乗れば乗るほどに、いえ、たとえ乗っていらっしゃらなくても、精密機械であるフェラーリの状態は刻一刻と言っていいほどに変化していきます。生産から数年、十数年経った個体や、以前のオーナーの乗り方が分からない中古購入車両の場合には尚さら、現況の確認が重要となってきます。
当社ではまず、お客様のフェラーリが今、いったいどのような状態で、これまでどのようなメンテナンスを受けてきたのか、車両をお預かりして徹底的に調べあげ、劣化や要修理のポイントを洗い出す、フルインスペクションプログラムをオススメしています。
125,000円(税別)の費用で、愛馬の今のコンディション(概況)をできるだけ把握。そのうえで当社熟練の職人が、まずはお客様のフェラーリにとって理想というべきナカムラエンジニアリングの考える“究極のメニュー”をご提案させていただきます。
もちろん、“究極のメニュー”を全て実施していただく必要はありません。そこから先は、愛馬のコンディションを確かめつつ、お客様自身のライフスタイルやクルマの楽しみ方、ご予算、理想のフェラーリ像、などに沿った形で「ナカムラリバイバルプログラム」(NRP)を推奨させていただきます。
フルインスペクションプログラムによって判明した問題点を一つ一つお客様と共に吟味し、できることから実際の作業へと移行していただくことも可能です。
フルインスペクションプログラムのみのご利用であっても全く問題はありません。愛車の現状を知っていただくことで、今後のメンテナンスやレストレーションの指針としてご活用いただければ幸いです。ちなみに、愛車のお引き取りは弊社の積載車両にて無料(高速代などは別途応相談にて)で行いますので、どうぞお気軽にご用命ください。
【2024年6月1日より価格改訂 125,000円〜】
フルインスペクションプログラム(FIP)で洗い出された問題点をどう解決していくか。大事な愛馬の今後を考えるうえで最も重要な場面です。
ナカムラエンジニアリングでは、一概にフルレストレーションをおすすめしません。もちろん、何から何まで一気に新車のコンディションへと引き上げることは可能です。けれども、そのためには莫大な予算と時間が必要です(それでもご希望の方は別途、ご相談ください)。そうではなく、まずは乗って楽しんでいただくために最低限必要で重要、かつ緊急性のあるパートから順に仕上げていき、現在の状況から徐々にグレードアップしていく様子をオーナー様にも楽しんでいただきたいとナカムラエンジニアリングは考えます。
これがナカムラリバイバルプログラム(NRP)の概要です。
例えば、中古車で購入された個体をFIPにかけていただき、最低限の整備をまずは施す。しばらく乗っていただきながら、定期点検や車検整備のタイミングなどでもう1ステップ先の整備を行う。またしばらく楽しんでいただき、問題点をさらに見つけ出していく。お客様の都合に併せて入庫していただきながら、徐々にグレードアップを図っていくわけです。
ナカムラエンジニアリングに入庫し、整備が終わって納車されるたびに、最初のドライブが楽しみでしょうがない。そんな長いお付き合いを経て、お客様の個体もまた真の愛馬へと復活するのだと思っています。
個体が違えばコンディションも全く異なります。そのうえお客様のライフスタイルも全て違う。個体とお客様の数だけ違うプランのNRPがあっていい。完全オーダーメードの“愛馬復活再生プログラム”をぜひ一度ご検討ください。
個体の調子がおかしい、と最初に感じていただけるのは当然、オーナーであるお客様ご自身です。精密機械であるがゆえにフェラーリは、たとえ最新モデルであったとしても完全にメンテナンスフリーとはなりません。
少しでも変調の兆候が現れたなら、早め早めにご相談ください。当社には経験ある職人の目と数種類の最新式テスター(診断機)があります。高度な職人技と、緻密な解析結果を融合させることで、愛馬のトラブルシューティングを確実に行い、問題となっている点を特定、最良の修理&メンテナンスを提案させていただきます。
これまで数多くの個体を整備して参りました。その経験で得た膨大なデータや知識、工夫、技術、さらには感性を駆使することで、お客様のフェラーリを可能な限りマラネッロ出荷時に近いコンディションに戻していきたいと思っています。
残念ながら日本では“レストレーション”という単語だけが一人歩きしています。世の中に流通する“レストア済み”車両の、なんと程度の“悪い”ことか。単なるリペイントや新品パーツ交換、ユニット単体のオーバーホールなどをレストアだと表現される業者やオーナーが多いという残念な状況にあります。
本来のレストレーションとは、その個体が新車で出荷された当時の状況を、可能な限りのオリジナリティを追求しつつしっかりと再現することにあります。そのためには少なくとも、その個体が今、どのような状況にあり(フルインスペクション)、どこがどう問題で(トラブルシューティング)、どのようにすれば元に戻るか(レストレーション)、という総合的かつ具体的な判断と指針が必要になるはずです。
そのうえで、長年の経験と実績による国内外ネットワークを通じて必要なパーツやユニットを取寄せ、熟練の内外職人とともにボディやインテリア、シャシー、パワートレインをビス一本、コード一本、ディテールペイントに至るまで、見える部分も見えない部分もオリジナルに忠実に仕上げていくという地道な作業の連続が、真のレストレーションというものでしょう。
本来、レストレーションという言葉に妥協はありません。けれども当社の理念は、フェラーリを最高の状態に仕上げると同時に、お客様にフェラーリを目一杯楽しんでいただくためのお手伝いをすることにもあります。そのため、場合によっては、パワートレインとアシ回りだけのセミ・レストレーションを施し、まずは購入されたクラシックモデルを存分に楽しんでもらいつつ、その後、フルレストレーションに向けてお付き合いさせていただく、といった臨機応変なご提案も可能です。
まずは、お気軽にご相談ください。フルインスペクションプログラム(税別125,000円)をご利用いただければ、真のレストレーションによる理想のコンディション実現に向けたご提案をさせていただきます。
“フェラーリ・クラシケ”取得に向けたお手伝いもさせていただきます。
実はオーバーホールという言葉も、日本では安易に使用されがちです。本来オーバーホールとは、ある機械ユニットを構成部品単位にまできっちり分解し、そのひとつひとつを吟味した上で、必要とあれば清掃、調整、リビュルト、新品交換をしながら再度組み立て直し、ユニット本来の性能が発揮できるような状態に戻す作業のことを言うはずです。
ところが、残念ながら世間に溢れているオーバーホールには、単なる整備や修理の領域を出ない作業も沢山存在しています。当社に入庫したフェラーリのなかにも、OH済みというエンジンであるはずなのに、中身をバラした形跡すらないという事例が少なからずありました。
逆に言うと、オーバーホールの方法は“決まっているのです”。それゆえ、当社のオーバーホールメニューは、モデルやエンジン種類によって明確に定められており、安心してご利用いただけます。
特に気になるエンジンやミッション、デファレンシャル、ステアリング油圧系統など、フェラーリにとって生命線となるパートのオーバーホールは、実績と経験のある当社にお任せください。
常に理想は新車のコンディション。たとえ定期点検であっても、当社のポリシーに変わりはありません。限られたメニューの一般的な定期点検を行なうのではなく、表立っては見えない箇所までしっかりとチェックします。
熟練の職人による不具合箇所の抽出および特定はもちろんのこと、どうすれば新車の状態に近づけることができるのかという観点から、一台一台綿密に点検していきます。
【2024年6月1日より価格改訂 75,000円〜】
2年に一度訪れる車検は、愛車の状態をグレードアップする良い機会です。普段のメンテナンスや点検で明らかになった問題点を2年に一度のこのタイミングで解決しておく。そうすることで、お客様のフェラーリは常に最高のコンディションを保ちながら、至福のドライビングプレジャーを経験させてくれることでしょう。
法律で決められた点検整備だから、ただ通すだけでいいというのは、むしろもったいない話です。当社では車検を、お客様のフェラーリのコンディションを引き上げる絶好のタイミングだと考えます。
【2024年6月1日より価格改訂 105,000円〜】
熟練の専門ファクトリーと提携し、エクステリアに関する全てのお悩み、ご要望にお応えします。コーティングや防護フィルム、各種パーツの取付けなど、まずは何でも当社までご連絡のうえご相談ください。
当社の経験豊かな職人の設計による高機能なスペシャルワンオフパーツで、愛車の悩みを一気に解決させていただきます。
当社では、お客様のご要望に適したフェラーリを、日本はもとより、イタリアやドイツなど世界中から調達します。買い付けから輸入、納車整備、場合によってはレストレーションなど、お客様は当社を窓口に欲しいフェラーリをご相談いただくのみ。ご納車までワンストップにて対応させていただきます。
当社でご購入いただいたお客様には、ご希望に応じてナカムラエンジニアリング独自の認定システム“NE CORSE CERTIFICATA”を取得すべく、インスペクション・整備・レストアもご提案させていただきます。