だけでは満足なトラクションの確保が難しく、不安定なマシンになりかねないので、トラクションを確保する手段として、4WDシステムを搭載。
デフは、ビスカスカップリングタイプ。
デファレンシャル オイルも定期交換。
eギヤーオイルの交換。
Lamborghini のeギヤーオイルの交換は、Lamborghini 純正テスター LDASをマシンに接続し交換します。
F1 マチックのFerrari 同様に、オイル交換には純正テスターが無ければ交換不可能。
eギヤーオイルもマシンにベストなオイルで...
続いてブレーキオイルの交換。
新しいブレーキオイルを給油圧送専用機器を使用し、各部最後部より交換します。
一般的なブレーキオイルは、ポリエチレングリコールモノエーテルが主成分で構成されています。
これに酸化防止剤 防錆剤等が添加されています。
グリコール系は吸湿性が高く、湿気を吸うと沸点が下がってしまいます。
ただ、吸湿しても沸点を比較的高く維持できるようにホウ酸でエステル化してあります。
水分があってもエステル結合で加水分解されますが、定期スパンで交換しないと加水分解が飽和状態になります。
ブレーキオイル&クラッチオイルは、1年に1回の交換が必要です。
ブレーキオイルもガヤルドのポテンシャルに合ったオイルをチョイスします。
エンジン冷却水。
エンジン冷却水は、エンジンオイルと同様、重要な役割を果たす液体です。
主成分はエチレングリコールという化合物と水で構成されています。
高温なエンジンを恒に冷却する役割を果たしています。
また、ラジエーターやエンジンブロックで使用される構成パーツに錆が発生しない様にする役目や、消泡性能などなど…もかね合わせています。
エンジン稼動時には、常に高温にさらされる為、エンジン冷却水も劣化します。
エンジン冷却水には、さまざまな化合物が含まれています。
エンジンオイル同様に長期使用せず、1年に1回酷使されたエンジン冷却水を交換することにより、本来の性能を発揮させ、エンジンを守ります。
フロントグリルの割れ。
画像上がニューパーツ。
エンジンサイドカバー取り付けボルトの欠損。
いくたびかのメンテナンス時に組み込み忘れられていたのでしょう。
的確なチェック。
今回純正ボルトで確実に組み込み。
フェンダーライナー取り付けボルトも1本欠損。
効率性ばかりを重視したメンテナンスではこの様な事も発生してしまうんでしょうね。
こちらも純正ボルトを組み込みます。
上記、純正ボルトの組み込み終了。
他の部位も的確なトルク管理の下組み込まれます。
マシン全体のトルクチェックも終了。
砂や泥汚れで汚れきっていたフロアーカウル類。
組み込み前にクリーニングアップを行います。
上記、フロアーカウル。
他のカウルも同時にクリーニングアップが実施されます。
300k近くで走るロードゴーイングマシン。
定期的な、足回り&マシン全体のトルク管理が必要です。
各部の調整と同時に、締め付けトルクのチェックまた各部の動きが機敏になるメンテナンスも開始です。
また、同時に分解時にしか出来ないフェンダー内部の隅々まで、クリーンニグアップも行ないます。
中々オーナーが目にする事の無い部分。
また、雨天使用しなくてもダストや、砂などが付着してしまう部分。
現状のフロントフェンダー内部の画像です。
同じくリヤーフェンダー内部です。
上記、足回りのメンテナンスまた、クリーニングアップ後のサスペンションシステム。
ダストや、砂などをクリーニングアップする事により、本来の機能がより機敏になると共にクリーンな状態を取り戻しました。
きめ細やかなメンテナンス&クリーニングアップが、担当エンジニアにより随所に施されます。
同じく、メンテナンス後のリヤーサスペンションシステム メンテナンスも終了。
クリーニングアップも隅々まで丁寧に仕上げました。
6ヶ月毎のチェックで、1セクションずつ的確なメンテナンスを進める事により、常にベストな状態を保つ事が可能です。
結果的に、色々な部位を1度にリペアする事が無くなります。
マシンを常に恒常性を持たせ、美観もたもてるんですよね。
続いて、ホイールの現状の画像です。
ブレーキダストなどの汚れが付着してしまっているホイール。
4輪全てクリーニングアップ開始です。
ホイール クリーニングアップ終了後の画像です。
4輪全てホイール内側&表側共に、本来の発色を取り戻しました。
トルクチェック&各部の調整も終了。
マシン フロアー部分も完璧にクリーニングアップ。
クリーニングアップ実施後のエンジン&エンジンルーム。
各部メンテナンスと同時に施工する、クリーニングアップ。
各部の仕上げは、レザーの素材、ペイントの素材、各部の構成パーツなどなど….. 素材を熟知したエンジニアにより、部位部位に1番適した、本来の素材を蘇らす意味での仕上げが行われます。
ケミカル用品で一時的に艶を出す様な安易仕上げは、一切行われません。
各部のクリーニングアップは全て作業の一貫と考え行います。
全ての作業終了のLamborghini ガヤルド。
エクステリア&インテリアも最終仕上げ終了です。
こちらのMaintenance Reportには作業内容の1部のみを抜粋し掲載させて頂いています。
実施した全ての、リペア&メンテナンス中の分解写真、また新旧のパーツ画像。
全て担当エンジニアが撮影致しております。
詳細な写真(CD-Rに落として有ります)及び、今回のメンテナンス内容、また今後のメンテナンスメニュー書類も分かり易く作成しています。
今回メンテナンス御依頼有り難う御座います。
今後とも末永い御付き合いの程、宜しくお願い致します。